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ラグビーマガジン400号

11月25日、ラグビーマガジン創刊400号記念号発売。おめでとう。全誌の表紙が撮影された付録を見ながら、涙出そうになりました。僕が関わったのは、1987年の4月号からかな。編集長は90年8月号から。早稲田の堀越君が表紙だった。それから、97年4月号まで、約10年間編集者として関わったことになる。どの表紙を見ても、たくさんの思い出が詰まっている。2月号の表紙になった大学が、そのあとの大学選手権で優勝するシーズンが何度か続いて緊張して表紙写真を選んだ時代もあった。もちろん、ファンのみなさんにもいろんな思い出が蘇るだろう。

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個人的に思い出深いのは、大西鐵之祐さんと、北島忠治さんの追悼号を編集できたことだ。故人を表紙にするのはできるだけ避けていたが、この二人だけは、亡くなったら表紙にしようと決めていた。それだけの功績を残された方だと思ったのだ。その時代に編集長ができていたことは幸運だった。

僕は、専門誌があるということは、その国のスポーツ文化の尺度だと思っている。日本ラグビーには、昭和47年から専門誌が存在した。それだけでも世界に誇れるものだと思う。そして、その雑誌が今も続いている。求める読者がずっとずっと居続けてくれたからだ。日本には、ラグビーを文章で読みたい人が何十万人も存在し続けている。頼もしいし、嬉しいじゃないか。

ラグビーマガジンを創刊したのは、当時のベースボール・マガジン社の池田恒雄社長(故人)の英断だったわけだが、創刊に奔走したのは、青山学院大学ラグビー部のOBたちである。ベースボール・マガジン社に入社したラグビーマンたちの熱意が、日本でラグビーの商業誌など無理だという常識を覆した。当時は、予算がなくて、自分の車で走り回ったと先輩に聞いたことがある。その人は、一台、乗りつぶしたそうだ。

アマチュア規定の厳しい時代は、芸能人や他のスポーツ選手とラグビー選手が対談することも禁じられていたし、少しでも商品の宣伝になるようなことに選手が関わることも厳しく取り締まられていた。商業誌だから、このあたりはどの編集長も苦労した問題だった。僕はアマチュア時代から、アマチュア規定撤廃(95年)の時期も編集長だったので、両方を実感できた。毎月のようにアマチュア問題で苦労していたのが、突然、なんでもOKの時代になったのである。日本ラグビーが守っていたものって、いったいなんだったんだろうって思ったなぁ。

専門誌だから予算が潤沢にあるわけではない。編集部員も必要最低限の人数だから、個々にかかる負担は大きい。好きでなければ続かない仕事である。ラグマガを支えた歴代の熱い編集者たちと、この雑誌を支えた関係者、そして読者のみなさんに感謝したい。愛読者となった今の素直な気持ちです。

いつまでも書き続けそうなので、このへんで。今月号も読み応えのある記事が多い。松瀬学さんのスクラム言論、面白い。全表紙が紹介されている付録には、平尾誠二さんが中学の頃、発売日に本屋さんでラグマガを買い、むさぼり読んだエピソードも。

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    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    ”祝400号”
    自分の学校の試合結果が載り、自分の名前が小さく載った号は色褪せましたが大切に保管してます。完全プロ化が求められてる現在ですが地方の高校生のささやかなときめきも見つめてくれるような、全ラガーマン&ラグビファンの味方であり続けてください。ロッケンロー

    投稿: R☆C | 2005年11月26日 22:40

    ラグマガ400号おめでとうございます。
    サッカー専門誌は山ほどある中、唯一のラグビー専門誌は本当に貴重です。400といわず、孫、ひ孫の時代まで続けて欲しいと切望しています。
    隔週刊にしてもらえると嬉しいんですけどね。
    今月の松瀬学さんの本(奥大使)に続き、12月は大友信彦さんの本(村田亙)も出版されるんですね。ラグビー関連のメディアが近年少ないなか、嬉しいです。
    村上さんもそろそろ本書いて下さいよ。
    最近はやりのブログをそのまま出版っていうのもいいと思いますよ。

    投稿: DG | 2005年11月25日 23:12

    アマチュア規定の厳しい時代についてはさんまさんも撤廃後にテレビで元木選手とトーク中に言っていました。
    今はこうやって元木選手と話せるが、以前はさんまが質問してアナウンサーをかえしてラグビー選手が答えるっていう、テレビでは直接お笑い芸人が選手に話してはいけなかったと。なんか外タレに通訳がいるみたいな・・・。
    ほんとアマチュア規定ってなんだったんですかね?平尾選手も現役中にモデルのような仕事をしてしまってかなりいわれたようだし・・・。

    投稿: わらびー | 2005年11月25日 20:46

    ラグビーマガジン創刊400号に
    合わせた訳ではないのでしょう
    が、京都産業大学ラグビー部も
    ようやく公式ウェブサイトが
    立ち上げられました。

    http://www.kyoto-su.ac.jp/circle/rugby/index.html

    早稲田や慶應など他大学の公式
    サイトを見ながら「いつか産大
    も公式サイトができたらなぁ」
    と思っていましたので、ファン
    としてはうれしい限りです。

    本題とかけ離れてしまいました
    が(笑)、私にとってのラグビー
    マガジンと言えば、毎月25日
    に某有名大学ラグビー部出身の
    会社の上司に頼まれてラグマガ
    を買いに走らされた事をいつも
    思い出します(笑)。

    あとは今月号も天理大学が特集
    されてますが、もっと関西の大
    学ラグビーを取り上げてほしい
    です。その為には、現状を打破
    しないといけませんが…。

    投稿: 産大卒 | 2005年11月25日 17:42

    400号ですか、ぶちすげぇことですのぉ。忙しぅてまだ本屋で見ちょらんのですが、もしかして、表紙が絵じゃったんは2回だけちゅうことはねぇのですけぇのぉ。ほいじゃったら光栄なんかもしれんし、2回だけで終わったっちゅうのは恥ずかしいことなんかもしれませんのぉ。今じゃったら、もうちょっとだけええもん描けるような気がするんですけどのぉ。
    村上さん、いつも愛にあふれた文章、ええですのぉ。

    投稿: 哲 | 2005年11月25日 13:45

    ラグマガ400号、おめでとうございます。実は、私も、先輩が編集部員でいた縁で、一度大学のラグビー祭を写した写真を掲載していただいたことがあります。これ、私のプチ自慢です。
    さて、ひとつお願いなのですが、よく試合後、選手が出てくるのを待ってると、たくさんの記者の方たちに囲まれていて、なかなか声をかけられなかったりすることがあります。でも、「わー、あんなにインタビューされてる!」と思って、我慢して待っているのですが、実際、あんまり選手の声って、新聞にも雑誌にも掲載されていなかったりしますよね。ああいうときに、選手は何を話しているのでしょうか。それを知るのは、やっぱり記者の特権?村上さんの知りうる限りでも、ブログ上で公開していただけないでしょうか?もしできましたら、よろしくお願いします!

    投稿: 居残りファン | 2005年11月25日 13:29

    <訂正>です。
    以上8校→以上7校 です。大変失礼いたしました。
     個人的には仰星はAの力あると思っているのに真逆のコメントになって
    本当に申し訳ないです。
     因みに仰星はBシードです。
    連続投稿も申し訳ありませんでした。

    投稿: ムラーカ | 2005年11月25日 13:25

    村上さん、こんにちは。さて、高校のほうでは
    シード校の発表があったようですね。
    仰星のAシード漏れは意外でした。ほかにも
    青北、農大、深谷、桂、旭野、天理、佐工もシード漏れです。
    以上8校にはシード喰いを期待したいですが…ここのところ2年間
    ノーシードのシード喰いはありません。村上さん、今年もシードとノーシードの格差は大きいと見ますか?
     3強(敢えて言わない)を中心とした
    優勝争いのほかにも初出場組の戦いぶりにも注目したいです。
    12月からは少しずつ高校ラグビーの話題もお願いします。

    投稿: ムラーカ | 2005年11月25日 13:14

    ラグマガ発売日の毎月25日が給料日よりも相も変わらず楽しみでおります。給料は全部自分のものでもなくなってしまったので(笑)。
    ふと見るとダンボール5箱分のラグマガがあります。潤沢なスペースの無い我が家では常に整理の対象になるもなんとか切り抜けております。過去のラグマガが全てDVDデータに入って発売されたら嬉しいのですが。保管問題一挙解決です。

    投稿: ひなP | 2005年11月25日 06:54

    ラグマガ400号おめでとうございます☆(ラグプラで「僕は300号記念を作りました!」と思いっきり間違えていたのには大爆笑しました(^-^)

    付録を見ながら、懐かしいなあって思いました。
    お金のない高校生の頃、他誌でも早明戦の特集が多くあったのでこの時期は困ってました。結局、いつも買うのはラグマガ、他は立ち読みということが多かったです。

    定期購読してるのですが、表紙が透明なビニール側で見えるように送られてきてたのが、最近は裏表紙が見えるようになっているので、誰が表紙だろう?とワクワクしながら封を開ける楽しみがあります。

    400号記念に、ラグマガを支えている歴代の編集部の方々が表紙なんてのもおもしろいじゃないですか?

    投稿: keyya | 2005年11月25日 05:49

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    日本を飛び出て13時間。ロンドンのヒースロー空港に到着。そのまま市内のB&Bに [続きを読む]

    受信: 2005年11月25日 07:18

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