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高校大会準々決勝

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3日の花園ラグビー場は快晴ということもあって、昨年以上の大観衆が詰めかけた。ご覧のようにバックスタンドは満員。メインも最後尾は立ち見が出るほどの満員だった。

試合のほうも白熱した。まずは、流経大柏が優勝候補の一角・桐蔭学園に先制PG、そしてPR榎のトライで10-0でリード。モールを押し込み、堅実なタックルで桐蔭にプレッシャーをかけ続けた。桐蔭はハンドリングエラーなどもあって、なかなか流れがつかめなかったが、徐々にボールを右に左に素速く動かし始め、FL宮内がトライを返し、NO8明元のトライで逆転。後半は柏が逆転トライで、15-14とし、残り3分まで柏がリードしたが、最後は、桐蔭がこの日大活躍のFB仲宗根の突破からWTB北島がトライして接戦をものにした。僕はこの試合の解説だったのだが、互いに持ち味を出すいい試合だった。

続く天理対長崎北陽台は、天理がBKの展開力を見せつけて2トライをあげ、10-0とリードしたが、北陽台もFW戦に活路を見いだしてトライを返し、天理の攻撃を低いタックルで寸断した。14-10と逆転した終盤からは天理も猛反撃を受けたが、しのぎきった。FW戦にこだわったことについて、長崎北陽台の松尾監督は「BKで攻めたかったが、天理のBKのディフェンスが素晴らしかったので」と説明。「選手は疲れていますが、チャンスなので、コンディションを整えて頑張りたいと思います」。

東福岡と佐賀工業の九州対決は、佐賀工業が大健闘。「前半は強引に行こうとしすぎた」(東福岡・谷崎監督)と、佐賀工業のタックルを受けて苦しんだが、後半はボールをつないで攻め続けた。NO8山下、FB竹下らを軸にどこからでも仕掛けられる東福岡の攻撃力は高校レベルでは図抜けている。それでも果敢に戦った佐賀工業は立派だった。

最後の試合は、ノーシードで勝ち上がった尾道とAシード伏見工業の対決。尾道がFWのラッシュ、接点の強さで接戦に持ち込んだが、攻めに入ったときの伏見工業のつなぎは見事で、一度もリードされることなく尾道を退けた。FB井口のランニングスキルの高さ、パスのタイミングの良さ、WTB羽柴の決定力も印象に残った。しかし、尾道は集中力がある。伏見工業のミスボールを拾う反応も素晴らしかった。最後のFWの真っ向勝負でトライをとったのも見事。いいチームだった。

◆準々決勝結果
桐蔭学園○19-15●流経大柏
長崎北陽台○14-10●天理
東福岡○24-17●佐賀工業
伏見工業○26-15●尾道

試合終了後、抽選が行われ、1月5日に行われる準決勝の組み合わせが以下のように決まった。

桐蔭学園 対 東福岡
伏見工業 対 長崎北陽台

追記◎大阪工大高ラグビー部の野上友一さんが監督を辞任し、部長職に専念することを決めた件で野上さん自身が記者会見し、「辞任と、レフリング対する意見書を出したことは別」と語った。レフリングに対しての不満で辞任するととれる報道を否定したもの。「前監督の荒川先生から私が監督を引き継いだとき、荒川先生は50歳でした。私も50歳くらいで道を譲ろうと考えていました。流経大柏に負けた夜に監督として限界を感じました。新しいチームを福谷コーチが情熱を持ってやってくれたら強くなるのではないかと思っています。それが一番の理由です」。レフリングについては、「私自身、レフリーは絶対だし、クリーンにやっていこうと指導してきました。しかし、今回はおかしいと思うところがあったのでチームの責任者として意見を出したということです」と語った。

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    コメント

    最近 自分自身の問題で 今年の高校ラグビーの試合が観れなかったのですが、 大工大の野上監督の監督としての ご指導は個人的に大変好きで(私のサポートしているチームは別にありますが)第75回大会のチームは私のお気に入りのチームで記憶に残っています。
    長い間 高校ラグビーを支えてくれて そして いい選手を育てあげてくれて 本当にありがとうございました、そして お疲れ様でした。
    これからも ラグビー界でご活躍されることを期待しております。
    しかしながら、 今回のレフィリングに関してではないですが また一概には言えませんが、 私個人の意見としては レフリーは 前半、後半で交代性にするべきと 思っております。
    なぜなら、 レフリー個人のクセは どんなに 規定があっても 極端でなくても あるものです。
    それが 私のような者が観ていても勝敗に 関係する場合もあると思うことがあります。
    これは レフリーが悪いと言っている訳ではありません。
    チームごとに クセがあるのと同じことだと思います。
    だから より多くのレフリーに慣れるのにも レフリーの二交代制を提案できたらと思いますが...
    それにしても 村上さん 今年も 楽しい記事よろしくお願いしまーす。

    投稿: にゃん吉 | 2008年1月 8日 14:31

    連続の投稿になります。私は埼玉県でラグビースクールの指導者をやっていて、指導者のチームにも所属し46歳でC級レフェリーの資格を取りました。講習会は年に数回あり自分自身で義務と課して研鑽しております。それはプレイヤーに対するRespectです。
    私に限らず、レフェリーを志した方は皆、同じ想いだと思います。ラグビースクールのゲームでも完璧な笛を吹くのは簡単ではありません。見落としたのではなく見えなかったから反則を取れなかったこともあります。でもタッチラインの外からは「このレフェリーは見えてない」と言われてしまいます。売り言葉に買い言葉じゃないですが「じゃあ貴方吹いてみて下さい」と言いたくもなります。
    又「スローフォワードだろ」と言われることも、そういう時は「貴方の見てる位置よりも私の方が真横から見てますよ」と言いたくなるし、言われないために常に真横から見れる位置へ遅れないよう走っています。
    レフェリーに関しては競技規則でどう定められているか、是非この機会に「第6条 マッチオフィシャル(http://www.rugby-japan.jp/laws/laws_of_the_game/008.html)」をご一読いただければ幸いです。

    投稿: KimuSige | 2008年1月 5日 10:30

    nightbaronさんからのご指摘に対してですが、「天理-北陽台戦」後半開始のキックを、MBS毎日放送のサイト(http://www.mbs.jp/rugby/game/45.shtml)で確認しました。
    あれは問題ありません。
    競技規則は日本協会HPで確認できますので、是非確認して頂きたいのですが、次のように書かれています。
    ------
    第13条 キックオフと試合再開のキック

    6 10メートルに達しないキックオフが相手側にプレーされた場合
    ボールが相手側の10メートルラインに達しないが、相手側が最初にプレーした場合、競技を続ける。
    ------
    つまり天理の選手が最初にプレーしていますので、10mラインに達しなかった事は消えて競技続行。プレーONです。
    そして、ボールは天理選手の手に当たって前に落ちたのでノックオン。レフェリーは北陽台側に手を開いてアドバンテージを宣しました。
    寧ろ10m飛んでないから天理側にノット10mのアドバンテージじゃないかと思われた方がいらっしゃるのではないかと思いますが、ノット10mは消えているので、ノット10mに対するアドバンテージは発生しません。
    競技規則には、アドバンテージの条項がありますが、触れられていないんですよね。
    「キックオフのボールが10mラインに達しないで相手側が最初にプレーした場合は、10mラインに達しなかった事へのアドバンテージは適用されない。」とでも明記しておいて頂いた方が親切かと思いますが、よって、第13条-6 の表記が全てとなります。

    間違っていたらどなたか訂正を、

    投稿: KimuSige | 2008年1月 5日 09:20

    こういった問題が起こるたびにレフリーはノーサイドの精神のかやの外だなぁと思います。
    提出した疑問点に相手チームへのミスジャッジ(つまり、大阪工大高有利の笛)も入っていることを、教育者たる野上監督の良心として期待します。

    投稿: またたび庵 | 2008年1月 4日 23:57

    準決勝のカードは面白いことになりましたね。でもJSPORTSの放送は、同じ時間帯にTLもあって、どちらを観るか苦渋の決断を迫られてます(^^;)
    どちらを再放送にしようかなぁ。あすの解説も楽しみにしてます。

    投稿: サファイヤ | 2008年1月 4日 22:33

    はじめまして。いつも村上さんのブログは楽しく読ませていただいています。毎日書かれていてすごいなぁと思っております。これからも更新頑張ってください!
    さて、レフェリングについて書かせていただきます。私自身、C級ではありますが、資格をもっており東海のある大学でコーチをしております。
    我が大学の所属している東海リーグ(2部)では、試合会場にレフェリー1人が来て試合を終えると帰っていきます。つまり、監視というかスコアも含めてちゃんと確認してくれる人がいません。昨年度のリーグ戦でも、感情的に退場者を出すレフェリーもおりましたし、せめて協会の人間がチェックはして欲しいと思うことがありました。
     今回の野上さんの件も含めて、疑問に思う部分については試合後に明確な説明をするべきだとお思います。そのようなシステムはないのでしょうか?
     村上さんのような方の働きかけでシステムを作ることはできないのでしょうか?

    乱文失礼いたしました。

    投稿: けんじ | 2008年1月 4日 19:01

    はじめまして。
    いつもスカパー!で村上さんの解説を楽しく聞いています。
    個人のブログですから、ラグビージャーナリストとしてではなく、個人としてのメッセージでいいんじゃないかと、私は思っていますよ。肩書きにとらわれると、言いたいことも言えなくなっちゃう場合がありますし、またその逆もありますからね。

    投稿: おじさん(ruojisan) | 2008年1月 4日 17:35

    今回の監督辞任に関する情報としては,このサイトで真相を初めて知りました.私にとっては大変価値のある情報で,おかげさまで(前?)監督さんに対し,誤った固定観念を持たずに済んだ次第です.今後も,ラグビーファンへの情報提供をよろしくお願い致します.

    投稿: neuron | 2008年1月 4日 17:30

    ラグビージャーナリストと称するのであれば、きちんとした記事を書くこと期待します。今回のレフェリーのジャッジについて、村上さんはどのように考えているのでしょうか?協会との仲を考えて発言を控えているのであれば、ジャーナリストを名乗る資格はありません。高校に限らず、大学や社会人でも世界基準とは言えないジャッジが多く、そういうことに対するジャーナリストらしい発言は、残念ながらあなたの記事から見えたことはありません。本当に日本ラグビーの将来を本当に考えているのであれば、誰かの耳に痛いことをしっかりと言い、間違っていることに対して、相手が誰であろうと言うべきことを言う、そういう姿勢でなければ、単なるラグビー応援者です。

    投稿: 不動 明 | 2008年1月 4日 16:28

    天理-北陽台戦でも北陽台のキックオフで明らかな(アナウンサーも分かっていた)ノット10mを見逃していましたよね。
    ああいうのを見るともうちょっとレフェリングのレベルを上げてやらないと高校生が可哀想かなと。。。
    片方に反則が集中するなら途中で解釈をしっかり説明してやるくらいは必要ではないでしょうか・

    投稿: nightbaron | 2008年1月 4日 10:54

    村上さん、あけましておめでとうございます。今年もブログや解説、楽しみにしています。

    帰省を利用して、昨日初めて高校ラグビーを観に花園へ行ってきました。4試合とも好ゲームのうえ、満員の観客や各校部員の応援合戦と見所満載で楽しめました。

    負けたチームの多くが涙で泣き崩れる中、尾道の試合後の涙なしの清々しさと観客に対して深々と下げられた一礼が印象的でした。本当にいいチームなんでしょうね。

    準決勝も楽しみです。

    投稿: あひる | 2008年1月 4日 06:29

    で、実際、その試合のレフリングはおかしかったのでしょうか?
    私は見てないのでわからないのですが、村上さんの意見を伺いたいです。

    投稿: 六郎丸 | 2008年1月 4日 01:12

    西が三校に東が一校
    花園も冬型の気圧配置ですか
    ノーザンブレッツとソーウエイブスが早くTLに昇格し、北の地盤固めを押進めてくれないと

    投稿: ナベゾ | 2008年1月 3日 23:54

     いつも楽しみに読ませていただいてます。野上監督の抗議に関しての、先ほどのYKOさんのコメントに、勝手に(笑)返答させていただきます。
     私もレフリーのはしくれなのですが、全国大会レベルになると、そこで笛を吹くレフリーには必ずアセッサーやレフリーコーチと呼ばれる人がついていて、試合が終わるとその試合についてこと細かく指導していただけます。つまり「吹いて終わり」ではなく、その笛の内容の評価は必ずされ、それが今後に反映されていくシステムになっています。
     勝手にコメントしてしまって、すみませんでした(笑)。

    投稿: げばらくん | 2008年1月 3日 22:12

    いつも楽しみに拝読させて頂いてます。今回の件に限らず大学でもトップリーグの試合でも首を傾げたくなるようなレフリングが非常に多いと思います。レフリーによって取ったり取らなかったりということもありますが、同じ人なのに取る反則が一貫していなかったりして・・。「人のやることだから間違いもあって当たり前」と開き直られたのでは一生懸命やっている選手が気の毒です。レフリーは笛を吹いた試合について、事後に評価されるような仕組みになっているのでしょうか?

    投稿: YKO | 2008年1月 3日 21:17

    伏工、プロップ二人ダメなんでしょうかね。心配です。

    投稿: ひろ | 2008年1月 3日 20:07

    今年も村上さんのブログ楽しみにしています。
    野上監督の辞任の件,詳細が不明だったので,驚いていましたが,安心しました。
    準々決勝どのカードも楽しめました。
    準決も疲れがあるでしょうが,いい試合を期待しています。

    投稿: さちこ | 2008年1月 3日 18:28

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