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MS杯決勝結果

日曜日の午後は、秩父宮ラグビー場でマイクロソフトカップ決勝戦の解説をした。その前に、「マイクロソフトカップ ミニ・ラグビー交流大会」を見る。参加したのは、関東ブロック推薦「川口ラグビースクール」(埼玉県)、関西ブロック推薦「吹田ラグビースクール」(大阪府)、九州ブロック推薦「筑紫丘ラグビークラブジュニアスクール」(福岡県)である。関係者の方と見ていたのだが、小学生のレベルの高いプレーに感心することしきりだった。この様子も、JSPORTSで放送される予定だ。

三洋電機ワイルドナイツ対サントリーサンゴリアスの対決となった決勝戦。強風下での戦い方が注目されたが、サントリーは試合前のトスに勝って風下を選択し、前半を我慢して、後半に勝負をかけた。三洋は劣勢を予想されたスクラムでは健闘したが、ラインアウトは獲得率が悪かった。直接の敗因と言っていいかもしれない。

サントリーは三洋の特徴を出させないための戦いと、自分達の強みを出す戦い方を徹底した。ゲームマネージメントの勝利という気がする。「チームが停滞した時もあったけど、勝つことができて興奮しました」。前日は一睡もできなかったという山下大悟キャプテンの涙も印象的だった。

後半になって、三洋が戦略的キックを使い始めたときのFB有賀の好フィールディングは素晴らしいと思う。「FWがあれだけ前に出てくれたら楽ですよ」(有賀)。思い切りのいいカウンターアタックは三洋の勢いを押しとどめていた気がする。

三洋のトニー・ブラウンの激しく粘り強いディフェンス、相手ボールを瞬時に奪うターンオーバー能力など何度も驚かされるプレーがあった。オールブラックス経験者の凄みを再認識させられた。あれだけラインアウトがとれなくて、この僅差だから、三洋の実力は確か。日本選手権で再び戦うかどうかは未知数だが、もう一度戦えば結果は分からない。

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取材後、早々に家に帰り、ラグマガ4月号(2月28日発売)に掲載する速報レポートを書いた。こんな表紙になるようだ。作業、早っ。今号は、スーパー14の別冊付録付きである。

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25日(月曜日)は、『ラグビークリニック』が発売になる。こちら、今が旬のトニー・ブラウンのインタビューがある。ゲームコントロールについて語っている。日本代表のジョン・カーワンHCと脳科学者の茂木健一郎さんの対談も。


◎ジャパンラグビー トップリーグ2007-2008 プレーオフトーナメント マイクロソフトカップ決勝戦結果
三洋電機ワイルドナイツ●10-14○サントリーサンゴリアス(前半10-7)

◎第45回日本選手権2回戦組合せ:3月1日(土)
近鉄ライナーズ対トヨタ自動車ヴェルブリッツ(12時、秩父宮)
東芝ブレイブルーパス対早稲田大学(14時、秩父宮)

◎2011年のワールドカップ出場枠が決定
IRB(国際ラグビーボード)が、下記の通り、出場枠決定を発表した。
参加チーム:20チーム(12チームは2007W杯で決定している)
他8チーム枠=アフリカ地区1位。アメリカ地区1位、2位。アジア地区1位。ヨーロッパ地区1位、2位。オセアニア1位。ヨーロッパ地区3位対アメリカ地区3位の勝者。アジア地区は、2010年アジア5カ国対抗の優勝チームのみが出場。

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    コメント

    後半だったと思うのですが、サントリーのプロップ(1番か?)スクラムブレイク時に殴ってませんでしたっけ?
    レフリーの反対側で。

    投稿: FoolsGold | 2008年2月26日 21:40

    村上さん、ミニラグビー交流大会のことを書いて下さってありがとうございます。

    2/23-24に開催された「関東地区ミニラグビー指導者研修会」で、今年の花園に出場した選手のラグビースクール出身者比率が45.1%、前年比+4.1%に、日本代表では、85.1%。
    「全国でミニラグビーが始まって20年、普及育成の成果は十分にあったと言ってよいのではないか」との報告がありました。
    以上、ご参考まで、

    投稿: 関係者 | 2008年2月26日 02:09

    サントリーはTL最終戦のトヨタ戦で、展開ラグビーが通用しないと分かってから、トヨタ、三洋戦と徹底的にFWで戦い始めた。
    確かに勝つために、強みを生かすことは戦術的に大切なことだが、ファンを無視したラグビーだと言う事を分かっているだろうか。20年前の社会人ラグビー大会に戻った気分だ。
    各チームともボールを動かすラグビーが浸透してきて、ファンも増えてきたし、世界を見据えたカタチになってきたのに残念でたまらない。
    この戦法が、日本選手権あと2試合続くようだとしたら、ファンは逃げていくだろう。皆んな高いお金を払って観にきているのだから、三洋やトヨタにたいな試合をファンは望んでいるはずだ。

    投稿: ランナー | 2008年2月25日 23:39

    サントリーは、TL最終戦で展開ラグビーが通用しないと分かってから、徹底的にFW戦で戦い始めた。
    先回のトヨタ戦と全く同じ戦法は、ラグビーのレベルを上げようとするのではなく、自分のチームの勝利のみを追及した戦いは20年前に戻った感じだ。せっかく各チームボールを動かすラグビー、つまりラグビーの醍醐味を目指して頑張っているのに、残念で仕方ない。
    高いお金を払って観に来た人は、80分間どう思ったのだろうか。この戦いが日本選手権まで続いたら、ラグビーファンはどんどん離れていくだろう。

    投稿: ランナー | 2008年2月25日 23:24

    トニー・ブラウン獅子奮迅の活躍の源泉は何なのか。
    リーグ戦、セミファイナル、ファイナルいずれの試合においてもトニーの活躍は特筆すべきものである。今期三洋が闘った15試合の中で各試合MVPを選出したらトニーは半数以上でなっていたのではないか。ボールがあるところにトニーがいる。特にチャンス・ピンチ時には必ず現れる。これは何なのか。天性、嗅覚、執念、義務感、etc 試合後半の30分も過ぎると疲労困憊し手足はまともに動かなくなるだろうに、33歳の彼を支える精神力、体力の源泉は何なのか。
    もし、トニーが15名いて1チームを作ったら、もし、トニーのスキルの1/2を日本選手が身につけたら、もし、トニーの危機管理能力の1/2を日本選手が身につけたら、想像すれば切がない。
    リーグ最終戦で瞬時の判断により北川にトライ王を献上するこの美徳は何なのか。
    憎っくきトニーと思っていたが、彼はまさに日本ラグビー界に天が使わした伝道者のように思えてきた。
    多くは語りはしまいが、彼のラガースピリットの真髄を聞きたい。
    アングロサクソンにもサムライがいる。

    投稿: オールドラグビーファン | 2008年2月25日 18:05

    プレーオフ制度とはこういうもので、だからJリーグはチャンピオンシップを廃止したわけだが・・・。
    三洋ファンとしては悔しいなあ。

    投稿: PJ | 2008年2月25日 14:16

    トップリーグのリーグ戦で全勝した三洋にとって、過去の試合は何だったのかと、変な感じがします。三洋はプロ野球の巨人と同じような状況と思われます。マイクロソフトカップはトーナメントだから14チームのトーナメント戦を別の時期にやればと思います。リーグ戦の方を価値あるものにすべきだと思います。一気に決着する相撲もトーナメント戦はあまり価値がないようですから。

    投稿: Y | 2008年2月25日 13:13

    正直なところ、あれだけのメンバーを集めてFWゴリゴリの戦術とはつまらないですね。
    三洋の方がよっぽどいいラグビーをしていたタ感じがします。
    清宮氏には世界で戦うための戦術も含めた戦い方を期待するのは無理なんでしょうか。
    スーパー14の試合を見ていると各チームがいろいろ工夫してボールを動かそうとしています。
    日本のトップチームがこんな方向性では世界との差は開く一方ではないでしょうか。

    投稿: nightbaron69 | 2008年2月25日 11:55

    ラグビー小説「この風にトライ」著者:上岡伸雄(集英社1600円)
    08年2月24日読売新聞「本よみうり堂」に掲載されていました。「夢つなぐラグビー小説」いつの日か、村上さんに書いていただきたいです。

    投稿: 閑話休題 | 2008年2月25日 11:46

    2011年W杯の地域枠、アメリカ地区は優遇され過ぎでは?
    敗者復活戦での出場権獲得のチャンスがアメリカ地区3位に与えられるなら、オセアニア2位やアジア2位にもその権利はあるのではないでしょうか?(村上さん、ヨーロッパは1位ではなく3位チームですよね?)

    投稿: マスター | 2008年2月25日 08:04

    三洋はラインアウトでの獲得率が悪すぎました。マイボールラインアウトが5/14と半分も獲得できませんでした。これが一番の敗因だと思います。次にモールディフェンスが弱かった。それでも村上さんがおっしゃるように僅差になったのはトニー・ブラウンの再三のターンオーバー及びラインディフェンスが冴え渡っていました。バックスラインでは殆ど相手のゲインライン突破を許していなかったので。三洋を応援してたので余計に思うのかもしれないですが、サントリーのモールごり押しは見ていてつまらなかったです。

    投稿: あっきー | 2008年2月25日 06:48

    ラグマガ4月号の記事は楽しみに
    しています。それにしても今日のラグビーは緊迫感があって楽しかったです^^

    投稿: hagu | 2008年2月25日 00:44

     トニー・ブラウン選手は日本ラグビー史に名前を残す選手の一人ですね。ワイルドナイツでの功績を考えると、引退後も立派な指導者に成られる気がします。

    投稿: rugbyhead | 2008年2月24日 23:46

    今日はサントリーが強かったけど,三洋も全く差がなかったいい試合でした。
    しかし,寒かった・・・。
    日本選手権また楽しみです。

    投稿: さちこ | 2008年2月24日 23:41

    三度目の正直と思っていたのに、二度あることは三度あるとは・・・。
    でもまだ終わってません。宮地さんを胴上げするためにももう一度仕切りなおしです。


    アジア枠よりジャパン強化のためにも厳しい試合のできるワールドトロフィーの方がよいと思ったんですけど。たとえ予選に負けたとしても。
    91年大会予選のような熱い予選試合がもう一度見たい。平日に秩父宮が2万人超えるような超満員試合をもう一度見たいです。
    結局ワールドトロフィーは企画倒れですか?

    投稿: ターボ | 2008年2月24日 23:40

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