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2006年2月5日 - 2006年2月11日

お薦めマッチ_0211

スーパー14が始まった。金曜日の夜、僕は、オーストラリアの新チームであるウエスタン・フォースと強豪ブランビーズの試合を解説した。久しぶりに海外ラグビーを深緑郎さんと解説できて楽しかったなぁ。録画で観る方も多いと思うので内容は詳しく書かないが、グレーガン、ラーカム健在、両チームともに仕掛けが早い、早い。これぞスーパー14である。また、僕は見ていないのだが、この日はハリケーンズ対ブルーズの収録もあった。面白い試合になったようだ。ハウレットの髪型が変わっているらしいよ。

スーパー14の放送スケジュールが昨年より遅れるのでご不満の方も多いと思います。僕が答えることではないかもしれないけど、4月以降は昨年並みに戻るようです。ってことは、どこかでもの凄く詰めて放送するってことですね。

さて、この週末はトップリーグ(TL)の入替戦4試合と、日本選手権2回戦2試合が行われる。まずは、入替戦だが、組み合わせは以下の通り。

◎2月11日(土)
12:00 リコーブラックラムズ対ホンダヒート(秩父宮)
14:00 セコムラガッツ対九州電力(秩父宮)
13:00 ワールドファイティングブル対NTT東日本(花園)
13:00 福岡サニックスブルース対近鉄ライナーズ(博多)

勝てば昇格、負ければ降格のサバイバルマッチだから何が起こるかは分からない。だが、1シーズンTLでもまれた経験がある分、TLチーム優位とみる。返り咲きを狙う近鉄ライナーズ、急ピッチの強化が進むホンダヒートあたりは地力があり、僅差勝負になるかもしれない。現時点で発表されたメンバーだと近鉄はWTBにフィジー代表のトゥイレヴが入っている。彼が本調子ならサニックスにとって怖い選手だ。ホンダの両CTB三木とトゥプアイレイも突破力は抜群。リコーとの戦いはFW戦が鍵を握る。

日曜日は日本選手権2回戦。こちらもTLのNEC、トヨタの優位は動かないが、来季からTL入りを決めたコカ・コーラがどこまでやれるか、早稲田が目標にしてきた「打倒・トップリーグ」が成し遂げられるのかに注目が集まる。早稲田はアゴの骨折があった五郎丸が間に合った。大学選手権時の体調に戻っているかどうかは試合が始まってみないと分からないが、ベストメンバーでTLにチャレンジできるわけだ。 チケットも指定席はほぼ完売状態と聞く。昨日の毎日新聞の夕刊は、一面で『「最強」早大ラグビー トヨタと激突』と大きく報じていた。いろんな意見はあるだろうけど、早稲田ラグビーの影響力の大きさを再認識する。清宮監督がメディアにどんどん情報を出していくタイプなのも好影響を与えていると思う。しかし、トヨタの立場に立つとやりにくいだろうなぁ~。互いに力を出し合う好ゲームを期待しよう。

◎2月12日(日)
12:00 NECグリーンロケッツ対コカ・コーラウエストジャパン(J SPORTS 3 11:55~生放送)
14:00 トヨタ自動車ヴェルブリッツ対早稲田大学(J SPORTS 3  13:55~生放送)


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廣瀬俊朗選手と会う

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木曜日の朝は、8時半に家を出て京王線の府中駅に向かった。東芝府中ブレイブルーパスWTB廣瀬俊朗選手の取材のためだ。トップリーグの後半戦に、SOからWTBにポジションチェンジして大ブレーク。タックルされても簡単に倒れず、キックもパスもできるWTBは、東芝のワイド展開の軸になっていた。トップリーグ、マイクロソフトカップ連覇のあと、薫田監督、冨岡キャプテンともに、廣瀬選手の成長を絶賛している。

なぜラグビーマガジンが、王者東芝の中で彼のインタビューを企画したのか。それは2月25日発売の同誌で明らかに。なんて、ちょっとオーバーかな。でも楽しみにしていてください。

廣瀬選手とは、取材現場ではよく顔を合わせるけど、きちんとインタビューしたのは彼が大学3年生の時以来だった。ラグビーマガジンの「選手秘話」のコーナーである。廣瀬選手も、その時のことを憶えていてくれた。実は僕も非常に印象に残っている彼の言葉がある。秘話の冒頭にそれを書いた。
「高校の頃から、選手秘話に取り上げてもらうのが夢だったんです。もう、いつ辞めてもいいな。ちょっと、取材が早すぎますよ」。

えっ、ラグビー続けたほうがいいよ。そう言ったような気がする。廣瀬選手は、大阪の北野高校から慶應義塾大学理工学部機械工学科に進み、あの頃は大学院で研究を続ける意向だった。でも僕はそれはもったいないと思っていた。彼は高校日本代表だったし、すでに日本A代表にも選出されていて、将来を嘱望されていたからだ。その後、なぜ彼が東芝に進む決断をしたのか、そのあたりのことはラグビーマガジンに書きますね。最近、こんなのばっかりだな~。ごめんなさい。

廣瀬選手は東芝の製品などを開発する部署に所属する。「まだ見習いです」と言っていたが、将来、凄いモノを開発したりするかも。その前に、ラグビーで日本代表になってほしいな。SOとしての総合的スキルを持ち、WTBをこなすスピードもある選手はなかなか見つからない。期待してます。

◎愛好的観劇日記
【ラブハンドル】観ました。渋谷パルコ劇場にて。作=中谷まゆみ、演出=板垣恭一、出演=原田泰造、富田靖子、瀬川亮、長野里美、小須田康人、石黒 賢。
 軽い話だと思って気楽に見に行ったら、はからずも感動した。よく出来たお芝居だった。「ラブハンドル」はお腹の周りの贅肉のこと。原田泰造演じるバツイチの弁護士と富田靖子演じる秘書の恋愛話が軸だが、周辺の恋愛も絡み合って笑わせるし泣かせる。面白かったなぁ。富田靖子は可愛かった。瀬川くん、エネルギーあっていいなぁ。さすが元ラグビー選手。本物の筋肉も披露してくれた。


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選手選考について

水曜日は専門学校の講師の日だったのだが、2月8日が最終日ということになった。毎週受け持っていたライター講座が今期最後だったので、先週のスポーツ文化論に引き続きこれですべて終了である。文章の書き方の基礎的なことや心構えを話してきたのだけど、未熟者の僕の話をみんなよく聞いてくれた。毎回いろんなテーマで課題を出し、添削してアドバイスすることを繰り返した。どんどん上手くなっていく学生がいると本当に嬉しかった。ブログを読んでくれている学生もいるようだ。ありがとう。一緒に撮った写真を持って来てくれた学生もいて嬉しかった。部屋に飾っておくね。この日記は口語体だから、スポーツのレポートを書くときには真似しないように。よろしく。

さて、日本代表について、きのうの日記では説明不足のところがあったので補足しておきたい。まず、日本代表が今年のターゲットとしている「W杯アジア予選突破」だが、これは11月にスリランカで行われる試合を指している。2007年フランスW杯のアジア予選は4回行われることになっていて、2004年、2005年と1回ずつ開催されたので、2006年は2回行われる。4月が3回目で最終予選が11月になるわけだ。もちろん、最終予選はディビジョン1の3か国で行われるから、それまでの3回の予選でディビジョン1の3チームに入っていないといけない。たとえばもし、4月の予選で韓国に負け、アラビアンガルフが韓国に勝ち、三すくみになって最下位ということになると、ディビジョン2の1位と自動的に入れ替わる。つまり、その時点でW杯出場権を失うわけだ。だから、決して侮ってはいけないのである。最終予選では、ディビジョン1の1位が自動的にW杯出場。2位は敗者復活戦に回る。2007年W杯2勝の目標を達成するために、予選だけは慎重に戦わなくてはいけないのだ。

なお、テレビ放映についてはっきりしたことは言えないのだが、過去の例からいって、JSPORTSは最終予選は放送するはず。また、春のアウェイのテストマッチも放送する方向だと聞いている。

有賀選手が選ばれなかったことについては記者会見で報道陣からも質問があった。エリサルドHCの説明はこんな感じだった。「有賀選手については、昨年の7人制日本代表でも素晴らしいパフォーマンスを見せました。能力は高いと評価しています。しかし、15人制のパフォーマンスを見たかぎりでは今回入らなかったということです。今回のメンバーで95%はW杯に向かいたいと思いますが、まだ新しい選手の入る余地はあり、彼もその候補でしょう」。僕も有賀選手は入ってもいい実力があると思う。だからといって今回FBで選ばれた選手が有賀選手より劣っているかといえば、そうは思わない。これは僕の考えだが、選手選考はコーチが作りたいチームに合う選手を選ぶものだし、コーチの色が出て当然だと思う。誰もが納得できる選考というのはなかなか難しい。

今回の選考について太田GMは説明した。「代表の選考にあたっては、ジャン・ピエール・エリサルドヘッドコーチ(HC)以下、永田、中山両コーチと私を含めてスカウティングをしてきました。特にトップリーグ、マイクロソフトカップ、大学選手権については、この4人でほとんどすべての試合を見ました。ボールキープ力のある選手、タックルの出来る選手を候補として、我々が目指すアダプタビリテ(適応)を体現できる選手を選考しました」

僕は日本代表に遠く及ばない選手だったから自分に置き換えるのは申し訳ないのだけど、選抜チームに選ばれなかった時やレギュラーから外された時などは「俺のほうが絶対に上手い。見返すしかない」と思っていた。今回外れた多くの選手もそう思っているはずだし、選ぶ方も辛い気持ちがあっただろう。そういう厳しい世界に彼らは生きている。選考結果が発表されるたびに僕も神妙な気持ちになる。選ばれた選手は意気に燃え、選ばれなかった選手はさらに精進する。2007年W杯までは17か月ある。これからのプレーぶりで必ず新しい選手が入ってくるはずだ。選ばれなかった選手達の奮起がさらに日本代表を強くすると思う。僕はそれを見ていたい。

追記◎IRBの国代表規定では国籍は問わないので、他国でも国籍の違う選手が代表になっていることはあります。

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2006日本代表スコッド発表

火曜日は日本ラグビー協会で2006年の日本代表候補56人の発表記者会見があった。同時に、夏までのテストマッチスケジュールなども発表された。非常にタフな日程である。メンバーは日本協会のホームページを見ていただきたいのだが、発表された56人を日本選手権終了後に32名に絞って、3月30日~4月13日に行われるフランス合宿(フランス・ダックス地方)に臨み、4月以降の国際試合に備える。フランス合宿では、地元地域代表などと3試合を行う予定。

この56名の選考についてだが、負傷により選出されていないのは、東芝府中のHO塚越、FB立川で、エリサルドHCも残念がっていた。「この選手をベースにW杯に臨みます。熟慮の末の発表であり、潜在能力の高い選手を中心に選んでいます」

56名をこの時期に発表したことについて、太田GMは「すでにシーズンを終えている選手も多く、モチベーションと、体調を維持してもらいたかった」と説明。セレクションについても「エリサルドHC以下、永田、中山両コーチと私も含めて、トップリーグ、マイクロソフトカップ、大学選手権、すべてのゲームを見てきました。ボールキープ力があり、タックルの出来る選手を候補とし、アダプタビリテ(適応)を体現できる選手を選びました」と語った。

また日本代表の観客動員アップ(目標は毎試合2万人)のためにも情報公開が必要ということで、太田GMのブログを始めることも発表。連日更新を目指す。すでに始まっているのだが、太田さん、連日は大変ですよ~。「ほぼ」をつけたほうがいいと思うなぁ。でも、そこまでしてファンとの接点を持とうとする意欲はとてもいいと思う。この春はファンイベントもたくさん企画されているようで、このあたりも専任GMの効果が現れているということだろう。

大学生で選出されたのは、昨年までにすでに日本代表入りしているSO森田、FB五郎丸をのぞくと、SO曽我部のみ。プレーの幅の広さが評価されたようだ。今回のセレクションは第一次段階であり、春のテストマッチシリーズに誰が残っているかは未知数。フランス合宿に参加できなかった選手も、グルジアとの日本A代表戦などでパフォーマンスのチェックをし、結果次第で入れ替えもあり得るとのこと。エリサルドHCが最重要ポジションとするSH、そしてゲームコントロール能力が問われるSOのポジションで誰が残るのか、じっくり見ていきたい。

それと、キャプテンについてはみなさん興味のあるところだと思うし、報道陣からも盛んに質問があったのだけど、これは考え方の根本的な相違と言うべきか、平行線だった。日本ではキャプテンは精神的主柱として考える場合が多いので、チームのリーダーは誰なの? という質問になるのだが、エリサルドHCの考えは「キャプテンはゲームをリードする人」ということなので、メンバーが決まっていないのにキャプテンは選べず、彼が最も重視しているポジションであるSHという答えになるわけだ。実際、フランスではSHのキャプテンが多い。しかし、「必ずそうする」と言っているわけではなく、「今答えるなら、そうなる」という言い方だった。選手が固まってきてからということなのだろう。この件については、報道陣、エリサルドHCともにもどかしい問答になった。

スケジュールは以下の通り。日本が実力派のチームと短期間にこれほど連続して対戦するのは珍しい。いずれも強豪だが、現状の力関係からいって、グルジア戦あたりまでに徐々にメンバーを固めて、6月から始まる強豪国相手のテストマッチに全力でチャレンジしたいところだ。エリサルドHCも言っていたが、いろんなタイプのチームが並んでおり、しっかり準備して臨んでいけば、非常にいい強化になる日程と相手だと思う。

◆日本代表関連スケジュール
3月30日~4月13日 フランス合宿
4月16日(日) 日本代表対アラビアンガルフ代表(東京)
4月23日(日) 日本代表対韓国代表(東京)
5月10日(水) 日本A対グルジア代表(大阪)
5月14日(日) 日本代表対グルジア代表(大阪)
6月4日(日)  日本代表対トンガ代表(九州)
6月11日(日) 日本代表対イタリア代表(東京)
6月17日(土) 日本代表対サモア代表(サモア)
6月24日(土) 日本代表対NZジュニア(NZ)
7月2日(日)  日本代表対フィジー代表(大阪)

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トップリーグ表彰式

月曜日は、品川の新高輪プリンスホテルでジャパンラグビートップリーグの表彰式(TOP LEAGUE AWARDS)が開催された。

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チーム表彰は、優勝(東芝府中)、準優勝(三洋電機)、3位(NEC)、フェアプレーチーム賞(一番反則の少なかったチーム=神戸製鋼)、ベストファンサービス賞(神戸製鋼、ヤマハ発動機)の5部門。そして個人では、最優秀選手=立川剛志(東芝府中)、新人賞=後藤翔太(神戸製鋼)、得点王=廣瀬佳司(トヨタ自動車)、最多トライゲッター=ダミアン・マクイナリ(クボタ)、セネ・タアラ(セコム)、ベストキッカー=廣瀬佳司(トヨタ自動車)がそれぞれ表彰された。

最優秀選手の立川選手は怪我のために欠席だったのだが、メッセージを冨岡鉄平キャプテンが代読。ファンや関係者、チームメイトへの感謝が述べられ、最後は「来年はシンビンにならないよう気をつけます」と、会場の笑いもとっていた。

2年連続の得点王、ベストキッカーとなった廣瀬選手は、チームの53トライ中、50本のコンバージョンキックを決めての受賞。今季の181得点はトップリーグ新記録だった。「2年連続の受賞を嬉しく思います。たくさんキックを蹴る機会を与えてくれたチームのみんなに感謝しています」。コメントも良かったなぁ。

そして、今回新設されたのが「ベストホイッスル賞」である。僕は何度かラグマガにベストレフリーを設けるべきだとコメントしたり、他でも書いたことがあったので、この賞が新設されたのはとても嬉しい。やはり、選手だけでなく、レフリーも一緒になって日本ラグビーを盛り上げていかなければいけないと思うからだ。これは、トップリーグ全12チームの監督(ヘッドコーチ)の投票によって決まった。第一回の受賞者は、相田真治レフリーである。安定感のある笛が評価されたようだ。「今季の目標は、ピッチの中で当たり前のことを、当たり前にやりたいということでした。この受賞は、すべてのレフリーと分かち合いたいと思います」。選手たちが一番求めているのは、一貫性のある笛だと思う。レフリーのみなさん、いい励みができましたね。

冒頭の写真はベストフィフティーンである。この賞は記者と監督(ヘッドコーチ)の投票で決まった。1高橋(東芝)、2山本(三洋)、3笠井(東芝)、4浅野(NEC)、5熊谷(NEC)、6渡辺(東芝)、7マーシュ(NEC)、8箕内(NEC)、9後藤(神戸製鋼)、10ブラウン(三洋)、11小野澤(サントリー)、12マクラウド(東芝)、13山内(三洋)、14大畑(神戸製鋼)、15立川(東芝)。

3年連続の受賞は、高橋、マーシュの両選手。マーシュ選手は体調不良、立川選手は怪我で欠席だった。全員スピーチし、ほとんどの選手がチームメイトへの感謝を述べた。そのなかで印象に残ったのは激戦区のロックで初選出となった浅野選手のコメントだった。「世界的に2mの選手も多く、トップリーグでも190cm台の多いポジションで、僕みたいに身長の低い選手(184㎝)を選んでもらえて嬉しい。高校では今、小さなロックが多い。そんな選手に夢と希望を与えられたら嬉しいなって思います」

新人賞、ベストフィフティーンのダブル受賞となった後藤翔太選手にインタビューする機会があった。新人賞はともかく、ベストフィフティーンについては、しきりに「場違いです」を連発していた。これは、2月下旬に発行される日本協会の機関誌に掲載されるものだ。早稲田大学と神戸製鋼のプレースタイルの違いなど、興味深いことを答えてくれたので、ぜひ読んでください。

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マイクロソフト杯決勝結果

日曜日の秩父宮ラグビー場も冷え込みました。でも、試合は熱かった。観客は公式発表で12,261人。バックスタンドはほぼ埋まっており、メインスタンドで解説していた僕にとっても気持ちのいい試合だった。御来場のみなさん、ありがとうございました。

東芝は強かった。僕は東芝の選手達はよく取材させてもらっているし、薫田監督、冨岡キャプテンのリーダーシップを尊敬しているが、前半大量リードを許したサントリーを思わず応援してしまった。前半、東芝の冨岡キャプテンは、トスに勝って風上を選択。先手をとって攻勢に出た。風下に立ったサントリーは、陣地を挽回するキックにミスが多く、容易にカウンターアタックを許したり、自陣からの攻撃でミスをしてしまうなど、自ら東芝にボールを渡してしまうプレーを続けてしまった。これが最大の敗因だと思う。攻撃力ある東芝にボールを与えない戦略がサントリーには必要だった。東芝はボールのキープ力があるから、ミスを挽回できる。サントリーはミスが失トライに直結していた。前半を終えて、28-6と東芝リード。サントリーにとっては失点をもう1トライ抑えていれば、風上に立った後半、もっと接戦できたはず。それくらい試合を左右する強風だっただけに、もったいなかった。

マイクロソフトカップMVPは、東芝CTBマクラウド選手。文句なしだ。毎試合パフォーマンスが安定しているし、この日も、先制トライのお膳立てだけでなく、次々にチャンスを作った。何より素晴らしいのは、常にボールを両手で持ち、周囲を生かそうと動きながら、チャンスと見れば一気に抜いて出る臨機応変なプレーぶりである。若い選手に手本にしてもらいたいプレーだ。元NZ代表のCTBだが、今でもNZに戻って十分活躍できるレベルを保っているのは恐れ入る。

試合後、来週日曜日放送の「ラグビープラネット」の取材で冨岡キャプテンに話を聞いたが、昨年のマイクロソフトカップ優勝時に比べると、チーム状態ははるかにいいようだ。「昨年はこの大会に優勝した時点で、チームに余裕がなかった。今季は最初から日本選手権を獲ろうと言ってきましたから」。

冨岡キャプテンは、試合直後の表彰式前のインタビューで、場内の観客に向かってこう言った。「両チームのサポーターのみなさん、寒い中、東芝とサントリーさんの応援をありがとうございました。おかげで、気持ちのこもった、いい試合が出来ました」。あとで、あるサントリー・ファンの方にうかがったのだが、「あの言葉は嬉しかったです。冨岡選手の試合はまた見たいと思いました」と言っていた。やるね。鉄平君。

◆マイクロソフトカップ決勝戦結果
東芝府中ブレイブルーパス ○33-18● サントリーサンゴリアス

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日本選手権1回戦結果

土曜日の秩父宮は冷え込んだ。第1試合の前にピッチレベルの気温が4度だったから、日陰になっている観客席はさぞ寒かっただろう。みなさん大丈夫でしたか? 僕は1試合目の解説をして、2試合目はバックスタンドで見ていた。日当たりが良くって寒くはなかったけど、タマリバの頑張りには力が入った。

コカ・コーラと関東学院は、両チームの力量が接近していると思っていたが、やはり関東学院が健闘した。コカ・コーラは、CTBラウペペ、FL山口キャプテンが負傷欠場とあって、FWに外国人選手を2人起用していた。このFWで圧力をかけたかったところだが関東学院も接点には強い。コカ・コーラはここで関東を崩せず、試合は拮抗した。FB有賀は足腰の強い突破を繰り返し見せてくれたし、トライゲッターのWTB北川は相手ボールを奪って80m以上の独走トライを決めた。7-7のまま後半40分を迎えた時には抽選かと思われたが、最後はコカ・コーラのHO蔵がゴール前のモールから意地のトライを奪った。これでコカ・コーラは、トップリーグの上位チームにチャレンジできることになったわけだ。来季に向けて、勝っても負けても課題を見つけられる試合をしてほしい。

この時期の試合は、大学チームにとって調整が難しい。1月8日の決勝戦以降、これだけ試合間隔があると、ゲームフィットネスとかゲーム勘はどうしても鈍る。2試合目の早稲田もそのあたりが影響したのか、前半は特にミスが多かった。

しかし、タマリバの工夫と頑張りは賞賛されるべきだろう。前半は0-7での折り返し。後半2分には、CTB山本が絶妙のコースに走り込んで、早稲田の防御ラインを突破、そのままインゴールに飛び込んだ。早稲田の防御ラインを抜くために周到に準備されたプレーだったらしく、まさに会心のトライ。7-7の同点である。早稲田の攻撃力を出させないように、できるかぎりボールを保持していく戦い方は見事だった。スクラムの劣勢がなければ、もっと健闘できただろう。それぞれ忙しい仕事の合間をぬってトレーニングに励み、学生王者にここまで対抗したのは立派だった。試合後、数名の選手達に話を聞いたが、心からラグビーを楽しんでいて好感を持った。桑江、高田という、早稲田と慶應OBの両LOも良かった。桑江選手は「自分の時と同じサインプレーもあった」と、ラインアウトで早稲田にプレッシャーをかけていた。このあたりの話は日曜日深夜放送のJSPORTS「ラグビープラネット」に特集される。ぜひ、ご覧ください。

早稲田の清宮監督は試合後、「タマリバがよくやったということです。しかし、我々のきょうのターゲットはゲーム勘、ゲームフィットネスを得ることでした。そういう意味ではいい試合だったのでは」と、ある程度の苦戦は想定していた様子だった。次はトップリーグへのチャレンジである。

日本選手権1回戦■試合結果
コカ・コーラウエストジャパン○12- 7●関東学院大学
早稲田大学○47- 7●タマリバクラブ

コカ・コーラと早稲田の相手がどこになるのかは、マイクロソフト杯決勝結果次第。東芝が勝てば、トップリーグ(TL)2位の三洋電機がトーナメント表の右端に入り、4位のトヨタが東芝のブロックに入るため、NEC対コカ・コーラ、トヨタ自動車対早稲田という組み合わせになる。一方、サントリーが勝てば、サントリーがトーナメント表の右端に入り、TL4位のトヨタは出場できなくなる。東芝ブロックにはTL3位のNECが入り、NEC対早稲田、三洋電機対コカ・コーラになる。さあ、どうなるかな?

というわけで、これからシックスネイションズを見ます。感想は明日以降に。

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