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2006年9月24日 - 2006年9月30日

トップリーグ4節結果

土曜日は花園ラグビー場にいた。トップリーグ第4節の2試合が行われたのだが、ともに見応えのある好ゲームだった。第1試合のヤマハ発動機ジュビロ対日本IBMビッグブルー戦は午後1時キックオフ。強い日差しの中、前半はヤマハが優位に試合を進めた。開始5分、モールで前進したポイントから左オープンに展開して、FBレーニーがディフェンダーをずらし、WTB辻井のトライを演出。このあとも再三、オープン展開で大きなゲインを勝ち取った。

ただし、ヤマハにとっては大きな痛手が。試合開始直後、FWの要であるキャプテンのNO8木曽が密集戦で顔を強打し、16分までプレーしたが、眼底骨折の疑いで退場するアクシデントがあった。リーダーを失ったヤマハは、それでも前半を17-7とリードしたが、後半はじりじりとIBMが差を詰める。13分、IBMの猛攻を懸命に食い止めていたヤマハはSO大田尾がプロフェッショナル・ファウルでシンビン(10分間の一時退場)。流れはIBMに大きく傾き、23分にはSO加瀬のトライで20-17の3点差。続くFB高のPGで同点となる。後半40分、ヤマハはNO8フェヌキタウが大西、三角とつながったパスを受けてトライ。なんとか勝利をものにしたかに思われた。

しかし、IBMは最後のチャンスにかけて自陣から攻め、フィールド中央のラックから、SO加瀬が縦に走り込んでサイドを突破。50mの独走トライで同点に追いついた。最終スコアは27-27。IBMの粘りは見事だった。ヤマハは、前半の好機に突き放せなかったことが最後まで響いた気がする。引き分けの場合は、両者に勝ち点「2」が与えられる。両者とも、勝てなかったけど負けなかった。この2点が、今後の順位争いにどう響くか?

第2試合は、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対福岡サニックス・ブルース。こちらは、サニックスの果敢な攻撃が試合を大いに盛り上げた。「神戸製鋼はラインアウトなどセットプレーからの攻撃が上手い。できるだけ、相手ボールのセットプレーにならないようにしたい」。藤井監督の言葉通り、サニックスは安易にタッチに蹴り出さず、敵陣に神戸製鋼を封じ込めて連続攻撃をしかけた。前半の神戸製鋼のラインアウトが3回しかなかったことを見れば、作戦は成功していた。

しかし、神戸製鋼はそのわずかなチャンスをトライに結びつける。前半20分、SH後藤がゴール前のPKからの速攻でトライ。25分には、自陣22mラインのスクラムから展開して、FB八ツ橋がライン参加から大きくゲイン。最後はNO8クリブがトライして逆転に成功。サニックスもNO8ミュアがスクラムサイドを抜け出してLO伊達につなぐトライなどで追撃したが、後半は陣地的にも神戸製鋼が優位に戦って点差を広げた。

「サニックスが予想以上にチームができていて苦戦しました。スペースにボールを動かすラグビーがしたかった。まだクオリティーを上げる必要がありますが、選手の積極性は評価したい」と増保監督。3節までに比べてライン全体が前に出るようになり、相手のいないスペースにボールを動かすプレーができはじめたことには手応えを感じているようだった。怪我から復帰のHO松原、CTB元木もともにトライをあげるなど、チームを引っ張った。途中出場の伊藤剛臣の気迫は凄まじかった。勝負を決定づける突破を見せたが、脳しんとうで退場。退場後、意識ははっきりしていたようだが検査のため病院に向かった。

一方のサニックスも、防御を完全に崩してボールをつなぐシーンが多く、昨季にくらべて攻撃力は格段にアップしている。勝利をつかむ攻撃選択などに、やや雑な面はあったが、きょうのような試合を続ければ、上位チームに勝利する試合も出てくるはず。今季のトップリーグは上位陣も大事な場面でミスや反則があれば勝敗はひっくり返る実力差である。今後も何が起きるかは分からない。

トップリーグ第4節(9月30日)の結果
NECグリーンロケッツ○33-17●リコーブラックラムズ(前半21-7)
セコムラガッツ●17-45○東芝ブレイブルーパス(前半3-12)
クボタスピアーズ●25-55○サントリーサンゴリアス(前半11-29)
三洋電機ワイルドナイツ○53-7●ワールドファイティングブル(前半41-0)
ヤマハ発動機ジュビロ△27-27△日本IBMビッグブルー(前半17-7)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ○41-22●福岡サニックスブルース(前半19-17)


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正式に契約解除

29日、日本協会で日本代表に関する記者会見が開かれ、エリサルドHCの契約解除と、当面のあいだ、太田GMがヘッドコーチを兼任することが明らかにされた。会見では、ここまでの経緯が説明されたが、26日に太田GMよりエリサルド氏に契約解除を伝え、27日、本人より「受け入れる」との回答があった。エリサルド氏の兼務の希望は最後まで変わらず、日本協会の主張とは平行線だった、とのこと。本人も了承しての契約解除なので違約金などは発生しないようだ。

太田GMは、後任について「できるだけ早く決めたい」と話しているが、11月のW杯アジア予選については、現体制で臨むことになりそう。

日本代表の今後の日程についても発表されたが、10月23日に予選に向けての代表メンバーが発表され、30日には強化合宿がスタート。11月4日は、すでに発表されている通り、オーストラリア首相フィフティーンとの壮行試合を行い、10日の夜、国立競技場でスーパー14のレッズとの強化試合が行われる。アジア予選が行われるスリランカへの出発は、11月16日となる。


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お薦めマッチ_0929

先週はお休みだったトップリーグ再開である。第3節を終えて、全勝は東芝とトヨタのみ。この2チームが勝ち点「14」で1位、2位にならび、これをサントリー、NECが勝ち点「11」で追っている。第4節は、順位の離れたチーム同士の戦いが多いのだが、3節でヤマハを下して初勝利をあげたコカ・コーラがトヨタに対しても波乱を起こせるか、地力をつけてきたセコムが東芝にどんな戦いを挑むのか、いろんなみどころがあるのだが、今節の予定メンバーを見ると、怪我からの復帰選手が多く、それが試合にどんな影響を与えるのか興味津々である。

新潟でクボタと戦うサントリーは、注目のFB有賀剛が初先発。夏合宿のトレーニング中に膝を痛めたのだが万全の態勢での復帰。あの独特のステップワークがトップリーグでも見られるか。LO大久保直弥、SH田中澄憲も今季初先発。経験豊富な選手が入ることで、ゲーム運びにも落ち着きが出てくるかもしれない。東芝では、大野均がようやく膝の怪我が癒えてリザーブ入り。メンバーは各ポジション不動の選手が多く、スキは見あたらないが、さて。三洋は、昨季の快進撃をリードしたSOトニー・ブラウン、CTB山内智一が復帰し、好調のCTB霜村誠一とフロントスリーを形成する。ブラウンは、ゲームキャプテンも務めるようだ。この他、ワールドではNO8真羽闘力、サニックスではN08ディオン・ミュアなど、各チームの主力選手が復帰を果たす。

昨季は毎節、サプライズがあった。今年はそれ以上に実力が拮抗しているので、また何か波乱が起きるのかもしれない。

◆トップリーグ第4節
・9月30日(土)
NECグリーンロケッツ対リコーブラックラムズ(13:00KO 秩父宮 JSPORTS PLUS 12:50~14:50 生中継)
セコムラガッツ対東芝ブレイブルーパス(15:00KO 秩父宮 JSPORTS PLUS 14:50~17:00 生中継)
ヤマハ発動機ジュビロ対日本IBMビッグブルー(13:00KO 花園 JSPORTS1 17:00~19:00)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ対福岡サニックスブルース(15:00KO 花園 JSPORTS2 19:00~21:00)
クボタスピアーズ対サントリーサンゴリアス(13:00KO 新潟スタジアム)
三洋電機ワイルドナイツ対ワールドファイティングブル(15:00KO 新潟スタジアム)

・10月1日(日)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ対コカ・コーラウエストレッドスパークス(14:00KO 長良川 )

今週末は、大学ラグビーも多数行われる。神奈川県・海老名では関東大学リーグ戦グループの流通経済大対東海大、関東大学対抗戦グループの明治大対筑波大戦が行われるなど、注目カードも多い。詳細は、各地域協会(関東、関西、九州)のHPなどで確認していただきたいのだが、この中で、関西大学リーグの花園第1グラウンドでの試合がJSPORTSで生中継される。

◆関西大学Aリーグ開幕戦 
・10月1日(日)花園Ⅰ 
12:15KO 大阪体育大対関西学院大 
14:00KO 同志社大対立命館大(2試合をJSPORTS1にて、12:05~16:00生中継)

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ウイング

Wtb

きょうは神戸製鋼コベルコスティーラーズの灘浜グラウンドにて、大畑大介選手の取材をしてきた。写真は、大畑選手と、瓜生靖治選手の男前ウイング(WTB)コンビ。大畑選手は怪我で出遅れているが、左足のふくらはぎの状態はほぼ大丈夫なようで、あとは右手中指がもう少し。この2人が、そろい踏みするのは、10月8日の長崎・かきどまりでの、トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦になるかな? いずれにしても、大畑選手もまもなく復帰。今週の土曜日には、元木選手、松原選手も復帰予定で、ようやくいつものメンバーが揃ってくる。

今回は、10月25日発売予定の「ラグビークリニック」の取材で、大畑選手に彼独特のウイングの考え方やトライの取り方などを聞いた。ディフェンスの選手をどうかわすか、どうすればトライを量産できるのか。興味深い話があったのだけど、取材の最初に、なぜ大畑さんはたくさんトライを獲れるのですか? と質問すると、笑顔で「人間性でしょう」との答え。「だって、信頼できない人間にパスなんて回さないでしょう」。このあとの面白い話は、ぜひ雑誌でお読みください。グラウンドで実演もしてもらったのだが、興味深かったのは、大畑選手は足の運びなどにあまり深く気を使っていないことだった。それより走るコースとか、スピード重視なのである。このあたりのことも、ラグビークリニックに詳しく書きたいと思います。

ラグビーにおける、ウイングの大きな役割といえば、トライを獲ることである。最近は、ウイングを、オープンサイド、ブラインドサイドに分けるチームが多く、ブラインドサイドウイングは、FW的な役割もあって、その動きは多様化しているのだけど、やはり観ている側にとっては、快足を飛ばしてゴールラインに疾走するウイングは華やかで憧れる。さて、大畑選手は現在、テストマッチの個人トライの世界記録「65」を持っているのだが、彼にはぜひ「100」まで数字をのばしてもらいたい。難しいけど、それくらいやれる能力があると思うのだ。11月のW杯アジア予選、来年のテストマッチシリーズで数字をのばし、W杯本大会で「80」の大台を超えるくらいまでいけると、世界的な話題にもなる。もちろん、その前に予選突破のために大活躍してほしいところだけど。

きのうの日記にいただいたコメントにもあったが、日本ラグビー史に輝く実績を残したウイングといえば、現在大阪体育大学の監督、坂田好弘氏である。1968年、日本代表がオールブラックス・ジュニアを破った試合で4トライ。翌年、単身NZ留学して、カンタベリー地区リーグのトライ王に輝いたほか、オールブラックスを7名擁していたカンタベリー州代表にも選出され、ラグビー王国の目の肥えたファンを驚かせた人だ。僕の恩師でもあるわけで、坂田さんのことを書き始めると止まらなくなるので、いつかじっくり書きたい。

ご質問に答えます。坂田先生は、体育大学の教授です。ラグビー実技や、スポーツ社会学などの授業を持つかたわら、ラグビーの指導にあたっています。関西の高校のトップレベルの選手達が関東の大学に流出していく中で、何か一つでも特徴をもった選手を集めて育て上げ、チームを強化してきました。ラグビーそのものを純粋に愛する熱い指導者です。今度のラグビークリニックには、坂田さんのインタビューも掲載されます。

お知らせ◎10月22日、埼玉で「日本にはトップリーグがある」と題するトークイベントが行われます。これは、継続的に行われるものではなく、埼玉で独自に企画されたものです。お時間のあるみなさんは、ぜひご来場ください。

主催:埼玉県ラグビーフットボール協会
http://rugby-saitama.jp
ゲスト: 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
増保輝則監督、元木由記雄選手、後藤翔太選手(予定)
司会:村上晃一
日時:2006年10月22日(日)14:00開演(13:30開場)無料
場所:さいたま文化センター大ホール
JR京浜東北線・武蔵野線 南浦和駅西口より徒歩7分)
お問い合わせ:リリー・アスレチック・クラブ
http://lily-athletic-club.com/
キャップ・ラガーズ 048-648-6808
サクラスポーツ 048-265-7836

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関西大学リーグ

日本代表の問題について、ブログへのコメント、あるいは直接に、たくさんの方からアドバイスをいただきました。ありがとうございます。今後の取材に生かして、このブログに限らず自分なりの意見を書いていきたいと思います。

さて、きょうは大阪体育大学のOB会から関西大学リーグの予定などが送られてきた。夏のニュージーランド合宿、菅平での夏合宿の結果が入っていたのだが、よく見ると全勝だった。報道陣の中で評判がいいのは知っていたのだが、NZではカンタベリー大学などに勝っているし、菅平でも大東大、東海大に勝利。大体大が元気だと、同志社大、京産大、立命館大らライバルとの戦いも、俄然盛り上がる。10月1日の開幕が楽しみになってきた。

その関西大学Aリーグは、昨年度までの2年間、リーグ戦後に順位決定戦を行っていた。リーグ戦での1位~8位までを上位4、下位4に分けてプレーオフをするものなのだが、今年度はもとのリーグ戦のみに戻った。大学選手権の日程を動かさずに試合数を増やすとどうしても過密日程なって、強化期間が少なくなるとのことで、参加チームの意見が一致して元に戻されたようだ。

逆に、並行して行われてきたジュニアリーグ(Bチーム戦)は、再活性化を目的に今シーズンよりリーグ戦終了後に上位4チームによる準決勝・決勝を行うことになった。決勝は、12月2日(土) 花園第1グラウンドで、大体大対同志社大の前座ゲームとして行われる。僕が大学の頃から、ジュニアリーグは始まった。Aリーグの試合が日曜日に行われると、その前日はジュニアの試合があるというように、並行しており、レギュラーを狙う選手達が切磋琢磨していくリーグとして20年以上の歴史を誇る。僕もジュニアでの活躍が認められてレギュラーポジションをつかむことができたと記憶している。次代を担う選手に試合の機会を与えていくことは意義あることだと思う。今年のジュニアリーグはすでに開幕しており、大体大、天理大、関西学大が2連勝している。関西のジュニアリーグにもぜひご注目ください。

◎愛好的観劇日記【オレステス】観ました。 渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて。作=エウリピデス、翻訳=山形治江、演出=蜷川幸雄。出演=藤原竜也(オレステス)、中嶋朋子(エレクトラ)、北村有起哉、香寿たつき、吉田鋼太郎、寺泉憲、瑳川哲朗ほか。蜷川さんのギリシャ悲劇を堪能した。復讐の連鎖をどう断ち切るかというテーマは重い。いきなり雨が降り、中嶋朋子さんの見事な演技で舞台に引き込まれた。ギリシャ悲劇に欠かせない「コロス」の存在が、とても興味深かった。集団で一つの役を演じる役者さん達が最初から最後まで舞台にいる。藤原竜也さんもいい。吉田鋼太郎さんは迫力があった。気付いたら立ち上がって拍手していた。もちろん、他のお客さん達の多くが立ち上がっていた。いいもの観ました。

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刻々と

日本代表ヘッドコーチであるジャンピエール・エリサルド氏の問題は、各紙で報じられている通り、日本協会からの「日本代表のヘッドコーチを専任でやってほしい」という要請に対して、本人から「バイヨンヌの職を辞することはできない。兼務を認めてほしい」という回答があり、これを受けた日本協会が正式な処分を下すことになった。結論は金曜日の記者会見で正式に発表されるようだ。真下昇専務理事は「日本代表に専念してくれとの要望を出したが決裂した。彼が退く可能性が高い」と話しており、契約が解除される可能性が高まっている。

今回の件では、いろいろと書いてきた。エリサルド氏が兼務をしようとしてことについては、代表ヘッドコーチとしての責任感に疑問を感じたし、この職を辞してもらいたいと思った。ただ、彼にそれだけの時間の余裕を与えたのも、国内シーズン真っ盛りのこの時期にフランスにいることを許しているのも日本協会側なのである。これは、こちら側の問題なのだと思う。今回、一連の問題がなぜ起きたのか、契約内容の不備はどこにあったのかなど検証して、今後同様のことがないように対処しなければならない。

こうして日記を書いている現在も、エリサルド氏の処分をめぐる問題は、刻々と状況が進んでいるので、あらためて書きたいと思います。きょうは短くてごめんなさい。

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ラグマガ11月号

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やっと庭のムクゲが綺麗に咲いた。日曜日は試合を見にいけず。関東大学対抗戦は、早大が、青学大を97-0でくだす大勝発進。関東大学リーグ戦1部では、法大が中大に21-12。東海大が日大に45-21と勝利している。早大と関東学大という2強時代は今年も続くのかな? 関西大学リーグは、10月1日に開幕する。

25日(月曜日)はラグビーマガジン11月号の発売日である。今号は、サントリーサンゴリアスの佐々木隆道選手が表紙。トップリーグ序盤戦のレポートが満載である。クローズアップされたのは、この日記でも紹介した、ヤマハ発動機ジュビロの木曽一キャプテンとSH田井中亮範選手なのだが、最初の写真、楽しげで微笑ましいです。僕はこの撮影を横で見つつ、「これはボツでしょう」なんて、広報の方と笑いながら見ていたのだけど、2人の表情がいいので採用されたみたい。2人の信頼感が表れている写真だと思った。

巻頭はトップリーグの記事が多いのだが、基本的に今月は大学ラグビー特集。早稲田の東条キャプテン、関東学院の吉田キャプテンのインタビューの他にも、たくさん注目選手が紹介されている。同志社大=大橋由和、京産大=小西賢一、大東大=戸嶋良太、慶大=中浜聡志、明大=日永田泰佑、帝京大=平原大敬、大体大=日高太支、法大=宮本賢二。

戸嶋選手は、ラグビーでは全国的に無名の京都の木津高校から大東大に進んだが、お父さんは、日体大がはじめて大学日本一になった時のFBだった戸嶋文夫さんだ。そのご兄弟には、元日本代表の名WTB戸嶋秀夫さんがいる。僕はお父さんの文夫さんが、まだ京都市役所とか京都教員でプレーされていた姿を覚えている。めちゃくちゃ気合いの入ったタックルをする人だった。スケールの大きなプレーは親譲りだと思う。法大の宮本選手は、昨季の全国高校大会でずば抜けたスピードとランニングスキルを披露してくれた東福岡のCTBだ。まだレギュラーポジションをつかんではいないようだけど、素質は十分。大学でもあの快走が見たい。このほか、それぞれのエピソードは興味深いのでぜひお読みください。

スキルアップ講座の個人編は、元オーストラリア代表CTBで現在、九州電力で活躍するナイサン・グレイ選手が講師。「迷うからランニングコースが流れる。行けるときに行く判断がビッグヒットを呼ぶ」など、ランニングコースやパススキルの身につけ方など語っている。チーム編の長崎北陽台の練習方法も興味深いし、特別企画では、トップレフリーの相田さんが、今季のレフリングについて語っている。楽しい観戦のためには必読かも。

そして、人気連載「解体心書」は三洋電機ワイルドナイツの三宅敬選手が登場。骨惜しみしない運動量と責任感あるプレーは、中学生や高校生に真似してほしい選手。その努力の積み重ねは、いい話です。ニックネームのエピソードは笑えます。

速報◎日本代表のエリサルドHCの件ですが、日本協会から電子メールなどで文書が送付され、これに対して、エリサルド氏は、「バイヨンヌを辞めるつもりはなく、日本代表の指導に専任するという要請は受け入れられない。兼務をしたい」という主旨の主張をしているようです。この件については、明日にでもまた書きたいと思います。

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トークライブ 4

土曜日に行われたサテライトリーグでは、三洋電機が41-7でリコーを破り、クボタは、31-17でセコムに勝利した。またサントリーとヤマハ発動機の練習試合は、29-28でサントリーが勝ち、膝の怪我でトップリーグにはまだ出場していない有賀剛選手も復帰を果たした。関東大学リーグ戦では、関東学院大が立正大を53-9とくだす好発進。大学ラグビーもいよいよ本格シーズン到来である。

Live4_1

僕は、土曜日の夕方、4回目になる「愛好日記トークライブ」に臨んだ。スポーツジャーナリストの生島淳さんを迎え、「米英スポーツ比較論」と題して行ったのだが、興味深い話が次々と出てきて、あっという間の2時間だった。

生島さんは、宮城県の気仙沼市出身なのだが、家ではいつもテレビのラグビー中継が流れているような環境だったらしく、中学生の時に早明戦(1981年)を見て早稲田大学進学を志したのだという。プレーはしなかったけど、ずっとラグビーは見続けている。いまはフリーランスでアメリカのスポーツを軸に幅広く、取材、翻訳、執筆活動をし、話す仕事も多い。ラジオで声を聴いたり、NHKのBSなどで生島さんのコメンテーターぶりを見ている方も多いと思う。すごく軽やかに話す人だ。

スポーツルールはなぜ不公平か】(新潮選書)、【世紀の誤審】(光文社新書)などの著書があり、スポーツルールに精通する生島さんの話は分かりやすくて勉強になった。イギリス生まれのスポーツより、アメリカのスポーツのほうが審判の判定回数が圧倒的に多い。アメリカのほうが時間も細かく計る。イギリス生まれのラグビーの特徴であるアドバンテージ・ルールが、アメリカのスポーツでは採用されない。などなど、白黒ハッキリさせるアメリカと、曖昧さを残すイギリスのスポーツルールについて、さまざまなエピソードを交えて語ってくれた。生島さん、ありがとうございました。

8月に発行されたばかりの【超一流じゃなくても「成功」できる】(長谷川滋利・著 新潮社)は、生島さんが構成を担当している。工夫をこらしつつ、メジャーで9年間プレーした長谷川さんの思いが綴られています。

このトークライブは、今年の3月から隔月で行っているのだが、今回は外の視点からラグビーを語ることができて、参加者のみなさんにも楽しんでいただけたようだった。僕は基本的にラグビーのことしか書かないけど、他のスポーツ事情を深く教えてもらうことは刺激になる。

さて次回は、11月5日に開催します。現役選手が登場する予定。ただし、シーズン中ということもあり、怪我やチーム事情で突然の変更もありえるため、シークレットゲストということになっています。取材者側と選手側の視点の違いなど面白い話が聞けそうです。

◎第5回愛好日記トークライブ【するラグビー・観るラグビー】
参加希望の方は下記の要領にてお申し込みを。トークのあとは、懇親会もあり。席に限りがありますので定員になり次第締切りとなります。

◆日時  11月5日(日) 午後5時開演(4時半開場)~7時 
◆場所  『文鳥舎』三鷹市下連雀3-32-3 グリーンパルコB1
Tel:0422-79-3777  Fax:0422-79-3777
bunchou@parkcity.ne.jp
http://www12.plala.or.jp/bunchousha/

◆入場料 2,000円 定員約50名
◆懇親会 3,000円 定員約30名(終演後、1時間半程度立食パーティー)
※ご予約開始は、9月29日(金)午後3時より、メール、FAX、電話で。HPで座席の確認ができます。

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