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香港戦、大勝

自分は、ペー・パー子化していると思っていたが、そうでもなかったようだ。きのうの取材の帰り道、「あっ、ブログ用の写真撮らなかった」と気づいた。

日本代表と香港代表の試合を、JSPORTSで解説した。冒頭に、実況の矢野さん、僕と小林深緑郎さんで「がんばれ、ジャパン!」と声を揃えるところがあったのだが、リハーサルではこれが上手く合わなかった。

ところが、本番では、深緑郎さんが「ジャペ~ン!」と、ヒロミ・ゴーばりに叫んだ。スタッフ一同椅子から転げ落ちそうになった。面白すぎるよ~。すっかりリズムを崩された僕と矢野さんは、しばらく噛み噛みのしゃべりになってしまった。たのむよ、深緑ちゃん。

さて、試合である。観客数は、7,682人。試合開始時の気温は、19度だった。アジア予選を兼ねているとあって、立ち上がりこそ少し堅かった日本代表だが、前半9分に大畑選手がトライをあげてからは、気が楽になったようで次々にトライラインを駆け抜けた。多くのトライは、スクラム、ラインアウトのセットプレーからCTBオツコロ、パーキンソンがデコイ(囮)ランナーとなって防御を引きつけ、大畑、小野澤、水野のスピードランナーを走らせるものだった。フランス流の「扉を開けて入る」という防御の崩し方はある程度できていたように思う。しかし、本来は連続攻撃を継続していく中でも個々の判断によって防御の穴を作っていくことがやりたいはず。そういう意味では、各選手、もっとパスができたシーンはあったよね。

萩本監督は、会心のトライとして、グラウンドをワイドに使う目的通りの後半8分のモノをあげた。SO廣瀬が防御背後のタッチライン際にキックを落とし、大畑がこれを捕ったのち、小野澤につないだものだ。個人の判断を含ませながら、ワイドに展開できたシーンがこれだったということだろう。セットプレーからの一次攻撃で抜けてしまうので、サポートの素早さ、コースの良さ、運動量などを確認するところまではいかなかった。

フランス流のラグビーとは、サポートの分厚さ、サポートする選手の判断の良さが相まって、シャンパンの泡が弾けるようにパスがつながっていくイメージ。素早いサポートと攻撃の広がりが鍵である。箕内キャプテンが「5割から6割の出来」と話したように、目標はもっと高いところに置かれているはずだ。全体のゲーム運びは、ちょっと遅い気がした。もっとアグレッシブにボールを動かして素早く攻めなければ、強豪を倒すところまではいかない。もう一息、がんばろう。

期待のCTBカトちゃんも、もっとパスできたよね。大畑、小野澤両選手は絶好調だ。

この春は、韓国、ルーマニア、アメリカかカナダ、アイルランドと、対戦相手のレベルが次第に上がっていくスケジュールになっている。攻撃の精度を高めて、アイルランドを倒してもらいたいな。

ジャパンのラインアウトは完璧だった。HO中林のスローと、LO木曽、ワシントンのキャッチは安定していた。この獲得率の高さは、これからも武器になるね。

◎記者会見こぼれ話
 箕内キャプテンが、相手チームを言うときに何度か「ホンコンさん」と言っていた。
コメディアンちゃうでっ! と、心の中で、何度も突っ込んだ。

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    コメント

    ●デコイランナーについて

    最近ひんぱんに使われるようになった気がします。ダミーのことでしょうかね。またカンペイというサインが近いようですが、そのあたり明解に知りたいと思います。仏流ラグビーのキーになるのでしょうか?

    今回はパーキンソンがデコイランナーに徹底してました。バックスリーの影で地道に役を果すパーキンソンのひたむきさにこころ打たれます。

    ですが、強豪相手の場合は今回のようにデコイ専任というわけにはいかないのでしょうね・・・。

    投稿: SASA | 2005年5月12日 00:34

    観客は8千人を越えなかったですか。1975年の対ウエールズ戦以来ジャパンの試合会場に駆けつけてきた小生ですが、今回のホンコン戦には行きませんでした。何時も徒党を組んで観戦にいく友人の多くのラグビーファンも行きませんでした。監督や強化委員長の相も変らぬ厚顔無恥な姿勢に嫌気を感じ、腰があがりませんでした。彼らはことあるごとに協会、協会と言いますが、協会よりもラグビーを愛する多くのサポーターが第一義的にあることを忘れています。どのスポーツであれ良きサポーターがいなければチームの質は向上しません。若者と年配者が同時進行的に興味を失いつつある日本のラグビーはかなり危機的です。今回の香港はカントーやワセダでも勝てた程度のチームですから、大勝しても浮かれてはおれません。対韓国戦はサッカーならいざしらず、ラグビーでは勝って当然です。勝って喜ぶような相手ではありません。志は高くもちましょう。
    選手の皆さんにとって、現時点で一番大切なことは、テストマッチの重さを十分に考えて観客の目に涙が滲んでくるような全力を尽くしたプレーをすることです。この「必死な闘い」を目にしたファンは勝負に拘らず大いに満足するものです。スポーツの感動は時が経っても忘れられるものではありません。今日の新聞によれば、埼工大の学生が、逮捕されました。合宿直前に繁華街で深夜遊んでいた事実は、ワールドカップ予選を前にしたキャップ所有者(最年少キャップ!)の行動規範からは遠く離れています。国(!)を代表するなら、煙草をやめ繁華街での酒はオフシーズンに限定するモラルが必要でしょう。
    村上さんの楽しいラグビー日誌ありがとうございます。ラグビーが飯よりも好きなオールド・ファンにもひとときの楽しみを与えてくれるこの日誌を末永く続けて下さい。

    投稿: ZLORADNO | 2005年5月11日 15:23

    > コメディアンちゃうでっ! と、心の中で、何度も突っ込んだ。

    さすが関西人ですね、村上さん。(笑)

    投稿: マスターK | 2005年5月11日 00:24

    村上さん、今晩は。次の「韓国戦」、日本代表は「香港戦」よりも、「レベルアップされた試合をする」ことが期待できるので、本当に楽しみです(嬉しいです)。そして、この「わくわく感」を日本代表に感じるのも久しぶりです。
    韓国戦は「韓国のスピードあるBKの個人技で、簡単にトライされないディフェンス」などを注目しながら、村上さんが書いておられる「フランス流の『扉を開けて入る』という防御の崩し方」も出来るのかも注目したいです。

    PS:第3回W杯の時の「『縦・縦・横』の不発。『ラインアウト軽視(M・ブルック選手の不選出)&スーパーブーツ軽視(ディフェンスの計算も出来るS・ミルン選手の不選出)』」の嫌な思い出忘れさせる「正反対の今回のメンバー構成」が嬉しかったです。日本のツインタワー(古いですが)の木曽&ワシントン両選手と中林選手の息も合い。広瀬選手も「当たり前」のスーパーブーツぶりを見せてくれましたし。
     

    投稿: こう | 2005年5月10日 02:25

    >深緑ちゃん。
    コレ↑って、もちろん、フカミドリ→変換ですよね(笑)。
    しかも、小林さんのことを「ちゃん」呼ばわりできるのは、村上さんしかいないと見た。
    あの「ジャペ~ン!」には、一瞬、なんだ? と固まってしまいましたよ。
    きょうの記事は、乗りにのってるなぁ。はははっ。

    ワシントンと木曽のラインアウト、安定してましたよね。それに、デコイラン、効いてました。うーん、韓国戦、見たいよ~っ。

    投稿: サファイヤ | 2005年5月 9日 23:09

    秩父宮に行っていたので、夜にビデオを見ました。
    「がんばれ、ジャパ~ン」には、見ているこちらも,椅子から転げ落ちそうになっちゃいましたよ(^^;

    しかし、冒頭のペー・パーにしろ、「カトちゃん呼ばわり」にしろ、「ホンコンさん」にしろ、いちいち面白いですねえ。大爆笑しながら読んじゃいましたよ(^v^)

    昨日はFW1列の頑張りが印象に残りました。単純に楽しかったー。

    投稿: key-ya | 2005年5月 9日 21:16

    初のコメントになります。 先日の貴ブログにて紹介されていたぷちラーカム氏と同じチームでラグビーやってますおじさんラガーマンのぷちスペンサーと申します。
    さて、昨日のジャパンのプレーぶりは非常に良い方向に変化していると感じました。 とはいえ、そもそも(20年~30年前までの)ジャパンは体格差のある相手と戦う時は極力コンタクトを避け、優位性があるBKのスピードと展開力で勝利していたはず。 今年になってジャパンがやり始めた事は全然新しいことでもなんでもなく、世界の強豪を破るために元々ジャパンが採用していた方法であったと思うんですよ。 「接近・継続・展開」でしたっけ?その昔大西鉄之助氏が提唱された体格差のある外国チームに勝つ戦術。 まぁ昨日の香港戦ではあまりに一次攻撃で抜け過ぎてしまい、ラインブレークした直後つかまった場合のフォローの状況などが確認出来なかったのは残念ですが、月末のスーパーカップあたりでその辺を注目したいと思います。 いずれにしても、昨日のゲームはジャパンが確実に進歩していると実感出来たゲームではありましたね。 

    投稿: ぷちスペンサー | 2005年5月 9日 21:03

     ジャパーンのくだりは結構気になっていたのですが、てっきり矢野さんの激かと思ってたら、
    深緑郎さんの心の叫びだったんですね。
     普段のしゃべりと異なるテンションにジャパンへの思いが良く判りました。
     これから相手が強くなる中、萩本ジャパンがどこまで通じるか期待してます。

    投稿: 瑞穂のタックラー | 2005年5月 9日 19:15

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