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ノットロールアウェイ

金曜日の夜から月曜日にかけて、多くのアクセスがあり、いま起こっている問題に対するみなさんの関心の高さ、日本代表に対する真剣な思いを知って勇気づけられました。僕の意見は、「ジャパンのこと」、「ジャパンのこと2」に書いた通りです。問題はまだ続いているので、事態の推移を見つつ、この件は書いていきたいと思います。

さて、きょうのプレスリリースでは、9月16日(土)の神宮球場でサントリーサンゴリアスの清宮克幸監督が始球式を行うことが発表になった。18時20分プレイボールの、東京ヤクルトスワローズ対広島東洋カープ戦である。この始球式は、青山スポーツまつりの一環で行われるとのこと。清宮監督は小学生まで野球少年。ヤクルトの古田監督とも親交があり、夢のバッテリーが実現しそうだ。清宮さん、ズバっとストライクでお願いします。

トップリーグは第2節を終えたところで、勝ち点「9」のトヨタ自動車ヴェルブリッツが首位。同じく「9」の東芝ブレイブルーパスが続く。サントリーを破ったヤマハ発動機ジュビロは3位につけた。トライランキングは、NECグリーンロケッツの窪田幸一郎が3トライでトップ。得点ランキングは、ヤマハ発動機ジュビロのネイサン・ウイリアムスが「36」でトップに立っている。開幕節は、順位の接近したもの同士の対戦だったので接戦が相次いだが、これからは力の差がある試合もでてくる。3節は、秩父宮ラグビー場はじめ、5か所で試合が行われる。土曜日の試合は、JSPORTSでも放送がない。さあ、どれを見に行くかなぁ。なんて、実は決めているのですが。

コメントにもあった「ノットロールアウェイ」について書きたい。トップレフリーの方に聞いたところでは、今年は、日本協会の競技力向上委員会の要望で防御側が攻撃側のボールを殺すようなプレーに厳しく反則をとるという申し合わせがある。これは夏から各チームにも伝えられていることで、その件については浸透しているはずなのだが、実際に試合を見ているとやはりノットロールアウェイの反則が多い。これは競技力向上委員会が、世界の標準に合わせるように要望したものなので、これまでの日本のレフリングがボールを殺すプレーに少し甘かったという見解があるようだ。それがボールのダイナミックな動きを殺しているという見方である。

一番分かりやすいのは、タックルした選手がボールごと相手選手を抱え込んでボールを出させないようにする動きなのだが、「笛が早すぎるのではないか」、「それは立てないだろう」、というものがある。トッププレーヤーには、タックルしてすぐに立ち上がることが要求されるから、大学や高校のプレーヤーより高い水準を要求されているのかもしれない。それでも見ていて可愛そうなものがある。タックルした勢いで相手に乗っかってしまった時、次に来た相手選手に押しつぶされて立てなくなるような場合もある。人間は軽く押さえられるだけでもバランスを崩して立てなくなったりするものだ。このあたり、少し立ち上がるまでの時間を与えてあげたり、相手が押さえつけているのが原因ならスクラムにするなど、微妙なさじ加減がレフリーのみなさんには求められるわけだ。

僕は、ラグビーの中ではネガティブなプレーが反則になるものだと解釈している。相手のボールをわざとはたいたり、ディフェンスに飛び出そうとする選手のジャージーを引っ張ったりと、ポジティブに試合に参加するのではなく、邪魔だけして発展性のない動きは反則になるわけだ。大事なのはこの観点で、あまり杓子定規に反則をとるのではなく、ポジティブにプレーに参加しようとして思わずラックに横から入るような動きは、危険だったり、相手との正当なコンテストを阻害するものでないかぎり、流していってもいいはず。そのほうがダイナミックにボールが動く面白いゲームになるはずだ。

レフリーのみなさんが苦労されているのは分かっているつもりです。今後も日本ラグビー発展のため、よろしくお願いします。

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    コメント

    やっぱり、日本全土に燻っていた日本協会への憤り。村上さんの記事で一気に燃え上がったって感がありますね。
    どんなコメントを突っ込むにも、まずはこの問題を一度くぐらねばって責務を意識します。マトモな感覚の人間なら(クラブや何やを通して協会に金を吸い取られている立場としては)
    と言う訳で、ここでストレートにルールの事に言及するのはなんだかノンポリみたいで恥ずかしいんですが、敢えてお聞かせください!
    ここ数年、ず〜っとおかしいと思ってきたのですが、なんでラインナウトの際のスローインはタッチライン踏んでいても反則取らないんでしょう?
    スロウアーはタッチラインの外からボールを投げ込むんじゃなかったでしたっけ?
    ボクが一人で勘違いしてたんですか?
    今のラインナウト。スロウアーはみんなタッチラインを踏んでます。しかも土踏まずの辺りで。
    まさか足裏健康法じゃないでしょうね。タッチラインにはウインガーとタックラーの執念が水子の様に憑依しているでしょうから、そのエナジーがスパイクのソールをも突き破り足裏を刺激し、乳酸を除去する?
    まさか......

    投稿: ナベゾ | 2006年9月12日 21:17

    二つ目のコメントになってごめんなさい。村上さんの今日のブログを読んで感じたことです。
    世の中、責任ある地位・役職にある方々の中には、たぶん居心地の良さゆえに、その地位・役職にしがみつき、自らの重い責任には頬かむりという図が間々見受けられます。無自覚なのかもしれませんね。
    であれば、「ノットロールアウェイ」を宣告しペナライズする第三者が、どうしても必要になります。今がそのときではないでしょうか。より厳しく、よりポジティブであるために。

    投稿: マスター2 | 2006年9月12日 15:22

    ここ数年で何度目になるでしょう、ジャパンの監督(ヘッドコーチ)騒動は。昨日もコメント入れさせていただきましたが、今回は騒動の中心人物が外国人であり、仕事の拠点をあえて日本に移そうとしない方を日本代表ヘッドコーチに招いた特異なケースですので、「契約」に関する諸々の事実がとても気になるのです。
    村上さんを初めとする多くの良識あるラグビージャーナリストの皆さんには、埋もれ、隠されている事実は何かを、粘り強く、しつこく暴き出す行動を期待しています。事実の中に問題の根源があると確信しています。

    投稿: マスター | 2006年9月12日 15:02

    清宮監督のメディア露出は今のラグビー界にとって,唯一の光ですね。
    監督問題,レフリング問題,観客数,クリアーしていかなければならない課題は多いですね。

    投稿: なおき | 2006年9月12日 13:06

    村上さんお疲れ様です。週末どの試合にいらっしゃるのかな、なんて予測したり・・(笑)移動でお疲れがでませんように。
    さて、トップの選手たちの試合でネガティブな反則があると私は非常に悲しくなります。。。どうぞ、子供たちのお手本になるような憧れのまなざしで見てもらえる内容の試合展開を切に願っています。もちろんコーチの方にもレフリーにも。たくさんのラグビーファンが見守っている事を忘れないで欲しいと思います。

    投稿: 友人 | 2006年9月12日 11:26

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