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2007年2月4日 - 2007年2月10日

日本選手権2回戦

ついにスーパー14の開幕週の録画をすべて見ないうちに第2週が始まってしまった。チーフス対ハリケーンズの試合は、ちょっと雑な面もあったけど、見どころはいっぱいあった。ハリケーンズのゲームキャプテンはCTBウマンガ。この人、とにかくよく働く。いろんな意味で魅せてくれるので、ウマンガファンにはお薦めの試合である。ハリケーンズでは、WTBで出てくるデヴィッド・スミスが面白い。チーフスのほうは、俊足揃いのBKが走る、走る。新しいスピードスターのWTBメサンガは、今後も楽しませてくれそうだ。

日曜日の日本選手権2回戦の先発メンバーが発表になった。九州電力は、スクラムの強いPRティレル、BKの要のCTBグレイが怪我で出場できないが、スーパー12でもプレーしたLOヒーニー、1回戦で大活躍したFBミラーが先発。各方面から評価の高いSH村上も先発してくる(1回戦は腰を痛めて欠場)。両FLは、吉上、松本の早大コンビ。トヨタ自動車は、ベテランSO廣瀬が欠場するが、代わって元NZ7人制代表のアイイが入る。トリッキーな動きで観客を楽しませてくれるはず。

九州電力の神田監督と話す機会があった。「胸を借りるだけ。チャレンジャーとして戦います」と謙虚だったが、現役時代の闘志あふれるプレーを知る身としては、何かやってくれるだろうと期待してしまう。神田さんは、1980年代の後半に日本代表に選出されている。当時はトヨタの朽木監督も日本代表だったから、一緒に練習したこともあるようだ。現在の社会人チームの監督は、40歳前後の人が多いので、たいてい一緒にプレーしたり対戦したりしている。そのあたりも探っていると面白い。

さて、もう一試合のヤマハ発動機対関東学大は、ヤマハの木曽キャプテンがまだ復帰できないが、SO大田尾、CTB大西、FBウイリアムスなど強力メンバーである。PR山村亮選手は、母校の後輩達にどんなプレーを披露するか。関東学院では、日本代表スコッドにも選ばれたLO北川、CTB高山らのプレーに期待したい。ジョン・カーワンHCに将来性を見込まれたのだから、自信を持って戦ってほしいなぁ。この試合は、NHK総合でも生中継あり。

日本選手権2回戦
2月11日(日)秩父宮ラグビー場 
12:00KO 九州電力 vs. トヨタ自動車ヴェルブリッツ (11:50~J sports 1 ※生中継)
14:00KO ヤマハ発動機 ジュビロ vs. 関東学院大学(13:50~J sports 1  ※生中継)


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今週末も熱い

トヨタ自動車ヴェルブリッツの朽木英次監督が今季限りで退任するとのこと。今季のトヨタはトップリーグ4位だったが、終盤は非常にいいチームに仕上がってきた。マイクロソフトカップの準決勝で東芝を苦しめた戦いは印象深い。日本選手権の頂点までは、あと3試合。素速く前に出るディフェンス、思い切りのいいアタックと、持ち味を存分に発揮してもらいたいと思う。

そのトヨタが登場する日本選手権2回戦は、11日(日)、秩父宮ラグビー場にて。12:00~トヨタ自動車対九州電力、14:00~ヤマハ発動機対関東学院大(JSPORTS1にて、2試合とも生中継)。そして翌日の12日(祝・月)は、トップリーグの入替戦である。もちろん、トップリーグで1シーズン戦ってきたチームのほうが優位ではあるが、一発勝負は何が起こるかわからない。この入替戦の結果によって、大きな影響を受けるのがトップウエスト、トップイーストだ。来季の自動昇格のためには、各地域リーグで1位にならなければいけないわけだから、同じリーグの他チームは「昇格してくれ~」または「残留してくれ~」っていう感じだろうなぁ。

◆2月12日 秩父宮ラグビー場
12:00KO  日本IBMビッグブルー 対 近鉄ライナーズ
14:00KO  リコーブラックラムズ 対 ホンダヒート

南半球のスーパー14は、明日(金曜日)、第2節がスタートする。JSPORTSで生放送されるのは、NZのチーフス対ハリケーンズである。チーフスはオールブラックス調整選手(7節まで出場しない22選手)に入っている選手が3名と少なく、SHウィップーなど6選手が出場できないハリケーンズより有利。第1節でも熱い試合をしていたから面白い内容になりそうだ。シックスネイションズ第2週は、いきなり優勝争いの大一番、アイルランド対フランスがある。おなじみの競技場ランズダウンロードが解体中のため、国技ゲーリックフットボール、ハーリングの専用競技場であるクロークパークでの試合である。8万人収容のスタジアムで、これも楽しみ。JSPORTS PLUSでの放送は11日の深夜になる。

もう一つ、情報を。U19サポートプログラム(FW合宿)が天理大学平等坊グラウンド(2月10日、11日)、立正大学グラウンド(2月17日、18日)で行われる。4月6日から開催されるU19世界選手権大会(アイルランド)に向けての強化策。高校大会で優勝した東海大仰星のHO緑川、NO8前川、準優勝の東福岡NO8有田らが参加する。2月24日、25日にはBK合宿。3月に2度の強化合宿を経て、世界選手権へと向かう。

追記◎いつのまにかラグマガの田村編集長が、ブログを始めていた。「ラグマガドットコム」。覗いてみてください。 それと、ラグビーメーカー、セプターのHPコラムにキャプテンのこと書きました。興味のある方は、こちらからどうぞ。

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海外ラグビーのこと

怒濤の5日間が終わり、ほのぼの系の話題を書こうと思ったら、7日の夕方になって残念なニュースが流れた。トップリーグの選手が容疑者として逮捕された件である。本人は容疑を否認しているが、特にトップ選手は自分一人の責任ではすまされないこと自覚して行動してもらいたいと思う。

水曜日はサントリーサンゴリアスのグラウンドに行ってきた。有賀剛選手のインタビューである。怪我は大丈夫のようで「今は日本選手権で勝つことしか考えていません」と言っていた。マイクロソフトカップの決勝戦については、最後のタッチキックをもっとゆっくり出せば良かったとか、PGを狙わなければ良かったなど、勝敗の細かい綾はあったが、それよりチームとして「東芝に対してチャレンジできていないことが問題だった」という認識のようだ。ラインアウトで相手ボールを奪いながらタッチキックを蹴ったり、前半、風下なのに果敢に攻めなかったことなど修正点は多い。再戦が実現すれば、さらに面白い試合になりそうだ。

7日のプレースリリースでは、ヤマハ発動機ジュビロの内定者が追加になっていた。白鴎大で4年間プレして今春卒業予定のデーリック・トーマス選手(LO、FL、NO8 192㎝、116㎏、21歳)。元U18フィジー代表である。

【海外ラグビーについて】
国内に書くことが多すぎるために海外ラグビーについてあまり触れられないのだけど、シックスネイションズ、スーパー14ともに面白い試合が多い。今年のブルーズはなかなかやります。NZの友人が、今年のポスターを写真に撮って送ってくれた。毎年、工夫してるなぁ。

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おそらく、JSPORTS視聴者の多くの方がどんどん録画がたまって見る時間がないという悪循環に陥っているように思う。スーパー14を毎週全試合見るというのは至難の業だ。でも、結果を知らずに見たい人が多いと思うので、この日記では基本的に海外の結果は書かないようにしたい。ただ、次の週のことを書くときに勝敗が分かってしまうことはあると思うので、そのあたりは気をつけて読んでください。

先週末の試合で僕が面白いと思ったのは、ブルーズ対クルセーダーズの開幕戦と、チーフス対ブランビーズ戦である。ブランビーズはボール運びが実に上手い。ジョージ・スミスの髪型が変わっていて一瞬誰だか分からなかった。シックスネイションズのイングランドはウィルキンソンの復活で必見だ、と言うことは書いたのだが、ウエールズ対アイルランドもめちゃくちゃ展開が早くてワクワクする。PKからの息をもつかせぬ速攻合戦は、日本がこれから勝とうとする相手がいかに仕掛けが早いかを見せつけられる。アイルランドのBKラインの間隔、深さは興味深かった。アイルランドSOオガーラも円熟期を迎えている。イタリアはちょっと策がなかったかな。

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トップリーグ表彰式

火曜日の午後1時、東京プリンスホテルにて「ジャパンラグビートップリーグ2006-2007年間表彰式」が行われた。式典には、トップリーグ(TL)14チームの監督、コーチ、キャプテンらに受賞者が揃い、豪華な顔ぶれとなった。

個人賞の選考方法だが、ベストフィフティーンはTL14チームの監督とラグビー担当記者による投票にて決定。ベストホイッスルは、TL14チームの監督による投票。新人賞、MVPは、チェアマン、コミッショナー、TLパネルの委員が中心となったTLコミッティにて選考。他は最多の数字を出した選手となる。

注目のMVPは、優勝した東芝ブレイブルーパスの冨岡鉄平キャプテンが初選出された。チームを優勝に導いたリーダーシップが高く評価されたことになる。
「ここ数年、チームでは数々のタイトルを獲ってきましたが、個人賞を受けるのは人生でこれが初めて。ドキドキしています。ラグビーは、こんなヘタクソでも参加できる集団スポーツ。この賞をいただけたのは全部員のおかげです。また来年も東芝の誰かがこの賞を獲れるようにチーム一丸となって頑張ってまいります」

新人賞は、三洋電機ワイルドナイツの北川智規選手。北川選手は、19トライをあげて最多トライゲッターに輝いたのに加え、ベストフィフティーンにも選出され三冠を獲得した。
「たくさんのルーキーが活躍した年に自分が選ばれたことを、ほんまに嬉しく思います。来季も、この賞に名前負けしないように頑張ります」
京都弁がちょっと入ったところが初々しかった。

各賞受賞者とベストフィフティーンは以下の通り。ベストフィフティーンは、常連組に加え、西浦、青木、オライリー、ニコラス、北川、マクイナリの6選手が初受賞している。3年連続は、FL渡邉、NO8箕内、CTBマクラウドの3選手。4年連続で選ばれた選手はいない。PR西浦選手は「この賞に恥じないよう、これからも身体を張ってプレーしたい。来季もチームとともに九州から熱い風を吹かせたいと思います」とコメント。負傷も癒えて復帰の目処がたった後藤翔太選手は「忘れずに選んでもらえて嬉しく思います。この賞に応えられるように来季は熱いプレーをします」と元気な姿を見せていた。激戦のポジションもあった中で、圧倒的に票を集めたのはWTB小野澤選手。それを承知で「来年は票を1人占めできるように頑張ります」と会場を笑わせた。

◆チーム表彰
◇優勝=東芝ブレイブルーパス◇準優勝=サントリーサンゴリアス◇3位=ヤマハ発動機ジュビロ、トヨタ自動車ヴェルブリッツ◇フェアプレーチーム賞=三洋電機ワイルドナイツ◇ベストファンサービス賞=神戸製鋼コベルコスティーラーズ、ヤマハ発動機ジュビロ

◆個人表彰
◇MVP=冨岡鉄平(東芝ブレイブルーパス)
◇新人賞=北川智規(三洋電機ワイルドナイツ)
◇得点王=ライアン・ニコラス(サントリーサンゴリアス)
◇最多トライゲッター=北川智規(三洋電機ワイルドナイツ)
◇ベストキッカー=廣瀬佳司(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
◇ベストホイッスル=平林泰三(日本協会A級公認レフリー)

◇ベストフィフティーン
1西浦達吉(コカ・コーラ)/2青木佑輔(サントリー)/3山村亮(ヤマハ発動機)/4大野均(東芝)/5ルアタンギ・侍バツベイ(東芝)/6渡邉泰憲(東芝)/7フィリップ・オライリー(三洋電機)/8箕内拓郎(NEC)/9後藤翔太(神戸製鋼)/10トニー・ブラウン(三洋電機)/11小野澤宏時(サントリー)/12ライアン・ニコラス(サントリー)/13スコット・マクラウド(東芝)/14北川智規(三洋電機)/15ダミアン・マクイナリ(クボタ)

Kyushu

MVPの冨岡選手が出身地である九州の仲間達と談笑しているところにおじゃました。福工大時代の同期、古賀龍二選手(サニックス)、コカ・コーラの西浦選手、サニックスの藤井監督である。冨岡選手は「西浦さんは僕が福工大の1年の時から福大で活躍されていて凄い選手だと知っていました。我々に言わせれば、西浦さんが日本代表に入っているのは当然のことなんですよ」と話し、九州の先輩を絶賛していた。

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日本代表スコッド発表

月曜日の午後、日本ラグビー協会のジャパンクラブで2007年日本代表スコッドの発表記者会見があった。出席したのは、太田治GM、ジョン・カーワンヘッドコーチ(HC)、永田隆憲FWコーチの3人。太田GMからメンバーが読み上げられたのだが、驚いたり、納得したりしながら53名の名前を聞いた。昨秋11月のワールドカップアジア予選は、太田GMがHCを兼務して選んだメンバーだったが、今回は、カーワンHC体制の本格始動であり、初めて彼の色が出たメンバーということになる。キャプテンは箕内拓郎選手が務める。大畑大介選手は、6月復帰を目指してリハビリ中とのこと。

「現在のベストの選手、ベストになりうる選手、さらに日本代表のプレースタイルに適応した選手を選びました。そして、今年のワールドカップだけではなく、2011年も視野に入れて選んでいます」(カーワンHC)

言葉通り、ベテランも多いが、ノンキャップ組が20名。その中でもサントリーのPR前田、東芝のSH吉田というスコッド経験者を除いては初選出。社会人1年目のサントリーHO青木、FL篠塚、NO8佐々木や、関東学院のLO北川、CTB高山も名を連ねている。注目のSOは、沢木、安藤のキャップ保持者に加え、東芝の廣瀬俊朗、NTTドコモ関西のジェームス・アレジ(27歳)、NZ在住の小野晃征(19歳)が選ばれた。

アレジは日本での登録名なのだが、かつてJSPORTSやラグマガでは「アーリッジ」と表記されていた。NZノースランドのSOとして頭角を現し、2001年ブルーズでスーパー12デビュー。スペンサーの控えだったが、のちにハイランダーズで活躍。3年前に来日していた。正確なプレースキッカーでもあり、元日本代表のミラーのような活躍が期待されている。

小野晃征(おの・こうせい)は、小学生の頃にNZに移り住み、カンタベリーのアカデミーで育った選手。U19カンタベリー代表に選出され、U19・NZ代表のトライアリストでもある。カーワンHCもビデオで数試合を見た上、現地での情報を集めて選出したようだ。ロングキッカーであり、ディフェンスも強いという。SO、CTBをこなし、こちらも将来期待の新星である。

外国人選手については、代表規定の3年居住をクリアしている選手ばかりなのだが、2000年以降は、2か国にまたがって代表になれない規定があるため、7人制クロアチア代表のウーリッチ(三菱重工相模原)、7人制豪州代表のマクイナリ(クボタ)については、IRBに照会中とのこと。マーシュ(NEC)は、NZ・A代表の経験があるため代表招集が見送られてきたのだが、そのA代表がNZ協会で正式に記録に残るA代表ではなかったことが判明したとのこと。

カーワンHCは、以前の記者会見で「世界一低く、速く、激しく前に出られる選手を選ぶ」と言っていたが、今回の選考でも世界に通用するスピード、肉体の強さを持っている選手を選んだ印象が強い。これからワールドカップメンバー入りをかけて、激しい競争が始まるわけだ。この53名は、メディカルチェック、フィットネスチェックを経て、3月29日に40名に絞り込まれる。そして、5月下旬からのパシフィック・ネーションズカップで30名のメンバーが編成される予定だ。

5月初旬に来日するクラシック・オールブラックスについては、現役選手だがすでにオールブラックスを退いている選手がチームを編成して来日するようだ。メンバーは未定だが、今も現役で元オールブラックスといえば数は限られる。スペンサーとかカレンあたり、来てくれると盛り上がるのだが。

追記◎大東功一選手は、SHからFBまでBKのポジションをすべてこなせるユーティリティBKとしての選出とのこと。

2007年 日本代表スコッド

PR1=山本正人、西浦達吉、前田航平、杉浦敬宏、HO=松原裕司、山本貢、猪口拓、青木佑輔、PR3=山村亮、相馬朋和、池谷陽輔、LO4=大野均、熊谷皇紀、北川勇次、LO5=ルアタンギ・侍バツベイ、ルーク・トンプソン、FL6=渡邉泰憲、木曽一、浅野良太、ハレ・マキリ、篠塚公史、FL7=フィリップ・オライリー、グレン・マーシュ、No.8=箕内拓郎、ブレア・ウーリッチ(※IRB照会中)、佐々木隆道、サミュ・ヴァハフォラウ

SH=後藤翔太、大東功一、矢富勇毅、吉田朋生、SO=沢木敬介、安藤栄次、ジェームス・アレジ、廣瀬俊朗、小野晃征、WTB11=小野澤宏時、ナタニエラ・オト、CTB12=大西将太郎、ブライス・ロビンス、高山国哲、CTB13=大畑大介、守屋篤、今村雄太、霜村誠一、クリスチャン・ロアマヌ、平浩二、WTB14=遠藤幸佑、北川智規、FB=立川剛士、五郎丸歩、有賀剛、ダミアン・マクイナリ(※IRB照会中)

2007年 日本代表スコッド スケジュール
リポビタンDチャレンジ2007
4月22日(日)
アジア三カ国対抗試合 兼 第9回日韓定期戦
日本代表vs 韓国代表(秩父宮ラグビー場) 
4月29日(日)
アジア三カ国対抗試合 
日本代表 vs 香港代表 (秩父宮ラグビー場)

5月 9日(水)
ジャパンXV vs クラシック・オールブラックス(関西) ※予定
5月13日(日)
ジャパンXV vs クラシック・オールブラックス(東京) ※予定

IRBパシフィック・ネーションズカップ
5月26日(土)
フィジー代表 vs 日本代表(フィジー・スバ)
6月2日(土)
トンガ代表 vs 日本代表 (豪州・コフスハーバー)
6月9日(土)
オーストラリアA代表 vs 日本代表 (豪州・タウンズビル)
6月16日(土)
日本代表 vs サモア代表 (宮城・ユアテックスタジアム仙台)
6月24日(日)
日本代表 vs ジュニア・オールブラックス(東京)










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マイクロソフトカップ決勝戦

Retsu

日曜日の秩父宮ラグビー場には、超満員の23,067人の大観衆が詰めかけた。スポーツ観戦の愛好者は名勝負の匂いに敏感に反応する。試合前から観客のみなさんによって好ゲームの雰囲気は作られていた。

前半は風上に立った東芝がSO廣瀬のロングタッチキックなどで陣地を進める。しかし、サントリーは長身のFL篠塚をラインアウトの前方に立たせて徹底的にプレッシャーをかけた。前半、東芝のラインアウト獲得率は50%ほど。陣地的に押し込みながら、起点で崩され東芝は攻めあぐんだ。そして前半24分、少ないチャンスをものにしようとSO廣瀬が放ったロングパスに「人数で余られていたのでパスを通させたくなかった」と、サントリーWTB栗原が反応してインターセプト。約80mを駆け抜ける先制トライをあげる。31分には東芝が冨岡、廣瀬の好走でチャンスを作り、CTBマクラウドが抜け出して同点としたが、風下で7-7の同点はサントリーのリードに等しかった。トップリーグ13試合にフル出場したNO8佐々木の負傷退場は痛恨だったが、ラインアウトでの優位性は後半も生きると思われた。

しかし後半、東芝はラインアウトを少人数にするなど対応し試合は一進一退の攻防に。CTBニコラスのPGで10-7のサントリーリードで迎えた18分、東芝LO侍バツベイがハイタックルでシンビン(10分間の一時退場)となり、サントリーに得点機が訪れる。東芝は、ゴール前5mでのサントリースクラムを1人少ない7人で組まなければいけなくなった。FWリーダーの中居は膝を痛めて宮下と交替。絶体絶命のピンチである。しかし、東芝は7人の結束力でこれを耐える。NO8ホルテンがLOの位置に入り、NO8がいない状況だったが、FL渡邉が機転を利かしてFL宮下と左右の位置を入れ替わり、左PR高橋の支えに回るなど工夫を凝らしてのスクラムだった。一方、サントリーのHO青木は「一列だけで組んでいるような感じで、8人がまとまれなかった」とこの場面を振り返った。

耐えた東芝は猛反撃に出るが、サントリーもFB有賀、CTBニコラスらの好タックルで東芝のミスを誘い、後半37分、ニコラスがPGを決めて13-7とリードを広げた。残り時間は、ロスタイムも入れて6分ほどだった。東芝はあきらめずボールをキープして攻める。大観衆が固唾を呑んで見守る白熱の攻防だった。サントリーもよく耐えてターンオーバーに成功。タッチに蹴り出して守りきったかに思われたが、この時点で時計は43分台。直前に「ロスタイムは4分」と発表されており、まだ数十秒が残されていた。

このラインアウトからの攻撃でサントリーの反則が続き、試合はそのまま継続。46分、東芝がゴール前のPKからドライビングモールで押し込む。歓声と悲鳴が交錯していた。あと1m。侍バツベイがボールを持ち出す。2人のタックルを受けながら、インゴールへ手が伸びる。しっかりとしたグラウンディングは、ポストのわずか左横だった。これで、12-13。最後は、WTB吉田が比較的簡単な位置からゴールを決めて、14-13と逆転。劇的幕切れでのトップリーグ三連覇達成だった。

「サントリーはいい集団になっていると思います。最後は『トライがとれなくてもいいから、5年間やってきたドライビングモールで行こう』。そう言ったら、大野や笠井が『(信頼してくれて)ありがとう』と言って、やってくれた」(冨岡鉄平キャプテン)。仲間を信じ、自分たちの強みを押し出した決勝トライだったわけだ。

サントリーの清宮監督は「優勝にはまだ足りないものがある」と語った。落胆する選手の姿に万感の思いはあっても試合運びには納得できないものが多かったようだ。1人少ない相手スクラムを押し込むことを優先し、数的優位を生かさなかったこと。風上に立った後半にキックで陣地を進められなかったこと。振り返れば、勝機はいくつもあった。「そういうことも含めて、まだ勝つチームじゃないということでしょう」。

両チームともに大事な場面でミスもあったし、無用な反則もあった。そして、それにつけ込めないシーンも多かった。優勝を賭けた大一番だからこその緊迫感が要因かもしれない。ただし、今季の完成形を目指す機会はまだ残されている。残り試合で、さらに両者が成長して質の高いゲームを見せてくれることを期待したい。

と、一気に書いてしまった。ふ~っ。けど、僕もJSPORTSで解説しつつ、かなり興奮した。もし、きょう初めてラグビーを見た人がいたら、このスポーツの激しさが目に焼きついたかもしれない。東芝の選手達の精神的な強さは印象に残った。しかし、両者の実力差は紙一重だ。サントリーの青木選手が言っていた。「1月の時は、個人的に完敗した感じだったのですが、今回は戦えた。次はもっとやれそうな気がします」。どの選手からも前向きな発言が多く、再戦が楽しみではある。でも他のチームにも頑張ってほしいしなぁ。とにかく、今季の残り試合をじっくり見せてもらいたいと思う。

◆トップリーグ2006-2007
プレーオフトーナメント
マイクソフトカップ決勝戦結果
<東京・秩父宮ラグビー場>
東芝ブレイブルーパス○14-13●サントリーサンゴリアス(前半7-7)

試合後、日本選手権の組み合わせが発表になった。東芝とサントリーの再戦がなるのか。他のチームが意地を見せるか。2006年度国内シーズンの掉尾を飾る日本選手権は、あと5試合。

◆日本選手権組合せ
◇2月11日(日)秩父宮ラグビー場
12:00KO トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 九州電力キューデンヴォルテクス
14:00KO ヤマハ発動機ジュビロ 対 関東学院大学

◇2月18日(日)
14:00KO サントリーサンゴリアス 対 (トヨタ対九電の勝者)=花園ラグビー場
14:00KO 東芝ブレイブルーパス 対 (ヤマハ対関東学大の勝者)=秩父宮ラグビー場

◇2月25日(日)秩父宮ラグビー場 決勝戦 14:00KO 

追記◎開幕したシックスネイションズのイングランド対スコットランド戦で、イングランド代表SOジョニー・ウィルキンソンが2003年W杯以来の復帰を果たしました。ラグビー史に残る名SOが「キング」と呼ばれてきた理由がよく分かるプレーを連発します。JSPORTSでリピート放送あり。ウィルコのファンは必見。現役でSOをしている選手にもぜひ見てほしい試合です。

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