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バレンタインデー

たくさんのコメント、TBありがとうございました。月曜日のアクセス件数は過去最高でした。早稲田の勝利に多くの人が関心を持った。そして、いろいろ考えた。2006年2月13日というのは、そういう日だったと記憶に留めたいと思います。

つくづく清宮監督の勝負強さを感じさせられるシーズンである。彼がキャプテンとして早稲田を学生日本一に導いたとき、インタビューしたことがある。17年ほど前の話だ。ラグマガの「選手秘話」だったかな。東伏見の喫茶店で話したことがつい最近のようだ。この選手は大物になると思った。話している印象が今とほとんど変わらない。言うことに迷いがなかった。

早稲田の5年間の監督在任中も関東学院との激闘の中で毎年何かを得てチームを進化させていった。監督就任一年目、高校生だった佐々木隆道選手のプレーに一目惚れして声をかけたり、京都成章高校で全国的には無名の存在だった矢富選手の能力を高く評価し、しかもほとんど経験のなかったSHとして誘ったことなど、選手を見る目も確かである。あの時からトヨタ戦勝利の準備は始まっていたのだと思えるほどだ。今回のことで、一番刺激を受けたのは全国のコーチだったはずである。早稲田の選手だけが特別な能力を持っているということはあり得ない。コーチによってチームは変わる。各現場で限られた条件があるはずだし、早稲田を参考にするということではなく、目の前にいる選手達の能力を伸ばし、チームとして機能させるということを実現して、それぞれの条件下で、いいチームを作ってほしいと思う。現場に携わっていないものの戯言と叱られそうだけど、心からそう願っています。

話は変わるが、2月14日は、僕がこの世界に飛び込んだ思い出深い日だ。1987年2月14日に僕は京都駅から東京へ向かった。誰かがチョコレートをくれたかもしれないという想いに後ろ髪を引かれつつ(笑)。翌日からラグマガでバイトを始めたと記憶している。入社前の試用期間みたいなものだった。会社では、体育大学のラグビー部出身って、いったいどんなヤツなのかと話題になっていたらしい。「来てみたら子供だった」と先輩達は笑った。あれから19年である。87年度シーズン、清宮克幸は大学2年生だった。早稲田の一年生トリオ、堀越、今泉、藤掛が活躍した。当代一のスター選手・五郎丸歩は1歳だった。その87年度日本選手権で早稲田は東芝府中を破ったのである。

僕はいま、ずっと一つのスポーツを見ていられたことの幸せを噛みしめている。

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    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    ジャパンを応援しています。今回早稲田が勝利したのは、やはり周到な準備の成果だと思います。ところで、ジャパンは…。
    ワールドカップでジャパンはいつも準備不足で戦っているように見えます。それでは戦う選手が自信を持って試合に臨めるわけがありません。
    是非、考えられる限りの準備をすべてして予選に臨んで欲しいと思います。
    ところで12日に秩父宮で観戦しましたが、どちらのファンでもない者にとっては全体の応援マナーが悪く、試合を心から楽しめなかったのが残念です。
    「大人げない」という野次はそもそも対戦を否定するものなのではないでしょうか。

    投稿: watanabe | 2006年2月14日 21:35

    清宮監督同様、佐々木主将もなかなか勝負強さを持っているのではないでしょうか。監督のもとで1年よりレギュラーをはり、彼が出場して負けたのは、学生相手では2年生時の大学決勝の関東学院のみのはず。彼はそのキャプテンシーでも注目されていますが、高校でも花園V、そして今季大学Vとどちらも主将として経験したわけです。
    そこで質問ですが、彼にように高校と大学の頂点を主将として経験した選手は過去に何人いたのでしょうか?(最近では記憶にありませんが…)
    さらに、社会人も含めて3つの頂点を経験した主将はかつていたのでしょうか?(彼にはその可能性がありそうだが…)
    これらに関しては、小林深緑郎さんの得意分野でしょうが…。

    投稿: mma3 | 2006年2月14日 20:55

    私のブログも、きのうは過去最高のアクセス数で、驚きました。早稲田の勝利、トヨタの負け。いろいろなことを考えますね。
    2/14日は、村上さんが、この世界に一歩を踏み出した記念すぺき日なんですね。19年間、いろいろなことがあったことでしょうが、これからもラグビーというスポーツの素晴らしさ、面白さを多くの人たちに伝えていってください。期待しております。

    投稿: サファイヤ | 2006年2月14日 19:58

    いつもブログ、楽しみにしています。今日の村上さんの文章を読んでいて、自分も20年近くラグビーを見続けてこられて良かったと思いました。私がラグビーを見始めた頃は、新日鉄釜石、同志社大学の全盛期でした。これからもラグビーを愛し続けていきたいと思います。

    投稿: きりきり | 2006年2月14日 18:14

    村上さん グースステップって分かりますか? HAMAさんのブログで書いてあってなんとなく 分かったのですが、映像が見たいです。
    Jスポーツで 「これは いいグースステップですね~」みたいな事 言ってもらうと 良く分かるので チャンスがあったら お願いします。

    投稿: さんぼ | 2006年2月14日 18:07

    今日は出会いについて書かれてあったので、私なりにも一部書いてみる。私自身、向き合った人に対して目を合わせるのが好きではないが、相手がこちらを見るから、目を合わせてしまって印象残った人は、萩本欽ちゃん、ヤクルトの古田君(三度とも)、初めて国立へ行って、明早戦を観戦して途中で帰ろうとした時、この人誰だろう?どこかで見たような顔と思いながら、後で調べたら、清宮氏であった。村上さんはここに写真が載ってるから、どこかで出くわせば分かると思う。私がこのブログに参加したのが、8月の菅平の文からで、その時、顔を知ってれば、じっくり見たかもしれない。

    投稿: Y | 2006年2月14日 13:38

    今日の日記、よかったです。私も、初めて見たのが雪の早明戦、それから18年もたっていたことを、今回の勝利で知らされました。あの頃はただのミーハーで、「あの選手、かっこいい!」だけで見始めたのに、どんどんラグビーの魅力にはまってしまいました。あの頃、高校生だった私が、今は二児の母として、来週は家族全員で、観戦に行きます!ちなみに家族は初観戦です。子供たちにも、ママが心から大好きなラグビーのよさを知ってもらえたら、と思います。
    それにしても、当時、五郎丸君は1歳なんですね・・・。なんか、年月の速さが切ないですね・・・。

    投稿: maki | 2006年2月14日 12:46

    昨日、全国新聞朝刊が休みで、火曜の朝刊(愛知では中日新聞・・東京では東京新聞と言う)の早稲田対トヨタの記事を見ようとしたら、1分ほど、どこに書いてあるか分からなかった。見つけた。冬オリンピックの内容に隠れて?最小文字(通常文字の4分の1大)で結果だけ横幅4センチまで書いてあった。大学優勝時は写真付きで大きく掲載されていたのに、この扱いは!!!さて、今日の東京新聞はどうなってるのだろう?

    投稿: Y | 2006年2月14日 08:46

    トヨタが負けてショックでした。また、トロイとフィロの最後の試合となってしまいました。本当にご苦労さまでした。わりとどこにもとりあげられていませんがこの二人に存在は、大きかったと思っています。
    それにしてもトヨタが力を出し切れなかったのが残念です。イギリスのクラブチームが来た時の試合を考えると。。
    トロイには、NZでがんばって欲しいです。今後は、テレビで応援したいと思います。
    日本人の選手より気さくにファンサービスをしてもらって感謝しています。

    これでラグビー観戦の楽しみが少し減ってさびしいです。
    昨日誰かが書いていましたが、国に帰れとか、変なところでの拍手など相手のいいプレーに拍手しないとか本当に悲しいです。

    投稿: FL7 | 2006年2月14日 07:52

    早稲田対トヨタは非常に熱い試合とか、スポーツ新聞に別格に大きく掲載されるとかを見ると、早稲田ファンは多いんだと分かる。トヨタファンから見るとそんな表現はできないほどのものと推察できる。もう少し頑張れば早稲田に勝てたね・・・なんてコメントつける人はいないと思う。おそらく、リストラの波がトヨタから起こり、弱肉強食の時代になりそうだ。プロ野球と同様に結果を出せないものには1年でポイ。功罪の罪が大きい試合だと思う。

    投稿: Y | 2006年2月14日 05:40

    大西鐵之祐さんの本を最近まとめて読みましたが、その中でよい指導者という条件として”ほら吹きでもなんでもいい、とくかくこれをすれば勝てるということを選手に信じさせて、勝たせる力があること”というようなことを書かれています。清宮監督を中心とした首脳陣の立てる戦略に素直についていく早稲田の選手たちの出した結果を振り返ると、指導者の指導力、求心力の及ぼす力を見せ付けられたように思います。
    ちなみに私もトヨタを見ていて、トップリーグなのに情けないとは思いませんでした。ただ去年の苦戦の結果早稲田を見すぎてしまったようで、昨日書いたように<自滅?>という気がしました。学生相手に無敵の体の強さを見せていた今村選手が、フラベル選手に片手で吹っ飛ばされたのを見たときには、やっぱりトップリーグってすごいなぁと恐ろしくなりました。
    応援するチームや選手が負けてしまうと、かなりがっかりするものですが(今はオリンピックで連日そんな感じ)、やっぱり基本的には勝ったものがよく頑張ったでいいんじゃないかと思っています。しかし次は東芝-早稲田ですか・・・スラムダンクの山王-湘北のようになりますようにとお気楽なお祈りをはじめています。

    投稿: ”お” | 2006年2月14日 01:07

    なんか、昨日の試合や村上さんの日記やコメントも感動しましたが、今日の話にもうるっと来ました。ラグビーを見続けて、考え続けて、伝え続けることも、日本ラグビーにとってとても大切な要素ですよね。すごく胸が熱くなりました。あたしはこれから就職してラグビーに直接関わることが少なくなると思いますが、それでも見続けて考え続けて行きたいと思いました。

    投稿: まゆ | 2006年2月14日 01:04

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