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3位決定戦結果

いま、3位決定戦が終わったところだ。正直なところ、ちょっと驚いている。可能の方はぜひ試合を見ていただきたいので、詳細は省きたいが、アルゼンチンのトライは見事なつなぎばかり。今大会を席巻した低いタックル、2番手、3番手の選手の素速い集散は健在。準決勝の不調がうそのように、よく動いた。

リードを奪われたフランスは、ゴール前のチャンスで何度もモールを組んでトライを狙ったが、アルゼンチンの粘り強さの前に、ついに我慢しきれずボールを出してはチャンスをつぶした。素晴らしいチームを作り上げたロフレダ監督は、イングランドのレスタータイガースのヘッドコーチに就任するため、アルゼンチン代表を率いるのはこれが最後。「プライド、ハート、メンタリティー、タフネスを見せた偉大な選手達を誇りに思う。スーパーゲームだ。1位には届かなかったが、きょうは勝つことが大事だった。結果はハッピーだ」。いつもは冷静な監督も、きょうは試合を楽しんでいるように見えた。最終スコアは、34-10。開催国に開幕戦に続いて連勝とは、驚かされる。

マン・オブ・ザ・マッチは、この試合で代表引退となるSHピチョット。「南アフリカに敗れたのは残念だけど、歴史は作れました」。試合後の表彰式では、アルゼンチンの選手達に一人一人にブロンズ・メダルが贈られた。敗れたフランス代表にはIRB役員との握手以外は何も無し。3位と4位の明暗はくっきりとしていた。

フランスはすっかり引き立て役になってしまった。フランスらしいボールつなぎが最後には出たが、試合を通しては見ることができず残念だった。「我々はチャンスにスコアできず、アルゼンチンはスコアしたということ」(HOイバニェス)。この大会をいいプレーで終わりたいという気持ちも、アルゼンチンが上回っていたように見えた。選手達が信頼し合う、いいチームだったということだろう。IRB主要8カ国以外が3位という結果を残したことは、ラグビーの歴史のなかで意義あることだ。これから上位進出を狙う国々に勇気を与えたことも間違いない。アルゼンチン代表に感謝したいし、敬意を表したい。

追記◎パリのストライキは、2日間にわたっている。どうやらサルコジ大統領の年金改革に対するストライキらしい。鉄道職員の年金が優遇されてるので、他の公務員同様にするという政策が反発をかったようだ。きょうは国際放送センターからの実況・解説だったのだが、たどりつけるか心配になるくらいパリの中心部は大渋滞だった。日本ではここまでのストライキは経験したことがないなぁ。土曜日も完全には動かないようだ。

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    コメント

    色んな意見があるようですが、私は日本人解説者では、村上さんと矢野アナ以外の時には主音声で聞くようにしています。悪口ではなく、村上さんの解説は特にワラビーズ戦と日本戦が如実ですが、偏りすぎの帰来があります。もちろん、応援するのは構わないのですが、ひいきの引き倒しで相手へのエールが全く感じられないことがあります。それをとても不快に感じています。また、アルゼンチンの勝利はここ数年のお互いの成績にも現れていたし、実力はどう見てもアルゼンチンの方がうえです。にもかかわらず、番狂わせのようなコメントはあまりにも浅はかです。あなたの以前のラグマガでの関西方面のある方の追悼記事でのことを、よく思い出してください。ラグビー協会との関係にびびっているようではラグビージャーナリストの名が泣きます。

    投稿: 不動 明 | 2007年11月21日 23:22

    村上さんには関係無いんですけど、今大会の放送は実に微妙ですね。あっさりのオープニング、その後の数分間のCM、前半終わってまた長いCM、試合終了余韻もそこそこにエンディングも無しにすぐ終わる。主音声で見る分にはいいのですが英語で見てると?な感じです以前はもっと丁寧だったのに。特に再放送がひどいですね。いくら提供があるとはいえ国歌歌ってキックオフ?と思ったところでCMなんて。さすがに決勝はこれまで同様最後まで浸れるんですよね?ちょっと心配…。

    投稿: no.23 | 2007年10月20日 23:50

    欧州クラブ決定戦:ハイネケンカップがJ SPORTSで放送されることが決まったんですか??

    もしそうならエルナンデスがスタッドフランセに留まろうが、レスターに移籍しようがどちらにしても彼のスーパープレーは引き続き見れるってことですよね♪
    マカリスターもクリスジャックもハウレットもモンティもラーカムも引き続き見れますね!
    おっとキングカルロスは2部に落ちてたか・・・。でもマーシャルは見れる♪

    英断に踏み切ってくれたJ SPORTSさんには感謝感謝です☆

    ずっとハイネケン放送を求むメールを送ってきたかいがあった^^;

    投稿: ターボ | 2007年10月20日 18:43

    アルゼンチンは、FW(特にスクラム)のパワー、キック戦略、ディフェンス力、そして今回の展開力と、総合的な力を持ったチームであることを証明しましたね。

    投稿: らぐじ~ | 2007年10月20日 17:32

    お疲れ様です。

    敗者にトーナメントで2度の屈辱を与える3位決定戦・・・・・・・。選手はつらいでしょう。

    ずっと前から3位決定戦反対派です

    4位のチームは準決勝まで上がった誇り、達成感を剥ぎ取られる。悲しい。

    投稿: roki | 2007年10月20日 13:31

    はじめまして。毎回楽しみに読ませてもらってます。まだ3位決定戦は観てませんが、アルゼンチンの勝利を息子と喜んでます。
    ハーフをやっている息子は、ピチョットのファンになりW杯のアルゼンチンを応援してました。
    今回は、ピチョットをはじめ、フランスのエリサルド、イタリアのトロンコン、NZのケラハー、AUSのグレーガン、WELの次世代のハーフ、フリップス、・・・と
    良いハーフが多かったW杯でしたね。

    投稿: らぐパパ | 2007年10月20日 11:52

    フランスの行く末に暗雲が漂っているようですね。ストライキ、強硬な移民政策、離婚のサルコジ。その政権のスポーツ相に取り立てられるらしいラポルト。ラグビーは誰がどんな舵取りをするものやら。

    投稿: マスター | 2007年10月20日 10:14

     決勝戦がフランス対アルゼンチンだったらと思っていましたが、3位決定戦で良かったです。決勝戦でフランスがこんな試合結果だったら、暴れ出す人が居たかも知れませんから。
     アルゼンチンはチーム作りが万全だった様に思いました。特に対フランスは、完璧だったのではないでしょうか。
     一方のフランスはチームの調整に失敗のではないでしょうか。6月に入っても国内リーグに選手を取られたり、またスケジュールを見ればそう成ると分かっているのに、シックスネーションズの選手を次々とテストがてらに入れ替えたりして、結局自分達の確固たるプレースタイルが掴めていなかったのではないでしょうか。

     決勝戦、イングランドの連覇はないと豪語していた藤島大さん(『ラグビー愛好日記トークライブ集』の27ページ)、その試合の解説には出られないのでしょうか?試合開始前につっこんで欲しかったですけど。

    投稿: rugbyhead | 2007年10月20日 09:04

    シャンパンラグビーと称されながら、陰の部分は結構ダーティーである事が、今回の大会でよく分かりました
    ノフォムリ監督の言う通り

    投稿: ナベゾ | 2007年10月20日 08:39

    村上さん、解説お疲れ様でした。私にとってのW杯は、アルゼンチンに始まりアルゼンチンに終わったと言っても過言ではありません。あ、JAPANを除いては。。。(笑)。
    そして、いよいよ明日は決勝ですね!W杯が終わってしまうのはちょっと淋しいけど、こちらも楽しみです。

    投稿: あひる | 2007年10月20日 07:52

    選手たちのモチベーションやコンディションに不安を(勝手に)感じていて、あまり期待していなかった3位決定戦でしたが、面白かった!
    準々決勝以降は、観る側のこっちまで勝ち負けにこだわり過ぎていたようです。やっぱりラグビーというスポーツは面白い、それを再認識しました。今更ながら。
    接戦にはならなかったけど、いいトライをたくさん観られたから大満足です。やっぱりラグビーはトライだよなぁ。

    投稿: のびた | 2007年10月20日 07:42

    村上さん
    1005回目の記事、おめでとうございます。お祝い遅れてゴメンナサイ。
    今、ガーナの首都アクラにいて、この街のアイリッシュパブで観戦してホテルに戻ったところです。そしたらもう村上さんの記事がアップされていて、驚きです。
    まさかというアルゼンチンの完勝で、本当に驚きました。あの南ア戦以降ここまでモチベーションが上がるとは!この大会、アルゼンチンに始まって、終わるような。
    明日の試合は、この感動を超えられるのでしょうか?
    なが~いご報告ありがとうございます。いつも楽しみに拝見しています。残すは後一試合。無事お仕事を終え帰国されますよう祈念します。

    投稿: 雑多親父 | 2007年10月20日 07:02

    ニッカンに以下の記事が。

    国際ラグビーボード会長にラパッセ氏
     国際ラグビーボード(IRB)は19日、パリで理事会を開き、退任するシド・ミラー会長に代わって、フランス協会会長のベルナール・ラパッセ氏を新会長に選出した。

     20日に60歳となるラパッセ新会長は再任で、1995-96年にIRB会長を務めている。任期は来年1月1日から4年間。また、日本協会の真下昇専務理事が新任のIRB監査委員になった。

     理事会では、2011年の第7回W杯ニュージーランド大会の出場チーム数に関しては議題に上がらなかった。だが、IRBの周辺情報から真下専務理事は「現在の20チームから16チームに減少される流れはある」と話した。

    投稿: 通りすがりのもの | 2007年10月20日 06:59

    村上さんお疲れ様です
    アルゼンチンの強さは本物でしたね
    対するフランスは不発なのか、これが実力なのか…
    フランスらしい展開を期待していただけに、
    深緑郎さんのコメント同様に少し残念です
    試合後ピッチから引き揚げるドミニシが寂しそうに映りました
    さて、残すところ大一番のみ
    今夜もテレビにかじりつきたいと思います

    投稿: マル | 2007年10月20日 06:55

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