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2008年4月27日 - 2008年5月3日

アラビアンガルフ戦結果

3日は花園ラグビー場にいた。アジア5か国対抗「日本代表対アラビアンガルフ代表」をJSPORTSで解説するためだ。気温は30度近く、ラグビーをするには暑すぎるくらいだった。観衆は、4,526人との発表。まずまずといったところか。

日本代表は、先週4月26日の韓国戦から、初キャップとなるPR池谷はじめ、8名の先発メンバーを入れ替え、代表経験の浅い布陣で臨んだ。アラビアンガルフのディフェンスが韓国に比べてプレッシャーが甘かったこともあるが、NO8箕内、FL菊谷らのFW陣がしっかり前に出たポイントから素速くボールを展開して、日本代表が18トライを奪う大勝だった。

韓国戦の後半失速したことで、この日は「80分間、自分たちのプレーをやり通すこと」(カーワンHC)が課題だった。「先週の試合の反省があったから、最後まで集中力が切れませんでした」とCTB大西。箕内キャプテンも、「ハンドリングエラーが少なくなっていました。フィフティフィフティ(五分五分)のパスをせず、しっかりラックを作ってくれた。一人一人が自覚を持ってやってくれました」と修正がうまくいったことを喜んでいた。

実力的に大きく差があるので手放しでは喜べないが、WTBにスペースを与えて走らせるムーブも、うまく決まっており、課題の攻撃面の改善策が見える試合運びだったとは言えるだろう。アジア5か国対抗は、6月から始まるパシフィックネーションズカップ(PNC)の選手のセレクションという意味合いも持つ。一人一人の選手が試されていわけだ。若い選手達の活躍はベテラン勢に刺激を与えただろう。アレジのプレースキックも徐々に調子をあげている。WTB吉田も責任感あるプレーをしていた。WTB小野澤の快走はスタンドを何度も沸かせた。

カーワンHCは記者会見で、「この試合の前に日本の世界ランキングが18位から16位に上がったことは嬉しく思います」と自ら話し、「きょうは、レフリーとの解釈の違いでファーストフェーズのリズムが狂うこともありましたが、概ね自分たちのプレーができたと思います。ディフェンスも良かった。北川、尾崎、池谷らが、ラックのクリーンアウトなどでよく仕事をしてくれたし、菊谷も力強いプレーを見せてくれました」と数名の名前をあげ、選手達を称えた。

日本代表は、5月10日、アウェイでカザフスタン代表、5月18日は、新潟で香港代表と戦う。ともに日本代表とは実力には開きがあり、勝利を確実につかむとともに、今春のターゲットであるPNCに向けて内容が重視される。着実にチーム力を高めていってもらいたい。

◆アジア5か国対抗結果
日本代表○114-6●アラビアンガルフ代表(前半52-6)

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ワールドユース3日目

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2日は、福岡県宗像市のサニックスグローバルアリーナにいた。快晴。試合前、宿舎前の芝生で身体をほぐすニュージーランドのギズボーンボーイズハイスクールである。敷地内をうろうろ歩いていたら、30分ほどでさっそく日焼けした。

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参加16チームを4組に分けたプールマッチの最終戦。どの順位トーナメントへ進むかが決まる。11時から行われた第1試合で、イングランドのセントベネディクツスクールと伏見工業の試合を見る。セントベネディクツの強さに驚かされた。バックスでボールを大きく動かし、終わってみれば、54-7の大勝である。

春の選抜大会を制した常翔啓光学園は、フィジーのラトゥカダヴレヴスクールに19-25で惜敗。十分に勝てる試合だっただけに残念だった。近畿高校大会、選抜大会、大阪の総体、そしてこの大会と試合続きで疲れているのかもしれない。杉本監督も「ラグビーに対する飢えがなくなっているかもしれないですね」と精神面の問題を口にしていた。杉本監督に、他の海外チームの印象なども聞いてみた。「真面目なチームが多いです。この大会の位置づけが各国で上がっているのだと思います。しっかり練習しているし、個人プレーに走らず、組織でしっかりつないでくる。ニュージーランドのチームは、試合が終わってからも練習していました」

この言葉通り、ギズボーンボーイズハイスクール、南アフリカのグレンウッドハイスクール、オーストラリアのセントエドマンズカレッジキャンベラらは、組織がしっかりしている印象を受けた。ギズボーンは昨季のNZ高校王者で、卒業生にはオールブラックスのWTBリコ・ギアらがおり、今年のFBチャーリー・ナタイは、183㎝、94㎏のサイズで、なんでもこなし、ハリケーンズからオールブラックスというコースが見えるような選手だ。セントエドマンズには、ブランビーズのトレーニングスコッドが5人もいるらしい。卒業生には、オーストラリア代表のマット・ギタウらがいる。SOロバート・コールマンは見事なパスワークでBKラインを走らせ、ときおりランで抜いてく。将来有望。

個々に強く、組織もしっかりしているとなると、日本の高校生が勝つのは難しい。プロ化の影響だと思うが、年々、世界の高校生のレベルは上がっている。だからこそ、ここで日本の高校生達が強いチームとの試合をこなすことは貴重な経験になる。写真は、フランスのタルブハイスクール対桐蔭学園。

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きょう一番の感動は、セントエドマンズに挑戦した尾道のプレーぶり。身体を張った低いタックルの連続に胸が熱くなった。その凄まじいプレッシャーの中で、しつこくボールをつないでトライまで持って行くセントエドマンズも素晴らしい。引き締まった試合だった。写真は、試合後の両チーム。この大会は、ノーサイドの姿も、互いに敬意を払っていて気持ちいい。

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さて、明日は大阪の花園ラグビー場で日本代表戦である。レールスターで大阪へ。コメントでご質問のあった、サイン会の件、おそらく5月31日にできると思います。実現したら来てくださいね。

追記1◎IRB(国際ラグビーボード)から試験的ルール導入についての発表があった。5月1日の会議を終えてのもの。詳細は近く日本協会からも発表されると思うが、2008年8月1日から1年間、スクラムのオフサイドラインを5m下げるなどの新ルールで試合を行い、2009年秋に結論を出す。とりえあえず、いまスーパー14で行われているようなルールで、これから1年間、世界のラグビーは動くということが決まったわけだ。

追記2◎新ルールについて、日本協会のHPに改正点がアップされている。IRB(国際ラグビーボード)から発表された13項目は、8月1日より1年間、ワールドワイドに採用される。追記1で、現在、スーパー14で行われているルールがおおよそ採用されるととれる書き方をしたが、オフサイドとファウルプレー以外の反則が、ペナルティキックからフリーキックになるルールと、タックルが成立した瞬間にオフサイドラインができるルールは今回の改正点には含まれていない。逆に、モールの引き倒しがOKになっている。9月から始まるトップリーグでは13項目すべてが採用される見込み。

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3日の日本代表メンバー

1日夜、博多入り。2日は、サニック2008ワールドラグビーユース交流大会を取材する。海外のチームはかなりレベルが高いらしく、楽しみ。もちろん、それだけではなく、日本の高校チームの勢力図も見えてくるので興味深い。将来有望な選手にたくさん出会えるといいなぁ。

3日のアラビアンガルフ代表戦に臨む日本代表の予定メンバーが発表になった。韓国戦で初キャップを得たPR尾崎が初先発する。韓国戦ではレフリーとのコミュニケーションがうまくいかずにスクラムで不本意な反則をとられていただけに、この試合への意気込みも強いはず。怪我の有賀に代わってFBにはロビンスが入り、怪我をしていたCTB今村雄太も復帰してきて、大西将太郎とCTBコンビを組む。さて、どんな攻撃を見せてくれるか。韓国戦では攻撃面でミスが目立ったが、修正された攻撃が見たいところだ。

◎日本代表予定メンバー
1尾崎章、2猪口拓、3池谷陽輔、4大野均、5北川俊澄、6菊谷崇、7中山義孝、8箕内拓郎、9佐藤貴志、10ジェームス・アレジ、11小野澤宏時、12大西将太郎、13今村雄太、14 吉田大樹、15ブライス・ロビンス、16青木佑輔、17猪瀬佑太、18佐藤平、19篠塚公史、20田中史朗、21守屋篤、22ショーン・ウェブ

コカ・コーラウエストレッドスパークスの追加加入選手で、香月武選手(三洋電機ワイルドナイツからの移籍)が発表になった。このシーズンオフは選手の移動が激しい。各チームの重点強化の違いもあるだろうし、選手数に一定の枠を設けているので、入ってくる選手がいれば出て行く選手もいる。強化が専門的になればなるほどこうした移籍は多くなっていくのだろう。

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まだ東京です

サニックス2008ワールドラグビーユース交流大会が福岡県宗像市のグローバルアリーナで始まっている。NZのギズボーンボーイズハイスクール、南アフリカのグレンウッドハイスクール、イングランドのセントベネディクツスクール、オーストラリアのセントエドマンズキャンベラ(9歳~18歳が在籍する男子校)は、そうとう強そう。セントエドマンズは、初日に東福岡高校に大勝している。

でも、僕はまだ東京である。きのうはスーパー14の解説などしていた。今回のユース大会は小林深緑郎さんが前半に取材し、僕が後半を取材する。そして、JSPORTSでハイライトを放送することになる。5月3日には、花園ラグビー場で日本代表対アラビアンガルフ代表戦があり、その日は大阪に行かなくてはいけない。移動の多いGWだ。

日本代表は、大阪で合宿中だが、数名の選手が東大阪市の小学校を訪問し、ラグビーの普及活動にあたることに。英田北(あかだきた)と、英田南小学校である。ボールを使ったゲームなどする予定。試合は、5月3日、午後1時からだけど、この子供達も見に来てくれるだろう。

29日、東芝ブレイブルーパスの新加入選手が発表になったが、スティーブン・ベイツ選手(191cm、112kg、FL/No8)の名前が。早大のSH三井選手や、同大のWTB宇薄選手、W杯日本代表のクリスチャン・ロアマヌ選手ら即戦力として期待される新加入選手が多いが、ベイツは、スーパー14のチーフスでも活躍していた選手。パワフルで突破力がある。対戦相手にとっては脅威となりそう。

前回の日記にもスーパ14が面白くなってきたことを書いたが、5月1日 (木)、22:00~24:00 スーパー14 第11節のストーマーズ対ハイランダーズ戦で、トニー・ブラウン選手が古巣を相手に初先発する。JSPORTS PLUSだが視聴可能の方はぜひ。

お知らせ◎現在、「ラグビー愛好日記トークライブ集2」の編集作業中です。5月下旬の発行になります。ゲストは、大西アヤさん、ノフォムリ・タウモエフォラウさん、小林深緑郎さん、大西将太郎選手、坂田好弘さん。そして、最後に僕の尊敬するラグビーマンを紹介します。ぜひ、たくさんのラグビー愛好家のみなさんに読んでいただきたいし、ラグビーを見始めたばかりの人でも楽しめる内容だと思いますので、よろしくお願いします。

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ハウレット絶好調

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韓国で撮ったツツジをもう一枚。日曜日の夜、韓国から戻ってジェイスポーツのスタジオに直行した。ハイネケンカップ準決勝のサラセンズ対マンスターの解説をするためだ。元オールブラックスのWTBハウレットが円熟したプレーを見せる。オールブラックスの時より、スピードもアップし、上手くなったように感じる。この試合の放送は、Jsports Plusにて、5月1日、15:00から。クラシックオールブラックスで来日予定のハウレットだが、ハイネケンカップの決勝戦は、5月24日。日程的には問題ないが、果たして。

スーパー14も、週を追うごとに面白くなっている。ワラタス対シャークスの録画を見たのだが、ターンオーバーが続出し、そこからの素速い攻撃が何度も見られる。ワラタスNO8パールー、絶好調だ。トゥキリのロングPGという珍しいシーンも。

日本代表では、ヤマハ発動機からホンダに移籍した守屋篤選手が、日本代表に追加招集された。有賀選手の負傷によって、ロビンスがFBに回る可能性が高くなったのだが、スコッド内のCTBは怪我をしている選手が多く、2006年パシフィック5ネイションズで活躍した守屋選手の招集となった。守屋選手は、ここ2シーズンは怪我に泣かされてきたが、現在は回復している。

日韓戦について、いくつかコメントをいただいた。僕の印象だと、韓国は日本でプレーする選手達からの情報もあって、急速に世界のスタンダードのラグビーを身につけている。体格も大きい選手が多くなった。数字は日本代表とほとんど変わらないが、横には大きく見えるほど。主力選手が日本のトップリーグで経験を積んでいけば、2010年の最終予選では手強い相手になる可能性は十分だ。ソウルからの日記にも書いた通り、韓国はエリートスポーツなので、ラグビー向きの選手が年齢が上になるにしたがって絞り込まれる。競技人口が少なくても個々の運動能力は高い。ただし、サイズが大きくなったことで、韓国の伝統的な素速く正確なパスで俊足選手を走らせるようなプレーは停滞しているように見えた。このあたりは日本代表がたどった歴史と重なる。韓国選手の特色をどう生かして日本に追いつくかは、韓国ラグビーの課題だろう。

追記◎こちら、ソウルで行った立ち食いカルビの店。ドラム缶の上で焼いて立って食べる。その趣きあるスタイルもさることながら安い上に味が抜群だった。

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Koreak4


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