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2007年1月28日 - 2007年2月3日

日本選手権1回戦結果

土曜日の秩父宮ラグビー場は天気にも恵まれて1万人を超える観客が詰めかけた。僕は一試合目の直前に会場入りしたのだけど、チケット売り場が長蛇の列で驚いた。早大はLO後藤、FL豊田らの主力を怪我で欠く編成のうえ、東条キャプテンも早い時間に負傷退場するなど苦しい戦いになったが、WTB菅野、FB五郎丸らが好プレーを見せていた。試合終了間際にも好走からトライした菅野は、大学選手権決勝戦でも安定したプレーをしていて、毎試合自分にできることをしっかりやっている印象が強い。五郎丸も課題だったタックルで低く入るシーンが何度かあった。このチームはこれで最後になるが、4年生はトップリーグ入りする選手も多い。健闘を祈りたい。

九電も主力に数名怪我があったし、試合開始早々に要のCTBグレイが負傷退場して得意の展開ができなかったが、ディフェンスで粘り、FBミラーの個人技もあって、なんとか勝利。もう少しFWで前に出たかったところだろう。次の相手は、マイクロソフトカップ決勝の結果次第だが、しっかり対策を立てての好勝負を期待したい。公式戦でトップリーグの力を実感することが来季にも役立つはずだから。

僕は、スーパー14の生放送の解説があったため、ここで秩父宮ラグビー場を離れ、JSPORTSのスタジオに向かった。関東学大とタマリバの試合は控え室のテレビで見た。タマリバの選手の地面に転がったボールへの仕掛け、早いなぁ。関東学大のFL竹山浩史、タマリバのSO竹山将史の兄弟対決も話題になっていたが両選手とも素晴らしい動きだった。最後は点差が広がったが、見どころの多い試合だったと思う。忙しい仕事の合間を縫っての全体練習は週2日。十分な時間がとれないはずなのに、タマリバの選手は、一つ一つのプレーに対する意識が高い。多くのチームが手本とすべきと思った。

◎日本選手権1回戦結果(3日)
九州電力 ○36-33● 早稲田大学(前半22-12)
関東学院大学 ○47-17● タマリバクラブ(前半14-10)

スーパー14は、チーフス対ブランビーズ、レッズ対ハリケーンズの2試合を解説。まだ録画を見ていない方もいると思うので詳細は控えたいが、ブランビーズのボール回しはさすが。SHグレーガンの衰えを知らないボールさばき、タックルに感心した。レッズ注目のSOバーンズも好プレーを見せる。ハリケーンズでは、ウマンガも途中で出てくる。

実は、いまJSPORTSの控え室で書いてます。これからシックスネイションズの開幕戦。明日はマイクロソフトカップ決勝戦、月曜日は日本代表スコッドの発表とたくさん書くことがあるので、スーパー14やシックスネイションズのことは、また改めて書きますね。

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スーパー14開幕ほか

金曜日の午後、JSPORTSでスーパー14の開幕戦・ブルーズ対クルセーダーズの解説をした。録画を見ていない人もいると思うので結果は書きませんが、面白いです。

土曜日は日本選手権が開幕する。秩父宮ラグビー場にて、12時キックオフで九州電力対早大、14時からは関東学大対タマリバである。大学選手権終了後、時間が空いてしまった学生が心身ともにどこまで調整できているかはポイントになりそうだ。

4日のマイクロソフトカップ決勝の先発メンバーも発表になった。サントリーは、左プロップにベテランの長谷川を入れてきた。スクラム重視のサントリーが勝負に出た感じだ。清宮監督がきのう言っていた。「スクラム練習でBチームが走らされるのを久しぶりに見ました」。そう、負傷から完全復活の長谷川がBチームを圧倒したのである。東芝のほうは、準決勝で負傷した猪口を控えにHOは松尾が先発する。さあ、いよいよ決戦である。天気も大丈夫そうだし、歴史に残るような好試合を期待したい。

◆マイクロソフトカップ決勝戦先発予定メンバー
東芝ブレイブルーパス/1 高橋、2 松尾、3笠井、4大野、5侍バツベイ、6渡邉、7中居、8 ホルテン、9 吉田朋、10廣瀬、11オト、12マクラウド、13冨岡、14吉田大、15立川、16 猪口、17久保、18石澤、9宮下、20伊藤、21ケプ、22松田

サントリーサンゴリアス/1長谷川、2青木、3池谷、4早野、5メイリング、6篠塚、7 元、8佐々木、9田中、10菅藤、11小野澤、12ニコラス、13平、14栗原、15有賀、16山岡、17前田、18大久保尚、19トンプソン、20沢木、21 野村、22タラント(※当初、11番の小野澤選手のところにオト選手の名が入っていたのは、僕の記入ミスです。申し訳ありませんでした)

話は変わって、スーパー14開幕戦である。オークランドのイーデンパークで行われたこの試合、NZ時間の午後7時35分にキックオフされたのだが、開始から3分55秒までプレーが止まらなかった。ミスの少なさ、各選手の反応の良さ、反則をしないことに対する意識の高さがそこに凝縮されていた。ブルーズのWTBトゥイタヴァキのパワフルラン、LOフラヴェルのアクロバティックなパスにしびれた。クルセーダーズは、新鋭SOスティーヴン・ブレットが見事な個人技を見せる。

スクラムは新ルール。レフリーの声は「クラウチ、タッチ、ポーズ、エンゲージ」の4段階である。タックル後、防御側がボールの動きをスローダウンさせるようなプレーは厳しくペナライズされる。また、ラックで相手の邪魔な足をスパイクで踏みつける行為には一発でイエローカードが出た。ここはより厳しくなるらしい。以前ならばボールとともにかき出す「ラッキング」として流されていた行為もペナライズされるようだ。もう一つ、レフリーへの不平不満を口に出すと、すかさずペナルティになっていた。各選手が口々に文句を言うことについては厳しく笛が吹かれるようだ。

土曜日からはシックスネイションズも始まる。世界標準のレフリングをよく見ておかないと、ワールドカップ本大会で戸惑うことになる。よ~く、見ておこう。

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木曜日の府中

1月があっという間に終わった。木曜日は朝から府中にいた。日曜日にマイクロソフトカップ決勝戦を控える東芝ブレイブルーパスとサントリーサンゴリアスの取材のためだ。午前11時からの東芝の練習を見たあと、午後2時頃から始まったサントリーの練習に向かった。記者仲間のタクシーに同乗させてもらったのだけど、日本一を争う2チームが至近距離に存在することを実感した。

きょうの東芝は1時間以上にわたるミーティングのあと、入念にディフェンスのチェックを行っていた。主力メンバーにはほとんど怪我がなく、準決勝で怪我をしたHO猪口選手もほぼ試合が出来る状態に回復しているようだ。ディフェンスの確認練習で他の選手はタックルしていないのに、オト選手だけがバシバシとタックルしていた。彼だけは許されてるみたいで面白い。メンバーは明日確定するとのこと。「うちは真っ向勝負」と薫田監督。冨岡キャプテンも「見ている人に、『強いな』と思っているような試合がしたい」と気合いを込めていた。

実はこの練習後、サントリーサンゴリアスのホームページのスタッフが、薫田監督、冨岡キャプテンのインタビューにやってきた。なんとなく両者に微妙な空気が流れていて面白かった。薫田監督は「何を聞かれるんでしょうね」と警戒していたのだけど、インタビュアーの方によると、監督、キャプテンともにたくさん話してくれたそうだ。きょうの夜にはアップされる予定らしい。まずは薫田監督かな? サントリーの清宮監督のインタビューと一緒に紹介されるようだ。両監督とも、盛り上げますねぇ。

サントリーの練習は、実戦をイメージしつつ、ゲームプランの確認。FWは入念にラインアウトを合わせていた。練習後、ライアン・ニコラス選手が淡々とプレースキックを繰り返す。難しい位置からでも90%以上入っていたように見えた。普段は、日曜日のメンバーは木曜日の練習で発表されるのだが、きょうの発表はなし。清宮監督はこう説明した。「メンバーのアナウンスには、こだわっています。いつも直前まで誰が出るか分からない状況で練習してきました。今週は決勝ウィークですからね。明日のメンバー発表、楽しみにしていてください」。準決勝から、誰かが入れ替わるのかもしれないが、楽しみに待とう。

日曜日、JSPORTSで解説なので取材の成果はそこで話しますね。

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怒濤の5日間

きょうは一日デスクワークの日だった。一日中パソコンに向かっていると、どうしてもコーヒーをたくさん飲んでしまうのだが、最近は香港で買ってきたプーアール茶を飲んでいる。ってなことは、どうでもいいっすね。

午後、昨年12月のアジア競技会で金メダルを獲得した7人制日本代表の佐野順監督に電話でお話を聞く機会があった。「アジアの次は世界を驚かせたい」と気合いが入っていた。7人制日本代表も国内シーズンが終われば再始動し、3月下旬の香港セブンスへ参加する。こちらも注目しよう。

今週は、金曜日(2日)のスーパー14開幕、土曜日(3日)の日本選手権1回戦、シックスネイションズ開幕、日曜日(4日)のマイクロソフトカップ決勝戦と重要な試合が続く。しかし、怒濤のラグビー週間はこれだけは終わらない。5日には、日本代表スコッドの発表、そして6日はトップリーグ各賞の表彰式である。すべてラグビー愛好家にとっては、見逃せない、聞き逃せないことばかり。毎日驚くことになるのか? それとも順当に進むのか?

すでにご存知の方も多いかもしれないが、4日のマイクロソフトカップ決勝戦の前には、午前11時35分から、「Microsoft CUP ミニ・ラグビー交流大会」が行われる。昨夏から秋にかけて三地域で行われた「ラグビーマガジンMicrosoft CUPミニ・ラグビー交流大会」に参加した68チーム(小学5、6年生対象)の中から、各地域の代表を1チームずつ招待して総当たりの交流試合を行うものだ。参加するのは関東地区:新潟県ラグビースクールU12、関西地区:吹田ラグビースクール(大阪府)、九州地区:筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール(福岡県)。最優秀チームにはトップリーグのMicrosoft CUPのトロフィーと同じ形のマイクロソフトカップが授与される。子供達に夢を与えるこの企画にもご声援を。

Microsoft CUP ミニ・ラグビー交流大会
2月4日=11:35~第1試合/12:18~第2試合/13:01~第3試合(前後半10分)/13:29~表彰式

さて、直近の2月2日、スーパー14開幕戦は、ブルーズ対クルセーダーズが対戦する。クルセーダーズのFLマコウ、SOカーター、ブルーズのHOメアラム、WTBロコゾコなどオールブラックス調整選手として7節まで参加しない選手が両チームあわせて11名いるのだが、先発予定メンバーを見るとそんなことは感じさせない。ブルーズは、元トヨタ自動車のトロイ・フラベルをキャプテンに、CTBトゥイトゥポウ、WTBハウレット、リザーブにはマカリスターが。クルセーダーズも、HOフリン、NO8トゥイアリイ、SHエリス、CTBラルフ、WTBギアなど豪華な顔ぶれ。リザーブには元ワールドのルア・ティポキの名も。そう、ティポキは今季、クルセーダーズでプレーする。

この5日間が終わったら、気が抜けて倒れそう…。

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接近プレー

まもなく北半球6か国対抗が開幕する。2月3日は、イングランド対スコットランド、イタリア対フランスの試合が行われるが、イングランドSOジョニー・ウィルキンソンが復帰する。2003年ワールドカップでチームを優勝に導いたスーパースターだが、あの決勝戦以降は負傷続きで代表ではプレーしていなかった。アシュトン新監督の賭けでもある。さて、どう出るか? でも、これで楽しみが増えた。

後ればせながらマイクロソフト杯準決勝の東芝対トヨタ自動車の録画を見た。花園の試合も面白かったが、こちらも激しい試合だった。得点経過だけを文字で見て想像したより、もっとトヨタが仕掛ける時間が長かった。東芝のモールをがっちり止めていたのも印象に残った。WTB遠藤のパワフルなランニングや途中からSOに入ったアイイの質の高いプレーも見応え十分。接点の強さも東芝に引けをとっていなかった。

その猛攻を耐えた東芝各選手の冷静なプレーぶりは、さすがに王者。FL渡邉、CTBマクラウド、冨岡らのベテラン選手は当然のことかもしれないが、SO廣瀬やWTB吉田など3年目の選手も落ち着いてボールを動かしていた。廣瀬のボディバランスの良さには恐れ入る。173㎝、77㎏とは思えない腰の強さでボールをつなぐし、キック力もあり、日本代表入りへ猛アピールである。サントリーとヤマハ発動機の試合でも感じたのだが、この4チームの実力差は僅かなものだ。日本選手権ではどうなるか分からない。

土曜日の夜に放送された「NHK スポーツ大陸『魔術と呼ばれた組織プレー ラグビー・大西鐵之祐の伝説』」も録画で見た。名将がいかにして世界と戦おうとし、実戦したのかがコンパクトにまとまっていた。ジュニア・オールブラックス(23歳以下NZ代表)に勝ち、イングランド代表と互角の勝負を繰り広げるなど、今では考えられないことである。ましてや体格差は当時のほうが大きい。大西さんのことを知らない世代には、いい刺激だろう。若い選手にも見てもらいたいと思った。再放送もあるので、ぜひ。

1968年のNZ遠征や1971年のイングランド代表来日試合などの映像で何度も「接近プレー」が出てきた。極限まで相手に接近してパスを出し、防御を突破するプレーである。現役の選手達がいかに相手をかわすかということを考える上でも貴重だと思った。番組の中でも登場した接近プレーのスペシャリスト横井章さんには何度かお話を聞いたことがある。横井さんは、今もさまざまなチームに関わって接近プレーを後世に伝えようとしている。今年度の全国高校大会では、京都成章の選手が防御ラインにぎりぎりまで接近してパスし、パスを受ける選手はその直前に、すっと外側に伸びて抜けたトライがあった。横井直伝の接近プレーは今も生きている。見ていて嬉しくなった。

体格的には大きくなった日本選手だが、手足の長さやパワーではどうしても太刀打ちできない面がある。だとすれば、やれることは限られている。逃げずに勇気を持って相手の懐に飛び込み、こちらの間合いで戦うことだ。JKは、あの映像、見てくれたかなぁ。

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明日も頑張ろう!

月曜日は、慶大の日吉グラウンドに行ってきた。2月24日発売の『ラグビークリニック』に掲載する山田章仁選手のインタビューである。僕が山田選手に話を聞くのは、2度目。数日前にもテレビで紹介されていたし、いま注目の選手なのだと実感する。あの魅力的なランニングを見せられれば当然なのだが、今回は、そのランニングを技術的に細かく聞いた。まだ若い選手なので技術論を話すのはかなり照れていたけれど、グラウンドで実技を交えて説明し始めると言葉に熱がこもった。相手を片手で突き放す「ハンドオフ」ひとつとっても、相手の出方によって、いろいろと使い分けている。面白い話が聞けた。

Talk6

書くのが遅くなってしまったが、土曜日は隔月で開催している『愛好日記トークライブ』の日だった。いつものように、三鷹駅近くの文鳥舎で午後5時より開演。今回のゲストは、早大の今村雄太選手の出身校としても知られる四日市農芸高校ラグビー部の下村大介監督だった。下村先生は、僕の大学の先輩なのだが、ラグビー部ではなかった。いわば素人監督だった下村先生が、これまた中学時代にプレー経験のない高校生達を鍛え上げ、花園の常連校にするまでのエピソードは、涙と笑いに彩られ、何度聞いても面白い。あっという間の2時間だった。

昭和59年に下村先生が赴任したとき、四日市農芸のラグビー部は廃部が決まっていた。部に所属する生徒の素行が悪いので、3月の時点で職員会議で廃部の決定がくだされていたらしい。他の先生達を説得し、なんとか存続させたと思ったら、下村先生の熱血ぶりに25名全員が退部。仕方なく、担任で受け持っていたクラスで運動部に入っていなかった生徒を無理矢理ラグビー部員にして、なんとかスタート。とにかく無茶な先生なのだが、それでも生徒がついてきたということは、この人の熱さが本物だったからなのだろう。3年後には、素人集団を県の決勝に出られるようなチームに成長させている。

四日市農芸は、練習や試合の最後に円陣になった時、「明日も頑張ろう!」と声をはりあげる。花園で負けた時のかけ声も、いつもそうだという。卒業生は、次のステージで頑張ってくれればいい。元気に生きてくれればいい。「ありがとうございました」や「お疲れさま」ではないところが、前向きな下村先生らしい。いつだって「明日も頑張ろう!」なのだ。

下村先生からたくさんのプレゼントもあり、トークライブのあとの懇親会も大いに盛り上がった。最後は、参加者全員で肩を組み、下村先生の「明日も頑張ろう!」の声で、「オー!」と、思わず青春してしまった。でも、なんか楽しかったな。

このトークライブは、ここで一区切り。去年の3月から始めて全6回。毎回、満席となったことは幸せでした。みなさん、ありがとうございました。当初は、僕とゲストが語り合う会にするつもりだったのに、ゲストの話が面白くて、僕は完全な聞き役に徹していました。僕は人の話を聞くのが好きなのです。この内容は、とても面白いので単行本にまとめるつもりです。トークライブも春以降に再スタートの予定なので、出版時期と合わせ、決まり次第、この日記でお知らせしますね。


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MS杯準決勝と土曜の結果

日曜日は花園ラグビー場だった。東京に戻る途中で書いてます。先に土曜日の結果を。トップチャレンジシリーズは、三菱重工相模原が近鉄ライナーズにインジュリータイムの逆転勝ち。トップチャレンジ1で2位となり、1位の九州電力に次いでトップリーグ初昇格を決めた。トップチャレンジ2では、ホンダヒートが東京ガスを降して1位通過を決め、入替戦進出を果たしている。

◇トップチャレンジシリーズ第3節結果(27日)
ホンダヒート ○54-34 ●東京ガス(前半40-10)
近鉄ライナーズ ●31-32○ 三菱重工相模原(前半21-10)

三菱重工相模原は、前半10-21とリードを許しながら、あきらめずに食らいつき、WTB三須の劇的トライでの勝利だった。近鉄は試合終了間際のPGを狙い、外れたボールをカウンターアタックに結びつけられて、最終的に逆転トライに結びつけられるという惜敗である。これで2月12日の入替戦の組み合わせも決まったわけだが、こちらも興味深いカードになった。

2月12日(祝・月)トップリーグ入替戦(秩父宮ラグビー場)
12:00K.O 日本IBMビッグブルー対近鉄ライナーズ
14:00K.O リコーブラックラムズ対ホンダヒート

さて日曜日、マイクロソフトカップ準決勝は、2試合とも大接戦。僕はJSPORTSで、サントリーサンゴリアス対ヤマハ発動機ジュビロの解説だったのだが、20-40と突き放されてからのヤマハの猛反撃には驚かされた。立ち上がりは、サントリーが準備通りキックで陣地をとり、敵陣に入るとCTBニコラスの好ステップなどがチャンスを作って着実に得点。後半25分には、ハーフウェイライン付近のラインアウトからモールを押し込み、WTB小野澤が個人技で抜け出して独走。40-20とする。

サントリーが勝利を確実にしたかに見えたが、簡単にトライできたところが落とし穴だった。安全圏に見えるリードで、サントリーの動きが緩む。29分、ヤマハはゴールライン直前のラインアウトからモールを押し込んでトライ。ここからのサントリーは、ヤマハの各選手の思いきりのいいランニングにタックルミスを繰り返す。32分、WTB永本のトライに続いては、キックオフのリターンでSO大田尾が抜け出し、途中出場のレーニーがトライ。わずか5分で3トライをたたみかけての1点差。残り時間からして、逆転の可能性は高まった。しかし、サントリーも懸命のタックルでこれをしのぎ、トップリーグ第2節に続く逆転負けは免れた。

勝負にはこだわりつつ、互いに仕掛け合っていたし、中立の立場で見ている身にとっては非常に面白い試合だった。ヤマハも「グラウンドの横幅をいっぱいに使ってボールを動かしたい」(堀川監督)というプレーがある程度出来ていたし、日本選手権に向けて手応えのつかめる試合だったように思えた。勢いに乗ったところでスーパーサブのレーニーが足を痛めて退場になったのも運がなかった。

「きょうは、まったく違うチーム(サントリー)が、70分と10分を戦った印象です」と安堵の表情で語るサントリー清宮監督。「セットプレーでプレッシャーをかけられなかったのは悔しいですが、70分まではサントリーのやりたいラグビーができました。あとは良かった時間をできるだけ長くできるような練習をしたい」

秩父宮ラグビー場で行われた東芝ブレイブルーパス対トヨタ自動車ヴェルブリッツについては、まだ録画を見ていないのだが、記録の得点経過を見る限り、花園の試合とほぼ同じような展開になっている。前半のスコアも似通っているし、東芝、サントリーとも、後半1分に相手を突き放すトライをあげている。東芝も14点差のリードをしてから、トヨタに2トライを奪われた。「東芝も接戦したということは、決勝戦は、両者とも同じような気持ちで戦えるということでしょう」(清宮監督)。ともに勝って反省できる内容だったのは、かえって決勝戦(2月4日)の質を高めるような気がする。

試合結果(28日)
◇マイクロソフトカップ準決勝
東芝ブレイブルーパス○38-33●トヨタ自動車ヴェルブリッツ(前半21-13)
サントリーサンゴリアス○40-39●ヤマハ発動機ジュビロ(前半22-13)

追記◎土曜日の夜は、6回目の愛好日記トークライブだったのですが、そのことは明日にでも書きますね。

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