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2006年11月5日 - 2006年11月11日

土曜日の試合

コメントでご質問ありましたが、カーワン氏は、グラウンド上の指導はほぼ日本語でできます。雑談程度も大丈夫だし、記者からの質問もほぼ理解しているようです。いま、朝6時に起床して日本語の勉強をしているそうで、すぐにインタビューも流ちょうな日本語で受け答えするようになるでしょう。イタリア語もネイティブに話せるし、語学のセンス、かなりあると思います。よりスムーズなコーチングをするために学ぼうとする姿勢がいいですよね。

きのうのレッズ戦から3日間、今週も注目ゲームが続くのだけど、僕は土曜日、秩父宮ラグビー場にいた。関東学院大学対大東文化大学の取材のためだ。空は暗く、雨も落ち、いいコンディションではなかったけど、気持ちのこもった試合だった。前半3分、大東大がSO戸嶋のPGで先制。しかし、8分、関東学大はモールを押し込んでFL竹山が逆転トライ。以降は大東大の身体を張った防御に苦しみながらも、常にリードを保ち、WTB中園のダメ押しトライなどで、33-15と勝利した。櫻谷、高山の両CTBでかなり防御を崩していた。関東学院はこれで全勝を守り、関東大学リーグ戦1部の全勝優勝をかけて、11月25日の法政大学戦に臨む。

「大東も頑張り、関東も一生懸命やった。なかなかいい試合だったと思います。きょうはとにかく自分たちのプレーをしようとしました。怪我の選手も戻ってきて、法政戦はベストで臨めると思います。風邪さえひかなければね」(関東学大・春口監督)

大東大は、キャプテンの戸嶋選手が「敵陣でプレーできなかったのが敗因」と言ったとおり、うまく陣地をとれなかった。FW戦でしつこく勝負したところは功を奏していただけに、惜しい試合だった気がする。大東大も負傷者が多いようで、ラトゥー監督は巻き返しを誓っていた。

土曜日は、社会人のトップウエストでも注目対決があった。花園ラグビー場で行われた2試合なのだが、ホンダヒートが33-13で豊田自動織機を、近鉄が31-24でNTTドコモ関西を、それぞれ下している。リーグで1位になれば、トップリーグへの自動昇格に大きく前進する。ホンダと近鉄の直接対決は、12月10日。両者、それまで全勝で突っ走りたいところ。トップリーグへの昇格争いも熾烈だなぁ。

きょうの深夜は、イングランド対アルゼンチン戦だ。JSPORTS PLUSで放送。僕と小林深緑郎さんで解説です。

そういえば、きょうは大畑大介選手の誕生日だ。ウイングらしい日に生まれるよね。

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レッズ戦結果

秩父宮ラグビー場で試合を見慣れると国立競技場は遠いなぁ。記者席に座った第一印象である。これが、見慣れてくるといいんだけれど。きょうは、お客さんも約5000人だから、ちょっと静かだったけど、日本がラインアウトをキャッチするたびに、「ヨシーッ」とささやくような声が聞こえるのが面白かった。なんだか、みんながジャパンのコーチみたい。さて、日本代表対レッズの試合結果を書きます。JSPORTSの録画放送を見るまで結果を知りたくない人はこの先読まないでくださいね。

試合内容は、ボールがワイドによく動いた4日の試合とはまったく違って、互いにブレイクダウン(ボール争奪局面)で意地を張り合う局地戦が多かった。レッズは、そこで圧倒したかったのだろうし、ジャパンもそこで劣勢になれば大敗の可能性もあり、互いに譲れない部分だったと思う。試合後、レッズのエディ・ジョーンズ監督も「ブレイクダウンは大変でした。日本のチームはよくチャレンジしました。だからレッズはボール出し、遅かった。アタックダメでした」と日本語で語った。

日本代表は、前半11分、SO森田のPGで先制したが、19分、ブラインドサイドから攻撃参加したWTBブラウンにトライを奪われる。組織防御はまだまだ未整備というところだろう。27分には、レッズの波状攻撃に辛抱しきれず2トライ目を許し、3-12。主導権を握られた。一時は、8-22まで点差を引き離されたが、後半は、前に出るライン防御も機能して、最終的には22-29まで差を詰め、勝敗が分からないところまで踏ん張った。まずまずの試合だった気がする。

日本代表にとっては、4日の試合以降、課題をどこまで克服できたか、そして現在取り組んでいる素速く前に出るディフェンスができるかどうかが重要だったと思う。ディフェンスはかなり整備された。PR西浦などFW陣の献身的なタックルも目を引いた。レッズも低いタックルに苦しんで局地戦にならざるを得なかったとも言える。ただし、ラインアウトはミスがあったし、相手のプレッシャーを受けないのに自らミスするシーンも多かった。課題は多い。そのあたりは首脳陣も自覚している。

「勝ちたかったが、前半のタックルミスが響きました。しかし、チームの完成度は上がっている。個々のタックル、ラインアウトの精度をあげれば、アジア予選は圧倒的に行けると思います」(太田GM兼HC)
「選手達の戦いぶりを非常に誇りに思います。前半はタックルミスがありましたが、後半は勇気を持ってプレーしてくれた。課題はあるが、次のアジア予選では修正したい。BKの攻撃でのミスはコンビネーションの問題です。一緒に練習していくことで精度も上がるでしょう。ディフェンスのラインスピードについては、速くなったのは確かです。ディフェンスで前に出るスピードでは世界一になっていけると思っています。それを90分間できるようにしたい」(カーワンアドバイザー)
「気持ちの入ったゲームはできましたが、前半は一対一で前に出られないところがあって、トライされてしまいました。W杯予選では、この2試合を、いい経験だったと言えるような試合をしたいです」(大畑キャプテン)

なお、アジア予選の行われる香港フットボールクラブは、ハッピーバレーの競馬場にあります(※訂正しました。montyさん、ありがとうございます)。

愛好情報◎12月3日、英国レスターのウォーカースタジアムにて行われる「南アフリカ代表海外遠征100周年記念試合 南アフリカ代表対ワールドXV」戦のワールドXVに箕内選手が選出された。監督はボブ・ドワイヤー氏で、4日のオーストラリア首相フィフティーン戦の前日に、太田GMに告げられたという。今回のワールドXVには、元NZ代表のジャスティン・マーシャル、南ア代表のブレイトン・ポールセなども名を連ねている。
「まずは、来週からのアジア予選に全力を尽くし、それから一人で南ア戦に向けて考えたいです。個人的には好きなチームである南アとの試合を楽しみたいです。トップリーグの最中にもかかわらず快く送り出してくれるNECの高岩監督やチームメイトに感謝したいです」(箕内選手)

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俊足・北川智規

いま北川智規選手(三洋電機ワイルドナイツ)のインタビューを終えたところだ。これは、JRFUメンバーズクラブの会報誌に掲載されるもの。40m4秒65の俊足WTBの話はなかなか面白かった。ラグビーでは、40m走を測定することが多いのだが、このタイムは、オーストラリア代表のBKと比較しても引けをとらない。10mを1秒くらいで走るって、どんなんだ?

Kitagawakunn

北川選手は、15人制日本代表には初選出。今回の合宿で憧れていた大畑選手と同部屋となり、いろんな話を聞いたのだとか。で、何を聞いたの?「筋肉番付の話とか…」。そっちかよ。北川選手は京都の洛西中学から東山高校に進み関東学院大学に進学。これは、2年上の水野弘貴選手(トヨタ自動車)、1年上の高安厚史選手(三洋電機)とまったく同じコースだ。そんな話も聞かせてもらった。

また、こんな話も。最近のトップ選手は、試合用スパイクを頻繁に取り替える場合が多いのだが、北川選手は大学3年から同じスパイクを使用しているという。コンバートのスパイクらしいが、中学時代からずっと同じメーカーなので他のにする気にならないのだそうだ。素朴な語りに好感を持った。

「まだ、自分は日本代表に選ばれるのは早いと思います」と謙虚に話してくれたが、スピードは日本代表BKの中でも図抜けており、課題のディフェンスを克服して、なんとか定着してもらいたいところ。レッズ戦では控えスタートだが、途中出場は間違いない。「ボールを持ったらトライまで走りきりたいです」。期待してます。

きょうの午後、日本代表は千葉のエアロビクスセンターから東京入り。都内のホテルで一泊し、明日の試合に備える。カーワンアドバイザーは、「一対一のタックルをしっかりやること。それは技術ではなく、気持ちです。自分たちを信じること」と選手達に話したとか。

一方のレッズは、午前中に最後の練習を終えた。練習後、エディ・ジョーンズ監督は報道陣に対して日本語で受け答えした。趣旨は以下の通り。
「今回は、現在連れてこられるベストのメンバーで来日しました。この試合は、来年のスーパー14のトライアルを兼ねています。レッズのレギュラー争い、日本代表の予選の助けにもなり、双方にとって意味のある試合です。ジャパンは、ポテンシャルのある若手が多い。次期HCのカーワン氏はイタリア代表監督の時に良い仕事をしました。特にディフェンスをレベルアップさせたので日本でもそれをやるでしょう」

愛好的読書日記◎先日、この日記でも紹介した『静かなるホイッスル』(柴谷晋・著/新潮社)を読み終えた。読後感がとてもいい。聴覚障害者がプレーするデフ・ラグビーの日本での発祥から現在までを、自身もデフ・ラグビー選手である著者が追っている。この本は、ぜひトップ選手達に読んでほしいと思う。デフ日本代表チームがニュージーランドで迎える初試合。前夜、吉識(よしき)監督は祈る。「どうか誰も死にませんように」。 試合前のロッカールーム。叫び声が上がる。「ウォー! ウォー!」。初勝利。雄叫び。この感激がいい。ひょんなことから、デフ・ラグビーの指導をすることになった吉識は、大阪体育大学出身。不安で恩師の坂田好弘に相談する。すると坂田は言う。「おい、ヨシキ、言葉はどこで聞くんや? ここや」。そう言って、胸を指さす。もちろん、そう簡単なことではない。健聴者、難聴者、まったく聞こえない者、それぞれに立場もコミュニケーションの方法も違う。でも、やっぱり大事なのは「心」なのだ。コミュニケーションとは何か。考えさせられる本だった。僕は、ラグマガ編集長時代にフォトジャーナリストの長田耕治さんに出会った。デフ・ラグビーの原稿の持ち込みだった。持ち込み原稿を断ったことは数知れない。でも、このときは即決で掲載することにした。「音のない世界の肉弾戦」。その記事が日本のデフ・ラグビーが普及するきっかけになった。長田さんに「心」があったからなんだろう。明日も、心のある試合が見たいな。

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レッズ戦の日本代表メンバー

11月10日の日本代表対レッズの両チームのメンバーが発表になった。日本代表は、千葉の日本エアロビクスセンターで、レッズは辰巳でそれぞれ調整にあたった。2007年W杯アジア地区最終予選に臨む日本代表の最後の強化試合である。特別ルールで入替は自由だから、元気な選手をどんどん投入して、スピーディーな試合をしてもらいたいと思う。コメントにもあったが、正面選手のランニングスキルがどれくらい通じるかは興味津々。7人制日本代表のツアーを終えて合流した北川智規選手のスピードもレッズ相手に見てみたい。オーストラリア首相フィフティーン戦では、スクラムに計算がたったわけだが、メンバーが替わってもいいスクラムが組めるかどうかも注目。攻撃はアグレッシブに行ってほしいが、まずは先日の試合でも課題にあがった「一対一のタックル」をしっかり決めて失点を最小限に抑えたいところ。

◎日本代表出場予定メンバー
1西浦達吉、2山本貢、3相馬朋和、4大野均、5ルアタンギ・侍バツベイ、6菊谷崇、7 浅野良太、8箕内拓郎、9伊藤護、10森田恭平、11小野澤宏時、12吉田英之、13赤沼源太、14大畑大介、15正面健司、16松原裕司、17久富雄一、18山村亮、19赤塚隆、20後藤翔太、21大西将太郎、22北川智規、24フィリップ・オライリー、25木曽一、26有賀剛、27沢木敬介、※No.23はサポーターナンバーのため不使用

レッズのメンバーも強力である。ビッグネームのベン・チューンが来日しなかったのは残念だけど、BKもほとんど90㎏以上の巨漢揃い。先日の試合ではFLで出場したヨハンソンと、ベラタウの両CTBはパワフルだ。13人制のラグビーリーグからの転向で注目のFBクリントン・シフコフスキーは、僕も見たことがないので楽しみ。NRL(ナショナル・ラグビーリーグ)で、ファーストグレード230試合、1500得点という実績。今回の日本遠征がユニオンデビューとなる。もし、活躍すれば、来年のワールドカップのスコッド入りもあり得る大物だ。正確なプレースキックも披露してほしいところだけど、それは日本が失点しているということもであり、複雑である。

オーストラリア首相フィフティーンの試合では、オーストラリアの選手達のリアクションの速さに感心したのだが、もう一つ、一人一人のスペースの作り方も印象的だった。特にCTB陣がスペースを作ってWTBを走らせるところは見事だった。日本の吉田、赤沼両選手も自信を持って戦ってほしい。監督は、日本をよく知るエディ・ジョーンズ氏だから、日本の弱いところもついてくるだろう。いろんな面で興味深い。

ちなみに僕は解説はなしです。今回はじっくり試合を見させてもらいます。放送は、JSPORTS2で、11月11日 (土) 11:50~13:50 。解説は、藤島大さんと今泉清さんの予定です。

愛好情報◎9日付けの「東京中日スポーツ」の「トーチュウ コンフィデンシャル」という企画記事でジョン・カーワンさんのインタビューが載るようですよ。

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ほっと一息

Kiku1

火曜日は私用で自宅にいた。昼間、とある神社に行ったら菊花展をやっていた。でかいのやら、可愛いのやら、綺麗だったので紹介しておきます。

Kiku2

Kiku3

日本代表は、霜村選手の怪我で急きょ参加することになったCTB大西将太郎選手に続いて、7人制日本代表に参加していたWTB北川智規選手も合流し26名全員が揃ってレッズ戦への準備を整える。課題は明確。「1対1のタックルの向上」、「ラックのレベルアップ」、「アンフォースドエラーを減らす」。千葉のエアロビクスセンターでは、初日から実戦的な激しい練習が行われているようだ。短期間でも課題が修正されたことがはっきり見てとれれば、期待感はさらに膨らむ。しかしながら、今回は強化試合ということで、選手の入れ替えは自由。この試合形式の中でいかに選手達のモチベーションを高め、締まった試合を見せるかも重要になる。

太田GM兼HCが言っていた。「ラックで姿勢を低く、というのは、どのコーチでも言うことですけど、JK(カーワンの愛称)は、世界一の低さを目指そうと言う。世界一と言われれば、選手も気持ちが入る」。選手の心のつかみ方も、心得ているということのようだ。レッズ戦は、国立競技場という大きな器での試合になるが、できるだけお客さんに入ってほしいなぁ。

11月4日の日本協会80周年記念祝賀会では、森喜朗会長が、2015年ワールドカップ招致に強い意欲を表明した。2011年の招致合戦で敗れた日本としては、今度こそ万全の準備で臨まなければならない。大切なのは、W杯を日本で開催した場合に成功が約束される国内の環境整備だ。ホテルやスタジアムの充実だけではなく、国内ラグビーの観客動員力を引き上げることがなにより重要視されなければいけない。それもトップリーグの観客動員力である。2003年のオーストラリア大会は48試合で約185万人の観客を集め大成功を収めた。来年のフランス大会は、200万人以上の動員を約束している。すでに前売りチケットは100万枚が売れたと言われている。フランスは国内のクラブチームの試合で8万人を超える観客を集めるなど、ラグビー人気の高まりを見せている。あと9年のうちに、日本もそれだけの観客を集める下地を作らなければいけないということだ。道は険しいが、不可能だとあきらめたら終わりだ。前を向いて、知恵を絞ろう。

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幸せな3日間

日曜日のトークライブで、ラグビーファンのみなさんと話したのだが、共通していたのは、壮行試合の大敗の中にも今回の日本代表は期待が持てるチームだと感じていることだった。通用する部分としない部分がはっきりとしていたからかもしれない。太田・カーワン体制への期待感でもあるだろう。魅力あるチームに育ってもらいたいと思う。

次なる試合は、11月10日のレッズ戦だ。レッズのメンバーはすでに発表になっているが、先日の首相フィフティーンから、FLデヴィッド・クロフト、NO8ジョン・ローなど8名が残っている。桁外れのスピードを見せつけたWTBカレブ・ブラウン、ピーター・ハインズもいる。ハインズは今度はSOでプレーするようだ。首相フィフティーンと同等以上の力なのは間違いない。日本代表には厳しいプレッシャーの中で、さらに逞しく戦ってもらいたい。今回は強化試合ということで、日本代表は多くの選手をプレーさせるようだ。

シンガポールクリケットセブンズに参加している7人制日本代表は、大会2日目(11月5日)、カップトーナメントに進出したが、1回戦でフィジーのDavetalevuに12-15と惜敗。プレートトーナメントに進み、1回戦でBlue Bull Barbarians(南アフリカ)に17-12と勝利したが、準決勝で Palmyra(オーストラリア)に12-28で敗れた。スコアを見る限りどれも接戦。力は出せたのかな。

日曜日の深夜は、イングランド代表対ニュージーランド(NZ)代表戦をJSPORTSで解説した。最終スコアは41-20でNZの勝利。強いです。スペースにボールを運ぶ展開力、決定力でNZが勝っていたが、イングランドの巨漢選手達の激しいコンタクトプレーは圧巻だった。試合の内容より印象に残ったのはレフリングで、ノットロールアウェイの反則に対して、かなり厳密に笛が吹かれていた。「えっ、そりゃ動けないよ~」という場面でも、タックルした選手が倒れたままでいると早々にノットロールアウェイをとられる。タックルした選手はすぐに立ち上がるか、相手に乗っかられてしまったらバンザイして、「僕は何もしていません」とアピールしているシーンが目についた。フランスのレフリーだったから、来年のW杯本大会でも同様の笛が吹かれる可能性があり、このあたり、日本代表も世界トップレベルのレフリングに気を配っておかないと本大会で苦しむことになりそうだ。JSPORTSは、今週末、イングランド対アルゼンチン戦を放送する。

ラグビーイベント満載の3日間が終わって、さすがにフラフラになった。テストマッチの解説を終えたのは深夜2時半頃だった。タクシーに乗って気絶するように眠っていたら自宅に着いた。シャワーを浴び、パソコンでメールをチェックしたけど返信するパワーもなく、ふとんに潜り込んだ。グレーガンをゲストに招いた壮行試合前夜祭、日本代表の試合、そして冨岡選手とのトークライブ。幸せな3日間だったなぁ。それぞれのイベントのことを思い出しながら深い眠りについた。

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愛好日記トークライブ5

日本代表は、11月6日より、千葉の日本エアロビクスセンターで合宿に入る。土曜日の壮行試合で、CTBの霜村誠一選手(三洋電機ワイルドナイツ)が肩を負傷したため、代わって、大西将太郎選手が(ヤマハ発動機ジュビロ)入ることになった。大西選手もタフなタックラーだから、レッズ戦に出たら低いタックルを決めてほしいなぁ。

日曜日の午後5時からは、三鷹の文鳥舎さんにて、第5回の愛好日記トークライブだった。僕は、秩父宮ラグビー場で法政大対大東大、慶応大対明治大を見てから、三鷹に向かった。正確には慶明戦は後半の途中で失礼することに。法政の47-34の勝利は、BKの切れ味ある攻撃が印象的だった。明治のスクラムは強かった。でも、慶応のBKの攻撃はよく考えられていると感心。結果はあとで聞いたが、27-24で慶応が逃げ切ったとのこと。でも、ほんと今年の大学ラグビーは興味深い試合が続く。

Tomioka

そして、トークライブである。シークレットゲストは、写真でお分かりの通り、東芝ブレイブルーパスの名キャプテン、冨岡鉄平選手でした! 実は夏から頼んでいた。卓越したリーダーシップで、常勝軍団・東芝のキャプテンを務めて5年目である。最初は、お面をつけて登場してもらって、つかみはOK。あとは、ひたすら熱いトークが展開された。聞き手の僕もなんども胸が熱くなって泣きそうになったし、参加者のみなさんも、じっと聞き入っていた。もちろん、笑いもしっかり入れてくれたし、さすがの貫禄だった。

いまや、日本ラグビーのキャプテンと言えば「冨岡鉄平」と言われるほどの選手になったのだが、そのリーダーシップがいかに形成されたのかを聞いていったのだけど、子供の頃、炭坑街で逞しく育ったことや、いつかいい選手になって活躍する日を理由もなく信じ切っていた少年時代のことなど、面白い話が多かった。彼のラグビー選手としての基礎が形作られたのは、どうやら高校時代のようで、「いい男に」、「いい人間に」と育ててくれたラグビー部の監督のことを、いろいろと話してくれた。あとは、東芝に誘ってくれた向井さんとのエピソード、キャプテンに指名されたときの薫田監督とのやりとり、すべて聞いていて感動するものばかり。今回の話を聞けたみなさんは幸せだったかも。

ラグビーはすべての人の心を綺麗にするとは言わないけれど、冨岡鉄平は明らかにラグビーで人格を磨いていると思う。メンタルを重視する彼の話を聞いて、なんだか心が洗われるような気がした。ファンのみなさんにも誠実に接してくれて、すごく温かいトークライブになった。冨岡選手、ありがとう。実は、三鷹から電車を乗り継ぎ、今、JSPORTSのスタジオに着いたところ。ちょっと手短になってしまいましたが、まもなくイングランド対ニュージーランド戦の解説が始まるので、このへんで。また、明日。

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壮行試合結果

11月4日、午後1時から行われた日本代表対オーストラリア首相フィフティーンは、61-19で首相フィフティーンが勝利した。秩父宮ラグビー場の観客数は、10,711人。春のテストマッチシリーズと比較すると日本代表への関心は高まったと見ていいのかもしれない。太田・カーワン体制の初陣となったこの試合だが、ともにチームとしての練習時間が短く、組織プレーは未整備。個々の力量差がそのまま得点差になったような試合だったと思う。

日本代表も最初の20分はオーストラリアの勢いに呑み込まれたが、以降は、積極的に仕掛けてチャンスを作った。素速く仕掛け、パスでボールを動かそうという意識は貫かれており、それがいいトライも生んだ。しかし、倒れてからすぐに起きる素早さや、空いたスペースへの反応の速さは、オーストラリアの選手がかなり上だった。これが現実である。ただし、相手はワラビーズ経験者やスーパー14参加チームのエース級の選手達。これくらいの反応の速さが世界で勝つために必要だということを身をもって知った経験は貴重だ。また、個々で上回るのが難しいからこそ、日本は組織的に動かなければいけないことも再認識できたはずである。

試合後の記者会見。日本代表首脳陣の言葉は課題を認識しつつも前向きだった。
「課題のたくさん見えた試合だったが、ポジティブに考えています。一対一のタックル、ラックエリア、ラインアウト、フィットネス、来年に向けてこの4つを改善していければ」(太田GM兼HC)
「前半の入りで受けに回りました。前半なかばからは、いい形も作れたし、攻める気持ちを持ち続けられたのは良かった。ただ、その裏返しで攻めていてターンオーバーされた時にやられることが多かった。課題が見つかった、いいゲームだったと思います」(大畑キャプテン)
「ミスが多かった。ラインアウトも修正したい。一対一のタックルミスと、自らのミスをなくせば、30点は失点が減っている。タックルに関してはシステムを明確にしたい。いまはアジア予選を突破することが大切だが、通過したとして、W杯で2勝するためには、自らのミスを減らす、一対一のタックルの向上させる、ラックのテクニックを伸ばす、この3点が必要だと思います」(カーワン・アドバイザー)

現在の日本代表は、W杯を1年後に控えてヘッドコーチが急遽交代するという非常事態。本来なら、2003年W杯後から2007年に向けての強化は段階的に始められるべきところだから、強化の進み具合は大幅に遅れていると言わざるを得ない。しかし、いまはそんなことは言っていられない。1年で世界と戦えるチームを作っていかなければいけないのだ。ディフェンスラインは、もっと思い切って前に出なければいけないし、攻撃もパスのスピード、精度をもっと高いレベルで求めてほしいと思う。

試合後、記者会見に臨んだオーストラリア首相フィフティーンのドワイヤー監督、チームキャプテンのグレーガン選手、ゲーム・キャプテンのジョン・ロー選手は、日本で印象に残った選手を問われて、スクラムの強さでフロントロー、そしてNo8箕内、SH後藤、FLオライリーの名前をあげていた。後藤選手は、タックルを弾かれる場面もあったが、それだけよく危ういスペースを埋めているということでもあり、運動量は素晴らしかったと思う。FB有賀選手のディフェンダーをかわすランニングスキルも通じていた。途中出場のSO森田選手のパスワークも良かった。

11月10日は、今回のオーストラリア首相フィフティーンよりも、チームとしてはできあがっているレッズが相手である。さらに手強い相手に対し、少しずつでも進歩の見える試合をしてもらいたい。

Karwan

試合後、日本協会創立80周年の記念式典が行われ、日本ラグビーの発展に貢献した方々の表彰式と、過去の日本代表キャップ保持者などが参加しての祝宴が開催された。僕としては過去の名選手達の顔をたくさん見ることができて嬉しかったし、久しぶりに会う旧知のラグビー関係者と言葉を交わせたのも楽しかった。祝宴には、日本代表、オーストラリア首相フィフティーンの選手達も参加し、日本代表のカーワン・アドバイザーも挨拶に立った(写真)。

そういえば、祝宴に参加していた知人が「丁度、80点やったなぁ」と言った。そっか、スコアが合計で80点なんだ。もちろん、日本代表の得点が多かったほうがよかったけど、80周年の記念を兼ねた試合でスコアに細工するなんて、楕円球の神様もやるね。

◎愛好情報
シンガポールクリケットセブンズに参加している7人制日本代表は、11月4日の第一日目、COBRA(マレーシア)に29-0、SINGALIONS(シンガポール)に50-0で勝利。Dubai Harlequins(南アフリカ)には、5-36と敗れたが、カップトーナメント進出を決めた。

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