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ラグビーに愛を

「ラグビーは、子供をいち早く大人にし、大人に永遠に子供の魂を抱かせてくれる」。元フランス代表主将、金髪の名FLジャン=ピエール・リーヴの言葉だ。ラグビーの素晴らしさを示す言葉として、いろんな場所で引用されてきた。この言葉は、20年ほど前の西武流通グループの3分間CMで有名になった。この時のインタビューでリーヴは、ラグビーで学んだこととして、「敵対するのではなく、ともに前進することだ」という主旨を語っている。

きのうの日記に書いたラグビーの独自性について、僕の周辺からも反響があった。記者仲間の美土路さんは、何度も南アフリカでNZとのテストマッチを見ているのだが、ライバル国同士のサポーターの連帯感を、いつも実感し、感心するそうだ。NZの選手が負傷退場するとき、南アフリカのサポーターが総立ちで慰労の拍手を送る。ブーイングではなく、温かい拍手だという。互いを認め合うからこその連帯感。

ここを日本のラグビーも育てていかないといけないのだと思う。将来、ワールドカップを呼ぶ際に大切なのは、たくさんのお客さんを集めることだけでなく、ラグビー文化が根付いた多くの観客の存在だろう。

ラグビー発祥の国、イングランドのプレミアシップを見ていて感心するのは、アウェイのチームのゴールキックに対しても、選手の集中力を切らせないよう静かに見守る観客の姿だ。そして、いいプレーには敵味方関係なく拍手を送る態度である。ラグビーというスポーツそのものを愛するサポーターの存在が、ラグビー文化を支えている。運営側はこの文化を崩さないようなプロモーションをしなければいけないということだ。

「ラグビーに愛を」である。

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    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    応援の事でこんなに 盛り上がっていたとは 知りませんでした。
    機を逸した感はありますが、、、
    スペイン戦で バックスタンドで応援のリードをした さんぼ です。
    応援の仕方に賛否両論はあると思います。 ただ 根本にあるのは JAPANを応援したいんです、勝ってほしいんです。選手が戦っている時に選手を後押ししたいんです。
    ラグビーの応援の仕方と違う という人もいるでしょう が 選手が 気持ちよく戦えれば、苦しい時に勇気付けば それで いいと思います。
    応援する人が 応援に酔ってしまうのではなく 選手の力になるような応援ができれば 最高です。
    余談ですが ハーフタイムに ウェーブをやったんですがそういうのは 会場が一体になって いいと思ったんですけど。

    投稿: さんぼ | 2005年12月 6日 22:31

     スペイン戦は一体どんな応援が
    繰り広げられ。どの部分が問題だったのでしょうか。
     コメント欄を読んでいるだけでは全然わかりません。にもかかわらず、わざわざコメントで反論される方がいるということは、現地ではよほどすごい何かがあったのか。

     スペイン戦はともかく、日本協会にも「おかしな応援」を作り出す責任の一端はあると思います。
     外国チームは映像無しで普段どおりの場内放送によるメンバー紹介。そして日本代表の紹介になるやいなや、PR映像つきで、怪しげな日本語を駆使する男性アナウンサーが選手ひとりひとりを煽るように紹介。
     これはあんまり「ラグビー」的なありかたではないですね。

    投稿:   | 2005年12月 4日 16:16

    昔からのファンとしては「ニッポン、チャチャチャ!」コールには違和感が・・・。
    やっぱラグビー日本代表は「ニッポン」じゃなくて「ジャパン」でしょう!
    自分も鳴り物は嫌だけど、声での応援はいいんじゃ?オンタイム以外なら。

    投稿: にるす | 2005年12月 2日 22:55

    最近の応援 ひどい気がします
    ラグビーの良さが失われているような気がします

    投稿: k13 | 2005年12月 2日 21:57

     スペイン戦の応援について意見が出ています
    ので少し反論を。ラグビーの試合でホームゲーム
    チームに応援が行くことは変ですか?
    NZが英国に遠征したときでも、ハカの最中には
    歌を歌って対抗してますよね。
    ホームゲームに母国を応援するのが悪いこと
    でしょうか?しかも試合の切れ目にポイント
    絞って行ってましたよ。ラグビーが静かな雰囲気
    だけで見たいと言われるのでしょうか?
    また、今回の応援がそれほど派手だとも思えま
    せんし、協会も共に戦えと言うキャッチフレーズ
    でしたよね。サッカーのように試合時間中、
    鳴り物入りで応援するならともかく、試合の
    切れ目に、声の応援なら問題ないと信じます。
    今回のことに関しては是非、村上さんのコメントを
    戴きたいと希望します。よろしくお願いします。

    投稿: 瑞穂 | 2005年12月 2日 20:39

    スポーツは発祥した国の精神や文化を象徴するものだとよくいわれます。
    日本ならばさしずめ柔道、剣道、相撲といったところでしょうか。
    柔道の投げ技は、本来相手を倒したあとに投げた側は相手の腕をすっと引き上げます。これは、勝負には勝ったけれど、相手をむやみに傷つけないという武士道の考え方ですよね。
    しかし今のオリンピックや世界選手権で見る柔道はJUDOであり、「道」ではありません。勝敗がすべての競技です。
    プロ化が進み、W杯で優勝できるかを常に考えている世界ラグビーの潮流ではありますが、強いと尊敬される国(NZ、イングランド)などには、観客に相手を常に敬う心が残されているところがすごいと思うし、ラグビーやサッカーなど欧米のスポーツが所詮学校体育の中で発展してきた日本にはそのような精神が根付きにくいのもうなづけてしまいます。
    ラグビーの魅力は相手との激しいぶつかり合いの中で、いかに勇気を持って仲間とボールを運んでいくかだと思います。オフサイドがなぜ反則なのかは、早い話が「先回りする卑怯な行為」なわけで、このような文化や精神に基づくルールをもっと分かり、みんなに教えていかないといけないのかなあと、ひとりごちてしまいます。
    ラグビーに強さや勝利だけを求めるならば、スペイン戦のような派手な応援もいるのでしょうが、はたしてそれだけで本当のスポーツ文化は根付きますかね。
    先週の新聞に芝生のグラウンドを持つ公立学校の割合が出ていましたが、転んでも痛くない芝生のグラウンドが増えるだけでもラグビーの普及率は違ってくると思います。
    ラグビーの強いとされる国の文化を理解、学習、吸収することにもっと力を入れて見たらどうでしょうか。なんかえらそうなややこしい話ばかり書いてすいません。

    投稿: けいぞー32歳 | 2005年12月 2日 17:27

    新聞にはエディージョーンズがジャパンのコーチを引き受けるのを期待していると書いてありますよ。何だか楽しみ。

    投稿: てりー | 2005年12月 2日 12:49

    とりとめのない話なのですが。
    スポーツ・マーケティングなどと運営方法の進歩が取りざたされておりますが、観客に対する迎合主義の何ものでもありません。ということは、スポーツ本来の精神性や文化性をないがしろにするものです。と考えれば、アマチュアリズムへの回帰か?となりますが、そう単純なものではありません。
    アメリカで発達したカレッジスポーツは、アマチュアリズムよりも、宣伝やお金になるという実利をとり、大いに発展をし、アマチュアリズムなどを放棄して成功を収めています。ふるいものに縛られなかったと言うことです。
    では、どうすればといえば、双方が両輪のように発展すべきだと考えています。マネジメント、マーケティングを発展させつつ、ラグビーの文化性や精神性を大切心普及啓蒙する。日本では、どちらも欠けていますが、精神性や文化性をないがしろにしている現状も酷いものです。日本ラグビーは粗悪品といえます。粗悪品を高く売ることも出来ないでしょう。
    ジャーナリズムやコーチングをより一層進める必要があります。
    頑張ってください!!

    投稿: dragon | 2005年12月 2日 11:28

    ラグビーが野球と同じように監督が勝敗の責任を負うようになったのが、間違いの元。観客者は優勝しなかったチームの監督に対し、やめろのコール。思いやりなんぞあったものでない。観客のマナーの悪いこと、びっくりした。テレビ番組からかなラグビーの監督が注目されたのは。今は、常勝監督であっても、
    負ければぼろくそ。監督は控えめにと思う。

    投稿: Y | 2005年12月 2日 10:26

    敵味方を問わず、プレースキックの際の静けさは、以前の日本にもあったはず。そして、負傷退場する敵選手への労いの拍手も。鳴り物を用いての応援も私が高校生の時は、自校の応援団が太鼓を叩いた瞬間にペナルティーを取られました。今でも禁止なのでしょうけど・・・。ラグビー人気を盛り上げようとするあまり、そういう紳士的で知的な文化が失われていくのは寂しいですね。以前、ロンドンワスプスのホームで観戦した時、敵チーム(レスター)のゴールキックの場面に於いても、騒いでいる(隣りの仲間と話している程度)観客に対して、人差し指を自らの口にあて「シー」と、20代そこそこの若者が静寂を促していました。懐かしい気持ちと共に根付いた文化の深さに感動しました。

    投稿: いと~。 | 2005年12月 2日 09:34

    ラグビーにしかない文化
    大切にしたいと思います。
    先日のスペイン戦の
    ジャパン応援団
    少し違和感を感じました。
    息子たちも
    これは僕の好きなラグビーの応援じゃない
    と・・・。
     また子供たちの交流試合でも
    親の応援態度が問題になります。
     怒鳴りつけたり、相手のミスを喜んだり。コーチまでもがそういう態度を取るチームもあります。

     ボールゲームでこれほどまでにコンタクトがあるスポーツは他にないのだからこそ相手を思いやる精神が大事だと思います。
     
     僕と2人の息子は試合前 試合中
    試合後 よく泣いています。うれしかったり、くやしかったりして。
     でも相手チームと握手して、ナイスタックル ナイスゲーム 審判有難う
    これがラグビーでしょう。
     

    投稿: マヌーサモア | 2005年12月 2日 08:23

    ノーサイド精神.相手を尊重する気持ち...他のスポーツにはない美徳だと思います。素晴しいラグビー精神が世界中に浸透すれば、戦争と憎悪はなくなるかも。

    豪州.ジョーンズ氏の後任は誰なのでしょう?ロッド.マックイーン氏の再就任もありえるのでしょうか?

    投稿: エンドー | 2005年12月 2日 08:10

    以前ギャビン・ヘイスティングスのクラブ試合を観に行ったことがあります。彼らはスタジアムのそばにクラブハウスを持ち、試合後は両チームとファンを集めてのアフターマッチファンクションが開かれ、私も参加させてもらいました。
    両チームがビールを飲みながら語らう姿はこのスポーツの奥の深さを実感できました。
    ヤマハがそのような試みをされているようですね。お酒は無いようですね。ラグビー選手の一芸も見れて面白そうですが笑。

    投稿: ひなP | 2005年12月 2日 07:26

    今朝のニュースでエディージョーンズが首と言ってました。日本を熟知して、ワールドカップも勝っているエディーをジャパンの監督にするチャンスだと思うんですが。どうでしょう。

    投稿: てりー | 2005年12月 2日 06:41

     野球やサッカーを見ているときの癖がなかなか抜けず、相手チームのミスとかシンビンに喜んで騒いでしまいます。(さすがに相手のプレースキックのときは心の中で「外せ」と念じながら静かにしてますけど)もっと「ノーサイドの精神」を持たないと。昨日、今日の村上さんの日記を読んで反省、反省です。
     NZと南アの互いを認め合う話がのっていますけど、日本もそういうライバル国を持たないといけませんね。さすがにNZ・南ア・イングランドあたりは難しいでしょうけどウェールズ・アイルランドあたりにライバルとして認めてもらえるくらいに強くなってほしいものです。

    投稿: 神戸ファン | 2005年12月 2日 01:41

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