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TL7節、土曜の結果

土曜日の早朝起床して東京駅に向かった。6時台の「のぞみ」で花園ラグビー場に行くためだ。早朝の東京駅、僕はけっこう好きである。いつもは「柔らかカツサンド」を買って乗り込むのだが、今朝は「21世紀出陣弁当」だった。毎回確実に弁当を食べている。楽しみなのだ。ちなみに、いま、帰りの「のぞみ」で大阪名物「まむし弁当」を食べたところである。贅沢してしまった。きょうは三食弁当だった。

さて、きょうの花園ラグビー場は唯一全勝で首位を走る東芝が敗れる波乱があった。逆転また逆転のシーソーゲーム。特に最後の10分は興奮した。後半32分、22-24でリードされていたヤマハがFBレーニーのトライで29-24と逆転。東芝も37分、自陣ゴール前のラインアウトからWTBケプの力強い突進で大幅ゲインすると、次々にパスをつないで最後はCTB仙波が同点トライ。SO吉田のコンバージョンも決まって31-29とリードを奪う。やはり、東芝かと思われた直後のキックオフで、東芝の攻撃を途中出場のヤマハFLフェヌキタウがジャッカル。相手の反則を誘ってPGチャンスを得る。これをCTBウィリアムスが決めて32-31。

ところが、その直後のキックオフで、ヤマハがボールをキープしてモールになったところでヤマハ側に相手の首を持ってモールからはがす危険なプレーがあり、東芝にPKが与えられる。吉田がPGを決めて34-32。めまぐるしくスコアが入れ替わった試合もこれで決着かと思われた。しかし、最後まであきらめないヤマハは、43分、東芝陣内に10mほど入ったラインアウトから、連続攻撃。右タッチライン際でゴール前に迫る。互いにボールに絡み合う攻防の中でボールがタッチライン際で浮き上がった。ここで、東芝側がこのボールを手ではたいてタッチラインの外に出す反則を犯す。故意に手で出すのは反則である。このPGをウィリアムスが決めて試合終了。凄まじい攻防の末の劇的な幕切れだった。

最後のプレーについて、東芝側からはその前にヤマハの選手がノックオンしているのではないかという主張があったが、岸川レフリーは「横にはじいたと判断した」と語った。最後のところの互いの反則は微妙なものだったのだが、東芝の薫田監督も「内容は負けていた」と語った通り、ヤマハのパフォーマンスは素晴らしかった。前半は「東芝のディフェンスが(内側に)寄っていたので」(ヤマハ木曽キャプテン)と、グラウンドを左右いっぱいに大きくボールを動かし、WTB辻井、CTBウィリアムスがトライするなど王者のディフェンスを翻弄した。東芝もドライビングモールで反撃し、一時はリードを奪ったのだが、タックルミスも多く、失点を食い止められなかった。

ヤマハはサントリー、トヨタ戦勝利に続く上位チームからの白星で勝ち点「5」を獲得。計「24」としてトップ4争いに生き残った。東芝も「4トライ以上」と「7点差以内の負け」に与えられるボーナス点「2」を確保し、勝ち点はサントリーと並んでいる。太田では三洋が神戸製鋼に勝って、上位争いもさらに混戦模様だ。

歓喜のヤマハと落胆する東芝という明暗に分かれたが、両キャプテンは冷静だった。

「東芝は(こちらが)守って勝てる相手ではない。積極的に攻め、守る時間を短くする。絶対にボールを渡さない意識を持とうとメンバーには話していました。しかし、東芝に勝てたからと言ってすべてに勝てるわけではない。FWの出来はあまり良くなかったですからね」と、木曽キャプテン。後半戦に向けて気を引き締めた。

東芝の冨岡キャプテンも悔しさを押し殺して語った。「我々の力不足。35点とられたら、負けますよ。理由があるから負けるんです。まだ、チャンピオンをとるべきチームではないということ。負けからいろいろ思い出すことはある。これで締まるでしょう。チャンピオンにふさわしいチームにしていきたいです」

試合後、久しぶりに出会った知人が言っていた。「僕が見た今季のベストゲームですよ。初めて来た試合がこんなのだったら、初心者の人でもまた来るでしょうね」。そんなゲームだったかもね。

第1試合のコカ・コーラとワールドの試合は、13位と14位の対戦で注目されたのだが、ここまで上位チームに対しても常に粘り強い戦いを見せていたコカ・コーラが着実に身に付けてきたディフェンス力を発揮。7割方攻撃していたワールドを抑え、攻めてはSO淵上、WTB築城らが好走して4トライ。ボーナス点をゲットしての勝ち点「5」の勝利で向井監督も会心の笑みだった。ワールドは、個々には力強い突進を見せながら、組織としてディフェンスを崩すことができず、ことごとくチャンスをミスでつぶした。またしても勝ち点はあげられず。ワールドが取り残された形になっているが、秩父宮ではサニックスが日本IBMに勝利したこともあって下位グループの争いも混沌としている。

◆トップリーグ第7節結果(土曜日分)
日本IBMビッグブルー●17-28○福岡サニックスブルース(前半17-7)
サントリーサンゴリアス○43-14●リコーブラックラムズ(前半5-7) 
ワールドファイティングブル●12-29○コカ・コーラウエストレッドスパークス前半0-17)
東芝ブレイブルーパス●34-35○ヤマハ発動機ジュビロ(前半17-17)
三洋電機ワイルドナイツ○44-15●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半17-10)

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    コメント

    先日収録させていただいた「ラグビーポッドキャスティング50回スペシャル」のタイトルコール記事が、ようやくアップされました。とても良い記念になりました。ありがとうございました。

    http://casting.rugby-station.com/cast/50.html

    http://casting.rugby-station.com/cast/50-2.html

    投稿: サファイヤ | 2006年10月30日 01:57

    ヤマハファンサイト”トラジュビ”の写真担当です。
    僕が見た今季のベストゲームですよ。
    初めて来た試合がこんなのだったら、初心者の人でもまた来るでしょうね。に感じ入り、拙ブログに引用させていただきました。
    今後とも拝見させていただきます。
    月曜になっても感激が続く試合でした。

    投稿: イチロー | 2006年10月23日 12:28

    今日は神鋼のトークショーに行った。
    神戸製鋼の参加者は増保HC、元木、後藤両選手。
    司会村上晃一氏だった。
    ラグマガで告知は知っていた。
    息子の基生(もとき)は
    神鋼の元木選手から貰った名前なので
    絶対見せなければー!!
    1番最初に並んだから、
    最前列の中央席を確保。
    そして三人のトークが始まる。
    興味深い話が盛りだくさん!!
    トークが終わり質問コーナー!!
    息子が選手にどうしても聞きたいとの事・・・
    「好きな食べ物は何ですか??」
    増保HCは何でも食べる。元木選手はカステラ
    後藤選手は明太子。
    質問したからサイン色紙を貰った。
    今度は抽選会!!
    運良くサインボールが当選!
    そして、商品受け渡し。
    その際元木選手に
    「息子の基生(もとき)という名は元木選手から頂きました」
    と言うと、とっても喜んでくれ、
    息子を抱っこして写真撮影してくれた。
    すべての終了後
    最寄り駅に行くと増保、元木、後藤選手が・・・
    もう一度サインを貰いました。

    私にとってラグビー選手は
    尊敬の対象。
    応援しているチームはセコムだが、
    15年ほど応援している
    元木選手は別格
    過去最高の日本選手は
    元木選手ですね。

    投稿: もとき | 2006年10月22日 22:57

    村上さん。こんにちは!21世紀出陣弁当は小生も数回食しました!おいしいですよね。そして弁当の話とはちょっとちがいますが、ヤマハは大物食いをしますね。驚きました。秩父宮から帰り、J-SPORTSでその試合内容を確認して更にびっくりでした。秩父宮での観戦記トラックバックさせていただきます。よろしくお願いいたします

    投稿: SANDA | 2006年10月22日 06:32

    ワールド、 今シーズンの成績が信じられません
    かつての勢いを昨日の様に思い出してしまうだけになおさらです
    一方、レドスパークの戦い振りを観ていると、スタイルは違うけれど、どうしても釜石とだぶって見えてきます。
    ジャージの色が一緒なのもあるでしょうが、「ひたむき」という言葉が背中から滲み出しているようで
    昨日は二試合続けて観戦しましたが、ブレイブルーパス対ジュビロの熱戦よりも一試合目のレッドスパークとファイティングブル戦の方が、胸に深く刻まれた様な感があります。
    就寝前に再放送でもう一度同一カードを観て考えてしまいました
    今更って話しになっちゃいますが、向井監督が日本代表監督を去る必要があったかって事を

    投稿: ナベゾ | 2006年10月22日 06:06

    私も花園に行きました。
    お目当ては・・・・我が家のボーズがエスコートキッズをする事でした。
    お目当てはお目当てとして試合は両方共観戦しました。
    第一試合は残留に向けての直接対決の要素があり極めて堅い試合展開だったと感じます。
    勝負の綾は後半17-7の場面で得たペナルティでゴールを狙わなかった事か?
    第二試合はマイクロソフトカップを狙う同士とあり明らかに第一試合よりレベルが高い感じでした。
    こちらも後半15分頃から長い事ヤマハが東芝をゴール前に釘付けにし、オトをシンビンに追いやりながらも無得点に終わったシーンが最後まで響くかと思いましたが、最後はドラマチックにヤマハが勝利。
    二試合通じて「80分って長いな(単純じゃないな)」と思いました。
    一ヶ月リーグ戦が中断されるのは残念!

    投稿: ふぃっつじぇらるど | 2006年10月22日 01:03

    東芝が、ヤマハに負けたと聴いてびっくりしています。
    何が起きるか解らないラグビー!
    この試合は、リピートで観戦します。

    わたしは、TOYOTAファンなので、明日の、三沢での試合が気になります。先週は、ヤマハの底力に負けてしまっているので、明日は、絶対、勝ってほしいのですが、TV放送ないですよね!!
    明日は、村上さんは、どちらの会場に行かれるのでしょうか?
    三沢でしたら、TOYOTA vs セコム の試合の様子と結果を是非このブログでお願いします。
    楽しみにしてます。

    投稿: 初心者モルキチ | 2006年10月21日 23:55

    村上さん、毎回楽しく読ませてもらってます。
    自分の贔屓のチームは別ですが東芝×ヤマハ戦、TV観戦しました。
    知人の方と同じく今年のベストバウトだと感じました。
    贔屓のチームはなかなか調子が上がらずどうにかトップ維持して
    いますがすぐ下のチームが好調のようでハラハラです。
    でもこれでひと月後の後半戦楽しみになりますね。
    これからも情報提供お願いします。

    投稿: ば~し~ | 2006年10月21日 23:49

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