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2007年1月7日 - 2007年1月13日

大学決勝結果

前日、関東学大の春口監督は言っていた。「早稲田有利でしょう。でも当たって砕けろという気持ちじゃない。自分たちの力を強い早稲田に思い切ってぶつけてみる」。その言葉通り、関東学大は、ブレイクダウン(ボール争奪局面)で猛プレッシャーをかけ、両LO北川、西のツインタワーを生かしてラインアウトを制圧。終始、早大にプレッシャーをかけ続けた。最終スコアは、33-26と接近したが、ほとんどの時間、ゲームを支配する快勝だった。早大の3連覇を阻止しての3大会ぶり6度目の優勝である。心から拍手を贈りたい。

前半、キックオフ直後からしばらくの猛攻、そして、吉田キャプテンからの3連続トライ。一人一人が着実に前進してボールをつなぐ力強さと集中力。ほんとうにのびのびと力を出し切っていた。秋のリーグ戦からの成長には驚かされたし、早大をここまで圧倒するとは想像できなかった。10年連続の決勝進出を果たした春口監督の勝負魂を見せつけられた思いである。攻守に意思統一され、選手の動きにまったく迷いがなかった。

早大は、持てる力を発揮できず終い。東条、後藤というリーダーが次々に倒れ、交代出場のFL松田も負傷退場という不運もあったが、それも、接点のところで常に関東学大に押し込まれていたからだった気がする。ラインアウトの劣勢を最後まで修正できなかったのも敗因だろう。最後にCTB今村が意地のトライを返したが、今村がいい形でボールをもらうシーンがほとんどなかったことが、早大の劣勢を表していた。「すべての面で関東学院が上でした」。バイスキャプテンとして会見に出たWTB首藤も完敗を認めた。

試合後、グラウンド上では関東学大のCTB高山と、早大のSO曽我部が抱き合って互いの健闘を称えていた。2人は啓光学園時代の同期、ともに大学では怪我に泣かされたことも共通している。「いい試合やったな」、「ほんま強いな」、「まだ日本選手権もあるし、一緒にやっていこうな」。そんな言葉を交わしたそうである。そう、両チームのシーズンはまだ終わっていない。

◆13日の試合結果
・トップリーグ第13節
サントリーサンゴリアス○69-5 ●福岡サニックスブルース(前半45-0)
・大学選手権決勝
早稲田大学●26-33 ○関東学院大学(前半12-21)
・第30回高校東西対抗試合
東軍○45-24●西軍(前半17-19)

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釜利谷

きょうは、釜利谷の関東学大グラウンドに行ってきた。大学選手権決勝前日の雰囲気は、どこの大学でも緊張感が漂っていて、見ていて清らかな気持ちになる。

午後1時からの練習直前、春口監督に挨拶をしたら「気持ちいいよ。初めて国立に行ったときみたいな気分だよ」と清々しい笑顔だった。約1時間の練習のあと、試合出場メンバーにジャージーの授与式があった。グラウンドの中に机が持ち込まれ、その上に並べられたジャージーに塩をふり、一人一人名前を呼びながら春口監督が手渡していく。選手もみんなに対してコメントするのだが、これが面白くて感動的だった。多くの選手は試合に出られない選手の名前を呼んだり、仲間のために頑張るというコメント。吉田キャプテンは「矢富を止めて日本一のスクラムハーフになります」と力強く、CTB櫻谷選手は試合を競馬にたとえて、最後に「鼻差で優勝します」と笑わせた。WTB中園選手の「僕は日本一になるために関東学院に来ました」というコメントも良かったなぁ。

春口監督は「チームの仕上がりはいい。今までにない達成感、満足感がある。最後の最後に伸びてきてくれた」と語り、好コンディションで来られた要因を問われると「10年連続のキャリアかな」と微笑んだ。区切りとなる10年連続決勝進出を果たしたこと、大きな怪我なく決勝を迎えられたことが、表情を明るくしているようだった。大方の予想は早稲田有利に傾いているが、春口監督は次のように語った。「こちらが何をやるかは決まってますよ。ラインアウトでプレッシャーをかける。ディフェンスでプレッシャーをかけてターンオーバーから(トライを)とりたい」

早大の中竹監督も春口監督ともに「楽しむ」という言葉を使った。それは、これまでの練習の成果を思う存分発揮するという意味である。好敵手対決がどんな内容になるのか、こちらも、楽しみになってきた。

【トップリーグ最終節】
トップリーグもいよいよ運命の最終節を迎える。東芝とサントリーのトップ4、ワールドの自動降格は確定したが、そのほかのトップ4争い、残留争いともに最終節の結果次第だ。1月28日のプレーオフ準決勝は、1位対4位、2位対3位で行われるので、その組み合わせがどうなるかも興味深いところ。神戸製鋼対ヤマハ発動機は勝ったほうがトップ4に残る可能性が高いが、トヨタと三洋がボーナス点と勝ち点を上げれば混沌とする。トヨタはNECと、三洋は東芝という実力者との対戦で結果は読みにくい。トップリーグで最も熱い日になりそうだ。JSPORTSは全試合を生中継する。ちなみに、僕は秩父宮で東芝と三洋の解説です。

◆トップリーグ第13節(最終節)試合予定
【1月13(土)】
サントリーサンゴリアス対福岡サニックスブルース=13:00KO(花園 12:50~Jsports2 生中継)
【1月14(日)】
NECグリーンロケッツ対トヨタ自動車ヴェルブリッツ=12:00KO(秩父宮 11:50~Jsports1  生中継 )
東芝ブレイブルーパス対三洋電機ワイルドナイツ=14:00KO(秩父宮 13:50~Jsports1 生中継)
ワールドファイティングブル対リコーブラックラムズ=12:00KO(神戸ウイング 11:50~Jsport 2  生中継)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ対ヤマハ発動機ジュビロ=14:00KO(神戸ウイング 13:50~Jsports2  生中継)
セコムラガッツ対日本IBMビッグブルー=12:00KO(駒沢 11:50~Jsports ESPN 生中継)
クボタスピアーズ対コカ・コーラウエストレッドスパークス=14:00KO(駒沢 13:50~Jsports ESPN  生中継 )

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上井草

きょうは早大の上井草グラウンドへ行ってきた。大学選手権決勝2日前とあって、報道陣も多かった。20人くらいはいたかな。勝てば大学選手権史上2校目となる3連覇を達成する早大は、今季はじめて主将(東条雄介)、副将(後藤彰友、首藤甲子郎)が揃って出場する。それぞれ怪我があってのことだったが、この決勝にようやくリーダーが揃ったわけだ。

練習はいつも通り淡々と行われていた。中竹監督は「(決勝戦直前になって)特別なことをしなくてもいいようにプランを立ててきました。最後に勝つためにプロセスをふんできたのだから、今こそ楽しんでラグビーをやりたいです」と語った。全体練習後は、五郎丸選手はプレースキックを繰り返し、曽我部選手はパス、キックのチェックをじっくり行っていた。集中した表情が印象に残った。

中竹監督も、選手の気持ちを追い込むような雰囲気はない。決勝で相手がライバル関東学大ともなれば、選手自身がそれぞれ気持ちを高めていけるということのようだ。ポイントはFW戦。SH矢富選手も「FWが前に出られるよう、リードしたいです」と言っていたが、早大の各選手は関東学大FWの激しさ、上手さを警戒しているようだった。

春は関東学大、夏は早大が勝って1勝1敗。夏からどこまで成長できたかで勝敗は決まる。僕は、JSPORTSで解説なので、両大学について思うところは、そこで話しますね。あとは、1月18日発売のナンバー誌でもマッチレポートを書く予定です。

ところで、13日は、近鉄花園ラグビー場でトップリーグ最終節が1試合のみ行われる。サントリーサンゴリアス対福岡サニックスブルースなのだが、現在リーグ2位のサントリーはここで勝利すると、東芝対三洋の結果次第でリーグ1位通過の可能性を残す。サニックスも地力がついているので、楽しみな試合である。

この試合が行われる花園ラグビー場では、サニックスブルースの来場者サービス第6弾が行われる。当日、ブルーのタオルを持参したファンの方から抽選で3名様にレプリカジャージー、5名様にオリジナルTシャツが贈られる。抽選方法については、試合前、スタジアム入り口のブルース受付にてご確認を。

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親から子へ。

10日は、家にこもって原稿を書いていた。その中のひとつは、先日取材した早稲田の矢富選手親子のストーリーだ。これは『ラグビー・ファン・マガジン』なるフリーペーパーに掲載されるもので、2月10日前後に配布され始める。日本選手権2回戦の会場周辺では配られるようだ。慶大の山田選手や、日本代表のカーワンHCらが登場するし、各界のラグビーファンのみなさんのコメントも出てくるらしい。会場の外で無料配布されるものだから、ゲットできたらラッキーなのかな。

さて、矢富選手のお父さんは京都の花園高校、中央大学、京都市役所などでプレーしたバリバリのラグビー選手だった。今では全国大会に出てこなくなった花園高校、京都市役所だが、昔は強かった。矢富選手のお父さんの時には、花園高校は全国大会で準優勝している。京都市役所も山口良治さんとか、プレーしていたもんなぁ。懐かしい。当然、息子の勇毅選手もお父さんの影響でラグビーを始めたのだけど、小学校の頃、お父さんと一対一で抜き合いをするなかでステップを覚えたというから、あの個人技もお父さんのおかげということかな。

ラグビーは、親から子に伝えられることが多いスポーツだと思う。バレーボールやバスケットボールのように学校体育で必ずやるスポーツではないから、親か兄弟がやっていないと、なかなか出会わないのだ。僕がこれまで取材してきた選手もたいていは兄弟がやっていたり、お父さんがやっている場合がほとんど。先日も紹介した、7人制日本代表の佐野監督や、東芝の冨岡キャプテンもそうである。彼らの話を聞いていると、親の愛情を感じてじーんとする。矢富選手とお父さんも、いろんな相談ができる、いい関係なのだ。

僕の父も高校時代ラグビー部だった。僕が子供の頃は、ラグビースクールに毎日曜日送り迎えしてくれたし、西京極や花園ラグビー場にもよく連れて行ってくれた。あれがなかったら僕はラグビーを好きにならなかった。母もよく個人練習を手伝ってくれた。感謝、感謝である。今も日本中にそういうお父さん、お母さんがたくさんいる。ありがとうございます! できれば、ラグビーの歴史や文化についても語ってやってくださいね。昔のこと、語り継いでほしいなって思うので。

追記◎1月14日、神戸ウイングスタジアムで行われるワールドファイティングブル対リコーブラックラムズ戦で、ワールドファイティングブルが来場者サービスを行う。すでに、トップリーグからの降格が決まってしまったが「再びトップリーグでプレーできるよう頑張る」とのこと。
・ブルーの物を身に付けてご来場の方に観戦チケットをプレゼント
・お楽しみ抽選会開催
・ミント菓子プレゼント
・無料送迎バス運行
これらの詳細は、ワールドファイティングブルのオフィシャルサイトにてご確認を。

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ジョン・カーワンHC就任会見

「おはようございます!」。背後で突然、ジョン・カーワンHC(ヘッドコーチ)の声が響いた。会見場に笑顔が広がる。9日午後、日本協会で行われた日本代表ヘッドコーチ就任記者会見での一コマである。※写真の画像悪くてごめんなさい。

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昨秋から日本代表のチームアドバイザーとして帯同していたジョン・カーワン氏だが、1月1日付けで正式にヘッドコーチ就任となった。契約期間は2007年1月1日から08年12月31日まで。

会見は「みなさんごめんなさい」と、英語で話すことを日本語で詫びて始まった。「正式な契約を大変嬉しく思います。誇りの持てる日です」。報道陣との質疑応答の中でカーワンHCは日本が世界に勝つために必要なことを語った。

「ディフェンスラインのスピード、低いラック、密集戦まわりの敏捷性は、日本が世界一になれると思って取り組んでいます。日本代表に欠けているのは『自信』です。自分たちがこういうプレーをするんだという自信を持ち、それによって相手にプレッシャーをかけていきたい」

ワールドカップで2勝するために何が必要か? という問いには「なぜ2つと決めるのですか?」と笑顔で返し、「全部勝つつもりでワールドカップに行きます。自信が持てるスタイルを作らなければ」と。最後に日本語で「絶対、信じる」と付け加えた。

契約期間について問われると、「私にとって長さは重要ではありません。日本ラグビーの長期計画の中で、自分に果たせることをやっていきたい」と答え、「日本人のコーチを育てることも大切です。もし今後、外国人コーチがスタッフ入りするとしても、必ず日本人コーチとペアで動いてもらい、日本人コーチが育つようにしていきたい」と、日本代表は日本人の手で強化していくのが本来であるという考え方を示した。

変な書き方だけど、会見は面白かった。強化方法に対してのコメントは、これまでラグマガなどの雑誌や新聞で紹介されている通りなのだけど、答え方が上手いのでつい話に引き込まれる。某カメラマンが携帯電話の着信音を鳴らしてしまったときも、「もしも~し、彼女ですか? どうぞ話してください」と日本語で突っ込み、すぐに表情を切り替えて真面目に語り出す。なんだか、話す仕事も多い僕としては勉強になってしまった。

現在カーワンHCは、日本代表のプレースタイルの練り直しなど、今後の強化に必要な準備を行っているようだが、最も重要な仕事は「トップリーグの試合を分析し、ジャパンのジャージーを着るにふさわしい選手がいるかどうか探すこと」。探している選手としては、「ラックでよく仕事をする選手」、「きちんとしたディフェンス、タックルができる選手」、「トライがとれる選手」などを挙げた。代表を目指す選手達、ポイントはこれですよ。大学の選手については「トップリーグで大学から入って1年目の選手が活躍していますし、継続して見ていきます」と語った。

代表スコッドの発表は2月5日。多めに選手を選び、春の戦いのなかでワールドカップスコッドを絞り込むことになる。

以下は、9日に行われた高専大会決勝の結果です。

◆第37回全国高等専門学校大会・決勝戦結果
神戸市立高専●5-24○宮城工業高専(前半0-10)
※宮城工業高専、4年ぶり9回目の優勝

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TL12節の結果

8日は、秩父宮ラグビー場にいた。トップリーグ第12節を取材するためだ。第1試合は、トップリーグ残留に燃える日本IBMが力を振り絞っていた。SO坂元が再三クボタ防御を切り裂いて突進する。前半を終えて、12-0とリード。しかし、後半はクボタが巻き返し、終了間際にはFBマクイナリが、SO伊藤のパントをインゴールで押さえ、伊藤がコンバージョンを決めて引き分けた。IBMはなんとか4トライをあげて、勝ち点「3」を獲得。計12点として、自動降格脱出を最終戦にかけることになった。

トップ4の座を巡る第2試合はさらに凄まじかった。神戸製鋼がCTB大畑のトライで先制すれば、NECもブレイクダウンの力強さで対抗し、拮抗した展開に。前半終了間際のNECのモールを耐えた神戸製鋼の粘りは見事だった。後半も一進一退の攻防が続いたが、NECがラインアウトからのドライビングモールやFLマーシュらのボールへのからみで次第に優位に立ち、後半28分、32分にトライをたたみかけ、逃げ切った。それでも、最後の神戸製鋼の攻撃は見応えがあった。ふらふらになりながら勝利を目指す姿には胸を打たれた人が多かったはず。敗れはしたが、4トライ以上と、7点差以内の負けに与えられるボーナス点をゲットし、最終節に望みをつないだ。

試合後の記者会見は対照的だった。負けた神戸製鋼の増保監督が、「残念な結果だが、あきらめずに次も頑張る」と力強く語ったのに対して、勝者のNECの会見は沈みがち。ゲームキャプテンのCTB向山は「ゲーム前はトップ4に残る可能性があったので、やれることはやろうと言って試合に臨みました。目標通り、5ポイントはとれましたが、あと1試合でシーズンを終えることになり、複雑な心境です」と、視線を落とした。トヨタ自動車と三洋電機が勝利したため、残り1試合に勝ち点「5」を獲得したとしても、トップ4入りができなくなったのである。

他会場の結果は以下の通り。ワールドの自動降格が確定してしまった。10位コカ・コーラ、11位リコー、12位セコム、13位日本IBMが最終節に生き残りをかける。トップ4争いは、3位と4位の座を巡り、三洋電機、トヨタ自動車、ヤマハ発動機、神戸製鋼がしのぎをけずる。

◆トップリーグ第12節結果(1月8日)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○46-10●ワールド ファイティングブル(前半27-10)
コカ・コーラウエストレッドスパークス●14-29○セコムラガッツ(前半7-22)
リコーブラックラズム●27-34○三洋電機ワイルドナイツ(前半24-20)
日本IBMビッグブルー△27-27△クボタスピアーズ(前半12-0)
NECグリーンロケッツ○27-24●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半8-12)

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高校大会・決勝結果

朝、京都の実家で目覚めると雪が降っていた。けっこう強く。これは決勝戦にどう影響するかな? と考えつつ東花園駅に着いたら雪はなかった。そればかりか、決勝戦前には晴れ間ものぞいた。ただし、風は強かった。試合内容も風の影響を大きく受けるものになった。

会場入り寸前に東海大仰星の土井監督に会った。立ち話で仰星の理詰めの攻撃について説明を受けつつ、強さの理由が分かった気がした。リラックスされているのが印象的だった。

前半、試合を支配したのは東福岡だった。風上に立ち、接点で激しく押し込み、先手先手と攻撃を仕掛ける。仰星は何度もゴールラインを背負い、我慢の連続。両者は、春の選抜大会から3回対戦し、すべて仰星が勝っている。東福岡のあの圧倒的な攻撃力を、仰星の防御力が封じ込んでしまうからだった。しかし、この日の押し込まれ方は過去3試合とは違った。仰星CTB谷野は「東福岡の接点はこれまでと比べものにならないくらい強くなっていた」と語り、そのレベルアップに驚いていた。ギリギリの攻防の末、前半を終えて0-0。仰星がなんとかしのいだという形だった。

実はトスに勝って風下を選択したのは仰星だった。前半を耐え、後半に勝負をかけたのである。攻撃は不発だったが、相手を零封できたことが勝利につながる。後半、風下で陣地を進めるのに苦労する東福岡に対し、仰星は自信のあるモール、スクラムでプレッシャーをかけ、谷野のインターセプトを含めて3トライ。終わってみれば、19-5の快勝だった。

試合後、仰星の選手達に話を聞いたが、モールでは確実にトライがとれると思っていたようだ。ここまでの勝ち上がり方を見て、東福岡有利に下馬評が傾いていたのは、仰星の選手には幸いしたのかもしれない。自信をもちつつ、緊張感を持って戦えたはずだからだ。FW前5人の防御力も素晴らしかった。春から圧倒的な強さを見せつけ、公式戦負け知らずでの完全優勝である。どんなシチュエーションでも慌てない選手達のプレーには感心させられっぱなしだった。

一方の東福岡も自分達の力をある程度出せたように思う。最後も、連続的にボールを動かすいいトライだった。僕はJSPORTSで解説していたので、試合後の両監督のコメントが聞けなかったのだが、東福岡の谷崎監督は「仰星がいたからこそ、ここまで強くなれた。追い越せなかったけど、迫れたかな」とさわやかな表情だったという。悔しいのは当然だが、今季4戦目でもっとも肉薄できたことに、一定の満足感はあったのかもしれない。

準決勝まで4試合連続50得点以上という記録は、今後そう簡単には破られないだろう。NO8有田キャプテンという超高校級の逸材を軸に、個々の選手がのびのびとグラウンドを駆け回る。ボールを持って走るのが楽しくて仕方がないという感じの選手達を見ているのは気持ちが良かった。しかも、今回の東福岡は光安、布巻の両FLを筆頭に素晴らしいディフェンスを見せてくれた。いいチームだった。

表彰式後、互いに花道をつくって健闘を称え合う姿に、さわやかな感動をもらった。きょうは、他にもいろいろと試合があったので、結果だけ記します。

◆7日の試合結果
◇全国高校大会・決勝
東海大仰星○19-5●東福岡(前半0-0)

◇トップリーグ第12節
福岡サニックスブルース●24-30○ヤマハ発動機ジュビロ(前半17-3)

◇全国高等専門学校大会・準決勝
富山商船高専●0-40○宮城工業高専(前半0-15)
神戸市立工業高専○33-10●函館工業高専(前半7-5)

◇全国クラブ大会1回戦
タマリバクラブ○27-24●名古屋クラブ(前半15-10)
不滅のウルトラマンクラブ●14-48○六甲クラブSEAHAWKS(前半7-27)
帆柱クラブ●14-19○高麗クラブ(前半7-12)
京都Freeksクラブ●10-50○北海道バーバリアンズクラブ(前半5-19)

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