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2006年10月22日 - 2006年10月28日

土曜の関東大学ラグビー

土曜日は、秩父宮ラグビー場にいた。関東大学リーグ戦1部の東海大対中央大、関東大学対抗戦Aの明治大対日体大の2試合を取材するためだ。しばらく、トップリーグばかり見ていたので、大学ラグビーが新鮮に映った。ジャージーがシンプルなのも、なんか、いいなぁ。

12時からの第1試合では、東海大が縦横にボールを動かして懸命に粘る中央大ディフェンスを崩してスコアを重ねた。きょう見た4チームの中では、東海大がもっとも組織的に動いていたように思う。FL宮本、NO8豊田の突破力、目立っていた。50-9の快勝にも、木村季由監督は反省を口にした。「相手の動きに対して、対応力が欠けていたと思います。意志決定を早くしていかないとこれからの相手には厳しい。今季は一試合一試合のばらつきをなくすことがテーマですが、まずは次のゲームにピークを持って行くように考えています」。次のゲームとは、11月3日の関東学大戦のことだ。昨年は東海が勝ったが、さてどうなるか。豊田キャプテンは「力は通用すると思います。でも、その中でいかにチャレンジャーとしてやれるか」と自信を持ちつつ気持ちを引き締めた。一方の中央大は、いい形を再三作りながらミスを重ねた。有田啓介主将も「アタックの継続できなかったことが敗因です」と無念そう。選手個々が持っている能力で、そう劣っているとは思えないだけに、もったいない気がしてならない。

第2試合は、明大がスクラムで日体大をめくりあげるなどFW戦で圧倒し、FL日和佐、WTB濱島がトライを重ねた。「これまでの試合は、中だるみするところがあったので、きょうは80点くらい点数を入れてみろ、と集中力を高めようとしたのですが、かえって迷いが出たかもしれない」と、藤田剛監督。効率よくトライをしようとするあまり、今季こだわっているFWで完全に崩さずに展開してしまうシーンが多く、前半はスコアが伸びなかった。しかし、後半はFWの縦突破を主体にゲームを組み立て直して最終的には62-6という大勝。今季はシンプルにFWで崩してBKに展開する「明治らしさ」を追求する藤田監督だが、過去30年ほど明治を見てきた身からすると、失礼ながら、FWで圧倒しながらなかなかトライにならないのも明治らしい気がした。トライゲッターの2人はもちろん目立ったが、他にも明治には元気のいい選手が多かった。NO8杉本は、突進だけでなく、ゴール前のピンチを素速い戻りで防ぐシーンもあり、バランスのとれた選手だ。日体大も局面局面ではいいプレーもあり、FL前田は運動能力の高さを感じたし、CTB角田の俊敏な動きも光っていた。

全体的な印象だが、もう少し運動量豊富に動き回ってほしい気はした。どのチームも、もっともっと強くなれると思うなぁ。

ラグビー界にとって残念なことがまた起こった。日本大学ラグビー部の部員による不正乗車の件である。この不祥事によって、日大は今シーズン公式戦全試合の出場辞退。一部の選手の軽率な行動で、またしても多くの選手達の貴重な試合機会が奪われることになった。一人でプレーしているのではないのだから、自らの行動が周囲に与える影響について、想像力を働かせてもらいたいと思う。

現在、土曜日の夜である。ワールドカップアジア最終予選の開催地はいまだ決まらず。シンガポールが有力との噂だが、さて、どうなるか。

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ラグマガとクリニック他

ワールドカップのアジア最終予選の開催地が変更になる。スリランカは政情不安などで安全面の確保に不安があるためで、国際ラグビーボード(IRB)が代替開催地を検討中だ。明日にも決まる見込み。僕は、スリランカには過去通算20日ほど滞在している。取材でも観光でも行った。嫌な思い出は何一つなく、人は優しくて、食べ物も美味しかったし、象にも乗った。そこで内戦が続き、テロ事件などが多発しているのは、なんともやり切れない。

11月4日に日本代表と対戦する「オーストラリア首相フィフティーン」のメンバーに変更があった。プロップ(PR)のニック・ヘンダーソンが参加できなくなり、ACT所属のジョン・ウルジアが参加する。スーパー14出場1試合で、20歳の若いPRだ。これ以外は変更無し。軸になるFLデイヴィッド・クロフト、NO8ジョン・ロー、SHマット・ヘンジャックには注目。きのうの日記で、試合の前夜祭のことを書いたが、ジョージ・グレーガン選手は今回はプレーしない。

やっと【ラグビーマガジン12月号】のことが書ける。今回はシーズン序盤戦のレポートが軸で、サントリーの有賀剛選手のインタビューも。大学では、早大・菅野朋幸、慶大・千葉和哉、明大・日和佐豊、関東学大・櫻谷勉、高山国哲、東海大・辻埜拓也らが取り上げられている。日本代表については、太田GM兼HCのインタビュー、エリサルド問題の顛末。韓国代表、オーストラリア首相フィフティーン、レッズの情報もあり。11月10日に日本代表と戦うレッズには、ラグビーリーグからラグビーユニオンへ移籍したWTB/FBのクリントン・シフコフスキーがいる。リーグのファーストグレード試合に230試合出場という大物である。参加が実現すれば、ユニオンでのデビュー戦になるそうだ。

小林深緑郎さんの連載「トライライン」は《イングランドがパワースクラム禁止を強力に推進。IRBも安全重視のルール改正に動く。》との興味深い見出し。藤島大さんによる、沖縄・名護の中学生プログラムのレポートは、子供達の可能性を感じてワクワクする内容。スペシャルインタビューでは、IRBから派遣されたハイパフォーマンス・マネージャーのトニー・フィルプさんが、日本ラグビーの特徴や可能性について語っている。「日本選手のタックルは、ひとりで対応できるレンジが狭い」などなど、かなり詳しい。彼の仕事は、2011年のワールドカップで日本代表が目標を達成できるように、コーチ、選手、レフリー、運営体制までを整えるサポートをすること。的確な状況分析を読む限り、日本協会にいい影響をもたらしてくれそうに思える。

同じく25日に発売された【ラグビークリニック初冬号】は、美土路昭一さんによるヤコ・ファンデルヴェストハイゼンのロング・インタビューがある。「上達にマニュアルはない。練習で単にムーヴをこなすのではなく、毎回、どの選択肢を選ぶかを考え、頭脳と視覚を刺激する。そうしているうちに、自然と第二の天性になっていく」。言っていることが、かっこいい~。スクラム=長谷川慎、走る=大畑大介、さばく=辻高志、フィールドプレー=山口智史といった、スペシャリストの話も面白い。オーストラリア協会のレフリーコーチであるテリー・オコーナーさんの話もいい。「ゲームを見ないでルールブックを無理矢理当てはめては、ラグビーの精神が損なわれてしまう」、「ゲームに影響のない行為をいきなり笛で罰するのではなく、いけないと伝えた上で理解できなければ吹く」。レフリーのみなさんも刺激になると思う。

追記◎コメントでも11月のテストマッチ放映について質問がありましたが、イングランドの試合が多くて、オールブラックス対フランス戦が放送されない件は、放映権がとれないようです。JSPORTSのみなさんも、やりたかったと思います。僕も見たいっすよ~。

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カーワンHC決定

すでに各メディアで報じられている通り、ジョン・カーワン氏(JK)が日本代表の次期ヘッドコーチ(HC)に決定した。26日の午前中には日本協会を訪れ、報道陣に「日本でやりたいと思っていた。日本独自のスタイルを確立して来年のW杯で2勝を挙げたい」と抱負を語った。契約は来年1月からだが、11月はアドバイザーとしてチームに帯同し、12月、1月の国内試合も見て歩くことになる。

1984年にNZ代表入りし、87年の第1回ワールドカップの優勝チームのエースWTBとして活躍。63キャップ、テストマッチ35トライ。ラグビー王国の英雄である。NZの友人によると、NZのテレビでもお昼のニュースで日本代表HCになることが報道されていたようだ。現在でも、知名度は抜群であり、NZでは、うつ病の理解と啓発のためのCMにも出演しているという。

NZ代表選手、イタリア代表監督としてワールドカップを経験し、日本でのプレー経験もある。日本代表HCに就任する実績としては申し分ない。期待感は高まる。僕も、JKがやってくれればいいと思っていた。イタリア代表を率いてシックスネイションズでイングランドやフランスと戦い、2003年W杯では厳しい日程に苦しみつつ、トンガ、カナダを破ってウエールズに肉薄するなど、大舞台でのタフな戦いの中に身を置いてきた経験は貴重だ。ただし、彼に丸投げするだけでは、いい結果は出ないと思う。協会をあげてバックアップしなければならないし、彼が日本選手の特徴を生かしたプレースタイルを形作る過程はしっかり見ていかなければ。

個人的な感想を記せば、「あのカーワンが、ジャパンのヘッドコーチかぁ」と、歳月の流れを思う。僕が大学の頃、NZに凄いWTBが出現したことが話題になっていた。190㎝の巨漢ながら、卓越したランニングスキルを持つWTBは世界を驚かせていた。87年W杯のイタリア戦の90m独走トライは、忘れようにも忘れられない。NECでプレーしているときに何度かインタビューした。スーパースターの貫禄に最初はいつも気圧された。もちろん、話せば気さくだし、ジョークも飛ばす。毎回、取材を終えてから、同い年なんだよなぁって、恥ずかしくなった。

昨年夏、ニューカッスルファルコンズの一員としてジョニー・ウィルキンソン選手が来日したとき、NECの箕内選手とJKを交えて座談会をしたことがある。NECロケッツクラブの会報誌に掲載されたもので僕が進行役と構成をした。JKの世界のラグビー界に対する知識の豊富さに感心した。そのとき、日本代表の監督になりませんか? と質問したら「機会があればぜひ」と言っていた。機会、来ましたね。「日本らしさでインパクトを与えることが大事です。俊敏なアタック、素速いディフェンス、日本代表もフィジカルなゲームが増えている。自信を持つことです」などなど、代表強化のイメージも持っていた。ジョン・カーワンHCの始動を楽しみに待ちたい。

しかし、その前に、アジア予選を確実に突破しなければ。小林深緑郎さんによれば、スリランカ政府と反乱ゲリラのタミル・タイガースとの和平会談が10月28~29日の土日にスイスのジュネーブで開かれるため、IRBによる、アジア予選の開催地変更の結論が出るのは、その後になりそう。

また、韓国ラグビー情報をいつも送ってくれる見明さんによれば、アジア予選に参加する韓国代表25名が発表され、三洋電機PRキム・グァンモも召集されているそうだ。三星PRキム・ヨングン、LOキム・ヨンナム、FLナム・ヨンフン、SHイ・ミョングン、WTBカク・チョルンらベテラン勢も選出され、NO8はイ・グァンムンに加え延世大学2年ハン・コンギュが入っているとのこと。

◎ジョージ・グレーガン選手出演のトークイベントのお知らせ
11月3日・午後7時30分~9時まで「日本代表対オーストラリア首相XV 前夜祭」が銀座のDuffy's(ダフィーズ)で行われます(受付は、7時から)。出演は、ジョージ・グレーガン選手、堀越正巳さん。元日本代表の名SHである堀越さんとグレーガン選手はどんな話をするんだろう。なんて、その進行役は、僕がやります。入場料は無料ですが、席に限りがあるため先着100名で締切。入場制限の場合もあります。ドリンクはお客さん自身で注文するスタイルになります。なお、グレーガン選手は試合には出場しません。オーストラリア首相フィフティーンのノン・プレーイング・キャプテンということで、試合前にはサイン会も行われます。グレーガン選手は、現役オーストラリア代表ですが、秋の欧州遠征は参加せず休養ということになっています。

追記・ラグマガとラグビークリニックのことがまた書けませんでしたが、明日はなんとか。

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キャッチボール屋

新宿のK's cinemaで、『キャッチボール屋』という映画を観てきた。大崎章さんの第1回監督作品。ある日突然会社からリストラされた青年タカシ(大森南朋)が、公園で謎の紳士から10分100円でキャッチボールをする「キャッチボール屋」を任される話だ。いろんな過去を背負った人たちがやってきては、タカシとのキャッチボールが繰り広げられる。僕はどちらかというと静かで淡々とした映画が好きだから特に良かったのかもしれないけど、何度も涙が出た。この映画の見方はきっとさまざまだと思う。人それぞれの大切な思い出がよみがえってくるはずだから。人生の中で立ち止まってしまっている人、自分が大切にしてきたことを忘れてしまった人、思い出そうとしている人、そんな人たちが観るといいと思うなぁ。

監督の大崎さんとは、僕がラグマガ編集部に入った1年目に阿佐ヶ谷の酒場で出会った。彼は映像プロダクションに所属していた事があって、1982年にTBSで放送された「激突!! 早明ラグビーのすべて」のADを務めるなどラグビーとの縁も深い。キャッチボール屋の中にもラグビー好きを物語るところが、一カ所あった。誰も気づかないかもしれないけど。大崎さんは、北野武さんや竹中直人さんの助監督として活躍してきた。初監督作品、温かくてとっても良かった。個人的には、挿入歌になっている山口百恵の『夢先案内人』が大好きなので、かなり嬉しかった。パンフレットの中で、大崎さんが言っている。「キャッチボールは『思いやり』です。基本は相手の胸をめがけて投げ、受けるときも自分の胸の前で~」

以前、ラグビー日本代表の名SOである松尾雄治さんにこんなことを聞いた。「うちのオヤジが、ラグビーは一人じゃできないと言っていた。だからいいんですよ」。ラグビーのボールは壁に投げても真っ直ぐ跳ね返ってこない。ラグビーのパスもキャッチボールと同じことがいえるのかもしれない。僕はこの映画を観て、休みの日、小学校の校庭で父とラグビーボールをパスしあったことを思い出した。2人でランパスをしたことも。パスは相手がとりやすいところ、パスが投げやすいところに愛情を持って放る。父やラグビースクールの先生に何度も言われたことだ。

社会人になって、クラブチームでプレーしている時、ほとんどのパスを落とすウイングがいた。大学でやっている時には、これほどノックオンする選手はいなかった。僕は内心腹を立てていた。でも、たまにボールをキャッチするとその人は高い確率でトライをする。いつしか僕はその人がとりやすいところに丁寧に投げるようになっていた。信頼感が芽生えた。何かを学んだ気がした。大切なのは、そういうことなんだろうなぁ。

『キャッチボール屋』は、新宿駅東口至近のK's cinemaで公開中です。きょう(25日)は、ラグビーマガジンとラグビークリニックが発売になった。内容のことは、また明日にでも書きますね。

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静かなるホイッスル

きのうまでTシャツの上に薄いジャケットで行動していたのだけど、さすがにそれでは寒くなった。日本代表メンバーについてはきのう書いたが、そのアジア予選が行われるスリランカは、テロ事件など治安情勢が悪化しており、開催場所が変更になる可能性が出ている。僕もすでにビザ申請など済ませているのだが、どうなるか?

日本代表は、アジア最終予選で香港代表、韓国代表と戦うことになっている。1位通過すれば来年9月からフランスで行われるワールドカップ本大会に出場決定。もし、2位でプレーオフまわりになると、トンガ代表と対戦することになっており、出場権獲得は厳しくなる。確実に2勝をあげなければならない。

日本の最大のライバルとなる韓国代表だが、いつも韓国情報を送ってくれる見明さんによれば、代表選出は、10月26日(木)で、その後、合宿練習を10月末から11月15日まで行うとのこと。選手は、高麗大、尚武(サンム、韓国軍体育部隊)、三星SDI、浦項鋼板(ポハン)、韓国電力、大心通商(テシム)が中心となる見込み。

さて、きょうは、10月25日に発売になる本の紹介をしておきたい。ろう者や難聴者によるラグビー、デフラグビーの活動がまとめられた『静かなるホイッスル』(新潮社)。著者はチームの一員で、ライターの柴谷晋さん。

Deafbook1

2005年冬、全国高校大会に出場した東海大翔洋高校のスクラムハーフ倉津圭太選手のことを覚えている皆さんも多いはず。重度の難聴のラグビー少年が全国大会に出場する背景には、「デフラグビー」の存在がありました。一人の写真家が雑誌に情報を寄せたのをきっかけに、1994年、日本全国から、ろう者、難聴者が集い、力を合わせて世界大会にまで参加していく過程を、自身も難聴ラガーマンとなった著者が追っています。

僕も柴谷さんから取材を受けました。だから、ちょこっと出てきます。ご一読を。

もう一つお知らせ。JSPORTSでの解説や、ラグマガの巻頭コラムなどでお馴染みの藤島大さんのトークイベントが、以下の要領で開催されます。僕もトークライブをやっている文鳥舎さん企画です。

【藤島大 楕円球トークライヴvol.2】
~人間とコーチングⅡ~
約10年の高校・大学ラグビーでのコーチ体験とスポーツ報道の現場で知った名指導者の方法をつきあわせ「人間にとってのコーチング」を考えます。
◆日時  2006年12月10日(日) 午後5時開演(4時半開場)~7時 
◆場所  『文鳥舎』三鷹市下連雀3-32-3 グリーンパルコB1
Tel:0422-79-3777  Fax:0422-79-3777  
bunchou@parkcity.ne.jp         
http://www12.plala.or.jp/bunchousha/
◆入場料 2,500円 定員約50名
◆懇親会 3,000円 定員約30名(終演後、1時間半程度立食パーティー)
※ご予約は、10月26日(木)午後3時以降、メール、FAX、電話で。HPで座席の確認ができます。

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アジア予選・日本代表発表

月曜日、午後2時より、日本ラグビー協会にて、2007W杯アジア地区最終予選の日本代表メンバー26名が発表された。太田治GM兼ヘッドコーチからは冒頭、以下のような話があった。
「アジア予選突破は今年の最大のターゲットであり、必ずW杯本大会の出場権を獲得したいと思います。テーマは『プレッシャー』。すべての局面でプレッシャーをかけ続けることで、相手を圧倒したい」

『スピード&プレッシャー』をキャッチフレーズに選ばれたメンバーは以下の通り。太田GM、永田隆憲、中山光行の両コーチがトップリーグの試合を見て、熟慮の末に選んだとのこと。WTB北川、FB正面、有賀というルーキーながら、トップリーグで堂々実力を発揮している選手がメンバー入り。キャプテンは、大畑大介が務める。

PR=山村亮、久富雄一、相馬朋和、西浦達吉
HO=松原裕司、山本貢
LO=ルアタンギ・侍バツベイ、大野均、赤塚隆
FL/No8=箕内拓郎、木曽一、浅野良太、菊谷崇、フィリップ・オライリー
SH=伊藤護、後藤翔太
SO=森田恭平、沢木敬介
WTB=大畑大介、小野澤宏時、北川智規
CTB=吉田英之、霜村誠一、赤沼源太
FB=正面健司、有賀剛

「アタック、ディフェンス両面でのリアクションの速さ、セットプレーの仕掛けの速さなど、時間的、物質的な速さを重点的に見て選手を選びました。春のパシフィック5ネーションズの実績をふまえつつ、トップリーグのパフォーマンスを見て選んでいます」(太田GM)

負傷で参加できなかった選手は、PR長谷川(サントリー)、LO熊谷(NEC)、WTB遠藤(トヨタ)、FB立川(東芝)。早大のCTB今村は、卒業に関わる単位の授業があり、学業優先で辞退。春に代表引退を表明していたSO廣瀬については、再度復帰を依頼したが本人の意志が固く今回も辞退となった。

注目されていたSOは、森田と沢木。森田はキック力、沢木は堅実なディフェンス能力と攻撃選択の判断の速さなどが総合的に評価されたという。淵上、吉田大樹らの名前も候補にあがっていたようだ。「バックスリーの決定力が強みなので、そこにいかにいいボールを集められるか」(太田GM)。CTBは、パス能力に長け、ディフェンスでも素速く相手にプレッシャーをかけられる選手が選ばれている。ノンキャップながら、トップリーグでは屈指のパススキルを持つ赤沼の選出については「パスだけでなく、左足のキックも飛距離があり、ディフェンスもいい」(太田GM)との説明があった。

PRは「長谷川のスクラムの強さは魅力的だったが…。西浦は左右両方ができることと、ワークレートの高さを買った」とのこと。バツベイについては「ゴール前でのトライ奪取力」に期待を寄せていた。

メンバーは、10月30日に集合し、千葉のエアロビクスセンターでの合宿に入る。

◎愛好的ビッグニュース
「127」という世界最多キャップ保持者であり、オーストラリア代表SHのジョージ・グレーガン選手が来日することが明らかになった。11月4日、日本代表と対戦するオーストラリア首相フィフティーンのノン・プレーイング・キャプテンとのことで、試合には出ないが秩父宮ラグビー場にはやってくる。試合前には、サイン会も行われるようだ。グレーガン選手は、現役オーストラリア代表だが、この秋の欧州遠征は参加せず休養ということになっている。

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「川口」と「さいたま」にて

日曜日のトップリーグは、クボタがNECに、トヨタがセコムにそれぞれ快勝。この結果、トヨタ自動車は勝ち点「27」で単独3位に浮上し、NECは4位に後退。ヤマハ、神戸製鋼、三洋がこれを追う展開になっている。勝ち点差「9」のなかに7チームがひしめいているので、12月以降の後半戦も予測がつきにくくなっている。試合内容を書けなくてごめんなさい。実は、クボタがNECを破ったと聞いたのは、神戸製鋼コベルコスティーラーズの増保監督からだった。この日は、さいたま市文化センターで開催されたラグビートークショー(埼玉県ラグビー協会主催)の進行役をすることになっていたからだ。

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朝、待ち合わせ場所の川口駅に到着するとコスモスが目に飛び込んできた。川口市ラグビー協会の方と荒川運動公園ラグビー場に向かう。河川敷にもコスモスが咲き乱れていた。ここでは、毎週日曜日、川口ラグビースクールの練習が行われている。10年前に作られたスクールは、当初28名で始まったが今や4歳から中学生まで118名が所属。お父さんチームとお母さんチームもあり、お父さんチームには60名が所属するという。そして、川口市協会のみなさんの尽力もあって、ラグビー専用のグラウンドを確保するに至った。朝は子供達が練習し、午後は大人が練習する。一日中、子供達は楕円球と戯れるわけだ。こういう人達に日本のラグビーは支えられているのだと、改めて感じた。

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この日は、川口ラグビースクールのほか、草加ラグビースクール、アルゴラグビースクールも練習に参加。前日、太田市で三洋電機との試合を終えたばかりの神戸製鋼・元木由記雄選手、後藤翔太選手がやってきて、子供達に話しをしたり、実演したり。「みんな凄く上手くてびっくりした。ジャパンになれるよ」。優しく語りかける元木選手の言葉に笑顔が広がった。セコムラガッツもここにやってきたことがあるようで、トップリーガーたちの普及活動も地道に行われているわけだ。

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午後2時からは、増保監督も合流してトークショーのキックオフ。約400名のお客さんの前でたっぷり2時間、少年時代の思い出から、上手くなるために何が大切かなど楽しい話を聞かせてもらった。進行役として印象に残ったのは、元木選手は2時間の練習があればその2時間に100%の力を出して練習するということ。「個人練習を長くするくらいなら、全体練習で力を出し切ったほうが僕はいいんですよね」。一方、後藤選手は全体練習後、いつまでもグラウンドから帰らないタイプで、一人で納得いくまでパスの練習をするのだという。「それは体を張ってコンタクトするタイプの元木さんと、パスが命のポジションである僕の違いでは?」という趣旨のことを後藤選手は話していた。後藤選手が小学校時代、「鈍足翔太」と呼ばれていたエピソードは大器晩成型の選手達に勇気を与えたはず。2人に共通するのは「絶対に負けたくない」という気持ちで常に向上心を持って練習し続けてきたことだろう。増保さんは監督ならではの話をたくさん聞かせてくれたのだが、「子供の頃は、ボールを持って走る楽しさをまず覚えてほしい」とアドバイスを送っていた。

客席には高校のラグビー部員も来てくれていた。質問コーナーで川口高校のラグビー部員が「練習で穴を掘っているのですが、うまく掘れるコツをおしえてください」と元木選手に聞いたのには驚いた。元木選手が高校時代に毎日穴を掘って体を鍛えていたことは、知る人ぞ知るエピソードなのだが、それを実践している高校生がいたとは。これに対して、元木選手が「そんなもん、ない」とニラみつけたのには笑った。もちろん、ジョークである。

「好きな食べ物は?」、「元木選手と後藤選手の背番号は何番ですか?」、「足は速いのですか?」、「パスは何メートル投げられますか?」などなど、子供達の質問も可愛かったなぁ。僕はどうしても日本代表とか、トップリーグの取材が中心になるのだけど、地道にラグビーの輪を広げているみなさんと話ができて楽しい一日だった。関係者のみなさん、お世話になりました。ありがとうございます。

◆トップリーグ第7節結果(日曜日)
NECグリーンロケッツ●28-46○クボタスピアーズ(前半14-27)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○42-8●セコムラガッツ(前半28-5) 

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