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W杯開幕

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いまフランスは、8日の午前3時である。試合後、記者会見など出ているうちに電車がなくなり、我々が乗ったメディアバスが出発したのが、なんと午前2時だった。まもなくリヨンへ出発なのに。そんなわけで、第6回ラグビーワールドカップが9月7日、開幕した。フランス対アルゼンチンの試合について書くので、結果を知りたくない人は、気をつけてください。写真は開会式より。

JSPORTSの実況解説陣はキックオフの4時間以上前に会場入りしたのだが、日本の報道陣も含めて各国のメディアが続々とやってきて、プレスセンターもいよいよ臨戦態勢。でも、当日のプログラムやメディアガイドなどが間に合わないなど、けっこうバタバタした感じもあった。

放送ブースに行くと、元NZ代表のグラント・フォックスやアラン・ウェットンらがいて、こちらも伝説の選手がずらり。そして約20分のシンプルな開会式は、主役が伝説の選手たちだった。元アルゼンチン代表のSOウーゴ・ポルタ、元オーストラリア代表LOジョン・イールズ、元フランス代表FLジャンピエール・リーヴら、ラグビー史上に残る選手達とともに日本からは坂田好弘さんが参加。この伝説の選手達が、子供達にボールをパスし、歴史が次の世代に受け継がれていく様子が表現されていた。ラグビー文化を語り伝えるいい演出だったと思う。

短時間ですませたのは開幕戦に出場する選手に配慮してのことだったと思うけど、試合前の国歌斉唱で、ほぼ全員が涙していたアルゼンチン代表の決意の表情に何かが起こりそうな雰囲気が漂っていた。これからビデオを見る人もいると思うので、詳細は避けるけど、とにかくアルゼンチンのタックルが刺さり続けた。攻撃はハイパントを軸にしたシンプルなもの。しかし、それを最後までやりきった。最後にCTBコンテポーミがPGを2本続けて外したが、あれだけ走れば疲労がたまってプレースキックの精度が悪くなるのも無理はない。

開幕戦でホスト国が負けたのは、1991年大会のイングランド以来だが、あの時は相手がオールブラックスだった。それにしても、アルゼンチンは、フランスとの最近の6試合で5勝という驚くべき戦績。フランスはどこか元気がなかった。しかし、タックルのいい試合は引き締まる。いいもの見せてもらった。

最終スコアは、17-12。アルゼンチンのSHピチョットが、試合前に「このチームにとって、W杯は旅の終着点。物語の仕上げは最高に美しく書き上げたい」とコメントしていたのだが、その言葉通りのスタートとなった。写真は、試合後の会見。中央がピチョット。彼は、貫禄のプレーでフランスのHB団を圧倒していた。

Pic

さて、まもなくリヨンへ出発だ。日本代表対オーストラリア代表の解説である。ひたすらタックルで刺さり続け、準備したゲームプランを遂行したアルゼンチンの勝利は、日本代表選手に勇気を与えたと思う。

追記◎きょうはちょっと時間がなく、深緑郎さん観察日記はお休みします。

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    コメント

    しまった。
    オシムジャパンのニュース見ながら書いたら、オーストラリアがオーストリアになってました。
    今更ながら訂正します。

    投稿: ”お” | 2007年9月 9日 01:47

    アルゼンチンやりましたね!
    昔アイルトン・セナが出ていたCMのコピーに<人の夢まで加速する>ってありましたけど、今日の試合ではまさにそんな気持ちでした。
    ジャパンのチーム・オーストリアにもそんな気持ちをもらえるはず!と信じています。

    投稿: ”お” | 2007年9月 8日 18:14

    競るとは思っていたけど、本当に勝ってしまうとは…速くて低いタックルは、もう世界のチームが出来るんですね。

    アイルランドを応援してるけど、これは厳しいな~。

    投稿: らぐじ~ | 2007年9月 8日 16:20

    アルゼンチンのディフェンスは速かったですねー

    フランスボールになってもなかなか攻撃ができませんでしたね

    日本もこんなディフェンスができればいいなぁ

    投稿: ブラックラムズファン | 2007年9月 8日 16:11

    番狂わせって感じがしないけど、ピューマスの一位通過ありそうですね

    投稿: ナベゾ | 2007年9月 8日 14:57

    いよいよ開幕しましたね!

    ラグビーに関する知識は、この「愛好日記」によるものが99%と“ド素人”の私。
    それでも今夜が楽しみで仕方ないです。
    J-Sports1、2でも生中継してほしい…。

    村上さんに質問があります。

    なぜラグビーは、試合の何日か前にスタメンを発表するのですか?

    これ、ラグビー特有ですよね…。
    なにか理由があるはず。教えてくださーい!

    投稿: セプターズ | 2007年9月 8日 13:01

    前半の終わり近くのフランスのドライブモールの時には、あわやトライまで行くか!と思いましたが、ゴール前で必死に耐えるアルゼンチンのフォワードには感服しました。 フランスはあそこでトライできれば流れは変わっていたように思います。
    あの場面だけでも、全国の中、高校生ラガーマンに見てほしいです。
    それにしてもアルゼンチンのタックルもそうだけど、運動量がべらぼうですね。あの体格であれだけ走れて、ステップもきれる!すごい!
    ところで、村上さん、あのプライドの高いフランス人達の様子はどうなんですか? 

    投稿: CRSkobayashi | 2007年9月 8日 12:27

    アルゼンチンは驚きと感動です。波乱と言う程の実力差ではないのでしょうが、頭のどこかで、まあアルゼンチンが喰らい付いて、結局はフランスが勝つのだと思っていました。
    日本にはアルゼンチン以上の本当の波乱、大番狂わせをやってもらましょうか。開幕戦は大いに参考に成ったでしょうし。

    投稿: rugbyhead | 2007年9月 8日 12:21

    開幕戦の解説お疲れ様でした。
    この試合でアルゼンチンは名実共に強豪国の仲間入りをしたと言っても良いかも知れませんね。ベテランFW選手の奮闘には感動しました。
    一方で開催国がいきなりの敗戦で地元のファンやメディアの盛り上がりが心配ですので、その辺りの現地レポートも楽しみにしています。

    投稿: ラグネコ | 2007年9月 8日 11:55

    初戦からいいもの見せてもらいました。
    アルゼンチンの選手とあのおじさん涙には、
    くるものがありました。
    今日の豪戦も同じような気持ちを味わいたいです。

    投稿: 村上2号 | 2007年9月 8日 11:29

    僕もアルゼンチン国歌斉唱の時、スタンドのおじさんが目いっぱいに涙を浮かべている(最後は泣いてましたね)のを見てもらい泣きしました。
    選手たちも素晴らしい表情をしていて、80分間刺さり続けたタックルの決意だったのだと思いました。

    投稿: Eric29 | 2007年9月 8日 10:28

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