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MS杯準決勝結果

日曜日は朝から新幹線で新大阪に向かった。米原あたりは一面の雪景色だった。どうやら乗った新幹線は、サントリーサンゴリアスと同じだった。花園ラグビー場に着くと、小雪が舞っていた。

リーグ戦を2位で通過したサントリーサンゴリアスと、3位のトヨタ自動車ヴェルブリッツは、前の週に31-31で引き分けていたこともあって僅差勝負が予想されたのだが少し差の付く結果となった。立ち上がりからFWの密集サイドをしつこく攻めたサントリーが、4分、マイボールスクラムからCTBニコラスが絶妙のゴロパントを転がし、WTB小野澤、CTB平とつないで先制トライ。

以降は、トヨタが圧倒的に攻め、SO正面のドロップゴールで3点を入れ、なおもLO谷口の突進でチャンスをつかむとFL中山が左中間にトライ。逆転に成功して一気呵成に攻め込んだ。しかし34分、トヨタSH麻田のパントキック時にキッカーの前から走り出した反則をとられたところで流れが変わる。サントリーは、ラインアウトからサインプレーを仕掛け、CTB山下がディフェンダーに的を絞らせないランニングで数的優位を作って最後はFB有賀が左隅にトライ。38分にも、FL大久保がゴールラインに迫ると、CTBニコラスが好ステップでトライ。21-10と、風下の前半をリードして、完全に主導権を握った。

後半に入ると、風下のトヨタが自陣から無理して攻める場面が多くなり、そのたびミスが出て流れが悪くなる。後半21分、FB有賀のトライでほぼ勝敗は決した。防戦一方の時に見せたサントリーの集中力は素晴らしかった。

「昨年の日本選手権の借りを返せました。負けたら終わりの試合、我々はこれをファイナルラグビーを呼んでいますが、そこでいい内容の試合ができて嬉しく思います。ライアン・ニコラスが機転の利いたタックルなどで流れを変えてくれました。前半、シンビンで14人になった時間帯が攻防の山でした。一人少ないサントリーをトヨタは崩せず、サントリーは守った。BKで獲った最初の2トライは、FWが圧力をかけていたからこそ」。清宮監督は、終盤戦上り調子の自チームを称えた。

一方のトヨタ石井監督は「もっとシンプルに攻めれば良かった。トヨタらしさが失われていた」と敗因を口にした。その言葉通り、トヨタは難しいパスをつないではミスをする場面が目立った。もっとシンプルにボールを持って前に出たほうがサントリーも苦しかった気がする。ただし、トヨタにはまだ日本選手権が残されている。再度チームを作り直して、最後の勝負に賭けたい。

試合後、僕は勝利キャプテンと監督にインタビューする役目だった。解説席を途中で離れ、ピッチレベルに降りた。最初に山下キャプテンに話を聞く直前、東京の結果を聞いたら、後半40分、東芝が21-18でリードしていた。次の情報が入ると、三洋の逆転勝利。少し興奮しながらのインタビューとなった。試合前、一緒に解説をした綾城氏と話をしているとき、彼が「トニー・ブラウンのゲームメイクは惚れ惚れする。あの選手がいたら簡単には負けないね」と言っていたのだが、東芝も意地を見せたみたいだし、どんな試合だったのか録画を見るのが楽しみ。

◎マイクロソフトカップ準決勝結果
サントリーサンゴリアス○33-10●トヨタ自動車ヴェルブリッツ(前半21-10)
三洋電機ワイルドナイツ○25-21●東芝ブレイブルーパス(前半3-8)

クラブ大会決勝は、タマリバクラブが六甲クラブを21-0で下し、日本選手権進出を決めた。タマリバは一回戦で早大と対戦する。

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    コメント

    解説とインタビュー、お疲れ様でした。
    トヨタはもう少しやれると思っていたので、残念な結果でした。神戸戦あたりがピークだったのかもしれませんね。日本選手権での奮起を期待します。
    インタビューで気がついたこと。「手のひら」をカメラに見せるようにマイクを持った方がいいと思います。手の甲を見せるのは「ぞんざい」な印象を与えるようです。生意気なメールですみません。

    投稿: しゅん | 2008年2月20日 17:06

    サントリー、7人で組んだスクラム強かったですね。

    投稿: マスター | 2008年2月18日 12:02

    秩父宮の試合をテレビで見ていましたが、ハーフタイムには場内アナウンスで花園の経過が聞こえ、試合終了後の勝利監督インタビューで決勝の相手をインタビュアーが思いっきり言ってくれました。夜の放送で花園の試合を見ようと思っていたのに・・・。いつも競技場で他会場の結果が出たりしますけど、あぁいうのは何とかならないですかね。

    投稿: ちぃ | 2008年2月18日 00:39

    秩父宮でのセミファイナル、東芝は三洋電機を追い詰めたが、結局トニー・ブラウン一人にやられた感じだった。三洋電機は選手全員が最後まで諦めない姿勢が勝利に結び付いたのだと思う。もっとも、それは昨年、前王者の東芝が持っているものだったのだが…決勝は花園でトヨタ自動車に快勝したサントリーとの一戦。両チームの外国人選手がカギを握るのは間違いない。

    投稿: ローズプレステージ | 2008年2月17日 23:54

    以前藤島さんがトニーブラウンについて、(キック、ラン、パス、どれをとってもものすごいということは無いのだけど、この人のすごいところは一瞬たりとも漠然とプレーするところがなくすべて意味を持ってまた考えてプレーしているところだ。)と言われてました  つくづくそう思います。来週の決勝が楽しみです

    投稿: Kerikeri | 2008年2月17日 23:03

    今日は秩父宮へ東芝を応援に行ってきました。
    あまりの劇的なフィナーレで唖然としてしまいましたが,80分があっという間の目の放せない好ゲームでした。
    決勝も楽しみです。

    投稿: さちこ | 2008年2月17日 22:57

     東芝ブレイブルーパスの試合終了を間近に控えてのロングキック、あれは疑問です。判断ミスだったのでは。カウンターからトライされたから逆算で言うのではなくって、蹴った瞬間から危ないと思いました。ルーパスのディフェンスは一杯一杯に見えましたが、あそこは地味にモール、ラックで時間を潰すべきだったのでは。
     東芝は災難続きですね~。

    投稿: rugbyhead | 2008年2月17日 22:55

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    負けるときはこんなものなのだろう。 小雪が舞い散る花園ラグビー場。 トヨタはなすすべなくサントリーに敗れた。 試合開始早々からサントリーは得意のフォワードプレーに固執。 トヨタディフェンスをラック周辺に釘付けにする。 ところがタイミングを計って、バックスに展開し、あっさり先取点。 その後も試合はサントリーペース。 前半20分、サントリーがシンビンで1名一時退場(10分間)となった。この10分間、トヨタはサントリーをゴール前に押し込んで攻め続けたが、ミスの連続で結局得点できず。 サントリーが15人に戻... [続きを読む]

    受信: 2008年2月17日 23:00

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