« 土曜日の京都 | トップページ | ノットロールアウェイ »

大橋選手と神鋼勝利

060910140644

日曜日の朝は、同志社大学ラグビー部のグラウンドに行った。ラグマガ11月号(9月25日発売)での大学特集で大橋由和選手のインタビューをするためだ。大橋選手といえば、パワフルなタックルと粘り腰での突進が魅力のCTBだ。高校日本代表、U19日本代表にも選ばれ、将来を嘱望されている。今シーズンへの意気込みを語ってもらったのだが、面白かったのは、勝ちたいチームは? と問いかけると「早稲田と関東学院と言うべきですか?」とか、憧れの選手は?「ここは、元木さんと答えるべきですか?」など、受けのいい答えを逆質問してくることだった。サービス精神旺盛なのだ。

大橋選手は、大阪の楠葉(くずは)中学出身なのだが、けっこう体格の大きかった大橋選手にCTBをやらせた監督の名前を確認したら、「田中先生です」ときた。うん? それって田中ひろしさん? うわ、僕の大学2年の時のキャプテンや。え? そうなんですか。てな会話で盛り上がった。このほか、今年の同大の目指すラグビーなど、詳細は、ラグマガ11月号をお楽しみに。大橋選手、ありがとう。

取材後、同志社大学の最寄り駅「新田辺」から、神戸ウイングスタジアムに向かった。午後6時キックオフ、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対クボタスピアーズ戦をJSPORTSで解説するためだ。

神戸製鋼は、前日にCTBジョエル・ウィルソンが負傷し、急遽ピエーレ・ホラが13番で先発。松原、大畑、元木といった主力選手もまだ怪我は癒えず、クボタも大黒柱のNO8ケフが肩を痛めて休養し、成長著しいWTB小堀も膝を痛めて欠場と、互いに主力を欠いての試合だった。

前半は、クボタが反則やミスでボールを失ったのに対し、神戸製鋼はSH後藤の好判断や、WTB瓜生の力強いランニングなどで3トライ。このまま後半も圧倒するかと思われたのだが、クボタのFWがアグレッシブに前進し始め、自陣で戦うことが多くなった神戸製鋼は、次第にリズムが悪くなる。後半13分には、クボタがSO伊藤の防御背後へのキックをCTB吉田がキャッチしてそのままトライ。19分にもドライビングモールからトライし、12-19と猛追。ここからは、どちらに勝敗が転んでもおかしくない時間帯が続いた。ここで神戸製鋼は、SH後藤に代えてベテラン苑田を投入。一進一退の攻防のなかでこのスコアを守りきって勝利した。

この交代は疑問符がついた人も多かったはずだが増保監督はこう語った。「後藤の判断が悪くなっていた。防戦一方でFWが消耗するなかで、もっと敵陣での戦い方が必要だったのだが、その判断が甘かった。苑田でゲームを落ち着かせたかった」。なるほど、ゲーム運びを重視する神戸製鋼ならではの説明である。7点差での終盤、PGチャンスも攻めたことについては、キャプテン代行の林選手が「勝ち点5を狙って攻めた」と4トライを狙って前向きな気持ちでチームがひとつになっていたことを明かした。それにしてもNO8伊藤、LOウイリスなど、経験豊富な選手の活躍は見事だ。このベテラン勢の上手さを若い選手達が一緒に戦いつつ覚えていくことが必要なのだろう。

クボタは実に惜しい試合だった。しかし、7点差に追いついたことで勝ち点「1」をゲット。山神監督もこの点については評価した。

アフターマッチファンクションに向かう伊藤剛臣選手とすれ違った。
なんか、試合中、気持ち悪かったの?
「いえ。別に」
テレビのマイクにオエ~って声が入ってたよ。
「えっ、ばれてました? ちょっと、えづいちゃって(笑)」
かなり、きつい試合だったようだ。それだけ全力で走り回ったということだろう。

暑い中、第2節も選手のみなさん、お疲れさまでした。

◆9月10日の試合結果
神戸製鋼コベルコスティーラーズ○19-12●クボタスピアーズ(前半19-0)

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « 土曜日の京都 | トップページ | ノットロールアウェイ »

    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    苑田選手の交代についてなのですが、後半に入って神鋼のリズムが悪くなった時点で、あるな、と思いました。私は苑田選手のファンなので、希望でもあるのですが。
    特にベテランの小泉選手が下がったことでこのままではチームが浮き足立つのでは?という雰囲気を感じたので、大丈夫だから!(大の大人にごめんなさい)と、なだめるのにタイムリーだったと思います。
    後藤選手も骨惜しみなく動くところが、とてもいいなと思っています。

    若い選手のほうが、チームに足りないものを感じていることもあるのではないだろうか。逆に、ベテランの選手の方が気持ちが若いと感じる場合もある。お互いに、いいところを感化されていって魅力ある強いチームであってほしいです。

    投稿: piano | 2006年9月12日 15:53

    ジャパン問題についての村上さんの記事には溜飲が下がる思いでした。もっとも当事者には馬耳東風であろうかと思うとまたムカついてきますが。
    ついでに言えば日本協会の会長職にしたって、なんで代議士の要職と兼務なんか出来るんでしょうか!この辺のセンスも前近代的で「バッカじゃない?」って感じます。それほど代議士の仕事が陣笠お手盛りなのか、会長の役割を認識していないか。またはどっちも的を射ているか。
    こんな協会は早々に見限り、プロミスユースはどんどん海外に出て行くべきですよ。既にカンタベリー州代表の座を射程に納めた若者も居る様です。海外で活躍するラガーメンの情報をもっと発信し、有能な人材を育成すれば今の協会の体たらくを改革する若者が現れると思います。
    チェ・ゲバラは若かりし頃ラガーマンだった様ですが、日本協会にもゲバラの様な武闘派が必要の様ですね。
    ラグマガの取材で海外で切磋琢磨する若者をもっと紹介して上げてください。結構沢山いますよ〜

    投稿: ナベゾ | 2006年9月11日 21:58

    神戸は、なんとか勝ちましたが褒められたゲーム内容ではありませんでした。が、若手選手たちは、ゲームの中で学んでいくしかないですよね。厳しい試合を経験しつつ、その試練を乗り越えて、強いチームになってもらいたいです。

    投稿: サファイヤ | 2006年9月11日 20:13

    もしや、と思い、THIRD ROWで待っちょったんですが、残念。店じゃぁモニター観ながら敏ちゃん達と村上さんのことをいろいろと。

    投稿: おなか | 2006年9月11日 18:13

    今年度から、ノット・ロール・アウェイの反則が非常に早いタイミングで厳しくとられるようになっていますが、これは世界標準でしょうか?

    投稿: 初心者 | 2006年9月11日 08:59

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/11845064

    この記事へのトラックバック一覧です: 大橋選手と神鋼勝利:

    » θぶち凄ぇ!神戸のラグビーバーTHIRDROW [オナカテツオの走闘描日記]
    残暑蒸し返しの神戸に熱苦しぃい作家、起業家、友人の大元よしきが来ちょる。仕事にやっとこさキリつけて、THIRDROWへ。ここで、待っちょりゃぁ、そのうち来るじゃろぉと。店ビルの前で見上げると、窓に背中が。そこにゃぁイスなどねぇ。うそぉ、満員?そぉ満員。とりあえ...... [続きを読む]

    受信: 2006年9月11日 20:48

    » TL第2節の結果 神戸製鋼中心に話す [ココロミ]
    トップリーグも第2節が終わり、やっと神戸製鋼は勝ちましたが、なんだか勝ったという気分が湧きません。なんとなーく勝ったって感じですね。前半は、瓜生が2トライ、高森が1トライの計3トライを奪い、19-0でハーフタイム。後半に入りこのまま圧倒するかと思ったが、小泉がシンビン。その間にトライを獲られ、クボタが流れを掴む。後半の後半には、クボタもミスが見られたが、神戸製鋼はチャンスというところで攻めきれず、結局、後半は0点。神戸19-12クボタと、クボタに1ポイント献上。神戸製鋼は4トライはならず、やっと勝ち... [続きを読む]

    受信: 2006年9月13日 00:25

    » TL第2節の結果 神戸製鋼中心に話す [ココロミ]
    トップリーグも第2節が終わり、やっと神戸製鋼は勝ちましたが、なんだか勝ったという気分が湧きません。なんとなーく勝ったって感じですね。前半は、瓜生が2トライ、高森が1トライの計3トライを奪い、19-0でハーフタイム。後半に入りこのまま圧倒するかと思ったが、小泉がシンビン。その間にトライを獲られ、クボタが流れを掴む。後半の後半には、クボタもミスが見られたが、神戸製鋼はチャンスというところで攻めきれず、結局、後半は0点。神戸19-12クボタと、クボタに1ポイント献上。神戸製鋼は4トライはならず、やっと勝ち... [続きを読む]

    受信: 2006年9月13日 00:27

    » 「神戸製鋼 vs クボタ」と神戸の夜 いいねぇ~ [ノーサイド「大元よしき」ラガーマン作家の挑戦!]
    ラグビートップリーグ第2節 神戸製鋼vsクボタ [続きを読む]

    受信: 2006年9月13日 00:44

    » スポーツの秋! [Koffyの徒然日記]
    秋シリーズ第3弾! 今日は先週末に行われたラグビートップリーグ、「神戸製鋼コベルコスティーラーズ対 クボタスピアーズ」の試合観戦記だ。この私も元ラガーマン。残念ながら、大した選手ではなかったが・・・。 9月10日(日) 午後6時。神戸ウィングスタジアム。 キックオフの笛が鳴ると同時に、詰め掛けた約4000人のサポーターのボルテージも上がっていく。 両チームとも前節で敗れており、この試合に勝つか負けるかで今後の戦いにも大きく影響を与えかねず、そのせいか固さが取れない。 しか... [続きを読む]

    受信: 2006年9月14日 01:26

    » 第2節(vsクボタ) [K-Side]
    勝つには勝ったけど・・・、課題の多く残る試合でしたね。 クボタといえば、昨季も同じく第2節で対戦し、完敗している相手。 今年は何としても勝利し、開幕連敗だけは避けたいところ。 そういう意味では、大きな勝利ではあるが。 前半19−0で折り返した時点では、「勝ち点5(4トライ以上)は堅いな」と思ったが、 後半はまさかの無得点。しかも、クボタに7点差に迫られ、勝ち点1を献上する始末。 そりゃ、増保監督も怒るわな。 このあとは、リコー、サニックスとそんなに強くないチーム(失礼!..... [続きを読む]

    受信: 2006年9月18日 14:54

    « 土曜日の京都 | トップページ | ノットロールアウェイ »