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TL開幕戦結果

5年目のトップリーグ(TL)が開幕した。東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアス戦の秩父宮ラグビー場に集った観客数は、公式発表で9037人。雨は残念ではあったけど、好敵手同士の対決には何かと試合を左右する要素が入り込むものだ。これはこれで面白い。

試合は、両者一歩も引かない僅差勝負になった。王者・東芝は、左PRの高橋が負傷のため、本来はHOの猪口が代役を務め、HOは塚越。急造のユニットはゲームに微妙な影響を及ぼしていた。JSPORTS調べでは、マイボール・ラインアウトで16本中9本しか確保できなかったという数字。絶好のチャンスを少なくとも2度つぶしていた。いずれにしても、本来HOの選手が2名入ると、ジャンパーを支えるリフターの選手が不慣れということになる。サントリーがうまくプレッシャーをかけたこともあるが、ここは勝敗を分ける大きなポイントだった。

先制したのはサントリーで、前半19分、CTBニコラスがPGを決め、後半18分には、ハーフウェイライン付近のラインアウトから左オープンに展開し、SO野村のパスを受けたFB有賀からボールはWTB小野澤へ。小野澤はタックラーを次々にかわし、内側に走り込んだ有賀にパス。この試合唯一のトライを奪った。東芝も後半はFW周辺を縦に切り裂くような突進を繰り返してゲームの流れを引き寄せたが、トライまでは至らず。FB吉田がPGを決めて、3-10と追いすがり、最後もボールを動かし続けて攻めたが、サントリーの堅守を崩しきれなかった。

「素直に嬉しい。反則せずに止め切れたことも、高く評価していい」と清宮監督。昨季は、連敗した相手をようやく破り、満足げな表情だった。サントリーは勝つことが大事だったのだと思う。セットプレーを制圧したのも大きいし、これで王者と同格以上の立場に立ったわけだ。「全勝で行きますよ」と清宮監督。確かにその勢いは十分にある。大久保直弥選手は「我々はチャレンジャー」と強調していたが、これで追われる立場になっとも言えるし、他のチームが挑戦者としてサントリーにどんな戦いを挑むのかも興味深い。

東芝も、急造PRや、CTBマクラウドが早々に退場するなど、マイナス面が多い中である程度戦えた。ブレイクダウン(ボール争奪局面)でも互角以上に戦っていたのは自信になったはず。大野は相変わらずよく働いていた。瀬川監督も、「ラインアウト、スクラムは修正できる範囲」と淡々と試合を振り返っていた。順当に勝ち進めば、プレーオフで両者は再び相まみえることになる。そのとき、チーム力を最大限に伸ばしているチームはどちらなのかな。

追記◎悪天候もあってボールが大きく動く展開にはならなかったが、東芝の冨岡選手、サントリーの山岡選手はじめ、低いタックルが随所にあった。ワールドカップで大活躍だったアルゼンチンのタックルは低かったし、日本代表選手たちも世界のトップ選手を相手には低く入らないと止まらないことを痛感していた。このあたりは、ワールドカップの影響が出ているのかもしれない。

◎試合結果(26日)
トップリーグ2007-2008第1節
東芝ブレイブルーパス●3-10 ○サントリーサンゴリアス(前半0-3)

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    コメント

    開幕戦を東芝寄りのメインスタンドから生観戦したが、このゲームで東芝がトライするシーンは思い浮かばなかった。ラインアウトはサントリーに取られるし、モールも押し込めないのではこの先厳しいかもしれない。対するサントリーは気迫溢れるタックルが光ったように、この一戦に全てを賭けていた感があった。難敵東芝をノートライに抑えたのは称賛されていいと思う。今後独走する可能性は高く、どのチームがサントリーを止めるかが焦点になるのではないか。

    投稿: ローズプレステージ | 2007年10月28日 03:57

    雨の中見てきました。
    せっかくの組み合わせでしたが,雨の中トライが少なく,なんとなく物足りなかったなぁ・・・。

    投稿: さちこ | 2007年10月27日 21:03

    ドロップゴールこそ無いものの、東芝の試合の組み立てはイングランドみたいでした。雨というのもあるのでしょうが…。

    でも、きっと東芝はセットプレーを修正して、サントリーの前に立ちはだかると思われます。

    投稿: らぐじ~ | 2007年10月27日 16:03

    開幕戦は残念ながら観れませんでしたが、やはりサントリーが勝ちましたね。清宮さんは早稲田二年生で日本一、監督時代も2年目で栄冠を勝ち取り、5シーズン、サントリーでも2年目で栄冠?歴史は繰り返すんでしょうか?サントリーで5シーズン終了時は2011年…JKの後釜?

    投稿: りゅうくん | 2007年10月27日 12:45

    すごいディフェンスの試合でした。

    いい試合だったのですが、疑問。
    サントリーのラインアウト。投げ入れられる前に真ん中に寄ってきていますが、海外では反則に取られるのではないでしょうか?
    スーパー14などでは実にきっちり間隔があいていると思います。日本では平林さん以外は取らないみたいだけど・・・。
    ラグビーじゃないみたい。

    投稿: これでいいのと思う人 | 2007年10月27日 11:05

    トップリーグ開幕戦は2季連続で雨でした。
    そこが残念といえば残念ですが、印象に残るのも確かです。約4ヵ月半の国内ラグビーの本格稼動。生観戦で今季も楽しみたいと思います。
    記事をトラックバックさせていただきました。よろしくお願いします。

    投稿: SANDA | 2007年10月27日 10:20

     馬鹿の一つ覚えみたいですが、アジア枠導入なんてケチ臭い事を言わずに、一気に外国籍選手の同時出場枠は撤廃します、とは成らないのでしょうか?それに伴い、選手の移籍も自由化したら良いと思います。優秀な外国の選手に日本の選手を鍛えてもらえば、ワールドカップで1勝出来たかも知れなかったのに。
     それと、チーム名から企業名を排して必ず地域名を入れて、トップリーグとその下の3リーグに47都道府県全て入っている様にして欲しいです。そして、チームも企業の傘下ではなく、独立した経営を目指して欲しいです。
     そうすれば、Jリーグ以上の改革に成るでしょうし、反発・抵抗の嵐、苦労の連続でしょうが、それを乗り越えれば世界屈指のリーグに成ると思うし、世界にトップリーグを見てもらえると思います。
     ラグビーから学んだ高い目標に向かって困難に立ち向かう精神と、チームワークが有れば、必ず出来ると思います。NFLを越える世界最大のリーグにして下さい。

    投稿: rugbyhead | 2007年10月27日 09:11

    プレーオフでは ”3トリー vs 10芝” 程度で借りを返すのでは物足りない
    更に激しい肉弾戦と華麗な展開を披露してもらいましょうか

    投稿: ナベゾ | 2007年10月27日 07:30

    開幕戦、雨のなか、よく入りましたね。
    みなさん、生のラグビーに飢えていたんでしょうね。

    ところで、ワラビーズのラーカムが日本に来るって本当ですか。
    なんでも、エディンバラとの交渉が壊れたそうで。
    トップリーグのどこのチームなんでしょうか。
    「日本のいいところは、ヨーロッパより少し、故郷に近いところだ」なんて、ラーカムは言ってるようですが・・・(↓)。
    http://www.allblacks.com/index.cfm?layout=displayNews&newsArticle=7189

    投稿: 黒ホッピー | 2007年10月27日 07:21

    世界を今まで見ててやっぱり一番差を感じちゃうのがキック力ですね--;
    ここはジャパンを強くする意味でも必ず強化していかなくてはならないところ。

    でもジャパン組みの小野澤・有賀が活躍してくれてよかった♪

    世界を肌で感じてきた選手たちが引っ張っていってほしい。

    日本人には通用するからではなく、世界を見据えたプレーをトップリーグから、大学から、花園から心がけてプレーしてほしい。

    投稿: ターボ | 2007年10月27日 03:41

    うーん。開幕戦は、W杯後には見たくない試合でしたね。ラグビーを楽しめませんでした、残念です。

    投稿: @paris | 2007年10月27日 02:13

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    受信: 2007年10月27日 10:07

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