法政大対関東学大結果
2008年11月 3日
3日は、秩父宮ラグビー場にいた。Jsportsで関東学院大学対法政大学の試合を解説するためである。今季の関東大学リーグ戦1部の優勝の鍵を握る対戦だったのだが、互いの意地がぶつかりあって壮絶な試合になった。僕も先週、両大学のグラウンドに行って取材したことなどいろいろ話したいこともあったのだが、そういったことを忘れさせてしまうくらいの白熱したプレーが続いた。
前半8分、まずは関東学院NO8土佐がPKからの速攻で先制トライ。前半は、関東学院がSO荒牧のロングキックで陣地を獲得し、法政がタッチキックを蹴らざるをえない状況に追い込み、スクラムでもプレッシャーをかけて優位に立った。23分のトライも素晴らしかった。LO清水の突進などで自陣から仕掛け、法政陣の10mラインを越えたラックから右オープンに展開し、最後は、WTB渡邊が右コーナーぎりぎりに飛び込む。流れは完全に関東学院が支配しているように見えた。
しかし、法政は33分、SO文字のPGで3点を返すと、35分に関東学院陣22mラインのスクラムから右オープンに展開し、文字の内側にWTB木島が走り込み、その外側にCTB岸和田が絶妙のタイミングで入ってきて、ボールをかっさらうようにトライ。14-10の4点差とする。
後半の立ち上がりは関東学院の勢いが勝る。個々の力強い突破でボールをつなぎ、最後は、PR田中が左隅に飛び込み21-10とリードを広げたのだ。しかし、法政は、相手のキックを簡単に蹴り返さずにカウンターアタックをしかけ、ラックからの素速いボール出しで関東学院を翻弄し始める。SH日和佐のスピーディーなパスさばきとSO文字の好判断のパスに、関東学院はディフェンスラインを揃えるのが精一杯となってオフサイドを繰り返してしまう。21-17の4点差となった残り10分、いったん関東学院が攻め込んだが、トライには至らず。最後の5分は、法政が圧倒的に攻め続けた。
そして、インジュリータイムも2分を越えた終了間際、この日大活躍のFB竹下が、ゴール前10mで文字のパスを受け、瞬時の加速でタックラーを抜き去って決勝トライ。文字のゴールが決まった直後、ノーサイドの笛が鳴った。最終スコアは、24-21。
就任2年目の駒井監督はガッツポーズ。試合後のインタビューで「あきらめずによく頑張った。思わず興奮してしまいました」と笑顔で語った。有田キャプテンは、「誰一人最後まであきらめずにいたことが、この結果につながったと思います。(点を獲られても)何度でも取り返す自信はありました」と、淡々と語った。
夏合宿で関東学院に完敗していた法政にとってこの勝利の価値は計り知れない。強化してきたスクラムは圧力をかけられたが、素速い展開で関東の防御を崩せたことは自信になっただろう。SO文字の判断の良さ、1年生FB竹下の堂々としたプレーぶりも印象に残った。前日まで出場予定だった城戸が足首の痛みで欠場することになったのは前日で、WTBから急きょFBにまわったのだが、フィールディングはほぼ完璧だった。最後のトライシーンでも疲れているはずなのに爆発的な加速を見せた。将来が楽しみ。勢いに乗った法政が、この後、どこまでチーム力を上げてくるのか興味深い。
敗れた関東学院の土佐キャプテンは、「向こうの方が賢く動けていたと思います」と試合を振り返った。「ミスして攻められることが多く、こちらのディフェンスが揃わないうちにボールを出されました。文字君のスピードにプレッシャーを感じました」。個々の選手の力強さを見せつけながら、防御面で法政の攻撃に対応しきれなかった関東学院。物足りなく感じた運動量、リアクションのスピードをどこまで修正できるかが今後の戦績にかかわってくるだろう。
リーグ戦の優勝争いも混沌としてきた。11月30日の東海大対関東学大戦も凄まじい試合になりそうだ。
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» 豊田と土佐 [体脂肪マン的個人日記]
この3連休にあった2試合のUPSET。
僕はUPSETとは思わないけれど、Yahoo!のズバリ予想のオッズ的にはUPSETですよね。
この2つの試合は結果より、早稲田と関東のキャプテンの差が目についた。
両者とも危険なプレーに対してペナライズされた時に、レフェリーからの注意(説明)を受けた。
この時、レフェリーに対し感情的な口調で文句を言った早稲田・豊田に対し、冷静な態度で説明を聞いた後すぐさまチームに注意を促した関東・土佐。
箕内の後継者と言われる所以はこのあたりからも垣間見えるのでしょうか。
... [続きを読む]
受信: 2008年11月 3日 21:42
» 法政大学vs関東学院大学2008 [Dickersonの夢]
今日は法政ラグビーのプライドを体現した試合だった。 [続きを読む]
受信: 2008年11月 3日 23:34
» 関東学院大学vs法政大学(20081103) [SANDA]
=== 関東大学リーグ戦2008・第1部・第9節 ===
=== 関東学院大学vs法政大学 ===
[[attached(1)]]
3連休。最後のラグビー観戦。
11月に入り3日目はどんよりとした曇り空。
前日までの良好な秋空は消え、冬支度を思わせる一日となった。
今日は久しぶりにリーグ戦の観戦。東海X流通経済の試合観戦以来となる
( その時の観戦採録は http://blogs.yahoo.co.jp/t_tnk_2/56069757.html )
そのリーグ戦は..... [続きを読む]
受信: 2008年11月 5日 06:42




コメント
何もいうことはありません。
こんな試合があるから
ラグビーを見続けているのかも
しれません。
両チームの皆さん
ありがとう。
投稿: マッハGO,GO | 2008年11月 4日 22:18
たぶんこういう勝負を見たくて、二十数年ラグビーを見続けているとあらためて思いました。
残念ながら、秩父宮には行けませんでしたが、やさしい解説で全局面楽しくハイテンションで見れました。
竹下君、福岡から世界へ!
田中君、公式戦初トライおめでとう!
投稿: ヨカロウモン | 2008年11月 4日 08:39
とても良い試合でしたね。一昨年もすごい試合でしたが今年も凄かった。
ところで、トニー・ブラウン選手がすい臓破裂で入院中という風に聞いたのですが本当なのでしょうか…
心配です…
投稿: ジョルジ | 2008年11月 4日 00:26
トップリーグを含めて、今シーズン一番の好勝負じゃないですか、始まる前は、関東の大勝を予想、おかげでJBCを見逃しました(馬券は当然のごとくハズレました)
投稿: テァアティア | 2008年11月 3日 21:20
追い上げて、最後に競り勝つというパターンが観ていて一番心臓に負担がかかりません
一昨年みたいにリードしてしまうと、そのあと心拍数が危険領域まで上がってしまって
来るお正月は駅伝の分までラグビーでオレンジ旋風を!
投稿: ナベゾ | 2008年11月 3日 21:05