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2006年5月28日 - 2006年6月3日

記虎敏和さん出版記念講演会

いま、京都です。きのうは涼しかったらしいけど、今日は暑かった。さきほど、龍谷大学にて記虎敏和さん(現・龍谷大学ラグビー部監督、前・啓光学園高校ラグビー部監督)の出版記念講演会を終えたところだ。どれくらいのお客さんが来てくれるのか心配だったのだが、約100名の方が参加してくれて、当日用意された記虎さんの著書も完売した。盛況だった。参加してくださったみなさんありがとうございました。記虎さんもお疲れさまでした。

Kitora1

記虎さんが初めて著した「常勝の理由 紅蓮たれ」(ベースボール・マガジン社発行)は、啓光学園を高校大会4連覇に導いた勝利の哲学が書かれているのだが、技術論よりも教育論に重点が置かれている。花園での勝率が8割を超える名将が何にこだわり、何を許さずに常勝チームを作ったのか。ラグビーの教育的価値とは。興味深いエピソードが素直に語られている本である。ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思う。

僕はこの本を編集した関係で今回の記念講演会に出演させてもらった。午後2時からの第一部は記虎さん単独での講演。ここでは選手の個性を見極めながら、一人一人に違うアプローチで言葉がけをしていく大切さなどが語られた。僕らは記虎さんをラグビーのコーチとして見ているが、この人は教育者なんだとつくづく思う。講演には慣れているのだが、啓光学園の父兄や卒業生など知った顔が多くて、逆に緊張してしまったようだ。けっこう汗をかいていた。教室の後方で聴きながら、ラグマガの田村編集長と「第二部は先生がリラックスできるようにしよう」と小声で話した。

Kitora2

第二部では田村編集長が進行役になり、僕も参加して3人で記虎ラグビー、そして日本のラグビーについて語りあった。こちらは記虎さんも終始リラックス。啓光学園の強さの理由がかいま見えた。話の中身をすべて書くことはできなのだけど、図らずも涙が出そうになった時があった。参加者から「先生が指導者として許さないことは何ですか?」という質問があった時だ。記虎さんは「やれるのにやらないときは許さない」と言った。一度失敗したからと逃げ出す、一度叱られたからやる気をなくす。自分の弱さから逃げ出すようなことは許さない。とにかくやってみる。一歩前に出てみる。やる前から逃げ出すようなことは許さない。いま、ここでやる。いま、やることが大事なのだ。熱い語り口調に感動させられた。30年にわたって指導者として子供達に接し、時には裏切られ、それでも多くの子供達とあきらめずに接してきた人の言葉には力があった。

終了後はサイン会。啓光学園の卒業生のお母さん方がたくさん参加されていた。僕も声をかけていただいたのだが、このお母さんたちが日本ラグビーを支えているんだという気がした。感謝しなければ。そして、これだけの人を集めるのは記虎さんの人徳である。これからも、龍谷大学で学生日本一を目指し、いい選手、いい人間を育ててほしいと、心より願う。この数ヶ月、記虎さんとたくさんのラグビー談義ができて幸せだった。

さあ、明日は日本代表対トンガ代表だ。啓光学園出身の大西将太郎選手がSOである。いいゲームを。

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トンガ戦のジャパン

6月4日、トンガ代表と対戦する日本代表のメンバーが発表になった。ちなみに日本代表とトンガ代表が戦うのは、2002年5月以来。そのときはトンガ代表が41-29で勝っている。世界ランキングは日本より下のトンガだが、試合数が少ないから順位が上がらない部分もあり海外でプレーしている選手が揃えば日本と同等以上の実力となる。4日は、神戸製鋼のホラ選手がFBで出場する。すでに神戸製鋼でも練習試合に出場していて、元気なところを見せている。あの突進力は日本代表にとっても怖い存在だ。

日本代表出場予定メンバーは次の通り。

1久富、2山岡、3笠井、4北川、5佐藤、6浅野、7マキリ、8菊谷、9伊藤、10大西、11オト、12吉田、13守屋、14大畑、15水野、16松原、17相馬、18谷口、19中居、20池田、21安藤、22遠藤

今回の先発SOは大西選手。SH伊藤選手とどうゲームをコントロールするか。スクラムやディフェンス面の課題は克服されるのか。NO8菊谷選手や、CTB守屋選手がどんな動きを見せてくれるのかも興味深い。パシフィックファイブネイションズは、ここまでのエリサルド・ジャパンの真価が問われる戦いだと思う。簡単な相手はいないからね。楽しみに北九州に行こう。

ジャパンの情報とは別にNECグリーンロケッツの新加入選手の発表もあった。元NZ代表のCTBキース・ラウエン選手と日野自動車ラグビー部に所属していたWTB/FB瀬崎隼人選手である。

キース・ラウエンといえば、NZワイカト地区のパワフルCTBとして、JSPORTSなどではお馴染みである。2000年~05年はスーパー14のチーフス。今季はスーパー14のチーターズに所属していた。怪我なくプレーできればグリーンロケッツBKのキーマンになれる。これで、ヤコも戻ってきて、オースティンもいるとなると、BKラインの組み合わせはどうなるんだろう?

愛好情報◎明日の土曜日は龍谷大学で記虎敏和さんの出版記念講演会があります。大きな教室なのでまだお席はあります。時間のある方ぜひご参加ください。午後2時からです。また、記虎さんの著書「常勝の理由 紅蓮たれ」が好評発売中です。

ちょっとひとこと◎【ダ・ヴィンチ・コード】一気読み。止まりませんでした。

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イカレタヒ

東京はきょうも暑い。大学生の頃のコーチに「しんどいって言うな、頑張ろうって言え。暑いって言うな、頑張ろうって言え」と教えられたので、できるだけ言わないようにしているんだけど、やっぱり暑いっす。

さて、きょうはトンガ代表の情報を。いつもお世話になっている、海外チームに詳しいご隠居さんが教えてくれました。ありがとうございます。

6月4日の試合だが、トンガ代表がキックオフ前にいわゆるウォークライを約2分ほどやるらしい。ニュージーランド代表のウォークライが「ハカ」というのは有名だが、トンガは「シピタウ」と呼ぶ。とっても勇ましいのだが、神のご加護を祈ると言う意味が強いそうだ。必見ですよ。

トンガ代表選手たちは、夕食前に必ず賛美歌をうたうのだという。トンガ代表チームは、「イカレタヒ」IKALE(Eagle)TAHI(Sea)。つまり海鷲と呼ばれている。

きょうの午後は北九州市の小学校を訪問をしたようだ。日本代表は、明日に小学校訪問がある。国際交流とラグビー普及。パシフィックファイブネイションズの、チーム強化だけではない、もう一つの価値だ。これが大事だなぁ。

追記◎オールブラックス・ジュニアを辞退したルーベン・ソーンですが、NZ協会のサイトによると、スーパー14後のリカバリーを重視したようですね。セレクターと協議の上とのこと。

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まもなくP5N

今週末からいよいよIRBパシフィックファイブネイションズ(P5N)が始まる。みなさんのコメントにもある通り、オールブラックス・ジュニアは強力なメンバー編成だ。NZ協会のHPに、初戦となる6月3日のフィジー戦のメンバーが発表になっていた。キャプテンは、クルセーダーズのHOコリー・フリン、バイス・キャプテンは、同じくクルセーダーズで100試合以上出場の名WTBカレブ・ラルフである。

メンバーは以下の通り。 15=Sosene Anesi, 14=Anthony Tuitavake, 13=Niva Ta’auso, 12=Cameron McIntyre, 11=Caleb Ralph (vice-captain), 10=Stephen Donald, 9=Jamie Nutbrown, 8=Nick Williams, 7=Josh Blackie, 6=Steven Bates, 5=Bernie Upton, 4=Tom Donnelly, 3=John Afoa, 2=Corey Flynn (captain), 1=Saimone Taumoepeau.

リザーブ=Campbell Johnstone, Wyatt Crockett, Hoani MacDonald, Johnny Leo’o, Kevin Senio, Tamati Ellison, Viliame Waqaseduadua.

いずれもスーパー14で活躍した選手達だ。日本との対戦は24日。そのときはどんなメンバーになるか分からないけど、大きな戦力差はないはず。感心してばかりはいられない。このチームに勝ちに行きたい。まずは、4日のトンガ戦で勝利という結果がほしいところだ。僕はJSPORTSで解説。生中継でもあり、気合い入ってます。

◎愛好的観劇日記【やわらかい服を着て】観ました。新国立劇場にて。作・演出=永井愛、出演=吉田栄作、小島聖、月影瞳、粟野史浩、大沢健、でんでん、泉陽二、山中崇、日沖和嘉子、丸山桂。小さなNGO「ピース・ウィンカー」を軸にした青春群像。2003年のイラク戦争開戦前夜から現在までのメンバーたちの活動を追っている。永井さんの作品が好きで見に行ったのだが期待通り。ずしりと胸に響くセリフが多いのに笑いが起こる。見事だなぁ。人々の幸せを願う若者の代表、夏原一平役の吉田栄作さんは、永井さんの「無茶しそうだけど、暑苦しくない」という言葉通りの好演だったと思う。小島聖さんも、とても良かった。でんでん最高。後味のいい芝居だったなぁ。ラッキーにも、観劇後はNHKの堀尾正明さん進行によるシアタートークがあった。約1時間、永井さん、吉田さん、小島さんが登場して、今回のお芝居にまつわる楽しいトークがあった。僕は最前列で観ていたので小道具が3年の歳月の間に少しずつ変化しているのもよく分かって、かなり楽しんだ。トークの勉強にもなりました。

追記◎7月9日開催の愛好日記トークライブは、本日受付開始でしたが、満席となったようです。ありがとうございました。

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インフォメーション06-5-30

東京は暑いっす。きょうはお知らせをいくつか。

◎6月11日の日本代表対イタリア戦(14:00キックオフ 秩父宮ラグビー場)の日本国歌独唱は歌手の平原綾香さんに決定。イタリア国歌は、トリノ出身のダリオ・ポニッスィさんが独唱する。ポニッスィさんは、俳優、オペラ演出家、脚本家、作詞・作曲家、歌手などいくつもの顔を持つマルチ・アーチスト。

◎5月31日 17:00~JSPORTS PLUSで放送される「トータルラグビー」は大畑大介選手の特集がある。先日のグルジア戦でのテストマッチのトライ記録が大きく取り上げられるようだ。IRB制作の番組なので、まさに世界に認められている記録ということになる。

◎スペインにて行われていた7人制大会で、7人制日本代表がカップトーナメントに進出し、1回戦でニューカレドニア代表、準決勝でジンバブエ代表を破り決勝に進出したが、世界各国の選手を集めたスージーエグザイルズに敗れて、準優勝。そして、大会最優秀選手に北川智規選手が選ばれた

◎サントリーサンゴリアスの若松大志選手が、負傷などを理由に退部を決めた。今後は、社業に専念するとのこと。

◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ入りが決まった瓜生靖治選手は、6月よりチームに合流

福岡サニックスブルースが、新入団選手を発表。2004年NPCノースハーバーB代表のPR/HO荒川弾(あらかわ・だん)選手(180㎝、105㎏、23歳)。現在、フランスのバイヨンヌに所属するトンガ代表のWTBピタ・フィフィタ選手(183㎝、107㎏、30歳)。

◎その福岡サニックスブルースは、6月3日(土)、福岡県宗像市のグローバルアリーナで午後3時より、SANIX RUGBY DAYを開催。17:30~のレジェンドマッチには、元日本代表でも活躍したグレアム・バショップが参加。19:00~は、ブルースがヤマハ発動機ジュビロを迎え撃つ。メインゲーム終了後はファン交流会も開催される。

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トークライブ・イン・神戸

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神戸でのトークライブは楽しかった。日曜日の午後6時半からホテル・トアロードで開催されたのだが、お客さんは熱心なラグビーファンの方と、まだ観戦歴の浅い方が混在していて、それが面白い雰囲気を作っていた気がする。増保監督、参加者のみなさん、スタッフのみなさんありがとうございました。料理長、美味しかったです! この写真を撮ってくれたハタオさんもありがとう。

Live2

神戸製鋼コベルコスティーラーズの増保監督は、どんな質問にも対応してくれていた。軽く口ごもったのは、清宮監督の手腕に対する評価は? という質問だったかな。そりゃ、答えにくいよね。これから戦う相手でもあるし。内容は今季のスティーラーズの「神戸らしさ」のことや、プロ化の問題など多岐に渡ったが、監督3年目のチーム作りについては、瞬時の判断でスペースを作り、スペースを攻めていくという神戸製鋼らしさを追求していくという強い意欲を感じた。この日の昼間、サニックスブルースとの練習試合があったのだが、最後の最後に逆転勝ちする苦しい内容だった。これについては増保監督も表情をくもらせていたが、負傷者が20数名いる状況の中で十分に約束事が徹底されていないこともあり、それほど心配はしていない様子。シーズンに向けての抱負も力強かった。

僕がラグマガ編集部に入りたての頃、高校生の増保くんが、元木くんたちと一緒に編集部に遊びに来たことがあった。「覚えてる?」と聞いたら、「全然記憶にないです」と言われたのがガッカリだったなぁ。お客さん、笑ってくれて良かったけど(笑)。

興味深い話が多かったが、実質的なプロ選手と、仕事とプレーを両立させている選手が混在するトップリーグの現状のなか、最近の大学生は会社で仕事をしながらラグビーをプレーする方を選ぶ割合が増えているという話しはうなずけるものだった。

普段の生活から信頼される態度の選手のほうがグラウンドでも信頼されるプレーをするという話もあった。ラグビーは体を張ってプレーするものだけに、信頼できない選手を、自分の体を張って守ろうとは思えない部分があるのだという。共感した。

トークライブのあとは、コース料理が出たので、各テーブルを回りながら参加者のみなさんと直接話ができたのも楽しい時間だった。ただし、みなさんとの会話に熱中して最後のケーキを食べられなかったのは、残念だったよ~。また、神戸でやりたいなぁ。

追記◎来週、6月3日は、京都の龍谷大学で記虎敏和さんの講演会があるのですが、第二部で僕も登場します。関西方面のみなさん、ぜひご参加ください。

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スーパー14ファイナル結果

あんな解説しにくい試合は初めてだった。スーパー14の決勝戦のことである。ご覧になった方も驚かれたと思う。濃霧で片側のゴールポストから反対側のゴールポストが見えないような状況だった。テレビは人間の目より明るく映るので現地で観戦した人は、もっと見えにくかっただろうなぁ。僕は、解説では言わなかったけど、高校時代に菅平高原で夏合宿したときの、朝のランパスを思い出していた。菅平も霧が濃い時がよくあり、5m位しか視界がないから、監督から見えないところでゆっくり走ったりしていた。懐かしい。クライストチャーチも、朝の飛行機が霧で延期になるのはよくある。僕も何度か「こんなんで飛ぶのか?」と思うような霧の日があった。

それにしても、あの状況のなかで両者ともイージーなミスが少ないところがさすがである。ハイパントなんて、突然ボールが目の前に現れる感じだと思うけど、キャッチミスも数回あったくらいだ。ラグビーは原則としてどんな条件でも試合をするし、イコールコンディションを大事にするから、霧で中止や延期にはできなかったのだろう。もちろん、グラウンドが凍結していたり危険な場合は中止になることはあるのだけど。

クルセーダーズのゲームコントロールは、キックで陣地をとっていって、チャンスに集中するスタイルだから、悪条件でも戦い方にぶれがない。カーター、メイジャー、マクドナルドとキック力ある選手が多いし、キック合戦では確実にゲインする。CTBラウララのトライはシンプルだけど素晴らしいランニングスキルだった。LOクリス・ジャックの仕事量も申し分ない。スクラムも強かった。点差は競ったけど、危なげのない勝利だった。ハリケーンズは、無駄な反則がいくつかあったし、スクラムも劣勢で苦しい試合だった。8割地域をとり、6割ボールを支配したクルセーダーズの見事なスーパーラグビー連覇だった。スコアは、19-12。

日曜日の朝、6月のアイルランド戦のオールブラックス・スコッドと、アルゼンチン戦のスターティングメンバーの発表があった。とりあえず、この6月の試合を見て、7月以降のトライネイションズのメンバーが固められるようだ。トロイ・フラヴェル、レオン・マクドナルドなど、日本でプレーした選手も入ってます。

アイルランド戦スコッド:Jimmy Cowan、Clarke Dermody、Troy Flavell、Scott Hamilton 、Carl Hayman、David Hill、Marty Holah、Andrew Hore、Doug Howlett、Jerome Kaino、Byron Kelleher 、Casey Laulala、Luke McAlister、Richie McCaw (Captain)、Aaron Mauger、Keven Mealamu 、Mils Muliaina、Craig Newby、Ma’a Nonu、Anton Oliver、Greg Rawlinson、Joe Rokocoko、Rodney So’oialo、Neemia Tialata、Ali Williams

アルゼンチン戦メンバー:Leon MacDonald、Rico Gear、Isaia Toeava、Sam Tuitupou、Sitiveni Sivivatu、Dan Carter、Piri Weepu、Mose Tuiali’i、Chris Masoe、Jerry Collins(Captain)、Chris Jack、Jason Eaton、Greg Somerville、Anton Oliver、Tony Woodcock

追記◎箕内拓郎選手が、練習中に右膝を痛めて6月の日本代表を辞退することになった。残念だけど、医師の診断で3週間ほどはプレーできないと言われているらしく、無念の辞退となった。代わって、ハレ・マキリ選手が招集された。

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