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ボルドーからパリへ

Sud

26日の早朝、ボルドーのホテルを出発して空港に向かった。7時半だったがまだ薄暗かった。その中で通勤、通学の人々が町を行き交い、不思議な雰囲気をかもしだしていた。ボルドーの地元紙「スッド・ウエスト」は、「そして、日は昇る」の見出しで日本代表の健闘を称えた。スポーツ紙「レキップ」は、日本代表の個人評価のところでマキリ選手に一番高い得点をつけていた。日本代表対カナダ戦には、たくさんの日本のサポーターのみなさんも訪れていたのだが、試合後、町中でお会いしたみなさんは、あのスタジアムの興奮を味わい、日本代表が追いついたシーンを見られたことで、満足げな表情をされていた。スタジアムでは、日本とカナダのサポーターが互いに健闘をたたえ合い、サポーター同士でジャージを交換するシーンもあったという。スタジアムの外でも互いに肩を組んで写真を撮っている人を見かけたし、W杯ならではの風景があちらこちらで繰り広げられていた。

僕はJSPOTSの解説をしていたのだが、後半30分で席を立ち、試合後のテレビのインタビュースペースに向かった。スタジアムを半周するような場所なので、慌てて行ったらインタビュールームにテレビがない! 最後を見られなかったら質問ができないじゃないか! しかし、係員は「外に出ないでください。ここに入っていてください」と部屋に押し込めようとする。インタビュールームはロッカールームのすぐ近くにあり、選手と取材エリア以外で接触させないためだ。事情は分かるが、こっちも仕事だ。とりあえずずっと文句を言っていたら、やっとモニターのあるところに連れて行ってくれて最後のトライまでの過程、大西選手のコンバージョンを見ることができた。あぶなく最後を見ないで質問しなければいけないところだった。おかげで、大西選手と会った瞬間、ガッチリ握手することができた。機転を利かせてくれたスタッフに感謝である。

26日のボルドーは、タクシーがストライキ。朝9時半からだったので難を逃れたのだが、パリに到着したとき、こっちもストライキをしていることに気づいた。タクシー乗り場に車はあるのだが、乗せてくれない。フランスでは、規制緩和でタクシーの営業がやりやすくなる方向にあり、それに反対してのストライキだという。仕方なく、重い荷物を持って電車、バスを乗り継ぎ、IBC(国際放送センター)に向かうことになった。フランスに来てから、移動日には必ず何か起きる。驚くのは、タクシーが路上に駐車して他の車が通る道までふさいでいることだ。午後4時半までらしいから、明日は問題なさそうだけど。パリはぐっと気温が下がってきた。

きょうの解説は、互いにW杯初勝利を狙うグルジア対ナミビア戦である。そのことはまた明日にでも書きたいと思う。深緑郎さん、矢野さんも、日本代表の試合が終わって一区切りついたからか、きょうはみんな疲れた表情をしている。僕もさすがに体がだるい。27日は試合のない日なので、ゆっくり休んでその後の試合に備えたいと思う。気合いを入れ直して解説だ!

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    コメント

    ファンとして過ぎた試合をあれこれ言うのはいかがかと。。
    ロスタイムが長かったこと、それは両チームに共通な事であり、ジャッジの問題にしても、少しだけJAPANのほうが順応能力が高かったというだけのこと。
    同点の瞬間に選手があれほど喜んでいたのも、実際にあの場で試合をしている立場であれば、2点差で負けて終わることと、同点に追いついて終えることを比べればその喜びも一目稜線かと。
    反省、悔やみは総括でしっかりとすればいいんでしょう。

    今回のW杯は、世界の背中が近づいた
    のではなく、フィジィー、カナダ両試合とも、たった一つの、一瞬の違いで勝っていた可能性は大いにあるんですよね。

    結果的に勝利は呼び込めませんでしたが、JKが「2勝」と言っていたのはあながち夢物語ではなかったわけです。
    勝利が現実のものとして見えた限りは、後は継続した強化を見守るしかないでしょう。

    我々ができることは、JKを、JAPANを信じて応援すること。

    村上さん、これからもJAPANを応援しますね。
    今大会は今まで味わったことのない素晴らしい大会となりました。
    これからもJKを、JAPANを信じて皆さん、共に戦いましょう!

    投稿: kakurug | 2007年9月28日 01:47

    日本代表より数時間遅れで帰国しました。試合後、ジャパンのユニフォームを着て歩いている我々に対し、フランス人たちが、サムアップしてくれたり拍手してくれたのが、とても嬉しく、これまでの大会とは違った雰囲気を味わうことが出来ました。
    試合後、村上さんたちとご一緒になったブラッスリーでのワイン、本当に美味しく飲めて、これで勝っていたらなお美味しい酒が飲めただろうにと…。
    今後も長い取材の旅。美味しいものを食べ過ぎないように、身体に気をつけて残りの日をお過ごし下さい。

    投稿: ムーニー | 2007年9月28日 01:22

    カナダ側が批判しているロスタイムの長さ。確かに長かったと思う(フィジー戦も同様)。もし逆転勝ちしてたとしても、心底喜べなかっただろう。戦った選手達はもちろん、日本側は何も恥じる必要はないが、笛が日本に寛大だったという印象は拭えない。「健闘」にケチを付けてるのでは断じてない。“文句なしの”勝利を祈っているだけだ。これも日本ラグビーを愛するが故である。
    プレーに関して言えば、カナダの2トライ目、G前PKからの速攻、キックパスで奪われた失点が痛かった。日本がやられてはいけない、また逆に日本がやるべきプレーだったからだ。

    投稿: コドロニュー | 2007年9月27日 23:36

    日テレの放送について
    最大の山場の飛ばし放送に加え、アナウンサーのレベルの低さ(ノットリリースをノットロールアウェイ、PGをPK)にはメチャいらいらしたけど、覚悟していた「試合中のCM」がなかったこと、何といっても唯一地上波で放送してくれたことには非常に感謝しています。

    投稿: plus | 2007年9月27日 20:29

    パシフィックネーションズカップ、ジュニアオールブラックスからマオリにかわるみたいですね。

    投稿: ざるそば | 2007年9月27日 17:49

    村上さんお疲れ様です。
    一足先に日本に帰国しました。空港でも朝早くから移動でお疲れかと思いますが、くれぐれも体調には気を付けて下さい。
    今回、Jスポーツ解説陣の方々との夕食会はとても親密で貴重な体験が出来ました。村上さん、小林さん、矢野さんにジャパンの勝利と息子威風の3歳の誕生日を祝って頂き、また子連れで、気を遣って頂き、とても感謝してます。
    試合後のスタジアム中、外ではジャポンコールと多くの激励、握手にまみれ、旗や内輪が欲しいと頼まれたり、23番の意味を教えて欲しいなど声をかけられる事が非常に多かったです。前回のアメリカ戦とは全く違う雰囲気を体験でき、心の中に思い出として残ってます。またフィリップオライリー選手のご家族かと思いますが、満員電車の中で色々と気遣って頂き感謝してます。
    次回のNZ大会に勝利という課題は残しましたが、ジャパンを信じていて本当に良かったです。
    勝利できなかった事には複雑な気持ちは拭いきれませんが、前回からは一歩前進したと捉え、これを最低ラインにチームいやラグビー界全体の戦術を改革実行を願いたい。
    とりわけ次回のNZ大会も応援に行く予定です。
    余談ですが、威風は試合後半途中までは「頑張れ」と応援してましたが、また寝てしまいました。あの歓声の中でも寝てしまうのは、両親でも驚きました。
    小林さん、矢野さんにもよろしくお伝え下さい。日本でJスポーツ楽しみに観てます。これからも日記拝見させて頂きます。

    投稿: sasa | 2007年9月27日 17:31

    Japanの今回のW杯は終わりました。今回こそ、これでチームがご破算にならないことを祈っております。次回はNZ開催なのでJKが続けてくれればいいと思っております。(NZの監督のオファーがあれば仕方ないかなと思いますが)
    ところで、今回の4試合でJapanは2試合でセカンドジャージでした。似た色のジャージの国同士の対戦の場合どちらのチーム(または両チーム)がセカンドジャージを着るかというのは、どのように決まるのでしょうか。以前はホームチームがセカンドジャージを着ていたようですが。また、NZのセカンドジャージがTVで見る限りSCOのジャージと区別しづらかったのですが、実際にはどうだったのでしょう?

    投稿: OnsidekickRecover | 2007年9月27日 16:56

    皆さん、いろいろな思いがありますね。コメントを読んでみて思います。でも選手はがんばったと思います。JKの采配についても様々な意見が出ていますが、協会が託して、選手が信じてついていったコーチに対してご苦労様とだけは言いたいです。
    あとは、日本ラグビーのこれからをどうするかです。 皆で一緒に考えませんか?学生時代にラグビーに触れて、いいスポーツだと思うからこそ厳しい意見も出るのでしょう。協会、選手だけに、やれ!やれ!じゃなく、何か私達に出来る事はないのでしょうか?
    少なくとも、子供をお持ちのお父さん、お母さんは、ラグビーの魅力を教えてあげましょうよ。 絶対、いい競技なんだって。 確かに怪我も心配だけど、教育、メディア、日本ラグビーの方向性など一歩、一歩進めていきませんか!!

    投稿: CRSkobayashi | 2007年9月27日 13:01

    はじめまして。
    私も、日本放送で見ていました。平選手のトライシーンがないのにいきなり大西選手のコンバージョンで、驚いた。応援していルチーム出身の活躍に涙が出た。

    投稿: グリーン | 2007年9月27日 10:13

    なるほど
    村上さん、感涙どころじゃない状況でしたか
    大会開催中には随分お土産話のネタが増えそうですね
    楽しみ、楽しみ
    皆様の取材活動の安寧を祈願しております

    投稿: ナベゾ | 2007年9月27日 05:47

    はじめまして。きのうは地上波で見ているだけだった、貧乏なファンです。

    日本テレビは、なぜ、はじめから生中継しなかったのでしょうか?
    LIVEでの放送は Jplusさま独占 という権利関係だったのなら、最後のコンバージョンだけ生中継したのは約束違反だったのか?
    素人なので、事情がわからず表面的かつ視野の狭い検証ですが…。

    …しかし、これによって、地上波で見ているだけの気軽なファン&貧乏なファンからも、大西選手のキックの成功を、リアルタイムで祈ることができたと思います。
    その場では生放送って表示がなかった(と思う)けれど、思わず入り込んで、時間差中継と思いながらもつい応援していたファンは、他にもいっぱいいたはずだと思います。
    言いたいことはあるけれど、それでも日本テレビ、ありがとう。←村上さんにここで言う言葉ではいまいちありませんが。

    J1,J2での再放送で、初めて、最後のトライにつながるプレーを見て、村上さんの解説とインタビューを聞くのを楽しみにしています。

    投稿: まり | 2007年9月27日 04:18

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