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お答えします。パート6

暑い日が続いている。仕事部屋にクーラーがあるのだが、健康のためあまり入れすぎないようにしているので昼間は汗だくになる。新陳代謝が悪くなってるから、これくらいのほうがいいかも(笑)。きょうもいくつか質問に答えます。

Q=初心者の方に、オフサイドラインを説明するときは具体的にどうやっているのですか?
A=細かく言うとたくさんあるのですが、僕が初心者の方と試合を見る場合は、まずラグビーの特徴として、試合中ずっとボールを奪い合うことを説明します。
「ラグビーは相手側の陣地にボールを運ぶ競技です。そして、ラグビーは野球みたいな攻撃権はないので、相手からボールを奪わないと攻撃できません」と。以下、再現します。

「だからいたるところで密集ができるんです。この奪い合いのところが両チーム合わせて3人以上になるとオフサイドラインができます。ほら、あそこ、最後尾のところにディフェンス側が並んでいるでしょう。で、相手にボールが出たら飛び出す。ほら、また並んだでしょう。あれがオフサイドラインです。はい、あれがタックルです。タックルの場合は、一対一だからオフサイドラインはできないんですけど、タックルのあとに入る選手が、横から入るのはダメです。自分の陣地側から入らないといけないんですよ。密集戦(ラック・モール)にも横から入るのはダメです。基本的にラグビーは相手と正面から向き合って戦うんです」

「ほら、攻撃側が前進すると、防御側はオフサイドラインの後ろに戻らないといけないから、攻めるスペースがたくさんできるでしょう。戻りつつある選手はオフサイドだからタックルできないんですよ。闇雲に縦に走っているのではなくて、スペースを作るためにみんな走っているんですよ。ほら、今一人で2人を引きつけたから、次の選手が抜けたでしょう。逆にディフェンス側は前に出て止めれば相手のスペースを奪うことができますよね」

 とにかく、キックオフから数分は試合に沿ってささやき続けます。するとだいたいゲームの流れが分かるので、あとは「今のは?」って聞かれるたびに答えます。ラグビーは細かいルールを説明するとキリがないので、攻防の意味を知ることが先決です。すると、かなり踏み込んだ観戦ができます。スクラムやラインアウトのオフサイドラインも、見ながら説明すると分かりやすいです。要するに、文章でラグビーのルールを理解するのは無理です。一緒に見ないと説明できませんよね。当たり前ですけど。

Q=19日のアイルランド戦の試合前、村上さんが放送ブースから双眼鏡で一生懸命のぞいていたのは、なんだったのですか?
A=きれいな女性を探していたと言いたいところですが、従姉妹です。「来てるよ~」、「どこどこ~?」。

Q=2001年ライオンズの豪州遠征の際、活躍していた豪州代表のアンドリュー・ウォーカー選手はどこに行ったのでしょう?
A=規律違反(合宿を抜け出したり)でワラビーズを外され、その後、いったん13人制のリーグに戻ったのですが、そこでも問題を起こし、以降はニュースにも出なくなってますね。

Q=霜村選手はカンタベリーのクラブでやっているということは、NPCを目指せるということでしょうか?
A=そういうことなのですが、現実的には、カンタベリー州代表はほとんどオールブラックスの選手で固められる強豪地区ですから難しいでしょうね。これ、ご本人から連絡もらいました。三洋電機での活躍を待ちましょう。

Q=10年ほど前、博多の森で行われたワールドクラシックに出ていた選手は何者?
A=おそらく97年のワールドクラシックと思いますが、南アフリカ、NZ、豪州、日本の33歳以上の元代表選手達です。南アでは、80年代世界最高のCTBと言われたヘルバー、NZではいまだにNZ史上最高SHと推す人の多いラバリッジ、豪州では「オールブラックス殺し」と言われた名FBグールドなど、信じられない選手が勢揃いしていました。だから、あなたはとんでもない人たちにサインをもらったことになります。

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    コメント

    地元NZでのオールブラックスの選手入場の曲は何の曲なんでしょうか?
    すごく気になります。

    投稿: ピッピ | 2005年6月29日 21:35

    初心者への説明について、こんなに丁寧、且つ、具体的に文字で再現までして頂けるとは思いませんでした。ありがとうございます。それで分かったことは、当然ですが、私にはこんなに丁寧な説明はできないってことですね(笑)。それに、人に説明できるほどルールもよく分かってないんじゃないのか? と自問自答してしまいました。 そして、決定的にできないことは、「ささやき続ける」 こーれは、無理です(笑)。だって、試合を観てたら叫んじゃいますもん。さすが、解説のプロだわ。でも、今後、この記事を参考に、ラグビーファンを増やすべく努力してみますね。ささやく、ささやく・・・。

    それから、双眼鏡で見ていたのは、従姉妹さんだったのですね。私は、赤い服を着たファンがどのくらい来ているのかって、見てるのだと思いました(笑)。

    投稿: サファイヤ | 2005年6月28日 23:22

    博多ではダニー・ヘルバーと一緒に写真を撮ってもらって大喜びでした。試合は、嬉しそうにタックルしている林さんが印象に残っています。ウォーカーは、「酒とラグビーどっちを選ぶ?」状態になって、酒を選んでしまったんでしたね。アボリジニの抱える大きな問題の一つがアルコールだという事実を思い出させられました。ヒーローだった彼の失敗が、アボリジニの人達にマイナスの影響を与えていなければ良いのですが。残念です。

    投稿: N山 | 2005年6月28日 21:08

    霜村選手 やっぱり厳しいですよね、
    でも 手が届くところにいて、可能性があるだけでも すごいですね。
    ひょっとしたら  を待ちながら
    三洋での活躍を楽しみにしてます。

    投稿: さんぼ | 2005年6月28日 08:11

     ちょうど村上さんの現役時代と重なるかと思ってトラックバックしました。
    当時の補足や思い出話があれば、書いてください。
    (昔の話も好きな瑞穂より)

    投稿: 瑞穂 | 2005年6月28日 05:42

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    » 1985年 [瑞穂のラグビー好き]
     この年は、3つの大きな出来事がありました。  1つは大学で無敵を誇っていた同志社が関西リーグで大体大に破れ、選手権でも 1回戦敗退。この戦国時代を制したのは、昨年同志社をあと一歩まで追い詰めた 知将上田監督率いる慶応。  2つめは社会人大会。大八木、平尾の加わった神鋼が釜石の連覇をストップ。が決勝では トヨタがFW勝負で圧倒し久々の優勝。  そして3つ目は、選手権{/v/}。初めての外国人レフリーを採用した選手権は、圧倒�... [続きを読む]

    受信: 2005年6月28日 05:39

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