« 長崎ラグビーの夢 | トップページ | ラグビー学会2 »

日本ラグビー学会

Kandai_3

日曜日の朝、長崎から大阪に飛び、関西大学に向かった。「第1回日本ラグビー学会」に参加するためである。雨が降っていた。桜は東京のほうが先に満開になったんだな。午前中は、さまざまな研究発表が行われていた。僕は遅れて到着したので、あまり聴講できなかったのだけど興味をひかれたものをいずれ紹介しようと思う。

03

午後1時からは特別講演で大畑大介選手(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)が登場。僕がインタビュアーになって約1時間、アキレス腱断裂の時の精神状態や今後の目標などについて聞いた。有言実行の大畑選手は、とにかく自分をとことん追い込み、その圧力を次々跳ね返すことでさまざまな快挙を成し遂げてきた。本人も言っていたが、「傷つきやすい」男だからこそ、逆に異常にポジティブな考え方をして走り続けているのだと感じた。

ワールドカップ直前のポルトガル戦で左アキレス腱断裂で出場を断念せざるをえなかった時のことも素直に語ってくれた。「あの時は辛かった。一人で泣きました。一度はもう引退しようと考えました」。しかし、イタリアから帰国するときには現役続行を決めていたらしい。「周囲に辞めさせてくれるような雰囲気がぜんぜんなかったんです。期待されているなら続けたい」。

今後の目標について尋ねると、「ずっと桜のジャージを目標にしてきたし、もう一度桜のジャージを着て、2011年のワールドカップに出たい。そして勝ちたい。そこまでやったら、みんな辞めさせてくれるでしょう」。嬉しいコメントである。もちろん、心から感謝して送り出しますよ。9月から始まるトップリーグには復帰する予定でリハビリを続けているようだ。「そろそろ復帰しないと忘れられるでしょう?」

続いて行われた「他競技から学ぶ」シンポジウムも、すごく面白かった。コーディネーターは京都大学教授の小田伸午さん。小田さんの軽妙な進行で、大阪市立大学準教授の河端隆志さんがサッカーを例にとって選手の動作についてさまざま解説。そこに、元ラグビー高校日本代表監督でもある、川村幸治さん(大阪府立阪南高校校長)と僕がときおり言葉を挟むスタイルで行われた。日本のサッカー選手は、キックの際、軸足に体重が残りすぎる。つまり、止まった状態のキックが多く、世界のトップ選手は動きながら蹴っているというあたりの説明は興味深かった。うまく蹴り足のほうに体重を移動して行ければ足の疲労度も変わってくるし、タックルされた際の怪我の軽減にもつながるようだ。また、無駄なエネルギーを使わない走り方など、もっと効率のいい動作をすべきだという指摘はラグビーにもそのまま重なる点が多かった。僕が体育大学だったから、この手の話に興味を惹かれるのかもしれないけど、久しぶりに大学の教室で勉強しちゃった感じである。

◎IRBセブンズワールドシリーズ香港大会第3日目(最終日)7人制日本代表の結果
ボウルトーナメント1回戦
7人制日本代表●14-19○7人制香港代表(前半7-12)
日本代表は、ボウルトーナメント一回戦敗退で日程を終了。

|

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


  • « 長崎ラグビーの夢 | トップページ | ラグビー学会2 »

    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    ジャパン・セブンスに選ばれている山田選手、今日から所属はどこになるのでしょうか?

    投稿: 通りすがりのもの | 2008年4月 1日 08:05

    香港セブンスの観戦から帰ってきました。
    残念というかなんというか、日本協会にはもっとセブンスにも力を入れてほしいですね。強豪国はセブンス「にも」力を入れているのに、ジャパンは、ぶっつけ本番の感じが否めません。

    セレクションもどうなんでしょう??
    若手を育てて、15人制の代表に繋げるというスタンスはわかりますが、それにしても、もっとセブンスで活躍できる選手がいるはず。
    ファン投票で決めたほうが強いチームができるのでは??と思いたくなってしまいます。

    世界のセブンスはすごいです。また香港セブンスの盛り上がり方、ファンの盛り上げ方は、ファン自身も勉強になるはず。スカパーですら放送されないのは残念でたまりませんね。

    こんなんで日本がワールドカップ招致できるのかな?と日本ラグビーの将来を悲観してしまいます。

    投稿: きゅー | 2008年4月 1日 00:54

    関西大学の構内、変わってないなぁ。大学時代のリーグ戦はほとんどここが試合会場だったので、懐かしいです。

    投稿: らぐじ~ | 2008年3月31日 20:58

    村上様

    お疲れ様でした。
    小生も昼から聴講させていただきました。
    大畑選手の話もさることながら、サッカーに学ぶシンポジウムも非常に面白かったですね。
    ラグビーの指導者を目指そうかと思っている小生にとっては
    村上さんや川村先生のお話も面白く非常に興味を覚えました。

    また、村上さんのお話の中で
    日本代表がNZのコーチから受けたキックのけり方については
    ”なるほど!”という感じです。
    こういった日本代表が受けた指導や日本代表が目指そうとしているプレーについて
    日本国内でプレーしている人達への情報提供が少ないように感じます。
    NZでは”コーチツール”のホームページがあり動画で情報提供しています。(このホームページも面白いですよ)

    ”日本ラグビー学会”が
    日本ラグビー会の垣根を越えた情報提供機関&場としてこの一端を担ってくれればと思っています。

    次回の学会も楽しみですね。

    投稿: red | 2008年3月31日 08:34

    ラグビー学会、参加してきました。自転車で。村上さん、FBにしては結構体大きいですね。クラマーさんの指導の話、キック、歩き方、走り方、とても面白かったです。今日から足を肩幅に開いて歩きましょう。数ヵ月後には・・・

    投稿: 大阪人 | 2008年3月31日 06:55

    セブンス残念.....
    異競技交流をもっと盛んにし、結果に活かして行きましょう!

    投稿: ナベゾ | 2008年3月31日 06:27

    大畑大介は、戻ってきてくれるんですね! 安心しました。桜のジャージを着て走る姿が見られる日を、首を長くして待っています。
    ラグビー学会も、どんな研究発表だったのか興味があります。ぜひ、機会があったら紹介してください。

    投稿: サファイヤ | 2008年3月31日 01:06

    コメントを書く



    (ウェブ上には掲載しません)


    コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



    トラックバック

    この記事のトラックバックURL:
    http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86642/40697106

    この記事へのトラックバック一覧です: 日本ラグビー学会:

    » 第1回ラグビー学会大会(大畑選手の特別講演聴講記) [体脂肪マン的個人日記]
    先の記事でダラダラと書いた、今日、私が母校へ出向いた理由はこれ。 「第1回ラグビー学会大会」の聴講です。 記念すべき第1回大会が母校で行われたというのも聴講の動機ですが、大畑選手の特別講演をどうしても聴きたかったから・・・。 メンタルをいかに強化するべきか?ということに興味がある私。 2度のアキレス腱断裂、しかも2度目は2007年W杯直前の試合。 普通だったら心が折れても誰も何にも言わないような状況。 いかにして、大畑選手はこの状況を乗り越え現役続行を決意したのか? メディアか... [続きを読む]

    受信: 2008年3月31日 04:15

    » 講演後 [体脂肪マン的個人日記]
    学会参加に際し、カバンに密かに忍ばせていた物。 それは、2003年のワールドカップのレプリカジャージ。 このジャージに大畑選手のサインをもらいたい!!とミーハーな私は思っていた。 学会の聴講の関係で無理そうだったら諦めようと思っていたのだが・・・。 もう、これは我が家の家宝です。 ... [続きを読む]

    受信: 2008年3月31日 04:17

    « 長崎ラグビーの夢 | トップページ | ラグビー学会2 »