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清宮・記虎対談

国内シーズンも残すところ、マイクロソフトカップ決勝と日本選手権となった。2月4日=日本選手権1回戦、5日=マイクロソフトカップ決勝戦、そして6日には、トップリーグアウォードがある。得点王、トライ王などはすでに決まっているが、記者投票によるベストフィフティーン、MVPなどの各賞が発表される予定だ。お楽しみに。

月曜日は、以前から楽しみにしていた取材があった。早稲田大学・清宮監督と龍谷大学・記虎監督の対談の進行役である。記虎さんは監督として啓光学園を3連覇に導いた名将である。V3のあと龍谷大学ラグビー部の監督に就任したが、周囲の慰留もあって総監督の立場として啓光学園V4にも関わった。常勝チームを作り上げたお二人の話は、共通する部分が多く、非常に興味深かった。

清宮監督が高校時代オール大阪に選ばれた際に記虎さんはコーチだった。その印象を清宮さんは「怖かった。今みたいな笑顔の印象はないですよ」、記虎さんは「僕らが何も言わなくてもミーティングなどどんどん進めてくれて楽でした」と語っていた。清宮監督は高校時代からしっかり者だったわけだ。「佐々木隆道(早大主将、啓光OB)に似てるかな。いや、清宮君のほうがもっとしっかりしてるかな」とも。

僕が印象に残ったのは、お二人とも練習方法の多くがオリジナルである点だ。教則本に書いてあるような練習も確かに役立つのだが、実際には、選手の能力にはチームごとに差があり、また、戦術も異なる。お二人とも「今いる戦力でどうすれば勝てるかを考えて、練習を工夫していく」という趣旨のことを言っていた。早稲田がやっている練習を真似すれば、同じように強くなるわけではない。それぞれのチームが勝つために必要な練習は、それぞれ違うはずなのである。だからこそ、優秀なコーチは、たとえ世界最先端の練習といえども、海外の模倣を拒むわけだ。

私生活がグラウンドに出るという話もあった。私生活で自分を律することができない選手は、大事な時にミスをするなどの傾向があるという。話は多岐に渡ったが、とにかく勉強になった。細部に徹底的にこだわる面と、選手の自主性を伸ばす太っ腹な面、両面をバランス良く持ち合わせるのが、勝つチームを作る人なんだなぁ。納得。

この対談の様子は、2月25日発売の『ラグビークリニック』に掲載される。かなり長い原稿になるけれど、ラグビーファンのみなさんには、ぜひじっくり読んでいただきたい。

◎愛好情報
元日本代表SOで長らく怪我に苦しんでいた岩渕健輔選手がサニックスで復活を果たしていることは何度かお伝えしてきた。2月1日より、NZ航空スタッフによるブログ「ニュージーランド便り」のなかに「岩渕健輔が語る キーウィ的ラグビー論」というページが開設されることになった。今後は月に一度、岩渕選手自身が、NZについて、ラグビーについて、自分自身の現状、今後の予定などを知らせてくれる。
☆アクセス方法→NZ航空ページで、2月1日以降、画面左側に表示される「ラグビー」をクリック。
http://blogs.yahoo.co.jp/airnz_blog


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    コメント

    有賀くんのサントリー入りの記事を読みました。佐々木くんもサントリー入りとなると、早稲田の他のメンバーや来年以降の卒業メンバーもサントリーへ入るのかなぁ。サントリーはオール早稲田みたいになっていくんでしょうか・・・。
    でも、サントリーが強さを取り戻すとトップリーグもますます面白くなりますね。

    投稿: さちこ | 2006年2月 1日 22:41

    discipline(規律)というやつですね。
    佐々木君は、高校三年生の時活躍したとき、当時国内最高レベルのナンバー8と感じましたね。攻撃の起点ともなるし、ここというところで相手のアタックの芽を摘む能力、攻守にわたりしびれましたね。
    ディシプリンというよく鍛えられたチーム、システマティックな戦い方をするチーム、個人として自律したプレイヤーのことですね。海外ではよく聞きますが、日本ではね~。
    コーチを尊敬し、レフリーを尊重し、自らを律する、プレイヤーがたくさん育ってほしいですね。

    投稿: dragon | 2006年2月 1日 22:04

    よき指導者というのは、基本的に非常な愛情と関心を持って相手(生徒)に望むものだと思います。それゆえお二人とも非常に細やかな部分まで目が届くし、愛情があるから個性を個性として受け止められるのではないでしょうか。強い選手だけ揃えておけば勝てるわけではなく、強い選手の個性をつぶさずに同じものを見つめられるように指導していった(と思われる)お二人の対談、とても楽しみです。

    指導者といえば、村上さんが以前ブログで紹介されていた大松竜二さんのコーチングテキストを出来心で希望したところ、非常に親切に”ラグビーをプレーしたり指導したりする方でないのであればこちらがよいでしょう”と氏が教鞭をとっておられる大阪体育大学の学生さんたちがラグビー指導という授業を行って作成された冊子を薦めていただきました。確かにラグビー素人の人間にはこちらで手一杯という内容で、まだ完全に読みきれていませんが、あれだけのものを指導し、まとめ上げていく大松さんのラグビーへの思いの強さというものに頭が下がりました。
    学生さんたちの多くがラグビーというものに接すること自体初めての状態ながら考え出す練習方法はさまざまで、その中でもよく考えられ、準備された授業では概ね楽しそうなコメントが授業を受けた同級生たちから寄せられています。残念ながら素人の私がキックの授業の部分を読むと、広瀬選手とウイルキンソン選手と五郎丸選手が交互にキックしているので、練習??だったりしますが、実際の指導の場では入念に準備をされた指導によって、興味は引き出されるし、身につけられるものも多いのでしょう。今回送っていただいた冊子を読み、Jsportsで見る海外のラグビー選手が非常に上手にボールと自分の体を扱う様子を思うと、なんとなくの反復練習ではなく、ポイントをしぼったシステマティックな指導というものが、中学や高校などでいきわたっていくことは大切なのだろうなぁと思います。
    村上さんが紹介されたテキストだけでなく、私が送っていただいた冊子も部数は少ないものの、送料を負担すれば送っていただけるようです。キャップの由来などラグビー豆知識みたいなものもまとめられていて、私同様の素人ラグビーファンも楽しく読めるのではないでしょうか。長文失礼いたしました。

    投稿: ”お” | 2006年2月 1日 20:32

    清宮氏のサントリー入りに伴い、今年のリクルートの目玉である佐々木・有賀両選手のサントリー入り濃厚と報じられました。またサントリーが手強くなりそうな予感・・・

    投稿: 神戸ファン | 2006年2月 1日 18:34

    大学選手権の決勝後のインタビューを見ていて、プレースタイルやこれまでの経歴を見て、佐々木選手は現役のときに清宮監督に似てるかもと思っていたのですが、記虎さんもそう思っていたのですね。

    投稿: まじん | 2006年2月 1日 17:25

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