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2008年7月27日 - 2008年8月2日

現地より3N5節結果

トライネイションズ第5節、NZ代表オールブラックス対オーストラリア代表ワラビーズの試合を、オークランドのイーデンパークから生中継した。放送を終え、思わず息を吐き出した。それくらい緊張感があったということかもしれない。結果を書きますので、録画で見る方はご注意を。

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8月2日朝、オークランドは曇り空、ときどき強い雨が降り注いだ。JSPORTSのスタッフは早い時間に準備のため会場入り。実況、解説陣は、午後4時前から観戦ツアーの参加者のみなさんとバスでイーデンパークに向かった。そのバスの中で、カンタベリー州代表対マナワツ州代表の後半、遠藤幸佑選手が交代出場したという情報が入った。おめでとう、の拍手が起こる。

イーデンパークに到着。まずは、「JSPORTSワイド」という番組に、グラウンドの芝生の上から出演。元日本代表キャプテンのアンドリュー・マコーミック選手をゲストに日本のスタジオとやりとりした。こちらの時間で午後6時くらいだったのだが、気温は6度。雨が降りしきり、風も強く、大きな傘をさしていた深緑郎さんが飛んでいきそうになっていた。

試合前、オーストラリアのチャンネルセブンの解説で来ていた元オーストラリア代表のティム・ホラン氏と会った。「気持ちではオーストラリアに勝ってほしいけど、頭で考えるとNZかな」。つまり、実力はNZが上だという見解だった。そして、カーターのキックの正確さを根拠の一つにあげていた。

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雨は試合前にあがった。試合は、先週、徹底的にボールをキープして攻めたオールブラックスが、キックを多用して地域を押し進め、安定したスクラム、ラインアウトを軸に攻勢に出た。防御もよく前に出て、次々に相手ボールを奪い、ワラビーズにチャンスボールを与えなかった。前半20分、PRウッドコクがラックサイドをついてトライ。数分後には、ゴール前のラインアウトからウッドコクが連続トライ。放送ブースが揺れた。下のスタンドの揺れが伝わってきたのだ。写真は試合前の実況席。矢野武さん、小林深緑郎さんと。

ワラビーズも、CTBモートロックの突破からFBアシュリークーパーがトライを返したが、試合は終始オールブラックスのペースだった。SOカーターは地域をとるキック、プレースキックともに正確無比。短いハイパントは、ワラビーズのSHバージェスを狙っていたように思う。FBムリアイナも完璧なフィールディングを見せた。どの選手も良かったので、個々にあげるとキリがないのだが、僕はHOホアのボールを持っての突進力、ボール争奪戦での強さに感心した。

そして、なんといってもリッチー・マコウである。彼が入るとチームに勢いが出る。タックル、ボール争奪戦に真っ先に体を張ってチームを鼓舞する。NZラグビーにとっては、神のような存在だと言われるのがよく分かる。ただ、トライネイションズはまだ先がある。次の南ア戦、オーストラリア戦ともに、NZはアウェイで戦うことになる。きょうのようなモチベーションで戦える試合はそうあるものではなく、トライネイションズ2008の今後は予断を許さない。

◎深緑郎さん観察日記・NZ編=実況席は3人で横幅いっぱいの狭いところなのだが、座ってみると真ん中の深緑郎さんの前に大きなモニターが。「これじゃ、いつもJsportsのスタジオでやっているのと変わらないじゃん!」と深緑郎さん。仕方なく、試合中はずっと立って解説していた。ちなみに、隣のブースのティム・ホラン氏もずっと立っていた。彼は立っているほうがやりやすいみたいだ。きょうの試合は時間の経過がめちゃくちゃ早く感じた。オールブラックスの凄まじい気迫に少し黙ってしまう時間もあったほど。だからきっと深緑郎さんも疲れは感じていないはず、ですよね?

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オークランドです。

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8月1日朝、ニュージーランドのオークランド空港に降り立った。朝11時くらいだったのだが、気温は14度。晴れ間がのぞいていた。ここ数日は雨が多かったらしく、我々はラッキーかも。今回は、NZ航空のJsportsが主催するトライネイションズ観戦ツアーで、19名のお客様と一緒に来ている。

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同じ飛行機には創部60周年の記念遠征だという滋賀県の膳所高校のラグビー部も乗っていた。その他、数名のラグビー関係者にお会いし、さすがにラグビー王国行きの便だと実感。軽く昼食をとって、明日、NZ代表オールブラックスとオーストラリア代表ワラビーズのテストマッチが行われるイーデンパークへ。明日の試合が終われば、2011年ワールドカップに向けて本格的な改装が始まる。古いスタンドはこれで見納めかぁ。

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ツアーのみなさんとスタンドに入った直後、ワラビーズが前日練習で出てきた。しかも、ファーストジャージーで。記念撮影のためだったのだが、思わずお客さん達はシャッターを切った。しかし、完全非公開練習とあってすぐに追い出されてしまった。でも、ラッキーだったかな。

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その後、観光コースの定番、マウントイーデンにも行った。風は強かったけど、天気はよく長めは上々。ラグビーポストがたくさん見えて、ツアー参加者のみなさんの表情もほころんでいた。ツアーコンダクターの人のNZの友人が「明日負けたら、ただじゃおかない」と気合いが入っていたらしい。こちらのファンの大多数の意見だろう。3連敗となれば、ただでさえ批判的な意見が多い、グレアム・ヘンリー監督体制には大打撃となる。凄まじい試合になりそうだ。

◎深緑郎さん観察日記NZ編=税関で怪しまれやすい小林深緑郎さんは、毎度空港では何かやらかしてくれるのだが、今回は、飛行機を降りた時から少し様子がおかしかった。「また調べられちゃうかもなぁ」、「どうしたんですか?」、「お土産に、うなぎ持ってきたんだよ」。って、NZは食品の持込みが厳しいのを知ってるでしょう? 相変わらずチャレンジャーですねぇ…。予想通り、小林さん、荷物を開けられている。こりゃ時間がかかるかも、と思ったら早々に出てきた。「あれ? 大丈夫だったんですか?」、「うなぎ、没収されちゃった…」。指折り損失金額を計算するラグビー博士であった。

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五郎丸&遠藤両選手のこと

木曜日は早稲田大学の上井草グラウンドへ行っていた。早大OBであり、ヤマハ発動機ジュビロの五郎丸歩選手の取材である。写真は、ラグビー協会の表紙の写真撮影風景。ワセダクラブのラグビースクールに通う、小学2年のあかねちゃんと、優しい笑顔で写真に収まっていた。

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このあと、Jsportsのショートインタビュー。これは、五郎丸選手があるアンケートで1位になったからなのだが、その放送予定などはまた近くなったらお知らせしたい。五郎丸選手は、春に早稲田大学を卒業したのだが、体育の教員免許取得のため、スポーツ科学部の科目等履修生となっている。磐田と東京を行ったり来たりの生活のようだ。引退後の選択肢の一つとして、プロ選手を続けながら教員免許取得を目指しているとのこと。

取材後、嬉しいニュースを聞いた。ニュージーランドのカンタベリー州代表のスコッド入りしていた遠藤幸佑選手(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)が、エアニュージーランドカップ(ANC)の初戦、カンタベリー州代表対マナワツ州代表のリザーブメンバーに選出された。カンタベリー州代表として試合に出場すれば、日本人としては、坂田好弘さん(大阪体育大学監督【1969年カンタベリー州代表】)、大久保直弥選手(サントリーサンゴリアス【2004年サウスランド州代表】)に続き、NZトップレベルの州代表出場選手として3人目となる。

「初戦からメンバーに入れたことを素直に喜びたいと思います。カンタベリーに合流後、コミュニケーションの問題があり、なかなかチームになじめない時もありましたが、チームメイトが積極的にコミュニケーションをとってくれて、いまでは非常に良い環境の中でプレーできています。今回はリザーブですが、試合に出場したらチームに貢献できるように頑張りたいと思います。日本代表として恥ずかしくないプレーをしたいと思います。応援よろしくお願いします」(遠藤選手のコメント)

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グレーガン選手に訊く

今季、トップリーグにやってくる外国人選手は数多く、そのキャリアも素晴らしい選手が多いのだが、なかでも世界最多キャップ保持者(オーストラリア代表139キャップ)のジョージ・グレーガン選手の実績は図抜けている。

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水曜日、サントリーサンゴリアス入りが決まっているグレーガン選手に都内のホテルでインタビューすることができた。この模様は、8月中旬からJSPORTSの複数の番組内でテーマも分けつつ、繰り返し放送される。写真の通り、端正な顔立ちで、さわやか笑顔のナイスガイである。2006年の来日時にイベントの司会をさせてもらい、昨年、オークランドの空港でも会ったのだが、ちゃんと覚えていてくれた。好感度アップupwardrighthappy01 ちなみに、温かい緑茶を飲んでいた。

「本当は引退してオーストラリアに帰ろうと思っていたのですが、いいタイミングでサントリーからの話があったのです」と、フランスのトゥーロンでの契約終了間際に絶妙のタイミングでサントリーから話が来たことを明かしてくれた。サントリーとの契約を決めてから、日本でプレーしているトウタイ・ケフ選手(クボタスピアーズ)らに電話して、日本の情報も聞いたようだ。「ポジティブな話ばかりで、なんの不安もありません」と前向きだった。

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インタビューしていて、プレーヤーとしての絶対的な自信を感じた。どんな質問にも穏やかに答えるし、すべてが前向きなのだ。「SHはコミュニケーションが大切です。まずは指示に必要な日本語を覚えなければいけませんが、練習をしているうちに覚えられるでしょう」。サントリーとは2年契約とのことで、「体のケアをしっかりしながら、プレーを続けたい。ファンのみなさんの期待に応えたい」など、力強かった。

トライネイションズで好調のワラビーズについても聞いたのだが、「ヘッドコーチのロビー・ディーンズは素晴らしい実績を持つだけでなく、オーストラリアの選手達の自信を取り戻しています。このまま優勝してくれることを願っています」とのこと。インタビューが見られる番組などは、また近くなったらご紹介しようと思う。グレーガン選手は、いったんオーストラリアに戻り、8月下旬の網走合宿から合流の予定だという。でも、府中のクラブハウスには行って清宮監督や山下キャプテンらと話をしているようだ。

さて、そのオーストラリア代表ワラビーズは、今週末、オークランドでNZ代表オールブラックスと対戦する。キャプテンのモートロックも復帰し、怪我の大型FLエルソムに代わって、フィル・ウォーが出場。オールブラックスもリッチー・マコウが復帰予定で、マコウとウォー、そしてジョージ・スミスのボールハンター対決は熾烈を極めそうだ。

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夏の空

7月上旬に少しゆっくり時間を過ごしてしまったために、仕事がたまってしまった。火曜日はほんとうは菅平でU18フランス代表の試合を見たかったのだが、それも行けなかった。まもなく、ニュージーランドへ出発するため、それまでに終わらせる仕事の山にすっかり埋もれて部屋からなかなか出られない。こういうときは、ときどき空を眺めて深呼吸しなければ。

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その菅平の試合は、U18フランス代表が54-5で高校日本代表を破っている。関東高校代表を54-0で下したのに続く連勝。8月1日は、再び高校日本代表と対戦。

サントリーの有賀剛選手が先週の金曜日の練習でアキレス腱を切り、日曜日に手術したとのこと。全治6か月ということで、トップリーグへの出場は難しくなった。先日取材したばかりだったので驚いている。できるだけ早い復帰を祈りたい。

網走の合宿では、NECグリーンロケッツが東芝ブレイブルーパスを破ったり、神戸製鋼コベルコスティーラーズがトヨタ自動車ヴェルブリッツに辛勝したり。気になるところだけど、一番たくさんチームが集まっているこの時期に、NZ出張が重なって行けない。網走で毎年カニを食べるのが楽しみだったのになぁ。

近鉄ライナーズに、2006年まで三洋電機に所属したFL赤井大介選手が加入。一年間はオーストラリアでプレーしていた。8月末の追加登録締め切りに間に合ったので、9月から試合に出ることは可能だ。

オールブラックスは、SHが怪我のため、ウィップーが招集された。ジミー・カウワンは鼻の骨も折っていたみたいだ。ただでさえ層の薄くなっているオールブラックスが苦しんでいる。8月2日のホームゲームで意地を見せられるか。

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3N4節結果

土曜日は都内のとあるパブで知人数名とトライネイションズを見ていた(結果書きます)。お店でトライネイションズを見られるかどうか確認すると放送が予定されてなかった。サッカーをやるらしい。交渉の末、ひとつのテレビをラグビー用にしてくれた。年に一度くらい、こうした形で見ることがある。ビール片手の観戦は楽しい。

シドニーで行われた試合とはいえ、オーストラリアの充実ぶりが光る。スクラムは改善され、SOギタウ、CTBバーンズのキックで地域を押し進め、機を見て連続攻撃をしかける。オールブラックスのボール保持時間のほうが長かったが、ディフェンスで粘ってワンチャンスをものにしての勝利だった。監督就任以来、ロビー・ディーンズは負けていない。これで5連勝である。しかも、34-19の快勝。NZは、ベテラン選手に加えて、優秀なコーチも海外に流出し、ちょっと人材に余裕がなくなってきた気がする。

まだトライネイションズは始まったばかりだし、絶好調のSOカーターが今のフォームを維持し、怪我のマコウが復帰してくれば、オールブラックスが勝ち続ける可能性はあるのだけど、もし、戦績がこのまま振るわなくて監督交代の意見が出た場合、次をどうするのだろうと心配になってしまう。ガットランドはウエールズ、ディーンズはオーストラリアである。さきほど深緑郎さんと電話で話していたのだが、ディーンズは、カンタベリー州代表のヘッドコーチ時代にオークランド州代表のヘッドコーチだったヘンリーと2度対戦し、連勝している。ヘッドコーチ対決は3度目となり、ディーンズの3連勝というわけだ。いずれにしても、8月2日、オークランドでの両者の対決がいっそう盛り上がってきた。

8月2日 (土) 16:25~18:30 JsportsPLUS
トライネイションズ2008
NZ代表オールブラックス対オーストラリア代表ワラビーズ

追記◎26日の試合中、オールブラックスのSHエリスが、いったんカウワンと交替したのに、カウワンの負傷時に再びグラウンドに出てきたシーンがあった。コメントでご質問もあったが、カウワンが出血のための一時交替ということになっているようだ。ルール上、交替で外に出た選手は負傷者が出ても再度試合には加われないことになっている。ただし、例外規定があって、傷口が開いている状態や、出血している選手との一時交替は認められている。カウワンが出血しているように見えなかったことが問題になっており、IRBが調査に乗り出すという話も。

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