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2006年9月3日 - 2006年9月9日

お薦めマッチ_0909

ラグビーのことを大事に思ってくれる人達がたくさんいて嬉しいです。ご意見ありがとうございました。しかと受け止めて取材にあたりたいと思います。きのうのアクセス件数はこの愛好日記を始めて最多でした。それだけ関心が高かったということですね。僕は雑誌で書いたり、テレビで解説する場が他にもあるので、この日記はずっとほのぼの系でいきたかったけど、きのうばかりは無理でした。

いま、土曜日の朝だ。きょうも明日もトップリーグは行われるし、オックスフォード大学の来日試合もある。ラグビー界は動いている。各チームの頑張りや試合の様子も伝えていきたい。金曜日のプレスリリースで、「セコムラガッツが公式モバイルサイト開設」のお知らせが流れてきた。携帯電話から試合会場などで選手のプロフィールなどがチェックできるほか、会場へのアクセスなども調べられる。僕もさっそく見てみたが、これ、便利だ。写真名鑑のところのプロップY選手の顔は、公式ファンブックのあの顔とは違~う! トップリーグのLIVE速報もスタートするという。http://rugguts.jp/ 一部機種では画面が上手く表示できない場合もあるとのこと。

土曜日のトップリーグは全部で6試合。北海道の月寒でリコーブラックラムズ対トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦、群馬の太田で三洋電機ワイルドナイツ対セコムラガッツ戦、博多の森で福岡サニックスブルース対ワールドファイティングブル、コカ・コーラウエストレッドスパークス対東芝ブレイブルーパスなど、全国各地で行われる。向井監督が古巣の東芝と対決。冨岡キャプテンを東芝の誘ったのは向井さんだった。お互いにとって特別な試合になる。京都の2試合はJSPORTSで放送される。サントリーサンゴリアス対ヤマハ発動機ジュビロは注目の一戦。日本IBMビッグブルー対NECグリーンロケッツ戦では、NECのヤコ・ファンデルヴェストハイゼンがSOで先発する。放送予定の詳細は、JSPORTSのHPにて。そして、10日の日曜日は、神戸ウイングスタジアムで神戸製鋼コベルコスティーラーズ対クボタスピアーズ戦だ。この試合は村上解説です。

金曜日は僕としては珍しく冷静さを失い、土曜日にトライネイションズがあることをすっかり忘れていた。ごめんなさい。すでにNZ代表オールブラックスが優勝を決めているが、最終戦が、土曜日、ジョハネスバーグのエリスパークで行われる。放送予定は以下の通り。

◆9月9日(土)21:45~ 南アフリカ代表スプリングボクス対オーストラリア代表ワラビーズ J sports Plus ※生中継

先週、オールブラックスを破る原動力となった南アSOプレトリアスが、2週連続で高いパフォーマンスを発揮できるのか。オーストラリアのベテランSOラーカムがこれにどう対処するか。初キャップの南ア代表FBピーターセン、オーストラリアのPRロビンソンはどんなプレーを見せてくれるか。トライネイションズ2006の最後、視聴可能の方はぜひ。

それでは、京都に行ってきます。

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ジャパンのこと

日本代表ヘッドコーチのエリサルド氏がフランス1部リーグ「アビロン・バイヨンヌ」のスポーツマネージャーに就任。これは日記なので率直な感想から書くと、ニュースを知って全身の力が抜けた。ここまで日本代表は低く見られているのか、と。冷静になるのに時間がかかった。

本人は「アドバイザー的な役割であり、ときおり現場に助言するもの」として、今回の報道に困惑しているようだが、バイヨンヌで肩書きがついたのは事実。ワールドカップのアジア最終予選を目前に控えたこの時期にナショナルチームのヘッドコーチがクラブチームのスタッフ入りというのは容認できる話ではない。日本協会は現状の代表強化について根本的に考えを改めるべきだと思う。2003年W杯で日本代表を率いた向井昭吾監督の時から、代表監督は日本協会に出向して常駐していた。それは、プロ化の進む世界の列強に追いつくには代表監督もフルタイムでなければという考えだったし、時間的なことだけでなく、気持ちの面でも代表に専念することが必要だったからだ。それでも時間的な制約がある代表強化は難しいのだ。ヘッドコーチが日本に常駐しないだけでなく、クラブとの兼務というのは、日本代表強化の後退である。指揮官がチームに専念していない状況で、選手に命がけで戦うことを求めるのは無理がある。今からでも強化体制は見直せるはずだ。

僕は、7月に発売されたラグビーマガジンの記者座談会でW杯で2勝を目指すなら「ヘッドコーチを替えるべき」と発言した。とても強豪国相手に2勝できるチーム作りとは思えなかったからだ。今回はその思いをより強くした。「結果が出なかったら交替」では遅い。それでは日本ラグビーにはダメージしか残らない。やるだけのことはやった上で結果が出ないのなら致し方ない。期待感が膨らむような強化の過程をもっと重視すべきだ。全身全霊をかけて日本代表の強化にあたれる人間は日本国内にもいる。

いま、全国各地のラグビー関係者は懸命にラグビーの普及活動にあたっている。それでもなかなか競技人口、観客は増えない。これらは日本代表が魅力的で強くなれば解決できる問題だ。今の日本ラグビーでもっとも大事なのは日本代表の強化である。強化にあたる当事者に課せられた責任は極めて重い。どうか、今回の問題を契機にいま一度考えてもらいたい。そして、ラグビーのために、ラグビーのことを想って、これからのことを決めてほしい。ラグビーを愛好するすべての者の代表として。

アジア予選を1位通過した場合、日本代表が本大会初戦でオーストラリア代表ワラビーズと戦うのは、丁度1年後の9月8日である。

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タックル数

木曜日、トップリーグ第2節のメンバーが、日曜日の1試合をのぞいて発表された。サントリーサンゴリアスの開幕戦で大活躍だったWTB藤原は右手の骨折で欠場。前半に骨折したままプレーしていたようだ。代わって、右WTBには栗原徹が入る。ヤマハ発動機ジュビロは、怪我で戦列を離れていたSH田井中が2年のリハビリ期間を経て、初先発する。メンバーの詳細は、コチラにて。

また、今季からトップリーグは各節の分析データを統一してまとめている。第1節のデータを見ると、タックル数の個人1位はトヨタ自動車・遠藤正俊の16回、2位から3人神戸製鋼が並んでいて、高倉14、伊藤12、小泉12。トヨタの麻田も12、そして神戸製鋼・高森の11が続く。チーム別のタックル数が興味深い。1位は神戸製鋼の129、そして14位がサントリーの37である。劣勢の中で、いかに神戸製鋼が粘り強く戦ったかが分かる。

オックスフォード大学対同志社大学のメンバーも発表になったのだが、ジョー・ロフはCTBで先発である。対する同大のCTBは4年生の大橋由和と1年生の南隆彰、果敢に戦ってもらいたい。もうひとつ、9月16日から「青山スポーツまつり」が開催されることも発表になった。詳細は、コチラよりどうぞ。

昼間、トップリーグ開幕節のコカ・コーラウエストレッドスパークス対日本IBMビッグブルー戦をやっと観ることができた。これで後れ馳せながら開幕節は見終えた。しかし、今後は、すべての試合が放送されるわけではないので、観たものだけ感想を書いていくことになる。可能な範囲で生観戦しようと思う。

開幕節は、順位が近いチーム同士が対戦したのですべてが接戦だったのだけど、この試合も紙一重。コカ・コーラの先制トライは、IBMのNO8フィリピーネがスクラム・サイドにボールを持ちだしたところを、CTBニールソン武蓮傳(ブレンデン)がもぎとってそのままインゴールに押さえたもの。すぐにIBMもWTB川合がトライを返し、HO高聡伸がリードを広げるトライ。防御ラインに接近したところでフラットなパスで突破しようとするIBMの意図がよく分かるトライだった。両チームの実力はほんとに拮抗している。26分には、コカ・コーラのCTBマーク・ランビーが防御を突破し、タイミングのいいロングパスでWTB鶴丸のトライを生み出した。前半は、14-14の折り返し。

後半の立ち上がりは、ゴールライン直前のラインアウトからのドライビングモールでトライを取り合う。コンバージョンゴールを確実に決めたIBMが、21-19とリード。そして、決勝トライは後半12分に生まれた。コカ・コーラのBKラインの攻撃を食い止めたIBMは、ハーフウェイライン付近でCTB大松がターンオーバーに成功。ここから出てきたボールを持ったフィリピーネが大きくゲイン。HO高、SH山中とつないでインゴールを陥れた。これで28-19。終盤は、IBMが追加点を狙って猛攻をしかけたが、コカ・コーラが粘りのディフェンス。途中出場のWTB築城がタッチライン際を快走して反撃を試みたが、両者追加点のないまま試合終了となった。

前に前にアグレッシブに攻めるIBM、粘るコカ・コーラ。上位チームへの挑戦が楽しみになる戦いぶりだった。今年のトップリーグは、新戦力の当たり年と言われているが、開幕節でそれが証明された。この日も、IBMでは、PR田辺(帝京大)、NO8フィリピーネ(大東大)、コカ・コーラも、LO三根(関東学大)、WTB小栁(関東学大)ら大学を卒業したばかりの選手が先発。今週末も、各チームの新人達に注目していきたい。

追記◎コメントにもあった、エリサルドヘッドコーチの件は、事実関係をしっかり確認してから意見を書きたいと思います。

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東条キャプテン

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水曜日の夕方、早稲田大学ラグビー部の東条雄介キャプテンのインタビューをした。この記事は、ラグビーマガジン11月号(9月25日発売)に掲載される。

ラグマガ初登場の東条キャプテンは写真撮影でやや緊張気味。「厳しい顔でこちらを見てください」というカメラマン氏の要望に「僕、厳しい顔、苦手なんですよ~」と悪戦苦闘。でも、しっかりポーズとってました。この写真は愛好日記向けにポーズをとってくれたもの。ありがとう。

東条キャプテンは小学校1年生からラグビーを始めたが、本格的には國學院久我山中学に入学してから。小学校時代からの経験者ということで、スタンドオフをやらされたとのこと。結局、高校時代もスタンドオフ、センターで、フランカーになったのは、大学に入ってから。身長は大学のフランカーとしてはかなり小さい168㎝である。

サイズのハンディは感じませんか?

「感じません。低く入れとか、下から突き上げろとか、コーチに言われるでしょう。僕はそのまま入れば低いし、普通にやれば下から突き上げる感じになりますから(笑)」

清宮監督、佐々木キャプテンという抜群の存在感を持っていたリーダーが去ったが、「今年のチームの良さを出せば、もっといいチームになります」と頼もしい。関係者によれば、面倒見がよく、後輩に慕われる人柄だとか。現在、首を痛めてリハビリ中だが、「オックスフォード大戦か、対抗戦の開幕には間に合わせたいです」と言っていた。

え~っと、ごめんなさい。このまま行くとすべて書いてしまいそうです。シーズンへの意気込みや今季のチームについてのことなど詳しくはラグマガ11月号にて。

取材から帰って、録画していたサニックスブルース対リコーブラックラムズ戦を見た。最終スコアの16-10(リコー勝利)が示すとおり、大接戦。後半39分、リコー小吹の決勝トライが出るまで11-10。互いに攻め合って面白い試合だった。リコーでは、サニックスのラストチャンスの目を摘んだNO8相のタックル、キャプテン伊藤のジャッカルが印象的。ここ数年怪我に苦しんできたWTB西辻の力強いランニングも久しぶりに見ることができた。元南アフリカ代表WTBホールは堅実なプレーが光っていた。

サニックスのほうは、CTBに入ったヴァレンスがトリッキーな動きで何度もディフェンスラインを突破した。大きなモーションのダミーパスって、けっこう効くんだよなぁ。172㎝という小さなNO8西端の身を挺してのタックルに感動。ゲームとは関係ないけど、ハレ・マキリが髪を短くしていて別人のようだった。長い髪もかっこよかったが、さっぱりするとものすごい好青年だ。サニックスは簡単なPGを外したり、プロフェッショナルファウルで一時退場者を出すなど、勝てるチャンスを逃してしまった感がある。惜しいね。

開幕節を見渡して、相手に出るボールを反則で妨げるなど、プロフェッショナルファウルでのシンビンが勝敗に直結する試合がいくつかあった。微妙な判定もあったけど明らかな反則も多かった。今季は相手の攻撃を反則によってスローダウンさせるようなネガティブなプレーには厳しく笛が吹かれる。熱いゲームのなかで、反則をしない冷静さが求められているわけだ。言うは易く行うは難しだが、大事な時間帯に我慢できないチームは最後はやっぱり勝てない。ラグビーは、辛抱したチームが勝つ。これ、鉄則です。

追記◎ヤマハのSH村田選手が退場し、SHに大田尾選手が入ったとき、誰がCTBをやったかというご質問がありました。僕の見たところ、CTBは途中出場の三角と今利、WTBにFWのジェフリー・マカが下がっていたようです。

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ジョー・ロフ来日

Pechunia

夜、雨戸を閉めようとしたら庭の植木に綺麗な花が見えた。いつも観察しているわけではないけど、ふと目にとまったのでデジカメを持ち出した。ブログを始め、林家ペー・パー子化して、はや1年半。この花はペチュニアかな。撮影中、鈴虫の羽音が聞こえた気がした。もう、夏も終わりか。

火曜日のプレスリリースで、6日に来日するオックスフォード大学のメンバーが発表になった。メンバー表に昨季までクボタスピアーズに所属していた元オーストラリア代表WTBジョー・ロフの名を発見。プレーヤーとして一線を退いた後は大学で勉強をすると言っていたとおり、現在はオックスフォード大学にいる。フィットネスが保たれていれば、いいプレーを見せてくれるはずだけど、どうかな? 第1戦は、9月9日、対同志社大学(京都・西京極陸上競技場 午後3時キックオフ)。ちなみに、この日は、同じグラウンドで午後5時からサントリーサンゴリアス対ヤマハ発動機ジュビロ、午後7時から日本IBMビッグブルー対NECグリーンロケッツ戦がある。この3試合をいっぺんに見られるのは、お得ですね。

水曜日は原稿書きなどの合間にトップリーグ開幕節のヤマハ発動機ジュビロ対クボタスピアーズの録画を見た。最終的には、ジュビロが29-18で勝ったのだが、実力は拮抗していた。クボタは2人のシンビンが痛かったが、パスつなぎなどミスも多かった。スペースに走り込んでくる選手も、少し浅くなりすぎていたような。それにしても、NO8ケフのラグビーセンスは飛び抜けている。ディフェンダーを引きつけてのパスは絶妙だ。相手との間合いの取り方がほんとうに上手い。見ていて、勉強になる。

ジュビロのほうは、SO大田尾、CTB大西がコントロールするBKラインがよく機能した。前半27分のWTBブニバカのトライには思わず声が出た。大田尾と大西のループプレーにCTB今利がデコイランナーとして走り込み、大田尾→WTB津高→FBウィリアムズと素速いパス回しでブニバカを余らせた。しかし、後半に試練は訪れる。後半18分、クボタのドライビングモールからトライを奪われ、16-18と逆転を許すと、直後に交替出場のSH村田亙が脳しんとうで退場する緊急事態。大田尾がSHに入り、大西がSOを務めてこの場を切り抜け、ウィリアムズのPGで再び逆転すると、34分には大西が自らのパントをチェイスしてプレッシャーをかけ、クボタのミスを誘って途中出場の三角がトライして勝負を決めた。大西のしつこいキックチェイスは、啓光学園のDNAなのかな。しかし、大田尾は度胸がいい。SHを無難にこなした。大西とのコンビは今後も何かやってくれそうな雰囲気を持っている。今週末のジュビロは、サントリーサンゴリアスとの対戦。楽しみになってきた。

追記◎村田選手は倒れたとき気を失ったようでしたが、試合後は回復。病院にも行き、大事には至らなかったようです。それから、JSPORTSの実況陣が気になるというコメントがありましたが、この日記のカテゴリーのところに「人物紹介」があります。ここに矢野さん、谷口さん、土居さんの正体について書いています。読んでみてくださいね。

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新陣容説明会

トップリーグ開幕節で3日間、東京、盛岡、大阪と走り回ったので、さすがに月曜日は体が重かった。各地の弁当食べすぎて、実際に体重も増えているかもしれないけど。

月曜日は、関東ラグビー協会にて新陣容説明会があった。これは、イースト11(トップイースト)、関東大学対抗戦A、関東大学リーグ1部の各チームと、東日本トップクラブ(今回は、タマリバ、北海道バーバリアンズが参加)の代表者が顔を揃えて、報道陣に今年の戦力について説明する、恒例の会である。多くのチームは監督やヘッドコーチが出てくるのだが、僕がいつも面白いと思うのは、社会人チームの監督や総務の方々は言葉がものすごく丁寧なところ。「手前どもでは、~~やっておるんでございます」なんて、まるで営業トークのような人も。

しかし、この説明会は全体像を把握するのに絶好の機会。同様のことは関西でも行われている。今回目立ったのは、早稲田出身の監督やコーチ達。早稲田の中竹竜二監督はもちろん、立正大の堀越正巳監督、サントリーフーズの今泉清ヘッドコーチ、横河電機の安田真人監督、東京ガスの吉村恒総務、タマリバの富野永和監督など。もちろん、慶應の松永敏宏監督、明治の藤田剛監督、大東大のシナリ・ラトゥー監督ら、全体を見渡してもここ20年のラグビーファンには選手としてもお馴染みの顔ばかり。丁度20年ほど取材している僕にとっては、あれ?富野君痩せたなぁとか、ラトゥーは変わらないなぁとか、懐かしさもいっぱいである。

強気のコメントをしていたのは、やはり今泉ヘッドコーチで、サントリーフーズは、この春、1回の練習にトップスピードで6~7㎞ほども走り込み、フィットネスには自信満々。「うちと試合するときは覚悟していただきたい。こんなに走るチームとは嫌だというような試合をしたい」と会見を盛り上げた。サントリーフーズが所属する「イースト11」は、東京ガスに同志社で活躍した今森選手が入っていたり、釜石シーウエェイブスには昨季までサントリーに所属していたピタ・アラティニ選手が加入したりと、注目選手も多い。トップリーグ入りをかけた順位争いは熾烈を極めそう。

大学の方では、中竹監督が「8月からやっと自分のチームが始まりました」と、春はチーム作りに苦しんだことを説明。「矢富選手が菅平で報道陣に『やっと中竹さんの目指す地味なラグビーが見えてきました』と言っていて、そうかぁ地味なのかと思いましたね」と笑わす場面も。松永監督は「去年は使命感が強すぎて力が入りすぎたが、今年は学生のモチベーションを上げることに専念しました」と、いくぶん肩の力を抜いての強化になっている。FWのパワーアップに力を入れる明治の藤田監督は「今年はFW」と原点回帰で明治らしい試合をすると言っていた。実際に筋力トレーニングで選手の体は大きくなっているようだ。関東学院は翌日からの合宿準備で春口監督に代わって駒井コーチが出席。まだメンバーは確定せず、多くのポジションチェンジが行われていることが明かされた。法政は、諸事情で7月から急きょ監督交代となり、武村秀夫監督が「法政のプライドについて、毎日のように語っています」と、精神面を大切にする武村さんらしいコメントが出ていた。

イースト11は、すでに9月2日の釜石シーウェイブスと秋田ノーザンブレッツの試合で開幕した。トップリーグ以外の試合も各地で行われているので、ファンのみなさん、ぜひ会場へ。

【お答えします】東芝の日本国籍を取得した選手を含む問題についてご質問ありました。先に結論から書いてしまいますが、この問題にチームの順位は関係がないと思います。したがって「強い東芝が」という疑問は僕は感じていません。トップリーグの14チームは同じルールで戦っています。他のチームでも日本国籍を取得している選手はいます。この件について、ファンのみなさんの感じ方はそれぞれだと思いますが、僕は以下のように考えています。

前年に日本国籍を取得したオト選手にしても、今回のバツベイ選手にしても日本の外国人選手出場規定によって出場機会が奪われるから決断して日本国籍を取得したものです。日本人選手も海外ではこの外国人枠に苦しんできました。本人の意志で国籍を取得した上で実力があってレギュラーポジションを獲得することは立派です。むしろ、彼ら2人のように日本代表キャップを得ている選手が外国人枠でプレーする機会を奪われることの方に疑問を感じます。トップリーグは日本代表の強化も目的の一つとして立ち上げられたものですから、日本代表選手の出場資格については再考すべきと思うのです。

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長居の結果

日曜日は、長居スタジアムでの2試合をJSPORTSで解説した。いい試合でした。午後3時に長居公園に到着すると、日差しの強さと熱気に圧倒された。大阪も、今週末は暑いようだ。

第一試合の神戸製鋼コベルコスティーラーズ対サントリーサンゴリアス戦は、先日、この日記にも登場した、神戸製鋼OBの綾城くんとの解説だった。高校時代の思い出話などしつつ打ち合わせも終わって試合開始。両チームが醸し出す緊張感に固唾を呑んだ。サントリーは清宮監督体制の公式戦初戦であり、1年目のルーキーが5名も先発とあって過度の緊張状態。一方の神戸製鋼は、絶対に負けられない意地みたいなものが感じられてとぎすまされた集中力を感じた。開幕節としては、かなりいい試合だった気がする。

仕掛けるサントリーに粘り強く守る神戸製鋼。先制トライは、サントリーのWTB藤原。モールからボールを出し、SOの内側に藤原が走り込んでインゴールを陥れた。このルーキーのランニングスキルはレベルが高い。身体が常にゴールラインにまっすぐ向かっているのがいい。過去の伝説的WTBの特徴である。後半は、アグレッシブにボールをつなぎ続けるサントリーが次第にペースをつかみ、最終的には4トライを奪って31-10と快勝した。スクラムへのこだわり、自陣からでも果敢に仕掛ける積極性、新人が多い中で接戦をものにした経験は貴重だ。サントリーはこの勝利でさらに強くなる気がする。後半立ち上がりのしつこいつなぎでペースを握ったなぁ。

一方の神戸製鋼も、前半は、前に出る防御でよく我慢した。N08伊藤の好タックルからのSH後藤のトライは見事。ただ、防戦一方のなかで後半足が止まった時間帯もあった。自ら仕掛けるチャンスが少なかったのが敗因だろう。ただし、HO松原、CTB元木、WTB大畑が負傷欠場する中で、ここまで粘れるのは神戸製鋼ならでは。後半30分過ぎまで勝敗はどう転んでもおかしくなかった。サントリーも、LO大久保直弥、CTB山下キャプテン、FB有賀が負傷欠場しているが、彼らが戻ってくればさらにチーム力は上がる。この両チーム、今後も目が離せない。

続く第2試合は、三洋電機ワイルドナイツ対トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦。こちらもボールがよく動く好ゲームだった。しかし、トヨタが三洋ゴール前に迫ったドライビングモールで、三洋NO8サミュがプロフェッショナルファウルでシンビン(一時退場)。この時間帯にトヨタがスクラムを押し込むなど2トライで14-0とリード。このスコアが、三洋を最後まで苦しめた。

三洋はFLオライリーがトライを返して14-10と追い上げ、後半も何度かチャンスをつかんだが、攻めきれず。逆に、トヨタのSO廣瀬は、相手の反則を誘ってはPGを着実に決めて点差を広げた。後半30分には、三洋のルーキーWTB北川がタッチライン際を快走して点差を詰めたが、最後は届かなかった。この北川といい、トヨタのFB正面といい、長居スタジアムでは1年目の新戦力が素晴らしいランニングスキルを見せていた。

それにしても、SO廣瀬の正確なプレースキックと、よく伸びるパントキックは素晴らしい。タッチキックなんて、以前よりさらに飛距離が伸びた気がしたもんなぁ。日本代表復帰、真剣に考えてもらいたい。

「悔しいですけど、お互いによく攻めたし、ボールゲームの楽しさは見せられたかなと思います」(三洋電機・宮本監督)。この日の4チームはどこも積極的にボールを動かした。観戦に訪れたファンのみなさんも気持ちよかったのではないか。このアグレッシブなプレースタイルを今後のトップリーグでも続けてほしいと願う。

◆トップリーグ第1節日曜日の結果
神戸製鋼コベルコスティーラーズ 10-31 サントリーサンゴリアス(前半7-10)
三洋電機ワイルドナイツ 20-23 トヨタ自動車ヴェルブリッツ(前半10-14)


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土曜日の結果

土曜日のトップリーグ結果を文末に書きます。結果を知らずに録画を見たい人は、気をつけてください。

Morioka

盛岡南公園球技場は北上山地の最高峰・早池峰山(はやちねさん)を望むロケーション。このスタジアムは、振り分けスタイルで二つの球技場の間にスタンドがある面白い作りだった。トップリーグは2度目の開催である。

Yamayama

僕はワールドファイティングブル対セコムラガッツの解説をしたのだが、スタジアムに到着したのは、トップイーストの釜石シーウェイブス対秋田ノーザンブレッツ戦が行われる寸前だった。暑っ。なんとなく岩手県は涼しいような気分でやってきて驚いた。また日焼けするよ、これは。20分ごとのウォーターブレイクも入る試合は、ともにパスを多用してボールを繋ぐ、面白い展開だった。地元の釜石がトライすると、大漁旗が揺れる(写真)。僕の世代は釜石全盛時代を知っている。この光景はいつ見てもいい。最終スコアは、35-10。釜石シーウェイブスが勝利した。

ワールドとセコムの対戦は午後3時キックオフ。両チームは昨年の開幕節でも対戦し、その時はワールドが18-13で勝っている。いずれにしても実力は拮抗した者同士。この日も立ち上がりから互角の攻防だった。序盤はワールドが新戦力の巨漢CTBジョセフ・ヴァカをCTB中矢らがうまく走らせて大幅ゲインし、連続攻撃を仕掛けたがミスでトライが獲りきれず。前半18分、ボールを素速く動かし始めたセコムがCTB及川のトライで3-10とすると、あとは終始リードを保って逃げ切った。

NZからやってきたSOリチャード・アパヌイの自在のパス回しで、CTB艶島、及川らが防御ラインを崩す攻めは見応えがあった。アパヌイは7PGを決め、ロングキックで陣地を獲得したほか、低いタックルも決めてチームを引っ張った。そして、勝負どころで出色の働きをしたのがFLスコット・カウチだ。元スーパー12のチーフスのオープンサイドFLは、ボールに絡むタイミングが抜群。何度もボールを取り戻してワールドのチャンスの芽を摘んだ。この2人の動きは勉強になる。特に若い選手達は見たほうがいいと思う。ワールドも攻撃的なラグビーを標榜している通り、FB南、WTB大向、沼田らが果敢にカウンターアタックを仕掛けるなど、思い切って攻めた。でも、攻めがちょっと雑だったかなぁ。

試合後、実況の谷口さんとともに東京行きの新幹線に飛び乗った。会場で声をかけてくださったみなさん、急いでいてゆっくり話せずごめんなさい。でも、嬉しかったです。盛岡駅では、「はやて」と「こまち」の合体シーンに遭遇。ホームで待ち受ける「こまち」に「はやて」がゆっくり近づくところは、なんだか緊張感があった。

なぜ急いだか。そう、トライネイションズの南アフリカ対NZの実況・解説のためである。夜8時30分集合にぎりぎり間に合った。小林深緑郎さんと合流して、ひとしきりトップリーグ談義。午後10時キックオフの試合は、録画で見る人もいると思うので詳細は避けるけど、必見です。南アSOプレトリアスは、昨年11月以来の先発だったのだが、見事なゲームコントロールを見せる。セコムのアパヌイといい、プレトリアスといい、ゲームをしっかり作れるSOがいると締まった試合になることを再認識した。NZのN08ソーイアロには、「冷静になれよ~」と言いたくなった。

今は日曜日の朝。これから大阪・長居に行きます。今回は、3日連続の解説となったけど、こんなことは滅多にありません。それでも僕にとっては至福の時間を楽しんで過ごしてます。さて、長居の2試合はどうなるかな。

◆トップリーグ第1節、9月2日の結果

ワールド ファイティングブル 22-33 セコムラガッツ(前半8-21)
ヤマハ発動機ジュビロ 29-18 クボタスピアーズ(前半16-11)
コカ・コーラウエストレッドスパークス 19-28 日本IBMビッグブルー(前半14-14)
福岡サニックスブルース 10-16 リコーブラックラムズ(前半10-6)

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