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2005年6月26日 - 2005年7月2日

お薦めマッチ_0702

先週に引き続き、7月2日も好カードが2試合連続する。翌日に再放送もあるので、JSPORTS視聴可能の人は是非見てください。世界トップレベルのラグビーはいったい日本と何が違うのか。見た目のスピード、パワーだけではなく、ゲームコントロールや、各選手の反応の素早さ、集中力など、よ~く見ていると感じることは多いはず。海外ラグビー食わず嫌いの人も、この2試合はお薦め。ライオンズのヘンソン、かっこいいよ。最後まで乱れない、ツンツン髪の毛にも注目を。

◎NZ代表オールブラックス対ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ
(JSPORTS1 16:00~初回放送 LIVE)

第1テストに完敗したライオンズは、先発7人を入れ替えた。ジョニー・ウィルキンソンを本来のSOに据え、CTBはウエールズのヘンソンと、第1テストではWTBだったトーマス。WTBには小さな巨人シェーン・ウィリアムズが入り、NO8ライアン・ジョーンズ、SHドウェイン・ピールとウエールズ勢が軸になっている。ちょっと首をかしげるのは、ウエールズ勢をコントロールするのが、イングランドのジョニー君でいいのか? ってこと。またまたちぐはぐな戦いにならなければいいけれど。オールブラックスのほうは4人のチェンジ。PRサマヴィル、SHケラハー、WTBリコ・ギアー、FBムリアイナ。このへんは元気な選手出してきた感じだなぁ。

NZの至宝ダン・カーターとジョニー・ウィルキンソンのSO対決も楽しみなマッチアップ。現在、世界最高のオープンサイドFLと言われるリッチー・マコウには、イングランドのルイス・ムーディーが挑む。さて、どっちがターンオーバーたくさんできるかな?

◎オーストラリア対フランス
(JSPORTS2 18:45~初回放送 LIVE)

サモア、イタリアに連勝したオーストラリアが今季はじめて迎える「リアル・テストマッチ」。メンバーは不動の名手が揃った。ヤング、ポール、バクスターのFW第一列に、グレーガン、ラーカムの経験豊富なハーフバックス。ギタウ、モートロックの両CTB、トゥキリ、セイラーの両WTB、FBレイサム。いいメンバーだなぁ。マット・ロジャースはリザーブだよ。FLジョージ・スミスは、25歳を直前にして50キャップ目の試合。これって、FWでは最年少の50キャップ到達みたいだね。

先週は南アに13-27で敗れたフランスは、またメンバーを入れ替えてきた。2007年に向けて選手層を分厚くしているんだろうね。それでも、FLマーニュ、SOミシャラク、CTBジョジオンら経験豊富な選手はいるし、若く勢いのある選手達が南ア戦同様に果敢に仕掛けてくれるだろう。オーストラリア優位は動かないが、きっと面白い試合になる。

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まる4か月

6月最終日は朝から激しい雨だった。7年前の6月末に会社を辞めたから、7月1日からフリー生活8年目に入る。とにかく10年は一人で頑張ってみようと思ってはじめたから、区切りまであと2年か。やっぱり10年一区切りだよね。

僕はラグマガにも丸10年いた。どんなことも10年やれば、何か見えてくる。もちろん、長くやればいいってもんじゃないけどね。よっしゃ、頑張ろう。そうそう、4か月間連日更新も達成できた。アクセス件数も4か月で30万件を超えています。当初の予想よりはるかに多く、ラグビーに関心を持ってくれている人が多いことがとっても嬉しいです。これからも、よろしく。

早稲田大学ラグビー部の清宮監督の取材に行ってきた。これは7月25日発売のラグビークリニックに掲載される。何を聞いたか? それは「ラグビーの掟」について。要するに、各チームには「掟」(おきて)がある。それがなければ試合には勝てないってこと。清宮監督は「セオリー」と言う。

よく、「決め事」と「約束事」はどう違うのかなど、質問を受けるのだが、言葉遊びみたいになってしまうけど、清宮監督の言葉を借りて、サインプレーとセオリーということにすれば分かりやすいのかも。サインプレーは完全に最初から動きが決まっている。スクラムから出たボールを、SOがアウトサイドCTBに飛ばしパスしてクラッシュ。次にFWがサイドアタックして~と。でも、セオリーは、こういうシチュエーションになったときはボールをワイドに運ぼうなど、一つ一つセオリーに従って動いていくものだ。だから、そこに誰がいるかは問題ではなくて、誰がいてもセオリー通りに動けば最後はトライになるということ。「そのセオリーの作り方がコーチの色であり手腕だ」ということを言っていた。詳しくは、本を読んでくださいね。

◎『コーチ』(著/マイケル・ルイス 訳/中山宥 ランダムハウス講談社)読みました。
 ナンバーの書評欄に生島淳さんが取り上げていたので読んでみました。短いから、すぐ読めた! これは読書好きではないけど読書欲のある人に超お薦めです。そして、トップチームではないチームをコーチしている人にも。やっぱりね、緊張感のある指導者って必要だと思う。僕の友人でも、高校の先生になっているヤツがいるけど、子供を叱りすぎると親から苦情が来たりして大変みたい。でもね、叱られないと分からない子供もいるし、実はそれを求めていたりもする。熱いコミュニケーションが大事なこともあるんだよね。この本、勇気が出る。

追記◎数日前のコメントで、瑞穂さんに、「1985年の思い出」というお題をもらった。85年は僕にとって生涯忘れられない思い出がある。近々書きますね。

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ラグビーを大切にしよう

きのうのレフリングについての日記に、たくさんのコメントをもらった。ありがとうございます。みんな気になっていることだったんですね。僕も学生の頃、レフリングに腹を立てたことは何度もあるし、ほんとうは偉そうなことは言えない。でも、レフリーは尊敬されるべき立場だとずっと思ってきた。それが多くの方々に伝わったようでホッとしている。

レフリーの問題だけでなく、トップリーグが始まり、W杯招致活動が行われているいま、日本ラグビーは難しい時期にあると思う。だた、忘れて欲しくないのはどんなことも「ラグビー」という競技を大切に考えれば答えは出るということだ。ラグビーに携わっている者がラグビーを貶めるようなことはしてはいけない。それぞれの立場で、「ラグビー」を大切に考えてもらいたいなって思う。

さて、ひとつお知らせです。

7月9日、ライオンズのNZ遠征第3テストマッチのパブリックビューイングの件だが、ゲストが箕内選手に加えて、東芝のマクラウド選手に決まった。元オールブラックス選手が語るみどころも楽しみ。進行役の僕としても胸躍るゲストになった。

ただし、抽選で100名の限定イベントなので、外れた方もいると思う。そういった方には、HUB六本木2号店でも、ライブで試合が観戦できるようだ。第2テストマッチが行われる7月2日、そして9日は、試合を放映するために通常よりも早くからお店をオープンし営業するとのこと(15:00からオープン)。

また、六本木2号店では、7月2日からJ SPORTS ツール・ド・フランスフェアを開催している。期間中はツールにちなんだオリジナルカクテルも発売される。自転車好きの人は、いいかもね。

下の写真は、僕の手首です。けっこう綺麗でしょう。って、そういうことではなく、このリストバンド知ってますか?
刻まれた文字は『LIVE STORONG』(強く生きよ)。ツール・ド・フランス6連覇中の、ランス・アームストロングが立ち上げた、ガン基金のシンボルであり、アメリカではこれを1ドルで売っていて、それが寄付になります。日本では販売していないのですが(一部のレアショップにはあります)、スポーツ選手を中心に、この趣旨に賛同する人の間で輪が広がっています。世界ではすでに3000万個が売れたとか。アームストロングは生存率の低いガンを克服して6連覇を達成しました。僕も最近身につけてます。ツールは、JSPORTSで放送されるので、そちらも興味のある方はぜひ。

050629-223333

◎HUB六本木2号店(7月2・9日は15:00OPEN)
港区六本木5-2-5 鳥勝ビルB1F(六本木駅歩1分)
TEL:03-5414-2170

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レフリングに思うこと

 NZ遠征中のライオンズは、負傷者続出に苦しんでいる。NO8ダラーリオに続いてキャプテンのオドリスコルが肩を脱臼。他数名の負傷者が出て、本国から次々にバックアップの選手が駆けつけている。ところで、25日の第1テストマッチでオドリスコルに危険なタックルをしたとライオンズ側が指摘していたウマンガとメアラムはおとがめ無しになった。第2テストは7月2日、JSPORTSはライブでこれを放送。僕と藤島大さんで解説します。お楽しみに。

 きょうは長いっす。先日の関東学院と早稲田の試合もJSPORTSで放送されたが、解説の藤島大さんが言っていたとおり、選手がレフリーに文句を言いすぎているように感じた。これは海外から来た選手が最初に感じることらしいが、日本ラグビーはキャプテン以外の選手がしゃべりすぎるのだ。レフリーに意見を言えるのはキャプテンだけ。それがラグビーの原則であり、選手もわきまえてもらいたいと思う。海外のトップレベルの試合を見れば一目瞭然で、不服でも素直にレフリーの指示に従う姿が当たり前である。僕は当日の小野塚レフリーは悪くなかったと思う。どんなレフリーにもミスはあり、ルール解釈の違いなどは、試合前、試合後に互いに議論すべきで、試合中はレフリーの笛に従う。そうでなければ試合は成り立たない。選手が文句を言っていると観客もレフリーに不信感を持ってしまうものだ。

 僕は月イチでラグビーメーカーの老舗セプターのHPにコラムを書いているのだが、昨年末、レフリーのことについて記した。長くなるが、割愛して紹介したい。これはレフリー批判ではなく、応援のつもりだ。近年、海外と日本のレフリー交流も盛んに行われ、若いレフリーたちが積極的に海外で修行しているし、毎年、海外からトップレフリーがやってきて日本のレフリーと議論している。努力は続けられている。日本のレフリングのレベルは確実に上がっていくと信じている。レフリーがいなければ試合はできない。レフリーに対する感謝を、選手達には忘れてほしくない。この前提の上で、大いに議論してもらいたいのだ。

【セプターHPコラムより抜粋】
 子供の頃、近所のおじさんでレフリーをしている人がいた。中学時代、私は友人と早朝ランニングをしていた。薄暗く肌を刺すような冷たい空気の冬の朝、よくその人に会った。日々トレーニングを積んでいたのだ。仕事をしながら早朝に走り、土曜、日曜は試合の笛を吹く。交通費程度の謝礼とお弁当でどこへでも行く。ラグビーが好きだから。選手が懸命に試合をする姿を見るのが楽しいから。それがレフリーの喜びだろう。ラグビーの歴史をたどれば、発祥当時、レフリーはいなかった。反則が起きると選手同士が話し合っていた。それでは無理があるから、信頼できる仲裁人に両チームが合意のもとに立ち会ってもらった。レフリーは選手たちに依頼され、その試合を見守る立場なのである。
 ところが、レフリーへの批判が最近とみに増えている。批判の多くは当事者チームから噴出している。信頼関係が崩壊しているということだ。トップリーグの発足や、日本代表の契約選手制度にともない、フルタイムでトレーニングを積む実質プロ選手は増えている。海外からやってくるコーチはほとんどがプロだ。いまだアマチュアがほとんどのレフリーとは、ラグビーを研究する時間がかけ離れている。当然、レフリーの癖すらも研究され、試合の流れを寸断する笛、一貫性のない判定は非難の的となる。
 冒頭の通り、レフリーの方々の純粋な気持ちは理解しているつもりだ。目の前の反則を見逃せば、立場が揺らぐことも知っている。しかし、心あるレフリーのみなさんを後押しするために、あえて書きたい。ラグビーの主役は選手である。選手が気持ちよくプレーできるレフリーこそが、高い評価を受けるべきだ。試合に大きく影響しない反則、危険ではない反則は、見逃していいのである。トップリーグのNECと神戸製鋼の試合は、NECの予想外の大勝だった。レフリーは、NZ協会のリンドン・ブライさん。両チーム併せて、反則は10個である。日本のレフリーが吹く試合は30個を超えることが多いのにだ。日本の多くのレフリーが声高に叫ぶ「ハンズオフ! ロールアウェイ!」などの言葉もほとんど聞こえない。淡々とした笛だった。それでも選手たちは我慢強く反則せずに戦った。「レフリーが戦わせてくれた」(NEC高岩ヘッドコーチ)。声が少ない方が選手自身がモラルを保てるということが証明されたレフリングでもあった。印象的だったのは、一瞬ノックオンの笛を吹きそうになった時に、手を引っ込めて我慢した姿である。できるなら、彼らにプレーを続けさせてあげたい。ラグビーへの愛情があふれていた。
 数年前、日本協会会長だった川越藤一郎さん(故人)にこんな話を聞いた。「ラグビーなんて、競技規則の文面通りに吹いたら、反則だらけですよ。でもね、ラグビーの規則はLAWと言いましてね。法なんです。(ラグビー発祥の)英国の法律は習慣法だから、ケースバイケースで適応が変わるんですよ。日本人は法律を厳格に受け止めすぎるんです」。競技規則の文面通りに吹く必要はないのだ。規則をうまく操って一貫性のある笛を吹き、選手の抗議に心を乱すことなく、言葉はあくまで優しく丁寧に、安全でフェアでボールが動き回る魅力的な試合を演出する。選手を、試合を、生かすも殺すもレフリー次第。ラグビー人気上昇の鍵を握るのは間違いなくレフリーである。
 周囲も、素晴らしいレフリングには賞賛を。選手とファンが選ぶベスト・レフリー賞もトップリーグは創設すべきだ。彼らのステイタスを高めて、尊敬される存在にしていかなければ素晴らしいレフリーは生まれない。選手とファンが支持するレフリーこそ、いいレフリーである。選手たちが織りなす素晴らしいプレーに思わず笛を吹くのを忘れる。そんな人間味あふれるレフリーに会いたい】

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お答えします。パート6

暑い日が続いている。仕事部屋にクーラーがあるのだが、健康のためあまり入れすぎないようにしているので昼間は汗だくになる。新陳代謝が悪くなってるから、これくらいのほうがいいかも(笑)。きょうもいくつか質問に答えます。

Q=初心者の方に、オフサイドラインを説明するときは具体的にどうやっているのですか?
A=細かく言うとたくさんあるのですが、僕が初心者の方と試合を見る場合は、まずラグビーの特徴として、試合中ずっとボールを奪い合うことを説明します。
「ラグビーは相手側の陣地にボールを運ぶ競技です。そして、ラグビーは野球みたいな攻撃権はないので、相手からボールを奪わないと攻撃できません」と。以下、再現します。

「だからいたるところで密集ができるんです。この奪い合いのところが両チーム合わせて3人以上になるとオフサイドラインができます。ほら、あそこ、最後尾のところにディフェンス側が並んでいるでしょう。で、相手にボールが出たら飛び出す。ほら、また並んだでしょう。あれがオフサイドラインです。はい、あれがタックルです。タックルの場合は、一対一だからオフサイドラインはできないんですけど、タックルのあとに入る選手が、横から入るのはダメです。自分の陣地側から入らないといけないんですよ。密集戦(ラック・モール)にも横から入るのはダメです。基本的にラグビーは相手と正面から向き合って戦うんです」

「ほら、攻撃側が前進すると、防御側はオフサイドラインの後ろに戻らないといけないから、攻めるスペースがたくさんできるでしょう。戻りつつある選手はオフサイドだからタックルできないんですよ。闇雲に縦に走っているのではなくて、スペースを作るためにみんな走っているんですよ。ほら、今一人で2人を引きつけたから、次の選手が抜けたでしょう。逆にディフェンス側は前に出て止めれば相手のスペースを奪うことができますよね」

 とにかく、キックオフから数分は試合に沿ってささやき続けます。するとだいたいゲームの流れが分かるので、あとは「今のは?」って聞かれるたびに答えます。ラグビーは細かいルールを説明するとキリがないので、攻防の意味を知ることが先決です。すると、かなり踏み込んだ観戦ができます。スクラムやラインアウトのオフサイドラインも、見ながら説明すると分かりやすいです。要するに、文章でラグビーのルールを理解するのは無理です。一緒に見ないと説明できませんよね。当たり前ですけど。

Q=19日のアイルランド戦の試合前、村上さんが放送ブースから双眼鏡で一生懸命のぞいていたのは、なんだったのですか?
A=きれいな女性を探していたと言いたいところですが、従姉妹です。「来てるよ~」、「どこどこ~?」。

Q=2001年ライオンズの豪州遠征の際、活躍していた豪州代表のアンドリュー・ウォーカー選手はどこに行ったのでしょう?
A=規律違反(合宿を抜け出したり)でワラビーズを外され、その後、いったん13人制のリーグに戻ったのですが、そこでも問題を起こし、以降はニュースにも出なくなってますね。

Q=霜村選手はカンタベリーのクラブでやっているということは、NPCを目指せるということでしょうか?
A=そういうことなのですが、現実的には、カンタベリー州代表はほとんどオールブラックスの選手で固められる強豪地区ですから難しいでしょうね。これ、ご本人から連絡もらいました。三洋電機での活躍を待ちましょう。

Q=10年ほど前、博多の森で行われたワールドクラシックに出ていた選手は何者?
A=おそらく97年のワールドクラシックと思いますが、南アフリカ、NZ、豪州、日本の33歳以上の元代表選手達です。南アでは、80年代世界最高のCTBと言われたヘルバー、NZではいまだにNZ史上最高SHと推す人の多いラバリッジ、豪州では「オールブラックス殺し」と言われた名FBグールドなど、信じられない選手が勢揃いしていました。だから、あなたはとんでもない人たちにサインをもらったことになります。

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お答えします。パート5

きょうは汗だくになりながら庭の木を切った。ここしばらく、ほったらかしだったから。きのう注目の3試合の結果をわりと早めにアップしてしまったのだけど、コメントくれた「瑞穂」さん始め、ビデオで見ようとした人、ごめんなさい。楽しみを奪ってしまって。今後、スコアを下の方に入れるなど配慮します。ただ、連日更新しているので放映が終わったらスコアがアップされていると思っておいてくださいね。

僕も結果を先に言われて残念だったことは多々ある。思い出深いのは、1995年の南アW杯だ。日本とアイルランド戦は1時間遅れくらいで放送された。僕はラグマガ編集部にいて留守番部隊だった。前半、日本がアイルランドを追いつめていたので、「ひょっとしたら」と期待しつつ、ハーフタイムを迎えた。そこで南アに行っていた知り合いから電話が。
「言わないで!」と言う間もなく、「負けたよ」。
僕が固まったので、他の編集部員にも負けたことが分かってしまった。トホホである。

では、最近の質問にいくつか答えます。
Q=NZのザビア・ラッシュも海外へ行くのですか?
A=NPC(国内地区代表選手権、今年は10月15日まで)終了後、ウエールズのカーディフ・クラブへ行くそうです。
Q=NZの選手紹介で、ルース・フォワードとなっている人と、フランカーの人がいますが、違いは?
A=ルースFWは、FL、NO8のFW第三列の呼び方です。FLは背番号の6番、7番を指しますから、両方こなす選手とFLの専門家で分けていると思います。
Q=テレビドラマの「anego」で明彦役の赤西仁君が結構上手にステップ切っていた。経験あるのかな?
A=「デュエット」という雑誌によると(ってなんでそんな雑誌読んでるんだよ)、収録で初体験だったとか。コーチに盛んに誉められたようです。
Q=ポジションのコンバートについて知りたいです! 面白いエピソードは?
A=最近の強豪チームで言うと、関東学院や早稲田でCTBの選手をFLにした例がいくつかあります。CTBはタックルが強い上にスピードがあるのが普通。FWに機動力をつけたいときに、よくあるコンバートです。選手の適性とチーム事情がほとんどの理由。僕の場合は、大学1年、2年はCTB、SOだったのだけど、瞬間的なスピードは遅く、長い距離を走るほうがスピードが出るタイプだったので、3年からFBに転向しました。成功でした。
神戸製鋼の7連覇時代の主役・平尾誠二選手は、SO、インサイドCTB、アウトサイドCTBとシーズンによってポジションを変えた。そして、彼がアウトサイドCTBをやったシーズンが神戸製鋼が最も面白かった時期だと言われている。ご本人はこう言っていた。「ゲームをコントロールする人間が、外側にいるということで、とりあえずそこまではボールが動くから面白くなるんですよ」。なるほどね。

明日も、いくつか質問に答えます。

追記◎NZ留学中の霜村誠一選手(三洋電機ワイルドナイツ)から、思いがけずコメントが届いた。びっくりしたけど、嬉しいよね。霜村選手は、クライストチャーチ・クラブでレギュラーCTBとして活躍している。カンタベリー地区のカップ戦で優勝もしたそうだ。海外に出ている日本人選手は多いが、CTBでトップクラブのレギュラーになれる選手はほとんどいないと言っていい。それくらいCTBのレベルが高いのだ。霜村選手のことは、元日本代表のマコーミック選手も誉めていた。トップリーグで成長した彼のプレーが見られるだろう。未来の日本代表の中心になるべき選手だし、楽しみだ。

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熱き3試合

6月25日、注目の3試合。とりあえず全部観た。どれも熱かった。簡単に感想を。

◎NZ代表オールブラックス○21-3●ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ

オールブラックスの快勝。雨、雹が降りしきる厳しい条件だったけど、ボールを動かすスピード、FW第三列の運動量などかなり違っていた。NZのウィリアムスとジャックの両LOは凄いね。よく働く。ライオンズのほうは、いったい何をしたかったのか、よく見えなかった。4年前のチームのほうが意図が見えた気がする。開始早々にキャプテンのオドリスコルが肩を脱臼したのは確かに痛かった。これについては、ライオンズ側はウマンガとメアラムの危険なタックルを主張しているが、さてどうなるか。主張が認められれば、2人とも出場停止の可能性もある。ただし、オドリスコルの退場だけが敗因とは思えない。ウッドワード監督、このままいったら3連敗もあるぞ。頑張れ。

◎南アフリカ代表○27-13●フランス代表

南アの強いタックルが炸裂した。特に、CTBデヴェット・バリーのタックルは凄かった。相手の手も足も一度に殺すタックルはフランスのチャンスをつぶした。フランスは、前半こそボールを意図的に動かしたが、ミスが多く次第にリズムを失った。それも、南アの選手達が、フランスの頭脳であるSHヤシュビリにプレッシャーをかけ続けたからだと思う。一緒に解説した辻高志選手もしきりに言っていたが、南アの選手はほんとにサボらない。そして「目を開けてタックルしている」と。タックルして、ボール奪って、また走り出す。次を見ていないと反応できないもんね。だけど、フランスも悪くない気がする。2テストで多くの選手に経験を積ませることができたし、ミスも果敢にボールを動かす中でのことだった。ターンオーバーから一気に持って行かれたアンラッキーなトライもあったが、苦しい流れの中で集中力は最後まで保った。つくづくフランス・ラグビーは難しい。強いタックルの前でラックを作らずにパスをつなぐのは並大抵のスキルでは無理だ。でも、それにチャレンジし続けている。2007年のW杯優勝に向けて着々と準備を整えている感じがした。

◎早稲田大学○19-7●関東学院大学

早稲田が春の大一番を制した。FW強いね。さすが清宮監督である。セットプレーで上回ったのは直接の勝因だろう。NO8佐々木キャプテン抜きでの快勝には意味がある。今年の早稲田の課題は、HB団のところだと思っていたが、FWが押し勝てれば、SH矢富、SO久木元の攻撃力が生きる。関東学院は、ラインアウトの修正が必要。全般的に反応が遅れていたね。この差が夏の練習試合までに開くのか縮まるのか注目である。

◎劇団民藝の『山猫理髪店』観ました。
主演の大滝秀治さんを観たくて行ったのだが、客席には人生の大先輩が多かった。勉強不足でほのぼの系の芝居だと思っていたら、本筋に流れる物語はかなりシリアスだった。もちろん、笑えるところはたくさんある。作者の別役実さん、尊敬します。セリフで故郷に帰る女性に娘が言う。
「もう何もないのに、なぜ帰らなきゃならないの?」
「何もなくても帰らなきゃならないのよ」
正確なセリフではないけど、こんな趣旨だった。もの凄く感動してしまった。

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