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2005年12月25日 - 2005年12月31日

大晦日

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大晦日である。京都新聞朝刊のスポーツ欄はこんな感じだった。『伏見工、V奪還へ好発進』、『八幡工、力及ばず 國學院久我山シードの貫禄』、伏見工CTB杉本主将のコメントは「トライを取れる場面で取りきれなかった」と、優勝を目指すチームらしいコメント。八幡工の東谷監督は「相手バックスが予想よりうまいし、速かった。一枚上でした。すべてにおいてレベルアップして、また花園に来たい」と再起を誓っている。

きのうの日記に書くのを忘れたのだが、東福岡のCTB宮本選手のスピードは桁外れだった。江の川のがんばりを一人で崩した気すらした。CTBというのは、瞬間的なスピードがすべてだ。ほんの5mほど。一瞬で勝負は決まる。そこで防御の裏に出てしまえば、あとはそのまま走りきれる場合も多いし、スピードある選手にパスしてもいい。宮本選手はそのあと最後まで走りきれるし、いつでもパスを出せるように周囲を見ながら走っている。素晴らしい。試合の解説をしていると、その後の取材も含めて、他の試合をあまり見られない。だから僕が見落としている選手や、チームはたくさんあると思う。そのあたりは、ご了承を。ごめんね。1月1日は3回戦。きっとまた新たな発見や感動があるだろう。楽しみだ。

30日の夜は、大体大ラグビー同期の友人たちと会った。楽しい会で時間が経つのが早かった。最初は企業ラグビーでプレーしたヤツも多かったが、いまは様々な職種に進んでいる。大企業のサラリーマン、現役のコーチ、会社役員、自営業、広告代理業、ピザ屋さん。僕は取材者。自分の子供をラグビースクールに通わせ、そこで指導している仲間もいた。学校は違うが、ラグビースクールを自ら立ち上げた仲間もいるという。嬉しいなぁ。現役のコーチは「選手が可愛くてしかたない」と言っていた。

僕は現場で普及にあたっている人を尊敬する。高校の指導者の方々にも頭が下がる。この全国大会が終わったら、新人戦などの大会が続く。完全なオフはない。一年中、気の休まる時間はないだろうし、愛がないと続かない仕事だと思う。

2005年最後の日は、京都でゆっくり過ごすことにした。年明け早々の締め切りがある原稿をちょっと書いてみたり、いろんなテレビを見まくった。

今年最後の日記になりました。このブログをいつも読んでくださっているみなさん、一年間お世話になったみなさんに、お礼申し上げます。よいお年をお迎えください。

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花園レポート3日目

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12月30日、高校大会2回戦の花園ラグビー場も天候に恵まれた。近鉄電車の東花園駅は、高架工事のために、以前より少しずれた位置にある。こちらは、元の駅前タクシー乗り場。きちんとタクシーがあった。

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この日は、シード校が登場し、大阪の3代表も登場するとあってお客さんは多かった。その第一グラウンドの第一試合に登場した啓光学園は、荒尾の好ディフェンスに大苦戦。後半なかばまで、5-3で2点リードという拮抗した試合。僕は第3グラウンドの解説だったのでこの試合を見ていないのだが、解説陣の一人で元神戸製鋼の綾城さんによれば、「荒尾はタックルがいいだけでなく、よくボールに働きかけるから啓光が早いリズムでボールを出せなかった」とのこと。大体大のコーチの長崎さんは「啓光はターンオーバーから攻めたいチーム。荒尾はハイパントを多用したので、タックルからの攻めもできなかった」と言っていた。最終スコアも、15-3。多くの関係者が荒尾を賞賛していた。しかし、こういう試合をくぐり抜けて啓光は強くなっていくチームだ。逆にいいスタートになったのかもしれない。

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第3グラウンドの放送席から見た景色はこんな感じだ。左の方に第一グラウンドのメインスタンドがある。ここで僕は東福岡と江の川の解説をした。江の川は、よくタックルしたし、ハイパントでかなり攻め込んでいた。やっぱり、力が劣ると言われるチャレンジャーは、しつこいタックルとハイパントが昔からのラグビーの伝統である。それはそれで見応えがある。

札幌山の手は、大阪工大高に初めての第一グラウンドでチャレンジしたが、桁外れの攻撃力に圧倒されてしまった。工大のNO8杉本は将来楽しみ。「1トライはとりたかった」と、山の手の佐藤監督。「でも8年前の春休みに初めて大阪遠征した時なんて、第一グラウンドで大阪工大高と戦うなんて考えられなかったですからね」と感慨深げだった。どの選手も、監督も、いろんな想いを胸に戦っている。

秋田工対天理は、予想に違わぬ激闘になった。紙一重の試合だが、ボール争奪戦での秋田工の逞しさはさすがだった。優勝候補の東海大仰星、伏見工は大勝スタート。大分舞鶴は旭野に苦しめられたが、31-14で勝利。深谷が長崎北陽台に49点を奪われたのは予想外。萩工も、黒沢尻北に大健闘した(24-36)。

東福岡の谷崎監督が「初戦の入りは難しい」と言っていたが、特にシード校にとっては、勝つのが義務づけられているだけに難しいだろう。

ブログを書いていたら、目の前に桂高校の梶原監督が現れた。「花園で勝つのは本当に難しいですよ」。26-24の逆転勝ちで岐阜工に勝っただけに実感がこもる。一日おきの試合も調整が難しいだろう。梶原監督も2年前は合間の日に3時間も練習してしまって選手が疲れてしまったそうで、「明日は軽めにします」と帰って行った。隣で小林深緑郎さんが「梶原さんと同じ体力じゃないんですから、くれぐれも練習しすぎないように!」と突っ込みを入れていた。

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古都散策

今朝の京都新聞には、高校大会2日目の記事が掲載されていたが、八幡工業(滋賀県)の記事が大きく、そのほかの試合は結果のみ。毎日新聞には、全面2ページをつかって大きく各試合のレポートが掲載されていた。

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29日は京都を散策した。京都生まれの僕としては、観光地は親戚の人が来たときに一緒に歩くくらいで、めったに行かないのだが、ブログネタの収集のためには行かねばなるまい。ってわけで出かけたのだが、間抜けだったのはデジカメの充電を忘れて、すぐに電池切れになったことだ。花園で頑張りすぎやねん。

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しかし、さすがに観光地。人、いっぱいだった。知恩院の巨大な三門をくぐり、境内に出る。これは御影堂。「左甚五郎の忘れ傘」って知ってますか? 名人の大工さんが置いてきたものと言われている。そこから少し階段を上がると、日本の三大鐘といわれる大鐘楼は、縦3m以上という巨大なもの。除夜の鐘もつかれる。

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高台寺を通り、産寧坂を上がって清水寺へ。仁王門、色鮮やかです。そして、清水の舞台だ。思いっきり観光の王道やんか、これ。

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清水の舞台を下から見た図。こちらは携帯電話で撮影。釘を一本も使わず、172本の柱に支えられている。昔の職人さんは、志が高いなぁ。

さて、明日30日の高校大会は、シード校が登場する。僕は「大阪工大高対札幌山の手」、「東福岡対江の川」の解説だ。大阪工大高は、高校日本代表の浦田太陽(ひかる)選手に注目。東福岡では俊足のCTB宮本に期待している。それと、江の川の大平選手。昨季はCTBで出場して潜在能力の高さを見せつけたのだが、今年はNZ留学しHOとしてカンタベリー州U17に選出されたようだ。成長ぶりを楽しみにしている。

「秋田工対天理」、「長崎北陽台対深谷」も楽しみな一戦。深谷は初出場だからシードされなかったが、実力は全国トップクラスだ。長崎北陽台もいいチームだし、じっくり見させてもらおう。

最初の2日で、高校ラグビーの魅力を再認識した。解説者としては、できるだけ冷静さを失わないように心がけている。日本代表や社会人の感動的な試合に出会って思わず感嘆の声を出すことはあるが、頭の芯は冷静さを保っているつもりだ。でも、高校はダメだ。頭の芯まで感動して試合に入ってしまうところがある。選手たちの試合にかける気持ちが切実だからなのだと思う。ほんと、はまりますよ、高校ラグビーは。僕なんかが分かったようなことを言うのは失礼だが、各学校の監督がそれこそ命がけで指導にあたっているのが、すこし分かる気がした。


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花園レポート2日目

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花園第2グラウンドの放送ブースからの景色。檻の中でしゃべってるみたい。

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メインゲート付近のおみやげ物コーナー。いろいろ見ていくと、名物「花ラグ饅頭」のほかにも、「ラガーメンまんじゅう」、「闘球チョコレート」、「闘球まんじゅう」なんてのもある。まんじゅうが多いのはなんでだろう。

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メインゲートを入ったところにある、JSPORTSコーナー。3つのグラウンドの試合を同時に放映しているので、ここで面白そうな試合をチェックしてから、各グラウンドに向かうお客さんが多い。加入のほうも、よろしくお願いします。

28日朝、花園ラグビー場直前で、四日市農芸高校ラグビー部の下村監督と会う。
「あれ?」
「朝明高校の応援に来たんですよ。花園に来ないと、シーズンが終わった気がしなくて」
三重県の予選決勝で敗れた相手を応援に全部員でやってきたという。いいライバルなんだなぁ。春には、3-51と大敗した相手に、全国大会予選では13-18と迫ったのだから、下村監督としては納得の敗戦だったのだろう。ライバルの応援を背に、初出場の朝明は後半に力を発揮して、鹿児島実業に33-19で勝利した。

僕が解説した東海大翔洋と土佐塾の試合は、翔洋が88-0と一方的に勝ったが、翔洋のSH倉津圭太選手のプレーに感心した。彼は聴覚障害があり、試合中ほとんど周囲の声が聞こえないそうだ。それでも、周囲をよく見て、伸びのいいパスを放ち、時折、スピードあるサイド突破も見せていた。ラグビーにおいて後ろからの声が聞こえないというのは相当なハンディのはずだが、チームメイトは口を大きく開けて話し、大きなジェスチャーでサインを伝える。素晴らしいチームワークだった。

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試合後、応援してくれた女子に囲まれる倉津くん。また、メインスタンドでは、聴覚視聴者(デフ)ラグビーの展示コーナーもあった。デフ・ラグビーは、ワールドカップもあるほど、世界では盛んである。日本代表も結成されている。

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もう一つ解説した安積(あさか)と八幡工は大接戦。FWの平均体重で10㎏以上劣る安積がよくボールを動かして攻め続けた。大事なところでミスが起きていたが、いいラグビーをしていたと思う。選手たちも、涙を見せてはいたが、準備したサインプレーでトライもあげたし、ある程度力を出せて満足げだった。試合後の表情は、それぞれだね。14-10で八幡工の勝利。

注目していた荒尾と國學院栃木の試合は、荒尾が10-9で勝利。高鍋は、東農大二を17-12で下した。5連覇を目指す啓光学園に最初にチャレンジするのは荒尾ということになった。

◎きょうの失敗。
解説中、つい試合に力が入りすぎて「ここ、大事だよ~」とつぶやいてしまった。ふつう「大事です」なのに。口から言葉が出ている最中に気づいたのだが、止まらなかった。ごめんなさい。

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花園レポート1日目

朝9時前に東花園駅に到着すると、開会式に向かう選手渋滞に巻き込まれた。ボールの袋をかついだり、バケツを持った選手たちを見て、花園気分になってくる。正面から競技場入りすると、記念撮影する各チームに遭遇。挨拶してくれる選手も多かった。

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JSPORTSで開会式の解説をしたが、選手宣誓はいつもながら立派だった。江の川高校の中谷キャプテン、良かったよ。日本ラグビー協会の森さんも、中谷君も、世界を見据えたコメントをしていた。2011年ワールドカップ招致立候補は、高校生たちの目を世界に向けさせるという好影響も与えた気がする。

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開会式の中継が終わると、さっそく花園の新名物「花園ラグビーまん」の様子を見に行った。1個250円の楕円形の豚まんである。定価を書いたカードには、「ラグビーマン」、宣伝旗には「ラグビーまん」とある。以下、販売員さんとの会話。

「ラグビーマンと、ラグビーまん、どっちが正しいですか?」
「『ラグビーまん』とちゃいますか? 豚まんにそう書いてあるし。しかし、どうせやったら、ラガーマンにしたら、ええのにねえ」
「いやいや、最近は、ラグビーマンって言うんですよ」
「ほんまかいな」
「ラガーマンでもいいんですけど、ラグマガなんかもラグビーマンにしてますしね」

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実況の土居さん、谷口さん、解説の深緑郎さんと食べた。好評だった。食堂には、花園ランチ、トライカレー、タックルうどんも健在だった。しかし、すべてベタやね。

初日全試合の結果などは、JSPORTSやラグビー協会のHPを見ていただきたいのだが、大熱戦となったのが、31年ぶり出場の成蹊高校(東京)と、58回目の出場となる古豪・天理高校(奈良)の対戦である。花園第2グラウンドは、好ゲームの予感もあってか、大勢のギャラリーがフィールドを取り囲んでいた。ディフェンスのいい天理に対して、成蹊は、SO矢部、CTB三雲を軸によくボールを展開して、FB小林、WTB金本らが何度も大幅ゲインを勝ち取る。31年ぶりの出場というのは、選手にとっては初出場に等しいわけだが、普段通りのプレーをしていたのには驚かされた。後半23分には、成蹊がWTB三浦のトライで、12-7と逆転。このまま逃げ切るかとも思われたが、天理はFW周辺の攻めを徹底し、ついに28分、LO森がゴール右中間に同点トライ(12-12)。

トライ数、ゴール数とも同じ場合は、抽選になる大会規定により、両主将がクジを引く。天理の梶岡選手が2回戦への出場権を引き当てた。両チームともディフェンスは粘り強く、成蹊はボールをワイドに動かし、天理はFWの強さを押し出す。最後にトライを返した天理は、やはりしぶとかった。両チームとも勝たせてあげたい好ゲームだった。

成蹊の三雲主将がチームメイトに結果を告げに歩いていた。近くに行けたので「いい試合だったよ」と声をかけてみる。目が合ったが言葉はなかった。ごめん、声なんか、かけて。彼はチームメイトの円陣の中で結果を告げると、その場に泣き崩れた。「ごめん」と言っているように見えた。しばらく見守っていたのだが、「楽しかったよ」、「ありがとう」という言葉が聞こえてきた。胸が熱くなった。

「悔いはないです。負けなかったし、胸をはって帰りたいです」。三雲主将の言葉も立派だった。勝った天理は、2回戦で秋田工との対戦。こちらも好ゲームになりそうだ。

やっぱりいいなぁ。高校ラグビーは。

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さあ、花園が始まる。

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京都へ向かう「のぞみ」から撮影。2週間ほど前にも同じことをやったが、デジカメの性能が違うのでよく撮れた。米原あたりは、やっぱり凄い雪だった。夕方、京都駅に降り立つと東京より、かなり気温が低く感じた。27日の朝は零下になるようだ。今回の仕事は、JSPORTSの解説がメインなので、本来は実況解説陣は大阪に宿泊しているのだが、僕だけ京都から通うことになっている。ちょっと時間かかるから、早朝出発だ。寒そう。

さあ、いよいよ高校大会が始まる。啓光学園の5連覇なるかという大きな話題はあるけど、高校生は大会に入ってみないと分からない部分もある。初出場も多く、一つ一つ彼らの熱い想いを感じながら見ていきたい。27日からは、試合が終了して取材が終わったところですぐに書き出そうと思う。だから、大会開催日のアップは夕方6時くらいになる予定。多少前後することもあるけど、そんな感じで行きますね。パソコンにアクシデントなどあったら書けないときもあるので、その時は許してください。まずは、「ラグビーマン」(ラグビーまん?)でも、食べてみるか。

京都に移動する前に大学選手権2回戦の花園開催分を録画で見た。法政のWTB小笠原選手の決定力は素晴らしい。セットプレーもかなり良くなってきたのではないか。大体大のディフェンスは淡泊だった。特にワイドに展開されたときに、ちょっと弱いなぁ。でも、いい選手いるよ。お疲れさま。来季も頑張ろう。法政は、準決勝の早稲田相手にひたすら前に出るタックルで行きたいね。

そして同志社。花園盛り上がってたなぁ。前半終了間際のモールを押し込んだトライは、思わず僕も関西ラグビーファンの一員になったような感じで興奮した。同志社は、中尾監督がブレイクダウン(ボール争奪局面)の激しさにこだわってきた成果が出ている気がした。帝京の強いFWに対してもモールで3本トライがとれたし、ラックも支配していた。まじめに動くFWだと思う。帝京もいい選手がいるんだけど、ボールの動かし方は同志社のほうが上手だ。ボールゲームという意味でいうと、同志社はベスト4の中で一番上手いかもしれない。各選手の判断や、走り込み方が抜群だ。でも、ラグビーは格闘技的要素の多いスポーツ。そこが問題なんだよなぁ。

1月2日、面白そ~。

◎あ~勘違い。
数日前、スポーツ新聞の芸能欄に「マッチ、亀裂~」とタイトルが見えた。マッチどうした? と慌てたら、「マッチ、亀梨と合体」だった。要するに亀梨君が舞台でマッチの曲を歌う話だった。どうでもいい話だが、花園前夜もスマスマ見て、ずっと笑っていた。けっこうジャニーズ好きである。

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瑞穂は寒くて熱かった

みなさん、コメント、トラックバック、ありがとうございます。瑞穂から帰って大学の録画を見ていたら、アップするのが遅くなってしまいました。年末年始も更新しますので休み中も見てくださいね。

名古屋の地下鉄「瑞穂運動場西」駅を地上に上がると、驚くほど空気が冷たかった。歩道には、ところどころ雪が残っている。前日まで厳しい冷え込みだったようだが、25日の寒さはいくぶんやわらいでいたみたいだ。瑞穂ラグビー場入りし、バックスタンドに誰もいないのに驚く。??? 実はバックスタンドは地面が凍り付いて危険なので、キックオフ直前まで入場を制限していたのだ。ほっ。

メインスタンド最上段の放送席は後ろからの風をまもとに受けるところだった。後頭部、超~冷えました。しかし、試合内容は白熱した。東芝の優勝は決まったけど、トップ4争いは熾烈を極めており、NECはトップ3確保を、トヨタはトップ4入りを確かなモノにするため、非常にモチベーションの高い試合になった。ただし、序盤のトヨタの連続攻撃に対して、NECはいつもの網を張るようなディフェンスができなかった。しっかり、一線にならずに飛び出してしまう選手がいて、自ら穴を作ってしまっていた。

トヨタはミスなく攻め立て、前半10分、タックルを受けながらCTB遠藤が走りきってトライ。13分には、FBアイイがゴールライン直前まで迫った後、WTB水野がゴール左隅にトライ。17-0として試合の主導権を握った。結局は、ディフェンスがちぐはぐな時間帯に奪われたトライが最後までNECを苦しめた。以降、トヨタのゴール前ラインアウトからのモールでトライを重ねたNECだが、最後は届かなかった。でも最後、5点差になってからの攻防は力入ったなぁ。いい試合でした。

LOフラベルを怪我で欠いたトヨタFWは、モールを止めることができず、フラベルの存在の大きさを痛感する内容となった。前日の三洋のブラウンと同じく、主力選手の怪我がチーム力を左右するのはある程度、仕方のないことだろう。NECでいえば、マーシュと箕内を欠くようなもので、盤石に見える東芝にしても、FB立川が欠場し、マクラウドが怪我上がりだった三洋戦は敗れている。長いシーズン、選手層をいかに分厚くするかは、王者になるための条件である。

トヨタは勝ち点を「32」に伸ばし、5位のヤマハ、6位の神戸製鋼の「28」を引き離し、有利な立場に立った。最終節は、トヨタとヤマハの一騎打ちがあり、ヤマハとしては4トライ以上の勝利で勝ち点を「33」にした上で、トヨタにボーナス点を与えない戦いができれば逆転できる。神戸製鋼も勝ち点「5」をあげれば、トヨタの結果次第で逆転は可能だ。トヨタは、ボーナス点を「1」でもあげれば、得失点差で両チームを上回れるだろう。

NECはしぶとく、7点差以内の負けと、4トライ以上のボーナス点を「2」ゲット。勝ち点で三洋に並び、得失点差で2位に浮上した。ほんと、粘り強い。最終節のトップ4争い、順位争いはまだまだ予断を許さない。面白いっす。

◎トップリーグ第11節結果
セコムラガッツ○ 49-14 ●福岡サニックスブルース
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○ 27-22 ●NECグリーンロケッツ

夜、新幹線で東京駅に着いたら、花園から帰ってきた法政の関係者にお会いした。「大体大に、もっと苦しめられると思ったけど」。「そうですか、準決勝、頑張ってください」。OBとしては残念。それだけベスト4の壁は厚いということだろう。

家に帰って大学選手権の秩父宮ラグビーの試合を録画で見た。さすがに、もう2試合は見られず、それは明日にでも感想を書きます。関東学院FWはやはりだんだん強くなっている。有賀、北川智規は格違いのランニング。SO藤井も良かった。早稲田は強いが、意外に苦しんだね。というか、慶應は熱いモノを感じさせてくれるチームになっている。このチームがここで終わるのはもったいない気がした。もう数試合できれば早稲田ともっと僅差の試合ができるだろう。大学チームは成長過程でシーズンが終わってしまうことが多い。仕方ないけど。最後の慶應の猛攻も力が入った。早稲田にとっては、いい経験だったのではないか。特にひたむきな慶應のプレーは刺激になった気がする。準決勝に向けて気を引き締めることができるだろう。慶應に感謝やね。

というわけで、村上、さすがにヘロヘロっす。26日は高校大会の開会式に備えて、京都に移動します。おやすみなさい。

◎大学選手権2回戦結果
大東文化大学● 15-43 ○関東学院大学
早稲田大学○ 26- 8 ●慶應義塾大学
大阪体育大学● 36-62 ○法政大学
同志社大学○ 50- 7 ●帝京大学

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なんか、あっさり。

24日は秩父宮ラグビー場にいた。結果書きますので録画を見ていない方はご注意を。まずは、クボタがリコーを圧倒。2試合目は僅差勝負が予想されたが、ヤマハ発動機の出来がよく、三洋電機は攻めてはミスをして終わってみれば大差になっていた。

前節の試合でゲームメイカーのトニー・ブラウンが目を負傷。優勝を決するこの時期、三洋にとっては想像以上に痛い負傷だった。今季の三洋電機の戦いぶりを見ていると、ブラウンがいる時は彼の判断で手堅くゲームメイクし、ある程度ゲームの流れが作られたところでオライリーを投入し、ヴァハフォラウとオライリーの突進力を軸にゲームを組み立てている。ヤマハとの試合では、ブラウンに加えてヴァハフォラウもふくらはぎの怪我で欠場。そして頼みのオライリーも前半なかばに、タックルの際、味方同士で顔をぶつけてタッチラインの外へ。ヤマハの好調レイニーをマークしていたオライリー不在の間にそのレイニーにトライを奪われた三洋は、次第に苦しい状況に追い込まれていった。

チャンスはいくつかあったが、ボールを回すべきところでキックを選択するなど、ブラウン不在の影響はチームとしての判断の狂いを生じさせた気がする。結局、オライリーはそのまま退場。後半は、HO山本、FLトンプソン、CTB榎本らを中心に、激しく攻めたがヤマハの鉄壁の防御の前に1トライしか追加できなかった。敗因になるミスは多々あったし、後半風下になったのも反撃の勢いが出なかった要因だ。それでも、ディフェンスもやや慎重になって前に出ない場面が多かったし、連勝中の積極的なアタックも見られなかった。8連勝のあとの連敗。元気の無さは気になるところである。

ヤマハはベストゲームかな? ディフェンスも非常に良かったし、どの選手もしつこくボールを追っていた。後半7分、インゴールに転々とするボールを諦めずに追いかけて、押さえたWTB辻井の活躍も出色だった。あのトライは、三洋にはダメージが大きかったろう。ヤマハのスタッフのみなさんも「他の試合にもトライを分けてとってくれてれば…」と、ジョーク混じりに話していた。7トライだもんね。大田尾選手のドロップゴールも見事だった。

この結果、最終節を待たずに東芝府中ブレイブルーパスの優勝が決まった。僕はJSPORTSの解説だったのだが、急きょ、観戦に来ていた東芝の冨岡鉄平キャプテンに放送席に来てもらって、短いインタビューをした。三洋が最後に精神的に切れてしまったので、そこはちょっと残念だったみたいだ。「早く楽になりたかった」と、苦しいリーグを振り返って、この日で決まったことを素直に喜んでいた。そして、最終節のNEC戦は、しっかり準備して戦う、とのこと。そして、その後の記者会見では、またまたいいことを言っていた。

「NECはいいチームだし、我々にチームスタイルも似ている。だからこそ、負けたくないチームなんです。優勝の味をかみしめながら、しっかり練習して臨みたい。応援していただいたみなさんには、ぜひ1月9日に見に来ていただいて、一緒に喜びを分かち合いたいと思います」

はい。行きますよ~。おめでとう。

夜、神戸製鋼とワールドの試合を録画で見た。タフな試合だった。ワールドはけっして悪い出来ではなかったが、神戸はやはりボール運びが上手い。これで勝ち点は、「28」になり、ヤマハ「28」と並んで、サントリーの「27」を抜いたことになる。25日のトヨタ対NEC戦の結果次第だが、いまのところ、トヨタを加えて4チームがトップ4の当落線上にいる。

◎試合結果
リコーブラックラムズ● 10-64 ○クボタスピアーズ
ヤマハ発動機ジュビロ○ 56-18 ●三洋電機ワイルドナイツ
神戸製鋼コベルコスティーラーズ○ 26-15 ●ワールド ファイティングブル
    
 さて、25日は、大学選手権2回戦もみどころいっぱいだ。花園も秩父宮も目が離せない試合ばかり。僕は夜、録画で見ますね。

12月25日のJSPORTS放送予定
12/25(日)秩父宮 11:50 (LIVE)
大東文化大 vs. 関東学院大 J SPORTS 3
12/25(日)秩父宮 13:55 (LIVE)
早稲田大 vs. 慶応大 J SPORTS 3
12/25(日)花園 11:50 (LIVE)
大阪体育大 vs. 法政大 J SPORTS 1
12/25(日)花園 13:55 (LIVE)
同志社大 vs.帝京大 J SPORTS 1

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