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2006年11月19日 - 2006年11月25日

W杯切符獲得!

日本代表の54-0の完封勝ちだった。2003年W杯以降の日本代表では最高の集中力だった気がする。ヘッドコーチが急きょ交代するなど、落ち着かなかった強化体制の中で、危機感をもっての予選突破だった。

Present

これは勝利が決まった後、選手達が身にまとったTシャツである。もちろん、選手達には知らされていなかった。23番、つまりサポーターとともに勝ち取った勝利であることが書かれている。着れて良かったね。取材をしていて実力は日本が上だと感じつつも、楽勝の雰囲気が出れば危ういと思っていたのだが、今回の日本代表にはそんな心配はいらなかった。

11月25日、香港時間の午後6時30分、キックオフ。心配された雨はぽつりぽつりと落ちる程度で気になるようなものではなく、気温も20度くらいで涼しく感じられた。日本代表は最初から飛ばした。韓国ボールのスクラムにプレッシャーをかけ続け、次々にミスを誘うと、(僕のストップウォッチでは)9分、ゴール前のラインアウトからモールを押し込んでHO山本がトライ。左隅の難しい角度からFB有賀がコンバージョンを決めて、7-0とリード。15分には、韓国のミスボールを拾ったオライリーから、箕内、沢木とパスをつなぎ、最後はFB有賀が重心の低い独特のステップワークでタックラーを2人、3人とかわしてインゴール中央へ。自らコンバージョンも決めて14-0。

その後は、ハンドリングエラーなどもあって攻めあぐむ。26分には、ミスボールを韓国に足でひっかけられて、ゴールライン直前までボールが転がる大ピンチ。ここに戻ったのはSO沢木で、見事なセービングでこれを確保して難を逃れた。このプレーに代表されるように、きょうの日本代表は、ミスが起きてもカバーする動きが素速く、傷口を大きく広げることがなかった。素速く前に出るディフェンスとともに勝因の一つだろう。31分には、モールから侍バツベイがトライ、難しいコンバージョンを有賀が決めて、21-0。完全に主導権を握った。

韓国は、香港戦から中3日ということもあって動きが悪く、先発させたFWの大型選手が予想以上にプレッシャーをあびたことで、本来のスピーディーな展開ができなかった。日本は、前半終了間際にもFLオライリーがトライして、28-0とし、後半には、WTB大畑が3トライを奪う大ブレイク。最後はWTB小野澤が、タッチラインとタックラーの間隔が1mほどしかない狭いスペースをチェンジ・オブ・ペースで抜き去り、有賀のコンバージョンも決まって最高の終わり方で54-0。攻撃面でミスがあったが、ディフェンスでプレッシャーをかけ続ける意識は最後まで衰えなかったし、立派な勝利だったと思う。

僕はJSPORTSで試合後のインタビュアーをしたのだが、誰もが会心の笑顔で答えてくれた。有賀選手も、ここ数日はキックのことばかり考えていたようで、プレッシャーから解放されたようだ。チーム練習が休みの日も一人プレースキックを蹴り続けた成果だった。カーワンアドバイザーは言った。「みんなが笑顔で有賀を称えた。そのことがもっとも大切なことです」。

大畑キャプテンは、「ここが最低で、これから強くなっていきたい」と語り、「キャプテンが今までにないくらい頼りなかったから、周囲がしっかりしてくれたんじゃないですか」と、記者を笑わせた。ただし、きょうの試合でもミスがまだまだ多いことは確かで、カーワン次期ヘッドコーチも「W杯に向けて改善すべき点は多い。やることはたくさんある」と、来季、厳しくチームを鍛え上げることを誓っていた。また、記者会見の最後には「少しいいですか?」と時間をとり、来年秋のW杯本大会の一次予選の組み合わせが、日本などセカンドティアの国に不利なことをあげ、「IRBには不満がある。日本はオーストラリア戦とフィジー戦の間を中3日で戦わなければならない。それではリカバリーが難しい。ラグビーはすべてのチームに公平であるべきだ」と、強豪国主導のW杯運営に一石を投じることも忘れなかった。

取り急ぎ、こんなところで。いっぱい賞賛したい選手がいるのですが、日本に帰っていろいろ書きたいと思います。日本代表を応援したみなさんも、お疲れ様でした。

Crismas

最後に、香港はすでにクリスマスのイルミネーションが点灯されいて、夜はとても綺麗だ。昨夜、フェリーの上から撮影した写真を最後に香港からお別れします。JKが笑顔で言っていた。「いろいろ課題はあるが、まずはW杯参加を決めたことは大きなステップ。クリスマスまでは、このまま楽しみたい(笑)」

Ceismas2


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決戦前日

Honkonsima

24日の香港は曇り空。気温23度、湿度81%。これくらいで明日の試合も持ってくれたらなぁ。チムサアチョイのスターフェリー乗り場から香港島を望む。この両側にも高層ビル群が果てしなく広がっている。香港滞在もあと僅かだ。

日本代表は、午前中、いつものキングスパークグラウンドで調整練習を行った。韓国戦用のサインプレーやディフェンスの約束事を確認する作業が続く。選手の表情も引き締まり、いよいよ臨戦態勢である。

Oohata

大畑キャプテンのコメントも気合いが入っていた。
「何がなんでも勝つ。負けたら日本に帰れない気持ちでいます。すべての局面で上回らなければ勝てないのが、W杯予選であり、日韓戦です。気持ちで受ければ負けるし、前に出れば点差は開く。(滑りやすいボールについては)もう慣れてきたし、イコールコンディションですから言い訳はしません」

Miuchi

箕内選手も日韓戦は気持ちが大切だと言う。
「韓国に負けるときは気持ちで受けているときです。今のジャパンは気持ちの強い選手が多いから、やってくれると思いますよ」

もちろん、太田GM兼HC、カーワンアドバイザー(JK)と各選手が話し合い、韓国戦でやるべきプレーは明確になっているようだ。JKは「順調にチーム力は上がっており、それを表現する試合になります。まさにテストマッチ。絶対に勝たなければならない試合です。韓国はアグレッシブに来るでしょうから、それよりも日本のほうがアグレッシブであることを示さなければなりません」

Oonishiyoshida

こちら、大西将太郎、吉田英之のCTBコンビ。「タックルします!」(大西)。攻守にBKラインの要になる2人には、堅実なタックルをビシビシ決め、小野澤、大畑、有賀というバックスリーを存分に走らせてもらいたい。

Goto

心配している方も多いと思う後藤選手が走り始めた。チームと別メニューだし、まだ手の痛みはあるようだが、「痛みは半分くらいになりました」と表情も明るい。試合には出られないけど、チームに帯同して勝利を祈る後藤選手の存在も出場メンバーを後押しするはずだ。太田GM兼HCも言っていたが、日本代表は試合に出られない選手やスタッフも一体となって明日の韓国戦を戦う。日本対韓国戦は、土曜日の午後7時半(日本時間)にキックオフされる。

◎愛好的美食日記
ここ数日、知人のメールなどで「美食日記読んでます」というのが多い。これ「愛好日記」のオマケみたいなコーナーなんですけど。きょうは日本代表の取材後、韓国戦の生中継のために日本からやってきたJSPORTSのスタッフの人たちと九龍のチムサアチョイにある、「糖朝」(The Sweet Dynasty)で昼食をとった。写真は、マンゴープリン。18香港ドル(約270円)だったかな。デザートで有名なお店だけあって、美味でありました。

Mangooo


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11月23日の香港

木曜日の香港は晴れている。日本代表は終日フリー。午前中は首脳陣が個々の選手とのミーティングをしたようだ。選手達は試合への緊張感を高めつつも、それぞれリラックスした時間を過ごしている様子。また、午前中は、日本、韓国両チーム参加によるプレマッチミーティングも行われた。太田GM兼HCによると、滑りやすいボールを変えるよう運営サイドに要望したそうだが、IRBが決めたボールなので変更はできないとの返答だったらしい。

韓国戦の日本代表メンバーが発表になった。第一戦からは、SHの伊藤が代わったのみ。リザーブにFWを5名入れているのはFW戦でペースをつかみたいということのようだ。正面選手はBKの全ポジションをカバーする。もちろん、大畑選手をCTBに入れるなど、いろいろやりくりをして、正面選手はバックスリーでプレーすることになるだろう。

1西浦達吉、2山本貢、3山村亮、4大野均、5ルアタンギ・侍バツベイ、6木曽一、7フィリップ・オライリー、8箕内拓郎、9伊藤護、10沢木敬介、11小野澤宏時、12大西将太郎、13吉田英之、14大畑大介(キャプテン)、15有賀剛、16松原裕司、17久富雄一、18赤塚隆、19菊谷崇、20辻高志、21正面健司、22浅野良太

僕は午前中、たまった原稿をホテルの部屋にこもって書いていた。午後、キングスパークグラウンドで韓国代表の練習を取材した。まずは取材許可をとろうとしたら、ソン・ノイル監督に午後4時から5時半までの練習で5時までは取材を遠慮してほしいと言われた。というわけで、5時にぶらりと行ってみると、「もう15分待ってください」とのこと。仕方なく、グラウンド外の坂道に座り込んでジュースを飲んだ。結局、最後15分ほどだけ見ることができた。毎度のことながら、韓国のコンビネーションにおけるパス回しには惚れ惚れする。まったくミスしないのだ。写真は整理体操。股関節の柔軟な選手が多いなぁ。

Koreatore

日本戦のメンバーは、香港戦から中3日ということもあり、リザーブ(控え)だった選手を先発で投入するなど6名が変更になる予定。「FW戦に対応するため大きな選手を入れます」と、ソン監督は言っていたが、たしかに香港戦では後半に投入されたFWのほうがスクラムを押していた。コーチのチョン・ヒョンソク氏は「韓国はずっとアジアで2位でした。今度こそ1位になってみたい」と笑顔で語った。勝つ自信はありそうだ。韓国内のラグビーは、現在チーム数が減少傾向にあり、これをなんとか立て直そうと5か年計画を立案。オーストラリアのマッカリー銀行をスポンサーにつけ、ラグビー用品についてはNZのカンタベリーがつき、韓国ラグビーの地位向上へとスタートを切っている。韓国代表選手も韓国ラグビーの将来を背負っているわけだ。負けられない試合であることは日本代表と変わりがない。土曜日は、両国ラグビーの未来をかけた大一番になる。

韓国の取材帰り、地下鉄はラッシュアワーだった。そっかぁ、休みやないんやね。

ところで、12月3日に行われる南アフリカ海外遠征100周年記念試合に出場する箕内拓郎選手は、香港から直接ロンドンに入るようだ。ただし、本人はいま予選に集中しているので、あまりその話はしたくないみたいだし、こちらもあまり話さないようにしている。箕内選手は、南アフリカ代表と対戦する世界選抜(WorldXV)に選出されているが、そのWorld XV のスコッドが発表になった。元イングランド代表のローレンス・ダラーリオがキャプテンを務めるスコッドは、合計で542キャップという豪華版。BKには、NZのジャスティン・マーシャル、フランスのトーマ・カステニエード、豪州のベン・チューン、南アのハーフィー・デュトイなど各国のスターが揃う。箕内選手のFW第3列は、ダラーリオの他、ウエールズのマイケル・オーウェン、アイルランドのジョニー・オコナー、先日豪州主将XV、レッズで来日していたデヴィッド・クロフトもいる。ここにタクロウ・ミウチが入るというのだから、改めて、その評価の高さを感じる。

◎愛好的美食日記
昨夜は、セントラル(中環)にある「鏞記酒家」に深緑郎さん、森本さん、カメラマンの高見くんと行った。ちょっと贅沢しました。がちょうのローストが有名なお店なので、写真のものを注文(2~3名用で150香港ドル)。あまりに美味しかったので、「ワン・モア・がちょう!」と言ったら、オーダーが通った。言ってみるもんやね。

Gachou

香港で日本の有名居酒屋チェーン店をよく見かける。メニューはほとんど日本と同じで値段も変わらないようだ。日本食は高級な感じで扱われている気がする。高見くんは、ある居酒屋で「てんぷらうどん」を食べて38香港ドル(約570円)だったらしい。

追記◎香港にいても日本のラグビーは気になる。先週末の試合では、関西大学ラグビーで、大体大が35-15で天理大を下し6戦全勝。同大は12-17で京産大に敗れ、初黒星。明大はFW戦で優位に立って帝京大に快勝。早慶戦は早大の勝ち。試合を見ていないので何も言えず。帰国したらビデオを見よう。

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きょうも雨の香港

今朝、テレビの天気予報を見たら、最高気温23度、湿度97%で雨。ここ数日は、たいてい24度、84%くらいである。土曜日の天気予報も雨になっている。ロースコアのゲームになるかもしれない。

Kawann

日本代表は、午前中、キングスパークグラウンドでトレーニング。約1時間半程度、韓国戦を想定したディフェンスをつけた練習などを行った。写真は、全体練習終了後、プレースキックの練習をする大西選手、大畑選手。赤塚選手も蹴ってみたりしていた。基本的には有賀選手がプレースキッカーを務めるが、沢木、正面、吉田、森田選手らも練習を続けている。

Kiku_1

昨日の韓国対香港戦について、太田GM兼HCは、「雨が強くあまり参考にはならない」としつつも、「ある程度予想通りだった」と言っていた。もちろん、要注意のチームだという認識であり、カーワンアドバイザーは、韓国戦について「大切なのはアグレッシブに行くこと。彼らを驚かせるほどに積極的に行きたい」と語った。

後藤選手がゆっくりだが、パスの練習を始めた。「復活の兆しです」と、表情もいくぶん明るくなった気がした。

きょうは肌寒かったので、JSPORTSのロゴ入りのウインドブレーカーを着ていたら、大畑選手に「どっかにアンテナ付けに行くんですか?」と突っ込まれた。僕は自分の服がJSPORTSのロゴ入りだということをすっかり忘れて、ノーリアクション。あとで気づいて、赤面である。

午後の日本代表は各自に与えられたメニューにしたがってウエイトトレーニング。疲れている選手もいるので、強度はそれぞれの体調に合わせてということのようだ。

2日前のことだが、香港の日本人ラグビークラブの人たちと食事する機会があった。香港では意外にラグビーが盛んで、女子のリーグも入れると、6リーグが存在し、9月から3月がシーズンなのだそうだ。日本人チーム「GAIWU」(ガイウ)は40名ほどが在籍し、3部リーグに所属している。香港ラグビー協会のサポートも手厚く、グラウンドはすべて協会が割り振ってくれる上に、すべて芝か人工芝。希望すればジャージーなども支給されるらしい。各リーグのトライ王などには協会から賞金も出るという。「日本のクラブよりはるかに恵まれていますよ」とのことで、香港セブンズなどの収益で協会が潤っているということなのだろう。

◎愛好的美食日記

Yamucha

日本代表の練習後は、いつものように深緑郎さんと森本さんと昼食に。きょうは少し贅沢して、セントラル駅近くの「陸羽茶室」で飲茶。全体的に大満足の味だったが、「プリン入りパイ」(22香港ドル)は甘さ控えめで、かなり美味しかった。

Purin

ランチからホテルへの帰りは、二階建ての路面電車に乗ってみた。1階に乗ったのだけど、僕でも天井に頭がつくくらい狭い。木曽選手とかぜったい無理だなぁ。一律2香港ドルで、約30円。安くて便利です。写真は、路面電車のとある駅なのだけど、こっちはとにかく広告の看板がデカイ。それが独特の雰囲気をかもしだしている。

Eki


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香港対韓国戦結果

香港対韓国代表戦は、21日、午後7時30分より、香港フットボールクラブのグラウンドで行われ、23-5(前半15-5)で韓国が快勝した。

Koriahonkon

試合前から視界が悪いほどの雨が降りしきるコンディションで、互いの攻撃の最後はほとんどノックオンで終わっていたほど。それでも韓国は、前半2分、FBチェ・ジェヨンのPGで先制すると、12分には、香港陣内22mライン付近のラインアウトから右オープンに展開し、FLキム・ジョンミンがライン参加でタテに抜け出し、CTBユ・ミンヒョンにつないでトライ。以降は、香港の粘りをBKのスピーディーなカウンターアタックなどで切り返し、23分、ラインアウトからのモールでトライ。15-0として精神的にも優位に立った。香港も、SOの位置に入ったFBビスリーのキックパスから1トライを返したが、あとは降りしきる雨の中でミスを繰り返して攻めきることができなかった。日本戦の疲れもあったかもしれない。動きは鈍い感じがした。

韓国は、FBチェのロングタッチキックが目を引いたほか、NO8イ・グァンムンの強烈なタックル、WTBチョ・インス、カク・チュルウンのステップワークなどが光っていた。ブレイクダウンのスキルも向上しており、春の韓国代表と比較してもかなりレベルアップしているように見える。日本もしっかりゲームプランを遂行しないと、簡単には勝てないだろう。特に後半香港を圧倒していたスクラムで逆に日本がプレッシャーをかけたいところ。日本代表の永田FWコーチも、「強いスクラムですね。しっかり組まないと」と要注意と受け止めているようだった。

試合後、韓国代表のソン監督に話を聞いた。「人工芝での練習が不足して適応できなかった。雨でミスが多くなったこともあるが、満足できる内容ではない。練習でやったことが50%しかできていない。コンディションを整えて日本戦に向かいます。FW戦でうまく戦えれば、いい試合ができると思います」

この試合は日本代表も全員で見に来ていた。数名の選手に話を聞いたが、韓国の各選手のスピード、個々のスキルの高さは認めていた。いよいよW杯のアジア代表の座をかけて一騎打ちである。韓国侮れず、が、きょうの僕の印象だった。

追記◎後藤選手と少し話せた。戦線離脱を残念がってはいたが気持ちは日本代表チームとともにあり、最後は「怪我をしっかり治します!」と、元気にホテルに戻っていった。

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雨の香港

火曜日の日本代表は、午前10時から約1時間半、キングスパークグラウンドにてトレーニングした。まずは急きょ招集され、昨夜12時にホテルにやってきた辻選手を拍手で迎えてスタート。ラックの低さを意識した練習など激しく身体をぶつけ合った。太田・カーワン体制の練習は課題が明確で実戦的なので見ていてわかりやすい。少しでも姿勢が高いと、カーワンアドバイザー(JK)から、「ボール越えて! 低く! 集中!」など厳しい声がとんでいた。

Luck

「練習に取り組む気持ち、集中力には満足していますが、ミスが多すぎます。ただ、ラックの練習は非常に良かった」とJK。確かにコンビネーションではハンドリングエラーが多いのだが、このメンバーで練習を繰り返すことによって呼吸を合わせるしかないのだろう。合流したばかりの辻選手にもコメントを聞いたのだが、「みんなが一緒に頑張ろうという感じがあって、チームの雰囲気はいいですね。僕がベテランになったからかもしれないけど、意見が言いやすい雰囲気があります」とすぐにチームにとけ込めたようだった。午後は、JKはじめ各スタッフが選手個々とビデオを見つつミーティング。それぞれの課題を明確に意識させていたようだ。

みなさんも心配している後藤選手は、負傷退場した際にすぐに病院に行き、いろいろと検査を受けています。日本代表にもドクターが帯同しており、いまのところ手の痛み以外は異状がないので経過を見つつチームに帯同する予定。

Biru

練習中にも小雨がぱらついていたのだが、午後はさらに雨が強くなった。この写真は、地下鉄セントラル(中環)駅近くにある高層ビル。庶民的な街とオフィス街が同居しているところだ。香港は、地下鉄、路面電車、バス、タクシーと、交通機関が充実しているのでとても動きやすい。地下鉄は乗り換えもしやすく、日本代表の練習取材へは、基本的に地下鉄で移動している。きっぷの買い方も簡単。路線図の駅のところを押せば、料金が表示される仕組みになっている。この手は深緑郎さん。

Kippu

◎愛好的美食日記
日本代表の練習後、深緑郎さんとラグマガ森本さんとショウワン(上環)駅まで移動し、コメントでもご紹介いただいていた噂の「九記牛腩」というお店へ。僕は「カレー牛バラ麺」(22香港ドル)を注文。油菜(11香港ドル)もつけてみた。計33香港ドル(約500円)なり。僕は辛いモノが苦手なのだが、このカレーの味はOK。美味しかった。汗だくになったけどね。

Gyuugyuu

さあ、これから香港対韓国戦を見に行ってきます。

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辻選手、合流決定

月曜日の香港は、午前中は快晴だったのだが、午後からは曇り空に。夜は半袖では肌寒い感じで、雨も落ちていた。日本代表は午前中、香港戦のビデオを見ながらのミーティングを行い、午後は九龍側にあるキングスパーク・グラウンドでトレーニングを行った。

Jaoanlo

練習前に太田GM兼HCから報道陣への報告があったのだが、香港戦で負傷退場した後藤翔太選手は、両手の人差し指の痛みが消えないため、韓国戦のプレーは不可能と判断。急きょ、NECグリーンロケッツの辻高志選手が招集されることになった。春に日本代表で活躍した三洋電機ワイルドナイツの池田渉選手は、負傷が癒えたばかりで本調子でないこともあり、代表経験豊富な辻選手の招集となったようだ。本人には月曜日朝に伝えられ、本日夜に急いで香港入りする予定。後藤選手は、そのままチームに帯同しており、練習場では元気そうな笑顔を見せていたが、指の痛みでパスなどは無理のようだった。責任感の強い選手だし練習熱心だから、もどかしいと思うけど、今後もあるし、いまはじっくり静養してもらいたい。

カーワンアドバイザーは、「後藤の負傷は本当に残念ですが、彼の健康が一番大事です。辻はベンチスタートになりますが、出場する機会は当然あるでしょう」と語った。持ち前の闘志で活躍してもらいたい。

練習のほうは、BKのパスつなぎやFWのラインアウトなど、ベーシックな部分を繰り返す軽いモノ。カーワンアドバイザーも「まだ疲れが残っているので、きょうは軽めですが、明日は厳しくやります」とのこと。例の滑りやすい試合球は、各チームに3個ずつ渡されているのだが、BKのコンビネーションはそのボールを水で濡らして行う試みも。表面の凹凸が少ないらしく、ほんとに滑りやすそう。

日本の練習途中に韓国代表の選手がやってきて、日本代表の練習が中断するハプニングも。ちょっと早く来すぎたみたいだったが、一瞬、緊張が走った。日本代表の練習が終わると、グラウンドに韓国の選手達が入ってきた。当然、我々日本の報道陣は追い出されるのかと思ったら、「きょう見たことは、内緒にしてください!」と愛嬌ある日本語でのお願いのみ。体つきは相変わらずビルドアップされており、動きも俊敏である。キックオフの練習など見ていると、キックも正確。SOのタッチキックもよく伸びていた。気になるのは、コーチングスタッフに、サモア代表、パシフィックアイランダーズなどのコーチを務めたNZ人のジョン・ボー氏がいること。ブレイクダウンの技術などは向上していると見るべきかもしれない。いずれにしても、韓国は明日の夜、香港と対戦するので、おおよその実力は分かるだろう。日本代表もこの試合は観戦する予定。

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さて、僕と深緑郎さんは、午後の練習までに昼食をとるため街中へ。きのうの日曜日は街に出ても人の多さを感じなかったのだが、月曜日の昼は歩道に人であふれていて驚いた。中心部だけなのかもしれないけど、香港は地下鉄の駅ごとに繁華街があって、人が多いのに驚かされる。この密集感は東京以上かも。地下鉄の構内はシンプルで綺麗(上の写真)。車内では、走行中でも携帯電話が使用できる。話している人がたくさんいた。

Tikatetu2

◎愛好的美食日記
ラグマガの森本さんに指摘され、「グルメ日記」改め、「美食日記」に。きょうの昼は、地下鉄ジョーダン駅近くにあるネイサンロードの粥麺家で「粥」を食べた。僕が注文したのは「ピータンと豚の赤身入り粥」。味がしっかりついていて、美味でありました。22香港ドルなり(約350円)。どうしても脂っこいモノが多くなるので、粥はほっとします。

Kayu

追記◎土曜の香港戦のあと、ホテル近くのパブで、イングランド対南アフリカ戦の終盤を見ることができた。平林泰三レフリーがタッチフラッグを上げているところを見て、なんだか感動した。トゥイッケナムで日本人レフリーがタッチジャッジを務めるのは初めてのこと。イングランドが逆転トライを奪い、連敗を7でストップされた試合は、日本ラグビーにとっても歴史的な日だったわけだ。平林レフリー、おめでとう。

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日曜日の香港

日曜日、日本代表は、午前中、プールでリカバリー。昼前にホテルに戻ってきた選手達を報道陣が囲んだ。有賀選手は昨夜、ホテルに戻るとスタッフに頼んですぐにビデオを見返したらしく、自分のプレースキックをチェック。「ビデオで見るとフォームが悪い。練習しますよ」と、コンバージョンの成功率が低かったのが、さすがに悔しかったようだ。

木曽選手によると、きのうの試合はボールが滑ったので、ラインアウトの並びを急遽変更し、木曽選手と大野選手が前でキャッチするようにしたとのこと。「フィフティ・フィフティのパスが多すぎましたね」と、チーム全体にぎりぎりのパスをつなごうとしすぎてミスが起きていたことを反省していた。他にも数名の選手に話を聞いたのだが、試合内容にはけっして満足しておらず、課題を口にする選手が多かった。

SO沢木、CTB大西、吉田というフロントスリーでは初試合でもあり、その上、前半途中でSH後藤が欠場するなど、コンビネーションがうまく合わない要因はいくつもあったのだが、ボールが滑りやすかったことは事実のようだ。試合球は、春のパシフィック・ファイブ・ネーションズと同じボールのはずなのだが、さらに滑りやすかったという。今後も国際試合でこのボールが使われるなら慣れていくしかない。パスで素速くボールを動かそうとする日本代表にとっては重要な問題だ。

また、人工芝グラウンドに対応して、固定式ポイントのスパイクをはく選手が多かったのだが、これも滑ってしまうことが多かったようで、スパイクのポイントも再考しなければならないようだ。いずれにしても韓国戦に向けて、多くの情報を得られたのはポジティブにとらえるべきなのだろう。

負傷退場の後藤選手だが、太田GM兼HCによると、本人が指先に痛みを訴えてはいるものの骨などに異状はないらしく、大事には至っていない様子だ。したがって、SHの追加招集も今のところ予定されていない。

Img_2279

選手達の取材をしたあと、深緑郎さんと、ホテルの近辺を散策。「小林さん、あんなによく前に出てディフェンスするジャパンって、あんまりなかったですよね」。「うん、抜かれたときにあんなに速く戻るジャパンも初めて見たなぁ」。そんな話をしながら歩く。通りでは、二階建ての路面電車が頻繁に行き交い、クリスマスの飾り付けが着々と進む場所も。

Chirismas

そして、ビルを囲む竹で組んだ足場。これでビルの改装をしたりするのだけど、これは昔から変わらず。いつ見ても怖い。そして、またしても地元の人に道を聞かれた。

Taketakle

◎愛好的グルメ日記
深緑郎さんと、ラグマガの森本さんとワンチャイにある食堂で人気のある牛肉麺を食べた。これで22香港ドルだから、約350円くらい。

Gyuuniku

香港は、安くて美味しいモノが街にあふれている。深緑郎さんの感想では、5年前に来たときより、レベルアップしているといるとのこと。僕は10年ぶりなんだけど、たしかに気軽に入れて美味しい店が増えた気がする。マンゴーやタピオカなどデザートメニューも豊富で、このまま行くとかなり増量して帰国することになりそうである。

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香港に快勝

Honkonnfc

日本代表、まずは白星スタートである。18日、午後7時半より、香港フットボールクラブ・グラウンドで行われた日本代表対香港代表戦は、スクラムで圧倒するなど、終始プレッシャーをかけ続けた日本代表が、香港代表をノートライに抑え、52-3で快勝した(写真、暗くてごめんなさい)。

前に出続けるディフェンスは機能していたし、スクラムも圧倒、ラインアウトも木曽、大野というジャンパーが完璧なキャッチを見せた。ただ、攻め込んでのボールがつながらないなど、ミスも多く、接点で激しくファイトしてくる香港にターンオーバーされる場面も多かった。ホームの大声援を背に懸命に頑張る香港に思わぬ抵抗を受けた感覚だろう。

キックオフ時の気温は24度。湿度は正確には分からないが、選手の汗の多さからしてかなり高かったようだ。それがハンドリングエラーを多発させる要因でもあっただろう。試合は香港のキックオフで始まった。そのキックオフリターンで、モールからSH後藤がパントをあげ、香港のキャッチミスをついて、左オープンに素速く展開。FL木曽がラインブレイクして一気に攻め込み、日本代表が試合の流れをつかむ。2分、ゴール前のラインアウトからモールを押し込んで、FLオライリーがトライ。見事な先制劇だった。

7分、ゴール前のフリーキックから後藤が速攻をしかけ、HO山本がよく反応してゴール右隅にトライ。その後も、香港の攻撃を前に出るタックルで次々に後ろに下げ、観客席で見ていたカーワンアドバイザーから思わず「ナイス・ディフェンス!」と声がかかったほど。13分にも、ゴール前のラインアウトからモールを押し込み、FLオライリーがトライし、「前半20分で力を出し切る」というチームの意志が感じられる戦いぶりだった。ただし、3トライ目の攻防の中でSH後藤が倒れ、当初は腕のしびれを訴えていたのだが、数分後に過呼吸のような症状になり、退場するアクシデントがあった。

試合のほうは伊藤護が交代でSHに入り、香港SHネイラーにPGを決められたものの、初キャップのFB有賀のカウンターアタックなどで香港につけいるスキを与えず、27分にゴール前PKからの速攻でLO大野がトライ。32分のオライリーのトライの直後には、自陣右中間のスクラムからSH伊藤が右のショートサイドを抜けだし、WTB大畑へ。大畑は快足を飛ばして40mを走りきり、詰めかけた日本代表サポーターを喜ばせた。

前半終了間際には、SO沢木がPGを決めて33-3で折り返し。後半なかばまでは、香港の接点での激しい抵抗に苦しんだが、19分、敵陣深く攻め込んだスクラムからWTB小野澤がマークの選手と一対一の勝負に勝って左隅トライ。31分、交代出場の赤塚、39分、FB有賀がトライを重ねて、最終的には、9トライを奪う快勝だった。

Japanwin

木曽、大野は空中戦で完璧なキャッチを見せただけでなく、攻守に運動量豊富に動き回ったし、PR西浦のディフェンスの上がりのスピードも印象的だった。FW陣はスクラムも再三押し込み、セットで相手を圧倒。オライリー、バツベイ、箕内は突破役として活躍しただけではなく、ブレイクダウンでも激しくボールに絡んでいた。BKも、SO沢木、CTB吉田、大西が好タックルを連発。それぞれが持ち味を出していた。吉田はPKからのタッチキックも正確だったし、ビッグタックルもあり、頼もしかった。

初キャップのFB有賀は、フィールドプレーは安定していたが、前半、5回連続でコンバージョンが決まらなかった。不慣れなキッカーを任された上に難しい角度が多く、致し方ない面もあるのだが、2本は決めておきたい位置だった。いったん沢木にチェンジしたが、太田HCとカーワンアドバイザーから、最後まで蹴るように言われたらしく、後半は再び蹴り、タッチライン際から見事に2本決めた。このあたりが、大物たる所以なのかもしれない。

◎首脳陣のコメント
「相手をノートライに抑えた点でいいゲームでした。ただし、モール、ラックの姿勢が高く、ここは韓国戦に向けての修正ポイントです。セットで圧倒するゲームプラン通りにできたことには満足しています」(太田GM兼HC)
「きょうのゲームで嬉しかったのはディフェンスです。DFのラインスピード、一対一のタックルは良かった。ラックについては香港に学ぶことがありました。きょうは、久しぶりの日本代表の勝利を喜びたい。韓国戦はもっとプレーを良くします」(カーワンアドバイザー)
「この結果を素直に喜びたいです。香港が接点できびしく身体を張ってきたので、自分たちのリズムでボールが動かせませんでした。後半の最後は我々のペースアップに香港がついてこられないくなったので、もっともっとペースアップしたかったです」(大畑キャプテン)

ただいま夜の11時過ぎ。ホテルに戻って大急ぎで書きました。きょうは、こんなことろで。日曜日の日本代表は、プールリカバリーであとはフリー。かなり激しい試合になったので、ゆっくり身体を休めてほしいと思う。会場は、日本のファンも多く、日本コールがしばしば起きたが、やはり香港サポーターが圧倒的。この試合内容だと、香港は韓国とかなりいい試合をしそうだ。香港対韓国戦も楽しみになってきた。

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