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日本代表第1戦

Lyon1

日本代表の初戦が終わった。若いメンバーが軸の日本代表にベストメンバーのオーストラリア代表ワラビーズだから、敗戦は致し方ないところではある。しかし、日本代表は1か月前からこのメンバーで準備してきたのだし、数名の負傷者はあったが、もっと点数の詰まった試合ができるはずだった。チャンスがありながら果敢に攻めなかったところは気になる。そこまで作りきれなかったということなのか。膝を痛めて途中退場したゲームキャプテン佐々木の「残念です」という一言が重かった。

前半は、日本代表の健闘が40,000人を越える観衆を盛り上げた。日本からのサポーターも多く、赤いジャージはざっと100を越えていたと思う。試合のほうは、CTBオト、平らが素早く前に出て相手をミスを誘い、佐々木、渡邉、木曽のFW第三列も体をはってワラビーズの攻撃を食い止めた。しかし、ワラビーズの力強さ、巧さ、素速さは、次第に日本代表選手のスタミナを奪っていった。CTBモートロック、FLエルソムの突進、SHグレーガン、SOラーカムのゲームコントロール、FBレイサムのフィールディング、キック力など、うならされるプレーは多かった。後半10分過ぎからは完全に日本代表の足が止まり、個々の選手が思いきって仕掛けてくるワラビーズの攻撃についていけなくなった。あらゆる面で力不足を見せつけられる敗北だった。

「低いタックルに入り続けられなかったです」。ときおり思い切った出足でプレッシャーをかけていたCTB平も唇をかんだ。

膝を負傷して病院に向かった佐々木に代わって記者会見に出席した小野澤はこう語った。「世界2位のチームが強いことは分かっていた。それでも、自分たちなりのゴールを設定して、しっかり準備はしてきた。一丸となってがんばってきたチームを誇りに思っています」

以下、首脳陣のコメントである。
カーワンHC=「前半はやりたいラグビーができました。若手中心のなかでよくやったと思います。フィジー戦は非常に重要な試合になります。80分間、自分たちのラグビースタイルを貫くことが課題になります。最後にアジアのラグビーには未来と可能性があるということを付け加えたい」

佐々木隆道ゲームキャプテン=「残念です。日本の一つ一つのミスがトライに繋がってしまい、この点差になった。ディフェンスは頑張れたところもあった。まだ3試合あるので、我々のラグビーが世界に通じることをアピールしていきたい。個人的には、チームをもう一度立て直さなくてはいけないところで退場してしまい、チームのみんなに申し訳なく思っています」

■試合記録
9月8日(15:45キックオフ/日本時間22:45キックオフ)
フランス・リヨン(Stade Gerland)
オーストラリア代表 91-3 日本代表(前半23-3)

W杯はまだ始まったばかり。このまま下を向いているわけにはいかない。大会の総括は、すべてが終わってからにして、まずは2試合目のフィジー戦に集中してもらいたいと思う。箕内拓郎キャプテンは言っていた。「きょうの選手達は気持ちを見せてくれた。この熱さを、フィジー戦で結果につなげたいです」。

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    コメント

    それでも私は日本代表の健闘を信じています。

    投稿: 伸之佑 | 2007年9月11日 01:26

    ワラビーズのバリバリの一本目に対して格下のジャパンが二つのチームを作って挑めば、始めから結果は見えてたはず・・・。
    中三日のしばりもあるけど、ワラビーズとのテストマッチなんてそうあるもんじゃない。ましてやファーストメンバーのワラビーズ。
    ジャパンにもファーストメンバーで挑んでいってほしかった。。。
    それでこの点差なら納得できます。

    この結果ならフィジー戦は絶対に勝たなくてはいけませんね。

    投稿: ターボ | 2007年9月 9日 23:36

    村上さん、お疲れ様です。私も対オ-ストラリア戦、悔しい思いで見ていました。予想以上に点差がついてしまいましたが、最後まで果敢に戦った日本選手をたたえたいと思います。
    さて、みなさんがワ-ルドカップで盛り上がっている中、場違いかもしれませんが、今日行って来たオ-ル関東対ケンブリッジの試合について。10回目を記念して、関東学院は学生でなく、今トップリ-グで活躍中のメンバ-でそろえてきて、とても見ごたえがありました。しかし、ケンブリッジのラフプレ-は目に余るものがありました。後半こそイエロ-カ-ドが4枚出ましたが、実際はそれ以上だったでしょう。興奮して思わず手が出た、という感じではなく、故意で悪質だったと思います。最後に自分でノッコンしておきながら、頭にきて客席にボ-ルを蹴り出すなんて、あきれてものも言えません。
    ラグビ-が格闘技だとしても、紳士のスポ-ツであるはず。とても紳士の国から来た人たちとは思えず、後味が悪かったです。

    投稿: メリ- | 2007年9月 9日 23:27

    そう言えば、J SPORTSの中継、音声と映像がずれてましたね。
    まあ、そんな事は良いですが、ウェールズ対カナダの試合を見ていたら、想像以上にカナダが強かったです。不安に成りました。ジャパンは大丈夫でしょうか?

    投稿: rugbyhead | 2007年9月 9日 23:15

    ブレイブ、もっと激しく。

    桜の魂ぞ、いまこそ
    ブレイブ。

    もっと勇敢に大胆に。

    投稿: 勇敢な戦士 | 2007年9月 9日 22:26

    日本テレビの第1戦目の終了にのっていた、次戦以降の放映時間は間違いなので、よく確認して世界のラグビー大会の日本戦を見るようにしましょう。3戦目はあっていますが。ビデオ収録して後で分かったことです。

    投稿: Y | 2007年9月 9日 20:02

    コンタクトしっぱなしでは体も気持ち
    もバラバラになります。低く入るタック
    ル、ダブルタックルも炸裂させては
    いたが、ワラビーズの戦闘能力を
    奪っていく事は出来なかった。
    大西理論を踏襲し、日本人のみ
    でのチーム作りがジャパンの今後
    に活路を見出して欲しい。

    投稿: 91卒ジャガー | 2007年9月 9日 19:35

    村上さん初めまして。いつも楽しく拝見させていただいてます。長崎在住のラグビーファンです。オーストラリア戦は観ていてとても辛かったです。でも、今は気持ちを切り替えて我らがジャパンを信じて今後の試合を応援します。村上さんも体調には気をつけて取材頑張ってください。

    投稿: りゅうくん | 2007年9月 9日 17:38

    今回フランス遠征で対豪州戦の試合を観戦していた東芝とサントリー陣営はどう思っただろう。このTL2強だけでも世界の強豪相手に出稽古しないとTLのレベルアップどころか世界から取り残されてしまうと痛感してくれればいいのだが…個人的にはカーワンジャパンより両チームの方が力は上だと思っているので、日本ラグビーのために何かアクションを興して欲しい。

    投稿: ローズプレステージ | 2007年9月 9日 17:04

    スタミナが80分持たないのは、どうにかして欲しい。
    相手がオーストラリア、体が大きい、強い、ディフェンスばかり、、、色んな理由はあるが、日本代表はそういう相手と戦うためのチーム。
    最後まで走りきれるスタミナは持って欲しい。これは努力でできるだろう。

    投稿: 行 | 2007年9月 9日 16:14

    昨日のジャパンは前半はタックルなどは決まったりしていましたが後半はオーストラリアのパワースピードについていけず大敗してしまいましたがフィジーに勝って欲しいです

    投稿: 花園 | 2007年9月 9日 13:57

    お疲れ様です。試合については、皆様投稿しているので、解説陣の方々に。
    3人の方も興奮されていたようで、放送を視聴しながら、ん?!なんかいつもより騒々しいような・・・(たいへん失礼!)と、思ってしまいました。落ち着いているようで、そうでもないんですね。
    この後も、いろいろな情報よろしくお願いいたします。
    (清宮さんは相変わらずの口調でしたね)

    投稿: 一ファン | 2007年9月 9日 13:48

    フランスはどうして、最初からミシャラクら1本目のメンバーを出さなかったの?最近の対アルゼンチン6戦5敗なんでしょ?2本目で戦う相手ではないし、彼ら(ミシャラクら)を入れてから明らかに流れは変わってたし、なぜ最初からベストメンバーで挑まなかったのかな?

    投稿: うめ | 2007年9月 9日 13:36

    あの頃と同じ思い大切な事は楕円球が教えてくれた。

    投稿: 髙石 和幸 | 2007年9月 9日 13:33

    またNZ戦の様な記録的大敗も覚悟しながら見ましたが、私は全く素晴らしかったと思います。後半こそ力の差はでましたが、グレーガン、ラーカムのワラビーズ相手にあの前半の戦い方は胸をはって良いと思います。NZに140点も取られた時に比べ大きく進化してると思います。私は拍手です、そして次の試合に期待です。

    投稿: マシュー・バークファン | 2007年9月 9日 12:57

    前半よくやったと思います。
    選手交代が怪我以外ではないであろうことなどを、選手たちはよくわかっていたと思うし、その中でよく戦い続けたと思っています。
    フィジー戦で頑張って欲しいと思います。

    投稿: ”お” | 2007年9月 9日 11:12

    ラグビーというスポーツの性質からして、勝敗云々は言えないことはわかっていましたが、残念ですね。

    ただ、オーストラリア戦とフィジー戦をセットで評価をするべきだとも思います。

    久々の地上波での代表戦。しかも、4試合中一番見やすい時間帯での放送。「やはり日本のラグビーは駄目だ」と思われたとしたら、非常に悔しいです。

    投稿: Eric29 | 2007年9月 9日 11:00

    たまたま真夜中テレビをつけたら、偶然ワールドカップが放映されていました。これがそうなのかと、初めて外人プレーを見てしまいました。日本の選手が子供のように見えてしまいました。外人の2m近い巨漢と足の速さにびっくりしました。平均身長188センチらしい。小さい日本人はもっともっと速く動くしかないと思いました。

    投稿: Y | 2007年9月 9日 10:57

    佐々木ゲームキャプテンのコメントと同じ「残念です」が私の総括かな?
    1ヶ月間の準備の結果をまったく見ることが出来なかった。
    でも、2チーム制をひいているので、この試合の結果だけで今のJAPANを評価する事は出来ない。箕内キャプテン率いるフィジーチームの大いなる健闘と勝利を信じて応援を続けます。

    PS:試合会場にいたフランスのラグビーファンはJAPANをどう評価しているのかも聞きたいところですね。

    投稿: 単身赴任パパ | 2007年9月 9日 10:27

    あれだけディフェンスばかりしていると、後半には攻める力もなくなってしまうとは思うけど、1トライ欲しかったですね。
    佐々木が退場して、急に元気がなくなったというのは、逆に彼の影響力を物語っているのではないでしょうか。

    投稿: らぐじ~ | 2007年9月 9日 09:16

    日本選手のダメージは相当なものでした。覚悟していた援軍無しの消耗戦は想像以上に過酷なものだったのでしょう。フィジー戦に勝たなければ意味のない戦略だったことになってしまいます。ファーストタックルから低く激しく突き刺さってほしい。そして勝利を!

    投稿: マスター | 2007年9月 9日 09:09

    OFの課題は、解決できてませんでしたが
    DFは十分通用したのは、収穫だと思います。

    点差が開いたのは、選手交代をしなかった事が大きいと思います。
    中3日ってのが原因だと思うのですが
    村上さんには、この点をもっとアピール(抗議)してもらいたいです。

    ラグビーに興味のない友人に強引にTVを見させたのですが
    「日本すごい弱い」って言われました。
    すごく悔しかったです。
    もっと出来たんだよ!って言ってもわかってくれないんです。

    投稿: あかるい | 2007年9月 9日 08:50

     もっと単純にマイボールにしている時間を増やさないと駄目なのでは。それなら失点はしませんし。それに守備時間を減らせられたら、後半の疲労も少しは軽減されるのでは。とは言え、それが出来たら既にやっているのでしょうけれど。
     自陣から回しては突破出来ないので、キックしたら相手ボールに成って失点。正直、もっと期待していただけに、いつものパターンで負けの感じがして、すごく残念でした。

    投稿: rugbyhead | 2007年9月 9日 08:31

    残念の一言です・・・
    前半は鳥肌がたつような場面が多々あっただけに残念でしょうがない

    オーストラリアの3倍というタックル数が全てを物語ってますね
    やっぱり終始ディフェンスの試合は疲労の蓄積が激しいです
    如何にアタックに繋がるボールキープを続けていくかが大切かですね アルゼンチンとの違いはそこなんだろうなぁ

    でも、まだまだ始まったばかり!
    フィジー戦では更に体を張って80分間走り続けるJAPANが見たい!

    WE MUST BELIEVE!

    投稿: kakurug | 2007年9月 9日 08:18

    2チーム体制とはいえ、この結果は引きずるだろうなあ
    悪夢を記憶から完全に抹消してフィジー戦に臨んでくれる事だけを祈っています

    投稿: ナベゾ | 2007年9月 9日 08:00

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