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2007年4月15日 - 2007年4月21日

U23日本代表、勝つ

ジョナ・ロムー選手の会見後、西京極に移動し、NZU来日最終戦を取材した。数名の方に、「こっちだったんですね」と言われた。きのうの日記で「どっちに行くか、心は決まっております」と書いたからである。2011年W杯の中心になってもらいたい選手達だ。最終戦は、やってくれそうな気がしたし、見ておきたかった。

U23日本代表は、水曜日の試合で攻め込んではミスやターンオーバーから失点していることで、薫田監督が戦う姿勢についてかなり厳しく指摘したらしく、練習もボール争奪戦での戦いを妥協しないものになっていたようだ。

Nzuhaka

試合前には、NZと日本ラグビーの交流に尽力した「故・金野滋氏に捧げるハカ」として恒例のウォークライが行われた。

快晴の西京極球技場で午後2時キックオフ。強い風下に立たされた日本は、できるだけボールを保持するためにパスをつなぎ、機を見て防御背後へのキックを使ったが、これが不発。イージーミスもあって、ボールをNZUに奪われてトライされるなど、苦しい展開にになった。それでも、ゴールラインを背にした場面では懸命のタックルで失点を防ぎ、前半32分には、PKからの速攻でCTB吉田がゴールラインに迫り、最後はPR瀧澤がトライ。後半の風を考えれば十分に逆転可能な、7-20で前半を折り返した。

後半は、風上の日本がSO森田のロングキックで地域を稼ぎ、再三目の覚めるような突破を見せていたCTB中浜の接近プレーからの中央トライと森田のコンバージョンで、21-20と逆転に成功。その後、NZUのFBマクレナンに逆転トライを許すも、33分、ゴール前スクラムからの左オープン展開で、ライン参加のFB五郎丸がタックルをひきずりながら左隅にトライ。難しい位置のコンバージョンを森田が決めて、28-27と再逆転。その後はピンチもあったが、全員が必死の戻りでこれを防ぎ、42分、ゴール前ラインアウトからのモールでNO8イオンギがトライ。難しい角度から今度は五郎丸が決めて、35-27と8点差として勝利を確実にした。最後は1トライ返されたが、NZUの猛反撃を長い時間粘ったことで失点後すぐに試合終了となった。最終スコアは、35-32。

Kunda

「短い準備期間で結果を残せたことは満足です。しかし、内容はとても満足できるものではなく、やろうとしていることが少し見えた程度。ラグビーは戦う気持ちが大切。そういう意味では3戦目でようやくラグビーらしさが出た。ただ、ようやくチームらしくなったところでこのチームのスケジュールがないのは残念。強化が継続できるように考えていきたい」と、薫田真広監督。ATQコーチングディレクターとして、今後、若手の継続強化に向けて強い意欲を見せていた。写真は、試合後の会見での薫田監督と、チームキャプテンの豊田真人選手。ゲームキャプテンは、権丈選手だった。

U23は、前半こそラインアウトが不安定だと感じたが、後半はスクラム、ラインアウトとも安定し、モールやラックでも身体を張る姿勢を見せていた。ただし、見事な突破を見せながら攻撃が継続しないシーンは多かった。間髪入れずにサポートプレーヤーが出てくるようにならなければ、さらに強い相手には通用しない。それでも課題が見えた中で勝利できたのは、ATQプロジェクトにとっては好スタート。トップリーグや大学チームの協力の下、ぜひとも継続強化できる環境を整えてもらいたい。

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ジョナ・ロムー選手緊急来日

Lomu

5月に来日するクラシックオールブラックスのPRのため、メンバーの一人であるジョナ・ロムー選手(元NZ代表63キャップ)が来日し、21日(土)、京都市内のホテルで午前11時から記者会見を行った。午後には、東京でも会見をし、報道陣の前で日本代表ジョン・カーワンヘッドコーチとのトークセッションも行われた。

僕は、U23日本代表とNZU最終戦のために京都にいたので、午前中のロムー選手の会見に出席した。腎臓の移植手術を乗り越えてプレーを続けるロムー選手は、現在体調も非常にいいらしく、2週間前には香港で行われた10人制の国際大会でプレー。1999年にW杯に出場したときよりも、筋力もアップしているという。

「このチームは、NZ以外でプレーしている選手が集まるNZの代表チームとしては最もレベルの高いチームです。どんな場所からでもトライを狙うNZの典型的なプレースタイルで戦うでしょう。世界のトップレベルの選手がどんなプレーをするのかをお見せしたい。本物のラグビーをお見せしますので、ぜひ見に来てください」とPR。

ロムー選手によれば、彼がNZ代表として最初の遠征でのルームメイトが、ジョン・カーワンだったとか。「カーワン氏に依頼され、プレーヤーの責任として、ラグビーを広める活動をするために来ました」。今回はフランスへ行く途中に日本に立ち寄ったということで、すぐにフランスに向かう。5月のクラシックオールブラックスの最終戦はロムー選手の32歳の誕生日。「いい形で祝えればいいのですが、日本チームも全力で戦い、あまり喜べなくしてくるのではないですか? カーワンHCのことだから秘策を練ってくるでしょう」と警戒していた。

僕も何度かロムー選手の取材をさせてもらったが、病気の影響などで太っていた時期にくらべるとかなり引き締まっていた。現在は、NZのノースハーバーの所属だが、今後のことは未定らしく、「プロ選手として、日本でのプレーも当然視野に入っています」と語っていた。10年ほど前だがロムー選手のインタビューをしたとき、「ハンバーガーを一度に15個くらい食べる」という話を聞いた。だから、「今は食事に気をつけていますか?」と質問したら、「前は20個食べていたハンバーガーを16個にしました」と笑顔で返された。

日本協会関係者によれば、あまりに豪華なメンバーに海外からもチケットの問い合わせがあるらしい。そりゃ、そうだろうなぁ。NZU戦のことは、本日二度目の日記で書きますね。

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日曜日の日本代表メンバー

金曜日の夕方は、JSPORTSでスーパー14の収録をしていた。クルセイダーズ対ハリケーンズは、予想に違わぬ好ゲームだった。同時刻には、四宮洋平選手の記者会見が。ニュージーランドのマナワツ州代表のトレーニングスコッド入りとのこと。しばらくイタリアでプレーしていたが、来季はNZでプレー。自分に合ったプレー環境を求めるどん欲な姿勢に頭が下がる。

同日、22日の韓国戦(秩父宮ラグビー場 午後2時キックオフ)に出場する日本代表の先発予定メンバーが発表になった。

1西浦、2松原、3山村、4大野、5佐藤、6木曽、7マキリ、8箕内、9吉田、10アレジ、11小野澤、12ロビンス、13平、14ロアマヌ、15立川、16青木、17相馬、18北川勇次、19浅野、20大東、21小野、22有賀

この試合と29日の香港戦、5月のクラシックオールブラックス2戦の計4試合ですべての選手にチャンスを与えるということだから、ジョン・カーワンHCも「これがベストメンバーというわけではない」と強調していた。ただし、ワールドカップ本大会に向けては、この15人しかいない、というチーム作り方ではなく、スコッドの選手なら誰が出ても力が落ちない強化が必要になる。どんなメンバーでも練習で取り組んでいる速いテンポのプレースタイルを実践してもらいたいところ。

初キャップとなるのは、吉田、アレジ、ロビンス、平。注目のアレジはどんなプレーをしてくれるか。ピンポイントの戦略的キックで観衆を沸かせたい。完全復調してきたFB立川のスピードあるライン参加も楽しみ。バックスは決定力あるメンバーだから、いいトライをたたみかけてもらいたい。厳しい合宿が続いていて疲労がたまっているかもしれないが、次の試合もスタンドに足を運びたくなるような試合をしてほしいなぁ。

2007年度日本代表のブレア・ウーリッチ選手はクロアチア7人制代表の経歴があるため、代表資格について日本協会からIRB(国際ラグビーボード)に照会していたが、このほど「代表資格を認めない」との回答。残念ながら、ウーリッチ選手はチームを離れる。

侍バツベイ選手が、東芝ブレイブルーパスから、トップウエストの近鉄ライナーズに移籍することが明らかに。「新しいチャレンジ」とのことだが、近鉄にとっては大きな戦力アップになる。詳細は僕自身が取材していないので、改めて書きたいと思います。


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U23、土曜日のメンバー

地下鉄の中吊り広告を見ていたら、スパイダーマンの写真の下に「スパイダーマンヨ」の文字が。スパイダーマンよ、って(笑)。???と思ったら、「スパイダーマン3」だった。あの書体、ちょっと紛らわしいかも。

明日は、スーパー14の第12週のクルセイダーズ対ハリケーンズの注目カードがある。クルセイダーズのマコウ、カーターに、ハリケーンズは、コリンズ、マソイ、ソーイアロの第3列。オールブラックス対決は面白そう。ちなみに、ハリケーンズは、オールブラックスではSHのウィップーがSOを務めている。これ、なかなかいいのです。カーターとの対決はどんな感じかな?

◆放送予定
4月20日(金)16:30~
クルセイダーズ vs. ハリケーンズ
J sports Plus ※生中継

土曜日は、NZU来日シリーズの最終戦が、京都の西京極で午後2時から行われる。日本代表と韓国代表の前日練習は秩父宮ラグビー場だ。また分身がほしいところだけど、どっちに行くかなぁ。なんて、心は決まっております。

◆U23日本代表の予定メンバーは以下の通り。
1瀧澤、2湯原、3畠山、4フィフィタ、5豊田、6杉本、7権丈、8イオンギ、9花崎、10 森田、11宇薄、12吉田、13中浜、14岩本、15五郎丸、16金井、17山下、18近藤、19 太田、20茂木、21アンダーソン、22高山

大学の授業の関係でいったん東京に戻っていた早大勢も戻ってきた。キャプテンは、LOに入る豊田真人。総力戦でなんとか一勝を!

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18日の代表合宿

きょうは日本エアロビクスセンターに、日本代表の合宿取材に行ってきた。大阪でU23も見たいと思いつつ、今後のスケジュールと照らし合わせると、ここで日本代表の合宿も見ておきたかった。分身がほしい。

その代表合宿は先日見たときと変わらず、むしろさらに練習の合間が途切れないきびきびした内容だった。「走れ、早く、止まるな、早く、走ってから休め!」。カーワンHCのそんな声が響き続けていた。午前中は、FWとBKに分かれてウエイトトレーニングとグラウンドでの練習を交互に。FWはラインアウトに磨きをかけ、BKはスペースを作って走り込み、FW・BK一緒にディフェンスで前に出る練習など繰り返す。合流した青木選手はさっそくいいスローイングを見せていた。

午後は雨が降りしきっていたが、そんなことはお構いなしで予定通りの練習が進められていく。後半は、15人対15人でのアタック&ディフェンス。試合形式だが、コンタクトのところは「タッチ」の約束のはずが、途中からはヒートアップ。「テンション上がりましたよ~」と大西将太郎選手。いつのまにか激しいコンタクト有りのガチンコ練習になっていた。「きょうはいい練習ができた。正確なプレーもできはじめている」と、カーワンHCも及第点の評価。

U19

練習内容とはうってかわって選手の表情は明るい。こちら、午前練習後のSH吉田朋生選手とSO安藤栄次選手。「U19のとき、同部屋だったんですよ~。感動の再会です」(安藤選手)。そのU19日本代表とは、2000年12月、スリランカで行われたアジア選手権のこと。なんとなく、この2人には接点がないような気がしていた。同年代なんやね。

ランチタイムは、本日はカツカレーでした。でもこれ、実は先日紹介した「ビーフとトマト生卵入りカレー」より高い。1000円なり。

Katsucurry

きょうもカーナビ頼りの車を運転して一人で行ったのだが、帰りは僕よりはるかに若い世代のジャーナリスト3名と一緒に東京に戻った。若い人が取材してくれるようになるのはラグビーにとっていいことだと思う。いつのまにか、お父さん気分で運転していた。

◆試合結果
◇NZU来日シリーズ第2戦
U23日本代表 ●17-39 ○NZU(前半5-20)
★第3戦は4月21日(土) 、京都・西京極陸上競技場兼球技場にて14:00キックオフ。

◇U19世界選手権大会・U19日本代表第4戦
U19日本代表●10-31○U19アイルランド代表(前半5-24)

◎お知らせ
現在、ベースボール・マガジン社より「鉄人の轍(わだち)」(B.B.MOOK 定価980円)が発売中です。プロ野球の工藤公康、金本知憲、サッカーの三浦和良など鉄人と称されるアスリートにまじって、神戸製鋼コベルコスティーラーズの清水秀司選手も紹介されています。なんて、僕が書いてます。ぜひ、お読みください。

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青木選手、代表合宿へ

東京はきょうも雨。でも傘を持たずに出てしまったので、地下とか、屋根のある道をひたすら歩いている。火曜日は、JSPORTSのスタジオでスーパー14のブルズ対ストーマーズの南アフリカ対決の収録をしていた。プレトリアのスタジアムが超満員で壮観。ブルズがノリノリで面白い。チーターと競争したハバナも弾けます!

現在、日本エアロビクスセンターで合宿中の日本代表だが、HOの青木佑輔選手(サントリーサンゴリアス)が追加召集されることになった。猪口選手が練習中に軽く足首を痛めたため。猪口選手もすぐに復帰予定だが、代役のきかないポジションだけに追加招集となったようだ。青木選手は、当初は怪我でメンバーから外れていたが、すでにサントリーでは練習に参加していた。本日夕方、エアロビクスセンターでチームに合流している。

4月18日(水)大阪・鶴見緑地球技場にて行われる U23日本代表対NZUのメンバーだが、CTBテビタ選手が負傷のため、メンバーが変更になった。10.吉田良平(東芝ブレイブルーパス)→10.森田恭平(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)。12.レポロ・テビタ(山梨学院大学)→12.高山国哲(東芝ブレイブルーパス)。13.高山国哲(東芝ブレイブルーパス)→13.吉田良平(東芝ブレイブルーパス)。でも、このフロントスリーも楽しみかも。

きょうは、短めで失礼します。

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U23に期待

月曜日は、とある印刷所にこもって校正作業をしていた。事実関係の確認をしていたら、気になることがいっぱい出てきて文字を見るより、そんなことばかりしていた。

午後、18日の19時より、大阪の鶴見緑地球技場で行われるNZU来日第2戦、「U23日本代表対NZU」の出場予定メンバーが発表になった。第1戦のU21は学生主体だったが、今回はU23ということもあって、トップリーグの選手が軸になっている。キャプテンは、東海大から東芝ブレイブルーパス入りしたFL豊田真人、このほか、SO吉田良平、CTB高山国哲と、東芝のルーキーが3名先発。関東学院大から三洋電機ワイルドナイツ入りしたFB山下祐史、トヨタ自動車ヴェルブリッツのWTB岩本健一朗(大体大)らが出場する。豊田、吉田両選手は第1戦にも途中交替で出場したのだが、コンタクトも強く、ボールキープ力もあり、安定感あるプレーをしていた。今回もいいプレーを期待したい。

NZUは、スーパー14のハイランダーズのトレーニングスコッドであるPRジェレミー・アルドウォースがキャプテンとして登場。第1戦でも活躍したNZ7人制代表のアダム・トムソン、WTBランドル・カメアもいる。今回のNZUは決して弱くないのだが、日本のユースレベルの強化にはうってつけの相手だという気がする。ブレイクダウンも激しいし、基本的なプレーがしっかりしているが、爆発的なスピードを持った選手はいない。粘り強くディフェンスしていればチャンスは来る。U23日本代表には、この機会を大切に戦ってもらいたい。

◎お知らせ
日本対韓国戦が行われる4月22日、秩父宮ラグビー場で「日本代表オリジナルリユースカップ(タンブラー)」が限定販売されるそうだ。日本ラグビー協会が本大会より「ごみを出さない」活動を秩父宮ラグビー場で行うとのことで、その第1弾として、タンブラーを限定1,000個販売し、このオリジナルタンブラーでビールを購入された人には、トレーディングカード(1回の購入につき1枚)のプレゼントなどがあるようだ。詳細は、日本協会HPにて。

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NZU来日第一戦

日曜日は日帰りで大阪の花園ラグビー場に行ってきた。もちろん、U21日本代表対NZUを観戦するためだ。東芝ブレイブルーパスの監督を勇退した薫田真広氏のU21、U23日本代表監督としての初陣ということもあり、ぜひとも見ておきたかった。

朝の東京駅ではいつもの「柔らかカツサンド」は食べず、たまには変えてみようとミックスサンドにした。しかし、我慢はするものではない。帰りの新大阪駅では、カツカレーを食べてしまった。けっこう、カツ好きである。

試合内容だが、予想以上にU21日本代表に集中力があり、引き締まっていた。NZUは、NZの大学クラブ所属選手の選抜チームなのだが、現在行われているスーパー14のスコッドに入っている選手などは抜けている。しかし、州代表の選手や今後プロを目指す選手は多く、日本のチームが簡単に勝てる相手ではない。今回のツアーは、マレーシアで1試合、日本で3試合、オーストラリアで1試合というもの。きょうの試合は、彼らにとっては2試合目だったわけだ。ツアー参加26名のメンバー中、15名が初めて一緒にプレーすることもあり、プレーはシンプル。オーソドックスにスペースにボールを動かしていた。

それでもブレイクダウン(ボール争奪局面)は激しくコンタクトしてくる。タックル直後のシチュエーションで日本の選手がボールを奪おうとすると瞬時にひっくり返されていた。その反応は本能に近く、ボールの奪い合いで勝つ術が身体に染みついているように感じられた。日本の選手がこの厳しさを経験するのはいい。

日本のスクラム、ラインアウトは安定し、FB五郎丸のロングキックで陣地をとり、SH花崎、SOアンダーソンのテンポのいいパス回しで、CTBテビタ、WTB宇薄らを走らせる。なかでもテビタの活躍は目を見張るものがあった。日本はタックルでもよく前に出て再三NZUゴールに迫った。しかし、最後が詰め切れず前半29分、敵陣22mラインまで攻め込みつつ、パスミスを奪われ、一気に80mを持って行かれた。前半34分、NZUのキャプテンでNO8のアダム・トムソンが危険なプレーでシンビン(10分間の一時退場)。この間に日本は22mライン内に攻め込んだラインアウトより、タッチラインからタッチラインまで大きくボールを動かし、最後はWTB宇薄が右隅にトライ。前半は、5-7と互角以上の戦いを繰り広げた。

後半はNZUが反撃開始。同国7人制代表でもあるNO8トムソンが先頭に立って突進。これを止めようとCTB中浜(前半30分、釜池と交替)が激しいタックルを見舞ったところ、これがスピアータックル(持ち上げて地面に叩きつけるようなタックル)の判定でシンビンに。記者席から見た範囲ではそう危険に見えなかったのだが、これで日本は14人となる。それでもFWを軸に前に出て、SOアンダーソンのドロップゴールで一時は8-7と逆転に成功したが、7分、地域を取るキックを切り返され、トムソンの突破から最後はCTBレールソーにトライを許す。続く10分、日本は相手ゴール前のラインアウトからのモールを押し込み、CTBテビタが縦へ。トライチャンスになるはずのボールは、しかしNZUにターンオーバーされ、そこから一気にボールを運ばれてWTBカメアのトライで突き放された。この連続トライで流れは大きくNZUへ。以降は、自陣からでもNZUが素速く仕掛け始め、日本は防戦一方となった。小さなタックルミスや判断ミスが失点に結びつく国際試合の怖さを再認識させられる試合だった。

NZUのNO8トムソンは要注目選手。日本では、CTBテビタ、NO8イオンギの突破力が際だっていた他、WTB宇薄がトライを防ぐタックルを決め、FL権丈、LO杉本らはじめFW陣もよく働いていたし、チーム全体としてディフェンスの意識は高かった。ただし、NZUの選手達のディフェンスの反応の良さ、倒れた選手もすぐに起きあがってプレーに参加する姿勢は、NZラグビーの底力を感じた。

試合後の記者会見。薫田監督は「短い準備期間の中で、選手は予想以上のパフォーマンスをしてくれた」とまずは選手を称えた。「力の差はスコアほどは感じない。ゲームのマネージメント力、試合の経験値が足りない。反省点は見えたので、課題を修正して残り2試合に臨みたい」。敗れはしが、先発メンバーを学生主体で固めたU21の健闘は、U23に好影響を与えるはずだ。なにより、選手の勝利への意気込みがいい。このあたりは、薫田監督の厳しさが表れているように感じた。残り2試合も楽しみになってきた。第2戦は、18日夜、大阪の鶴見緑地球技場にて午後7時より。最終戦は、21日(土)、午後2時より、京都の西京極で行われる。NZUの基本に忠実なプレーを見るだけでも価値はある。そして日本の若い選手達は、次のワールドカップの中心になる可能性のある選手達だ。是非ご観戦を。

◆NZU来日シリーズ第1戦
U21日本代表●15-31○NZU(前半5-7)

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