« 2007年10月7日 - 2007年10月13日 | トップページ | 2007年10月21日 - 2007年10月27日 »

2007年10月14日 - 2007年10月20日

3位決定戦結果

いま、3位決定戦が終わったところだ。正直なところ、ちょっと驚いている。可能の方はぜひ試合を見ていただきたいので、詳細は省きたいが、アルゼンチンのトライは見事なつなぎばかり。今大会を席巻した低いタックル、2番手、3番手の選手の素速い集散は健在。準決勝の不調がうそのように、よく動いた。

リードを奪われたフランスは、ゴール前のチャンスで何度もモールを組んでトライを狙ったが、アルゼンチンの粘り強さの前に、ついに我慢しきれずボールを出してはチャンスをつぶした。素晴らしいチームを作り上げたロフレダ監督は、イングランドのレスタータイガースのヘッドコーチに就任するため、アルゼンチン代表を率いるのはこれが最後。「プライド、ハート、メンタリティー、タフネスを見せた偉大な選手達を誇りに思う。スーパーゲームだ。1位には届かなかったが、きょうは勝つことが大事だった。結果はハッピーだ」。いつもは冷静な監督も、きょうは試合を楽しんでいるように見えた。最終スコアは、34-10。開催国に開幕戦に続いて連勝とは、驚かされる。

マン・オブ・ザ・マッチは、この試合で代表引退となるSHピチョット。「南アフリカに敗れたのは残念だけど、歴史は作れました」。試合後の表彰式では、アルゼンチンの選手達に一人一人にブロンズ・メダルが贈られた。敗れたフランス代表にはIRB役員との握手以外は何も無し。3位と4位の明暗はくっきりとしていた。

フランスはすっかり引き立て役になってしまった。フランスらしいボールつなぎが最後には出たが、試合を通しては見ることができず残念だった。「我々はチャンスにスコアできず、アルゼンチンはスコアしたということ」(HOイバニェス)。この大会をいいプレーで終わりたいという気持ちも、アルゼンチンが上回っていたように見えた。選手達が信頼し合う、いいチームだったということだろう。IRB主要8カ国以外が3位という結果を残したことは、ラグビーの歴史のなかで意義あることだ。これから上位進出を狙う国々に勇気を与えたことも間違いない。アルゼンチン代表に感謝したいし、敬意を表したい。

追記◎パリのストライキは、2日間にわたっている。どうやらサルコジ大統領の年金改革に対するストライキらしい。鉄道職員の年金が優遇されてるので、他の公務員同様にするという政策が反発をかったようだ。きょうは国際放送センターからの実況・解説だったのだが、たどりつけるか心配になるくらいパリの中心部は大渋滞だった。日本ではここまでのストライキは経験したことがないなぁ。土曜日も完全には動かないようだ。

| | コメント (14) | トラックバック (3)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

決勝戦メンバー

木曜日のパリは快晴。交通機関がストライキに入っているのだが、レストランやデパートは開店しているし、いつも通りの活気がある。どうやら金曜日の午後までストライキは続くみたいだが、次第に解除されていくようだ。電車やバスがほとんど動いていないので、W杯観戦でパリを訪れた人で困っている人もいるはずだけど、試合までには大丈夫そう。決勝の行われるスタッド・ド・フランスには、RER、メトロなどいろんな行き方があるのだけど、パリに詳しい方に聞いたところでは、RERが一番安全で確実だとのこと(※追記です。これを書いた後にまた事情に詳しい方に教えてもらったのですが、ストは金曜日も先行きがあやしく、RERも運行の見通しがたちません。地下鉄は少し動いています。というわけで、金曜日は随時状況が変わりますので、ホテルの人などに確認の上、その時点でベストの交通機関を利用するということで、お願いします)。

金曜日は3位決定戦が午後9時キックオフで行われるのだが、土曜日の決勝戦のメンバーもすでに発表になっている。両チームとも、ここまで勝ち上がってきたレギュラーメンバーが並ぶ。ただ、イングランドのWTBルーシーが大腿部を痛めて欠場。代役は、マーク・クエトー。イングランドのFLコリーが、「正直、決勝進出は考えていなかった」と話しているように、無欲で戦っているうちにここまで来たというのが本音だろう。しかし、ここまで来ると、5月26日、6月2日、南アフリカに連敗したことは、あまり参考にならない。互角の勝負になりそう。イングランドはスクラム、南アはラインアウトでプレッシャーをかけたい。

南アのSOブッチ・ジェームズは、相手SOウィルキンソンのことを問われ、「彼は世界最高のSO。ベストの選手と戦えるのはいいこと」とコメント。どうしても記者の質問がウィルキンソンのことが多くなるのだが、「我々のプレーに集中しなければいけない」(SHデュプレア)、「特定の選手にターゲットを絞るのは愚かなこと」(FLスミス)など、こういったコメントが多い。WTBハバナは、あと1トライで今大会通算9トライとなり、NZのジョナ・ロムーの持つ一大会最多トライ記録を破る。

先発メンバーを見渡すと、W杯決勝戦でのプレー経験者数は、南アが、PRのOS・デュラントのみに対して、イングランドは、ベン・ケイ、ジェイソン・ロビンソン、ジョニー・ウィルキンソン、ルイス・ムーディー、マイク・キャット、フィル・ヴィッカリーと6名。リザーブのローレンス・ダラーリオもピッチに立てば7名ということになる。

South Africa team:1 Os du Randt、2 John Smit (c)、3 CJ van der Linde、4 Bakkies Botha、5 Victor Matfield、6 Schalk Burger、7 Juan Smith、8 Danie Rossouw、9 Fourie du Preez、10 Butch James、11 Bryan Habana、12 Francois Steyn、13 Jaque Fourie、14 JP Pietersen、15 Percy Montgomery/16 Bismarck du Plessis、17 Jannie du Plessis、18 Johannes Muller、19 Wickus van Heerden、20 Ruan Pienaar、21 Andre Pretorius、22 Wynand Olivier

England team:1 Andrew Sheridan、2 Mark Regan、3 Phil Vickery (c)、4 Simon Shaw、5 Ben Kay、6 Martin Corry、7 Lewis Moody、8 Nick Easter、9 Andy Gomarsall、10 Jonny Wilkinson、11 Mark Cueto、12 Mike Catt、13 Mathew Tait、14 Paul Sackey、15 Jason Robinson/16 George Chuter、17 Matt Stevens、18 Lawrence Dallaglio、19 Joe Worsley、20 Peter Richards、21 Toby Flood、22 Dan Hipkiss

追記◎パリ滞在もあと僅か。きょうは、昼間に少し時間があって中心部を歩いたのだが、早く日本に帰りたくもあり、ここを離れるのが寂しくもあり、複雑な気分だった。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

3位決定戦メンバー

Menton6

Menton7

こちら、きのうマントンに行った時のおまけショット3枚。地中海の広さと青さを、もう少しお伝えしたく。でも、普通のデジカメと、僕の技術ではなかなか難しかったです。

Menton8_2

17日は夜から、フランスの公共機関は24時間のストライキに入った。18日の夜まで続く予定。電車もバスも原則的に動いていないし、郵便局なども閉じられるという。これが19日だったら、W杯に観戦に来る人は気が気でないと思うけど、どうやら大丈夫そうだ。

夜、フランス在住20年以上の日本人カメラマンの方とお話しする機会があったのだが、ここ10年、フランスのスポーツは団体競技で世界の頂点に立てるようになった(サッカー、ハンドボールなど)。これでラグビーも優勝すれば、フランスも変わってきたと言えるところだったけど、ダメだったね、とおっしゃっていた。そのフランス代表とアルゼンチン代表の3位決定戦の先発予定メンバーが発表になっている。若手を多数起用するかも? と思っていたのだが、フランスは開幕戦の借りを返すことに燃え、アルゼンチンは、実りあるW杯を3位で終わらせるために主力を並べている。見る側にとっては嬉しいことだ。

フランスは、開幕戦SOとして、あまりいいプレーができなかったスクレラをCTBに入れてきた。汚名返上のチャンスだ。先発SOはミシャラク。準決勝でも彼を先発に使った方が良かったという声は多数だが、どんなプレーを見せてくれるか。

France team:1 Jean-Baptiste Poux、2 Raphaël Ibanez (c)、3 Pieter de Villiers、4 Lionel Nallet、5 Jérôme Thion、6 Yannick Nyanga、7 Thierry Dusautoir、8 Imanol Harinordoquy、9 Jean-Baptiste Elissalde、10 Frédéric Michalak、11 Christophe Dominici、12 Damien Traille、13 David Skrela、14 Aurélien Rougerie、15 Clément Poitrenaud/16 Sébastien Bruno、17 Nicolas Mas、18 Sébastien Chabal、19 Rémy Martin、20 Pierre Mignoni、21 Lionel Beauxis、22 Vincent Clerc

アルゼンチンは、準決勝では怪我を抱えていたためか動きの悪かったピチョット、エルナンデスのHB団、インサイドCTBフェリペ・コンテポーミも名を連ねている。「長い時間、同じ目標を見据え、選手達と多くの時間を過ごしてきた。3位決定戦の重要性は私も選手も理解している」。ロフレダ監督は約8年チームを率いてきた。このチームで戦ってきた長い旅を、いい形で終わらせたいと気持ちを高ぶらせている。

Argentina team:1 Rodrigo Roncero、2 Alberto Vernet Basualdo、3 Omar Hasan Jalil、4 Rimas Álvarez Kairelis、5 Patricio Albacete、6 Martín Durand、7 Juan Martín Fernandez Lobbe、8 Gonzalo Longo Elía、9 Agustín Pichot (c)、10 Juan Martín Hernández、11 Horacio Agulla、12 Felipe Contepomi、13 Manuel Contepomi(当初のGonzalo Tiesiから変更)、14 Federico Martin Aramburu、15 Ignacio Corleto/16 Marcos Ayerza、17 Eusebio Guiñazu、18 Esteban Lozada、19 Juan Manuel Leguizamón、20 Nicolás Fernandez Miranda、21 Federico Todeschini、22 Hernán Senillosa

平林レフリーがニューズ・ウィーク誌に◎平林泰三レフリーが、Newsweek・日本版(2007年10月17日号)誌の特集「世界が尊敬する日本人100人」に、ラグビーのレフリーとして選ばれている。昨年、国際ラグビーボード(IRB)から、パネル・レフリーとして公認され、今年のシックスネイションズで、日本人初のタッチジャッジを務めたことが評価されたようだ。この特集は、さまざまな才能により世界で尊敬されている日本人を紹介するもの。

おめでとうございます!という言葉が当を得ているかはわかりませんが、平林レフリーにとっても、日本レフリーのみなさんにとっても、励みになることだと思います。平林さん、今後も若いレフリー達が憧れる存在として、みんなを引っ張っていってくださいね。

| | コメント (8) | トラックバック (2)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マントンでお墓参り

火曜日は、深緑郎さん、JSPORTSプロデューサーのカンちゃんたちと、マントンに行ってきた。ウィリアム・ウェッブ・エリスの墓参りである。早朝、パリからニースへ飛び、そこからバスにてマントンへ。途中、モナコ公国を走り抜けつつ、地中海の海岸沿いを約1時間15分。美しい眺めにずっと見とれていた。

Italie2

マントンは、モナコ公国の東側、イタリアとの国境にある海辺のリゾート地だ。この写真はイタリア側から撮影したもの。国境、越えてみました! 30mくらいだけど。国境沿いのお店に入ったら、いきなり「ボンジョルノ」でイタリアを実感。ビールがパリの半額以下で嬉しかった。1パイント、2ユーロ! ガイドブックによれば、マントンは1年中温暖で、1年のうち300日以上が晴れという恵まれた気候らしい。実際に、ビーチで日光浴を楽しみ、泳いでいる人がたくさんいた。パリの寒さは嘘のようである。海の青さには感動した。こちら国境地点である。

Italie

「1823年、イングランドのパブリックスクール・ラグビー校で行われていたフットボールのルールを破り、ボールを持って走り出した」というラグビー発祥エピソードの主人公ウィリアム・ウェッブ・エリスさんのお墓が、ここマントンにある。当時ラグビー校で行われていたフットボールは、ボールをキャッチすることは許されていたが、そのまま走ってはいけなかった。当時、サッカーはまだ生まれていない。このエピソードについては深緑郎さんの「世界ラグビー基礎知識」に現時点で分かっている事実をもとに詳細に書かれているので、そちらを読んでいただきたいのだが、エリス少年を誤りのないように表現すると、「ラグビーという競技の特徴を最初に表現した人らしい、とされている」ということになるのかもしれない。

Menton1

簡単に説明すると、当時のラグビー校にウィリアム・ウェッブ・エリスという少年が在籍し、フットボールをプレーしたことは確か。しかし、そのエピソードを目撃して書いた人は誰もいない。唯一、同時期にラグビー校に学んだ歴史研究家のマシュー・ブロクサムがこのことを書いたのみ。のちにラグビー校OB会が調査に乗り出すが証言は得られず、かといって他の説も出ず、OB会は、このエピソードをラグビー発祥の起源として校庭の銘板に刻み、それが世界に広まったという。

エリスは、オックスフォード大学に進学し、卒業後、英国国教会の聖職者となり、晩年、病気療養のために渡った南仏のコートダジュール付近で1872年1月24日、65歳で亡くなった。その後、英国人ジャーナリストが、マントンの教会地下にエリスの墓を発見し、フランス・ラグビー協会の手で地中海を望むこの場所に葬り直されたという。これ、すべて深緑郎さんの本に書いてある。イングランド協会から贈られたプレートには、THE FIRST RUGBY PLAYER と記されていた。

Menton6

Menton3

ラグビーを愛好する者として、W杯期間中に一度は来てみたかった。行けるように段取りしてくれたカンちゃんや、深緑郎さんに感謝したい。市場で薔薇の花束を買い、目印のサン・ミシェル教会(写真上)を目指して歩いた。マントンは、色とりどりの壁の家が建ち並び、とても可愛らしくて綺麗なところだった。W杯が行われていることもあり、写真の通り、道案内がところどころにあって、確実にエリスのお墓にたどり着くようになっていた。10年前にこの地を訪れた深緑郎さんによれば、「すごく綺麗になったなぁ」とのこと。

Menton2

Menton4

新しい建物も多くなり、10年前は手探りでお墓を探したのに今は道案内つき。バス停の近くでは、フランスラグビー協会によるラグビーの普及プログラムも行われていた。しかし、マントンにはエリスにちなんだおみやげ物は見あたらない。おそらく、この町の人はエリスの墓のことをよく知らない。ほんとうに静かに眠っているのである。僕は墓の前に立って手を合わせた。そして、僕の人生を決定づけたラグビーが生まれてくれたことに心から感謝した。

| | コメント (5) | トラックバック (3)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

パリの公園

みなさん、1000回記念のコメントありがとうございます。数値目標は立てず、今後も、ほのぼの系日記をぼちぼち書いていきます。

Paris1

パリは晩秋の趣である。こちらは、コンコルド広場と、ルーヴル美術館にはさまれたチュイルリー公園。いつのまにか、ここを散歩するのが日課になった。日曜日も昼間は暖かかったが、試合の時は冷え込んできた。これから、3位決定戦、決勝戦を観戦に来るみなさんは、あまり薄着だと震えることになるので、セーターの上にジャケットを着たり、マフラーをするなど、防寒対策はしておいたほうがいいと思います。暑いぶんには脱げばいいので。

準決勝で敗退したアルゼンチンのピチョットはこれで代表引退ということもあって、記者会見の最後も涙声だったとか。僕はその場に居合わせられなかったのだが、ラグマガの森本さんによれば、「優勝できると信じて戦っていた」と話し、会見後は各国の記者がピチョットに握手を求めに来たそうだ。フェリペ・コンテポーミは、「我々にもトライネイションズやシックスネイションズのような選手権が必要」と、さらに進歩するには代表チームとして出場する選手権の必要性をコメントした。この件は、世界の関心を集めている。アルゼチンは南半球のトライネイションズに加わるべきなのか、ヨーロッパでプレーする選手が大半であることを考え、北半球のシックスネイションズに参加して、セブンネイションズにするべきなのか。成り行きに注目である。

決勝進出の南アフリカFBモンゴメリーは、試合後、アルゼンチンとの試合前はかなり緊張していたことを明かし、決勝戦は南ア有利では?と問われると、「五分五分でどうなるかわ分からない。イングランドには、W杯の優勝経験者もいる」とコメント。確かに、南アで95年W杯優勝メンバーは、PRデュラントのみ。イングランドは、ウィルキンソンはじめ、優勝の味を知る選手が多い。大会前は「ベテランを選びすぎ」と批判されていたアシュトン監督だが、ここまで来てしまうと、経験者が多いことは好材料になる。

日本のトップリーグの話題では、ヤマハ発動機ジュビロが、既報の五郎丸歩選手(早大)に加えて、関東学院大の俊足WTB中園真司選手、196㎝の長身LO西直紀選手の内定を発表した。即戦力の期待大だ。

福岡サニックスブルースは、チームスローガン Keep On Running+(Plus)を発表。走り続けるという意味の他に、「これだけは絶対、他チームに負けない」スピードを持って戦っていくという意味が込められているとのこと。

さて、火曜日はちょっと遠出します。そのことはまた明日の日記にて。

| | コメント (10) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

準決勝、日曜の結果

Sasf

いま、南アフリカ対アルゼンチン戦の解説を終え、ホテルに戻ってこれを書いている。最終スコアは、37-13。南アの快勝なのだが、アルゼンチンにミスが多く、そのたび、南アは着実にスコアするという展開だった。アルゼンチンも互角に戦える実力を持っていただけに、惜しい戦いぶりだった。最後は冷静さをなくして、CTBフェリペ・コンテポーミがパンチをふるってシンビン(10分間の一時退場)なるなど、心身ともに力尽きた感じの敗北だった。

SOエルナンデスのキックの調子も悪かったし、SHピチョットのパスも何度か失速した。コンテポーミが南アSHデュプレアにインターセプトされたのも、いかにもトライしてください、というようなパスだったし、きょうのアルゼンチンは何をやっても流れが悪かった。エルナンデスは右足を痛め、ピチョットも腰を痛めていたという説がある。初のベスト4進出の疲れは当然あっただろう。試合後、ピチョットとエルナンデスが、ベンチに座り込み、号泣していた。

南アは万事に余裕があった。LOマットフィールドを軸にラインアウトでアルゼンチンにプレッシャーをかけたのは、最大の勝因だと思う。アルゼンチンのキックに対してもFBモンゴメリーを軸に堅実に蹴り返して、陣取り合戦でも負けなかった。そして、SHデュプレア、WTBハバナのインターセプトなどで加点。ディフェンスからの切り返しが得意の南アの強さを存分に見せつけた形だった。特に、前半6分のデュプレアのトライは大きかったと思う。アルゼンチンが攻め込んでいるときだったし、リードされたことで、アルゼンチンは、徹底したハイパント攻撃ができなくなってしまった。経験豊富な選手たちが、自信たっぷりにアルゼンチンの勢いを抑え込んだというところだろう。

さて、これで20日の決勝は、南アフリカ対イングランドになった。南ア有利に見えるが、FW戦次第でもつれそう。19日の3位決定戦は開幕戦の再現。これは両者のモチベーション次第だが、互いに力を出し合う好ゲームを期待したい。

実は1000回記念◎この日記で、愛好日記は1000回目の更新となりました。2005年3月から、約2年と7ヶ月半での達成です。2年目からは月に4回くらいは休んでいるので、1日2回書いていることも多かったということですね。実は、W杯期間中に回数に気づき、決勝戦に合わせようかなぁ、とも考えたのですが、とにかく毎日書いているうちにキリよく準決勝終了の日記が1000本目の記事となりました。いつもご愛読いただいているみなさん、ありがとうございます。アクセス件数を確認しては励みにしております。今後もコツコツ書いていきますので、よろしくお願いします。

| | コメント (28) | トラックバック (2)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

準決勝、土曜の結果

Sf4

どこまでも驚かせてくれるW杯である。フランス対イングランドの準決勝は、地元フランスが敗れる波乱の結末となった。8万283人の大観衆は騒然。フランスのサポーターは座り込み、早々に出口に向かう人も多かった。20,000人がパリに乗り込むという報道もあったイングランドサポーターは歓喜のガッツポーズである。茫然自失のフランス代表選手たち。「先週のように激しくプレーができなかった」(LOプルース)。自信はあったはずだが、やはりオールブラックスを破ったときと同じテンションでは戦えなかったということだろう。

試合は開始早々に動いた。イングランドSHゴマソールの防御背後へのパントをWTBルーシーが追い、これを処理しようとしたフランスFBトライユの目前でバウンドが変わると、跳ね上がったボールをつかんだルーシーが左コーナーぎりぎりに飛び込んだ。ウィルキンソンのコンバージョンは外れたが、これでイングランドが5-0と先制。

フランスもボクシスの2本のPGで逆転したが、この後は攻めきれず。ボールを回せば抜けるように感じるのだが、立ち上がりからSOボクシスが再三ドロップゴールを失敗するなど、ボールを動かしながら最後の詰めができず終い。イングランドは、ブレイクダウン(ボール争奪戦)で徹底的にプレッシャーをかけ、SHエリサルドのパスワークを乱した。前半から続いた相手キックへのプレッシャーも骨惜しみしなかった。シンプルにひたすらプレッシャーをかけ続けて接戦に持ち込み、後半35分、ウィルキンソンのPGで、11-9と逆転すると、37分、ウィルキンソンが慌てずにドロップゴールを決め、14-9として勝負を決めた。

大事なところで外さないウィルキンソンは、さすがである。フランスのWTBクレールがゴールに迫ったときの、ウォーズリーのアンクルタップも効いた。イングランドFWは逞しかった。終盤にきて、イングランドの選手たちがミスしなくなった気がする。集中力がどんどん高まっていくのを感じた。それにしても、フランスはもったいない。十分に勝てる力があるのに、自ら接戦に持ち込んでしまったような気がする。蹴りすぎだよなぁ。強気に攻めれば勝てたはず。悔やみきれないだろう。

僕も最後はちょっとペンをとる手が震えた。夜、こちらの日本人ラグビークラブ、パリ・ジャパニーズの人たちと食事したのだが、落ち込んでいる人も多かった。そこで教えてもらったのだが、試合が終わったあとのスポーツメーカーのテレビ・コマーシャルが、フランス代表の勇ましい映像から、負けたバージョンに変わっていたらしい。

南アフリカ対アルゼンチンは、南ア有利と言われているが、また何かが起こるのだろうか。

| | コメント (12) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

« 2007年10月7日 - 2007年10月13日 | トップページ | 2007年10月21日 - 2007年10月27日 »