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早明戦、TL8節結果

日曜日は国立競技場にいた。第84回早明戦をJSPORTSで解説するためだ。この試合は、NHK、TVKでも放送されたので見ていた人が多いと思うけど、第三者の立場からするととても面白い試合だった。JSPORTSの解説席には、ゲスト解説として、元明治大学キャプテンの吉田義人さんがいた。最後の早稲田のコンバージョンキックの時、「これ入ったら、僕の時と同じですね」と吉田さん。そう、吉田さんが4年生のときの早明戦は、最後の最後に早稲田のFB今泉が80mの独走トライ。SO守屋のコンバージョンキックが成功して24-24の同点になったのである。もし、そうなったら鳥肌ものだったが、早稲田の交替出場、田邉のキックはゴールポストに当たって跳ね返された。

「正直、最後きつかったです。明治の意地を見せられて良かったです」と、試合直後のテレビのインタビューに答えた杉本キャプテン。その後の記者会見では、「(早稲田の)ハーフ団にプレッシャーをかける練習はしてきました。ブレイクダウン(ボール争奪戦)でボールに絡んでボール出しを遅らせることができたのが勝利につながったと思います」とコメント。その言葉通り、早稲田にプレッシャーをかけ続けた勝利だった。

キックオフ直後のFL西原の大幅ゲインはチームに勢いをつけたし、その後も、何度も力強いゲインを見せていた。7-5と2点差リードで迎えた後半の立ち上がりには、LO杉本キャプテンがトライしてチームを鼓舞。8分には、FB松本がゴールポスト左にトライ。21-5とリードしたことで、早稲田に精神的プレッシャーをかけることができた。選手権出場を逃し、これがシーズン最後の試合。藤田監督は「記憶に残る試合をしよう」と選手達に話していたという。後輩達に何かを残したいという4年生の意地もあった。事前の戦績は参考にならないという、好敵手同士の伝統を守る明治の頑張りだった。ただし、これがなぜシーズンの序盤から出来なかったのかという総括を的確にしないと来季も同じ事になってしまう。能力の高い選手達が揃っているのは間違いない。来季に期待である。

スタミナに不安を残す明治に対して、後半の早稲田は自陣からでも攻め続けて追いかけたが、ハンドリングエラーが多く、最後は時間切れだった。前半からタックルミスも多かった。豊田キャプテンは、「普段は起きないミスが起き、抜かれないところで抜かれました」と会見で語った。中竹監督は、「明治は素晴らしいゲームをしたと思います。うちのBKを一対一で止めるFW選手が何人もいました。事前の分析とはまったく別のチームでした」と賞賛しつつ、リードされて浮き足だった自チームについては渋い表情だった。2位確定で気持の持って行き方は難しかったのかもしれない。

吉田義人さんとの解説は楽しかった。キックオフ前、吉田さんが現役時代の記録も紹介されたのだが、国立競技場の芝生を駆け抜けた18年前の姿が蘇ってきて、つい「吉田選手」と呼びかけてしまった。あんなに鮮明に記憶が呼び起こされるとは思わなかったなぁ。

関東大学対抗戦は、前日に筑波大学を破った帝京大学が初優勝。対抗戦の1位として大学選手権に臨む。今季は史上初めて公開抽選会が導入される。8日の月曜日17時30分より、丸の内オアゾ1階OO広場(おおひろば)にて。

試合後、トップリーグの結果を知った。コカ・コーラウエストレッドスパークスが、神戸製鋼コベルコスティーラーズを破っていた。順位争い、またまた混沌である。

◎トップリーグ第8節結果(7日分)
コカ・コーラウエストレッドスパークス○21-16●神戸製鋼コベルコスティーラーズ(前半14-3)
福岡サニックスブルース●29-49○サントリーサンゴリアス(前半17-13)
三洋電機ワイルドナイツ○46-7●日本IBMビッグブルー(前半6-7)
九州電力キューデンヴォルテクス●36-45○クボタスピアーズ(前半14-21)

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    コメント

    早明戦ですが
    明治の倒れ込みやノットロラーウェイなど球だしを遅らせる反則が全く取られてなかったような気がしますが。

    投稿: 立川 | 2008年12月 9日 09:11

    大学生のモラルの低下が伺えて、残念だった。
    明治選手のジャージの襟をつんで投げるというプレー
     それに対してペナルティー そこでの、明治選手は苦笑い
    それはないだろう。と思った。プレーの中で、どうしてもしかないかもしれない・・

     トライの後もボールを投げると言ったプレーもなんだかしっくり来ない。
    ラグビーをはじめた高校生がその挙動をテレビで見ている。(数少ない地上波)

    選手はそういったことも考えてプレーしてほしいと思った。

    ゲームは本当にナイスゲームだった。明治の選手のこれからに期待したい。
    村上さんどう思われますか

    投稿: コーチ | 2008年12月 8日 20:45

    磯野さん、そのとおりです。ラグビーは紳士のスポーツです。私たちがラグビーから離れられない理由のひとつは、勝敗に関係なく相手を讃え合うノーサイド精神にあると思います。
    はるさん、なぜ、このグループは「リーグ戦」ではなく「対抗戦」と称するかにヒントがあります。
    明治の復活に期待したいです。新参者なのに失礼しました。

    投稿: ねも | 2008年12月 8日 14:00

    村上さん質問です。
    早明戦の前に帝京が初優勝を決めましたが、新聞で帝京は対抗戦の
    ”独特のルール”で慶応とは長い間試合を組んでもらえなかったと書いてありました。”独特のルール”とは何なんですか?
    PS 明治の監督も主将も試合後のインタビューは関西弁でした。朝日放送のラジオ番組でもちょくちょく話題になりますが、上方から東国への選手の流出どうにかならないですかねぇ

    投稿: はるさん | 2008年12月 8日 09:48

    早明戦のに続き、宝ケ池の中継を観ました
    実況席が映っちゃう試合は大変ですね
    褞袍を着込んで炬燵シートからってわけにいかないですもんね
    熱の大半は頭から放出されるそうですので、今後真冬日の解説をされる際はブレジネフの帽子をお勧めいたします

    投稿: ナベゾ | 2008年12月 8日 06:18

    これこそ早明戦!!というものが観れて嬉しかった。テレビ観戦じゃなくて生であの感動を味わえて良かったです♪

    投稿: N | 2008年12月 7日 23:30

    久しぶりの最後まで結果のわからぬ展開に興奮しました。またあの両校の隆盛と満員の国立に戻ってきて欲しいです。

    吉田義人さんが某局のゲストだった13年前も山本肇大逆転トライの劇的な結果でした。現役時代といい、ドラマを呼ぶ男ですね。

    投稿: ひなP | 2008年12月 7日 23:11

    最後の試合、明治の4年生の引退試合として意地と気迫の勝利に見えました。

    つくづくラグビーはメンタルなスポーツですね。

    投稿: タロ | 2008年12月 7日 22:10

    伝統の戦いらしい素晴らしい試合でした。ただ一つ気になったのは、コンバートやPGの時の観客席の騒がしさです。あれはラグビーではダメでしょう。もしくは、そう感じる自分が古いんですかね。ちょっと残念です。

    投稿: 磯野 | 2008年12月 7日 21:16

    実況の矢野武アナウンサーともども何度も、吉田選手には笑っちゃいましたhappy01
    しかし、これが伝統の一戦なんですね、今日の明治には感動しました、きっと来年につながります。

    投稿: ライガー | 2008年12月 7日 20:40

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