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W杯開催地決定まで、あと4日

日曜日は、諸事情あって試合の取材には行かず、原稿を書いていた。昨夜はイングランド対オーストラリアのテストマッチをテレビ観戦。イングランドのFW、めちゃくちゃ強いなぁ。また負けちゃったワラビーズ、エディ・ジョーンズ監督は大丈夫か? 首を痛めて退場したマット・ダニングは大事には至らなかったようだ。良かった。

W杯開催地決定まで、あと4日である。連日、招致委員会からリリースが出てくるが、日本に追い風の論調はどんどん高まっている。

英国国会議員100名が日本開催を支援する署名を行い、英国・デイリーテレグラフ紙は11月9日、国際オリンピック委員会・名誉会長J・A・サマランチ氏の「ラグビーのグローバル化に対する意識の欠如はオリンピックスポーツとして考えられることは非常に難しいということを意味する」という発言をとりあげている。そして、英国のブックメーカーの掛け率が日本を一番人気にしているのは、もっとも心強いかな。あれ、当たるからね。

そして、NZヘラルド紙の報道。「ウエールズ、スコットランド協会が未だに投票国を決定していない」。投票の結果は本当に分からないところに来ているようだ。思えば、2007年大会の投票でも、直前までイングランド有利と言われていながら、最後にフランスに票が流れた。最後まで何が起こるか分からないということだ。

3日前の日記に、ロビー・ディーンズの思い出について書いた。ディーンズという名前を聞いて、ある伝説を思い出す人は、かなりのラグビー通である。

1905年、ウエールズのカーディフ・アームズパークで、NZ代表対ウエールズ代表のテストマッチが行われた。NZはすでにスコットランド、アイルランド、イングランドを破っており、ウエールズに勝てば英4協会をすべて破るグランドスラムを達成するところだった。ウエールズの3-0のリードで迎えた後半なかば、連続攻撃からNZのTBボブ・ディーンズがインゴールに飛び込んだ。しかし、レフリーはトライを認めなかった。これが伝説となった「ディーンズ幻のトライ」である。この伝説はいろんな尾ひれがついて、ディーンズが死ぬ間際に「あれはトライだった」と言って、レフリー絶対の精神を示すエピソードになってしまうなど、すっかり違った解釈になっている場合が多い。だが、実際には、ディーンズはじめ、NZのラグビー関係者はずっと「あれはトライだった」と言い続けており、いまもNZ人は、トライだったと信じているようだ。このあたりの真相は、小林深緑郎さん著「世界ラグビー基礎知識」に詳しく書かれている。

実は、ロビー・ディーンズは、ボブの兄弟の孫である。水曜日、JSPORTSで放送される「トータルラグビー」第3回では、オールブラックスの1905年英国遠征の特集。そこで、ウェールズ戦でのボブ・ディーンズの疑惑のトライについて取り上げられる。ロビー・ディーンズのインタビュー出演もあるようなので、お楽しみに。

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    コメント

    スクラムの押しに関して
    ラグビージャーナリストも困るような質問なので。
    先日のAu対Inのゲームでは途中からスクラムの押し禁止でゲームが進行されていましたね。フロントローの選手が、負傷退場などでフロントローがいなくなった場合、ノーコンテストスクラムが行なわれます。
    昨年のトップリーグでも問題になったものです。
    スクラムのルール改正は、まず、安全確保のためと、スクラムで何度も組み直したり、スクラム主体のゲームでは、観客に対して面白味に欠けるなどと考えられたことから設けられた節があります。特に、安全という言葉が多用されます。
    Au対Inでも、ノーコンテストスクラムが始まってから、Auのリズムが出てきた感がありましたね。スクラムが弱いチームは、ノーコンテストスクラムを選択できるようなことを考えて、ゲームを有利に展開しようとする場合もあるようです。ゲームがそれでひっくり返ったという話しも国内ではあります。
    現在のスクラムに関する諸事情は、スクラムを組むという意味がないようなものです。一生懸命スクラムを組む練習をすることがむなしくさえ思えます。スクラムを少し回転させて押し込むという高等技術など、反則の対象になる可能性もあり、レフリーのスクラム不理解にも納得が出来ません。
    じゃあ、スクラムをどこまでも押せるようにとなれば、高校などはひたすら1.2時間も練習するでしょう。そうなれば今の子どもは、我慢せずにラグビーを捨てる可能性も高まります。また、勝つためにスクラムでゲームの大半を過ごすというチームも出てくるでしょう。
    日本人のラグビー感を、村上さんなどに変えてもらわないと不愉快なシーンはなくならないでしょう。プレイ主体のルール改正もさることながら、観客に支持されるようなルール改正も必要になってきたので、そう簡単に解決する問題ではないんですね。
    まず、ルールを悪用しないこと、正当にコンテストすることという、大原則を見つめ直すことですね。
    まとまりが悪く申し訳ありません。

    投稿: dragon | 2005年11月14日 20:19

    村上さん、昨日のラグプラ見ました。
    ラグビーマガジンの編集部は雑然
    (失礼!)としてましたね。
    かつて、現編集長の田村氏の先輩
    だったのを聞くと時の流れが早く感じ
    ますよね。村上さんが、ラグビーマガ
    ジンに入社した頃、私は法政大学
    に入学した春でした。もう18年前
    ですね。そう言えば、ワラビーズの
    マット・ダニングは大事に至らずに
    本当に良かったですよ。PRという
    ポジションは辛く、重いですもんね。

    投稿: 91卒ジャガー | 2005年11月14日 19:38

    ワールドカップ日本大会実現の可能性があるようで大変うれしい限りです。ファンとしては、あとは祈るばかりですが、実現した場合の心配もあります。
    前回大会の日本vsアメリカを現地まで見に行きましたが、開催地オーストラリアでは、弱小と思われている2チームの試合にたくさんの地元の人が訪れており、大変盛り上がっていたことが印象的でした。
    それが、ホスト国としての最大のもてなしだと思うのです、果たして日本国内でそのような、集客・もてなしが出来るか?代表戦でも、満員にならない秩父宮・・・それが不安です。

    投稿: かー | 2005年11月14日 09:25

    ブックメーカーが一番人気だなんて!!

    こうなったら僕も全額ジャパンに賭けようかなぁ♪

    はらたいらさんに4000点!?

    投稿: わらびー | 2005年11月14日 01:57

     もし2011年のW杯が日本に来るのなら、そのときのジャパンに入ってくるであろう高校ラグビーの最激戦地区である大阪の3地区の決勝戦が現在深夜枠(恐らく関西ローカルでしょうけど)で放送されています。
     高校ラグビーを見ているといつも個人的に「不愉快なシーン」を目にします。あの「おままごと」みたいなスクラム(まず前の5人同士で押してあとで3列の3人が加わる)は一体なんなんでしょうか。しかも、1.5メートル以上は押してはいけない、なんてルールもあるそうですね。恐らく安全のためなのでしょうが、どうも腑に落ちません。
     ずっと以前から疑問に思っているので村上さんに質問なのですが、こういう形式は世界の高校レベルでも「標準」なんでしょうか?他の国でも同じなら別に問題ないと思いますが、違うのなら即刻辞めて最初から8人同士でスクラムを始め、押せるのならどこまでも押してよい、という風にすべきだと思います。ラグビージャーナリストとしてどう思われますか?

    投稿: 神戸ファン | 2005年11月14日 01:56

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    日本代表とスペイン代表の試合以降、仕事にもレッドバンドを付けて行っている。さすがに、同僚が「それは何?」とか「ホワイトバンドの新しいのが出たの?」とかたずねてくる。 そんな時は、「ラグビーのW杯招致を日本がやってて...」と説明する。 少しは、認知度も上がってきたか。 さっき、晩飯を食べながら、昨夜放送された[http://www.jsports.co.jp/program/info/9609.html:title=ラグビープラネット]のビデオを観た。 [http://koichi-mura... [続きを読む]

    受信: 2005年11月14日 22:43

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