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2008年1月20日 - 2008年1月26日

TL12節土曜の結果

土曜日は秩父宮ラグビー場だった。トップリーグ第12節を解説、取材のためだ。12時前、気温は6.8度と冷え込んでいた。第一試合のリコーブラックラムズ対九州電力キューデンヴォルテクスは、残留争いの中で重要な試合だったのだが、予想通りの大接戦になった。

前半12分、リコーがCTB金澤のトライで先制。九州電力もFBミラーのPGで追撃し、31分には連続攻撃からCTBグレイが逆転トライ。前半終了間際、リコーもSO河野のPGで逆転。一進一退の攻防が続いたが、後半は風上に立った九州電力がグレイのロングキックなどで陣地を進め、SO齋藤がときおりラインブレイクからチャンスを作った。後半7分その齋藤からパスを受けたグレイが抜けだし、ミラーにつないで再逆転のトライをあげる。ところが、九州電力はFL松本がシンビンとなり、この間にリコーSO河野にトライを許し、17-13とリードを奪われる。しかし、粘り強くボールをつなぎ、最後はWTB吉永がトライをあげ、20-17としてそのまま逃げ切った。リコーは大事なラインアウトでミスがあったのが悔やまれる。

試合後、九州電力の神田監督は、「リコーさんとは、過去30回以上も定期戦をしてきた間柄。いま、トップリーグで戦えているのはリコーさんのおかげと言ってもいい。本当はこういう形の試合はしたくなかったのですが」と、勝利したものの残留争いの重要な試合になってしまったことに複雑な表情を浮かべた。「シーズン前に目標を5勝と掲げていましたので、トップリーグに残れるように最後の試合も頑張りたいです」。次に勝てば、九州電力は5勝となる。

リコーはかろうじて7点差以内負けのボーナス点「1」を獲得した。クボタスピアーズが残り2試合で勝ち点をあげられない場合に並ぶ可能性があるが、得失点差が大きく、トップリーグ残留が難しくなっている。

第2試合のサントリーサンゴリアス対ヤマハ発動機ジュビロは、サントリーがスクラム、ラインアウトで優位に立ち、3分、PR尾崎がトライ、19分にはWTB小野澤がインターセプトから独走トライ、26分にもモールを押し込んでHO青木がトライと、前半に19点を奪って流れをつかんだ。後半は、ヤマハもボールをパスで動かしてWTBソトゥトゥがトライを返したが、そこまでだった。

試合後のサントリー清宮監督は満足げだった。「ラインアウト、スクラムを制圧し、エリアをとるキックも良かった。きょうは全員がいい仕事をしました。今シーズンのベストゲームです。次節のトヨタにも勝ちたい。熱い試合ができそうで楽しみです」

ヤマハの木曽キャプテンは、「完敗です。モールディフェンスに体力を使って足が止まった」と語った。ただし、まだ最終節にトップ4入りの可能性は残されており、堀川監督も「部員全員で次の試合を頑張りたい」と気合いを込めた。

その他の結果は以下の通り。トヨタは東芝に競り勝ってトップ4入りを濃厚にした。NECも勝ち点「5」をゲットして、トップ4争いに踏みとどまり、依然として、7位の神戸製鋼コベルコスティーラーズまでがトップ4入りを争っている。トヨタと東芝はとても熱い試合だったようだから、録画を見るのが楽しみだ。

◎トップリーグ第12節結果
リコーブラックラムズ●17-20○九州電力キューデンヴォルテクス(前半10-8)
コカ・コーラウエストレッドスパークス●27-35○NECグリーンロケッツ(前半19-14)
サントリーサンゴリアス○31-7●ヤマハ発動機ジュビロ(前半19-0)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ○19-17●東芝ブレイブルーパス(前半0-3)


◎お知らせ
緊急ですが、林敏之さん講演会のお知らせです。

【川越市スポーツ講演会】「楕円球の詩」元ラグビー日本代表 林 敏之氏
1月27日(日)、川越市教育委員会ほか主催による、元ラグビー日本代表 林敏之氏の講演会「楕円球の詩」が開催されます。
・会場 やまぶき会館(市民会館隣)
・日時 平成20年1月27日 14時50分~16時30分
・申し込み  当日直接会場(先着順 参加費無料)

■詳しくは下記ページにて。
http://rugby-saitama.jp/spread/index.html


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どうなるTL

週末は、トップリーグ第12節である。サントリーサンゴリアス対ヤマハ発動機ジュビロ、トヨタ自動車ヴェルブリッツ対東芝ブレイブルーパス戦は、トップ4争いに直接絡む大一番だ。引退を表明した村田はメンバーに入っていないが、ヤマハは過去4年、トップリーグ(の総当たり戦)ではサントリーに負けていない(昨季のプレーオフでは惜敗)。これはいい勝負になりそう。トヨタは、怪我の正面に代わってSOはベテランの廣瀬佳司が先発する。しばらく外から見ていたので、また違ったゲームメイクを見せるかも。

ちなみに、サントリーで先発予定のSH田原耕太郎は、村田の東福岡高校の後輩にあたる。リコーブラックラムズで先発するSH月田伸一も東福岡である。そのリコーと九州電力キューデンヴォルテクスは残留争いの重要な試合。トップ4入りに可能性を残すNECグリーンロケッツは、サウカワ、ラトゥ、箕内の強力サードローでコカ・コーラウエストレッドスパークス戦に臨む。

トップリーグ昇格をかけてのトップチャレンジシリーズも開幕する。まずは、トップチャレンジ1で、近鉄ライナーズ対マツダ、トップチャレンジ2でワールドファイティングブル対中国電力が対戦する。トップチャレンジ1は自動昇格枠「2」を、トップチャレンジ2は入替戦出場枠「1」を巡る戦いだ。チャレンジ1の3位は入替戦に進出する。チャレンジシリーズは、3チームの総当たり戦で、勝ち点戦を採用する。

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25日は、ラグビーマガジン3月号が発売になった。大学選手権、高校大会の特集だが、日本代表のジョン・カーワンHCのインタビューも。やる気にあふれる言葉のなかに「パシフィックネーションズカップでの3勝が目標」とある。才能を認めた大学生って誰なんだろう? 大学選手権特集は、負けて学んだチームや選手の言葉が、いい。スティーブン・ラーカムは家族と来日して東京に住む。そのあたりのレポートもあり。

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村田亙選手引退

ヤマハ発動機ジュビロの村田亙選手が今季限りでの現役引退を発表した。公式セレモニーは、トップリーグ最終節となる2月2日のヤマハスタジアムにて試合終了後に行われる。相手が古巣の東芝ブレイブルーパスという巡り合わせである。ヤマハとしては、村田選手の引退に花を添えるためにも、この試合に勝ってプレーオフ進出を決めたいところだろう。

村田選手の公式ホームページにメッセージがあるが、村田選手も1月25日で40歳になる。引退の理由などについては今度会ったときにいろいろ聞いてみたい。僕も2月2日のヤマハスタジアムには行く予定なので、そのとき詳しいことが聞けるかな。

村田選手は、福岡の草ヶ江ヤングラガーズでラグビーを始め、東福岡高校から専修大学に進んだ。1989年、専修大学のキャプテンとして関東大学リ-グ戦で優勝し、翌年東芝に入社。全国社会人大会2連覇、日本選手権3連覇など中心選手として成し遂げた。日本代表としては、1991年、95年、99年の三大会に出場。1999年、東芝を退社して渡仏し、バイヨンヌクラブと契約を結び、日本人プロ第一号となった。2シーズン活躍して、帰国。ヤマハ入りした。

引退を知って、なんだか寂しい気持ちになった。僕はラグビーマガジンの新入社員のとき、大学2年生の村田亙選手を取材した。「育ち盛りのスクラムハーフ」というタイトルで原稿を書いた。爆発的なスピードで密集サイドを駆け抜ける村田選手は、あのときまだ身長が伸びていたと記憶する。それからも何度もインタビューしたが、印象深いのは彼がバイヨンヌにいたとき、JALの機内誌の仕事で取材に行ったことだ。練習に行くと、ロッカールームから出てきた村田選手がサポーターのおじさんたち全員と笑顔で握手をかわしてからグラウンドに入っていった。クラブハウスのレストランのおばさんは、ぶっきらぼうだったが、村田選手のことが可愛くて仕方ないようだった。村田選手がバイヨンヌの人々に愛されていることがよく分かった。フランス語は難しかったはずだが、抜群の運動能力ですぐにチームの軸になり、正SHとして2シーズンで44試合に出場した。バイヨンヌの城壁に囲まれたグラウンドで撮影したのが懐かしい。

ここまで現役を続けていること自体が素晴らしいのだが、いつのまにか彼に引退はないような気になっていた。「引退」という文字を見て動揺した。いまはうまく気持ちがまとまらないなぁ。

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懐かしい映像

いま、DVDを見終わってじんわりと感動にひたっている。『大学ラグビー激闘史 1987年度~1991年度 BOXセット』は、1月25日に発売になるのだが、その中の一本を見ることができた。1987年度というのは、僕がラグビーマガジン編集部に入った年だ。あの頃、大学ラグビー人気は絶頂期だった。なかでも僕は1990年度が一番盛り上がったと感じていた。本、売れたもんなぁ。明治が吉田義人キャプテン、早稲田が堀越正巳キャプテンの時代だ。

このDVDは、NHKが中継・放送してきた試合映像の中から残存している1987年度以降の映像素材を活用しているのだが、まずは、その年のニュースなどで時代背景を紹介し、薫田真広さんの解説で、各リーグの状況を説明。そして、1990年度の場合は、大学選手権決勝をたっぷりと見せる。この年は、優勝した明治大の吉田義人さんが、当時を振り返るインタビューが入っている。

この決勝戦が面白い。解説は宿澤広朗さんだ。僕も現場にいたし、その試合についていろんな原稿を書いたけど、忘れている部分がたくさんあってけっこう興奮した。伏線は、12月の早明戦での早稲田FB今泉清選手の80m独走トライ。このトライとSO守屋のコンバージョンで引き分けとなったわけだが、その決着戦となった決勝戦は最後までもつれる。いくつも感心するプレーがあるのだが、早稲田SH堀越の難しいボールを次々にさばく俊敏な動き、明治SH永友のサイドをすり抜けるスピードは印象的。早稲田の1年生WTB増保もいいトライをするし、明治の1年生CTB元木はパワフルなタックル、突進、そして紙一重のパスと大活躍。今泉のキレ味あるステップもいい。プレースキック時には、6万人の大観衆から「イチ、ニー、サン」のかけ声。懐かしい。

吉田義人の決勝トライは質が高い。僕はいつのまにか起点はスクラムだと思いこんでいたのだが、ラインアウトからだった。そこからの連続攻撃で早稲田のディフェンスを真ん中に集めた後、一気に外に展開する。最後の吉田のランニングはキャプテンの責任感にあふれている。何を叫びながら走ったかも、インタビューで明らかにされる。そのあと、早稲田も逆転のチャンスがあった。吉田のトライが印象深くて、そのあとの記憶が曖昧だったから、恥ずかしながら、ドキドキした。後にいろんなチームで監督やコーチになったり、今も指導者として活躍している人が多くて、「若っ」なんて言いながら見ているのも楽しい。

ミスも多いのだが、ボール争奪戦が互いに不安定だから、逆に攻守の入れ替わりが激しく、何が起こるかわからなくて面白い。ルールもかなり違っている。PKからタッチを蹴っても相手ボールだし、ラインアウトの双方の列の間隔も50㎝(今は真ん中の線から双方50㎝離れているから、1m)。スクラムはボールが出る前に平気でFLが離れる。フェアキャッチすると、蹴った位置のスクラムが選択できる国内特別ルールもある。これ、僕も現役のとき、けっこう便利に使っていた。あと4本あるから、じっくり見よう。下の写真をクリックすると詳細あります。


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ニコラスお見事

つかちゃんさん、コメントでトップリーグの勝ち点計算を書いてくださってありがとうございます。三洋電機ワイルドナイツは、おっしゃる通り2位以上を決めています。あと2節、ほんとに楽しみになってきましたね。

月曜日は部屋にこもってデスクワークだった。一本原稿を書き終え、夜になって日曜日のサントリーサンゴリアス対クボタスピアーズの録画を見た。サントリーの後半8分のWTB小野澤のトライは素晴らしい。キックオフのリターンから、ボールをつなぎ、ハーフウェイライン付近中央でできたラックから左へ。SO菅藤からのパスを外に伸びながら受けたCTBニコラスが、タックルされながら身体を前に出して、CTB平へパス。最後は小野澤がタックラーを振り切る。ニコラスのオフロードパス、お見事。

しかし、クボタは頑張ってる。特に、24-14とリードされてからの、残り20分の粘りが素晴らしい。トップリーグの実力差は紙一重だ。先日、三洋電機の龍コリニアシ選手に話を聞いた時も、「開幕戦のクボタに勝ったのが大きい。負けたら、クボタが勢いづいたかもしれないし」と話していた。そういうことだろうなぁ。

クボタは今の順位が不思議なくらいだけど、あと2試合、各チームが最後の力を振り絞ると何が起きても不思議はない。今の順位は参考にならない結果が起こるかも。

◎取材こぼれ話
日曜日の太田でのこと。競技場入りするとき、関係者入り口の前でヤマハ発動機の矢富選手が子供達に囲まれてサインしていた。人気あるなぁって思っていたら、サインが終わった矢富選手が「ショックや~」と落ち込んでいた。少年の一人に「ソガベ、頑張って」と言われたらしい。

◎愛好的読書日記
先日読んだ「鴨川ホルモー」に続いて、その続編「ホルモー六景」(万城目学著 角川書店)を読んだ。太田まで電車で行くとたっぷり読書ができる。帯に「今度は恋だ」と書いてある通り、恋愛の話が多いのだが、鴨川ホルモーと同時に進んでいたサイドストーリーになっていて、話のスケールも壮大になっている。奇想天外なサイドストーリーなのに、僕はけっこう泣けた。こうなると、ドラマ「鹿男あをによし」も見なきゃな。

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TL11節日曜の結果

日曜日は、群馬県の太田市運動公園に行ってきた。トップリーグ第11節の大一番、三洋電機ワイルドナイツ対ヤマハ発動機ジュビロの試合をJSPORTSで解説するためだ。かなり冷え込んではいたのだが、お腹と背中に携帯カイロを貼り付けるなど、防寒対策のおかげで身体が芯から冷えるようなところまではいかなかった。

三洋はトップリーグが始まって以来、ヤマハには一度も勝ったことがないのだが、ここ太田で一度も負けたことがないという興味深い一戦だった。試合前、三洋の宮本監督が「お互い似たもの同士」と語っていたとおり、BKでワイドにボールを動かしあう面白い展開になった。前半3分に三洋があげたトライは見事だった。ハーフウェイライン付近のラインアウトから、あらかじめSH田中がSOの位置に入ってボールを受け、SOブラウンがライン後方に回り込み、ブラインドサイドWTB北川とともに数的優位を作った。北川の横に走り込んできたFB田邊の角度、スピードも申し分なく、最後はWTB三宅が決め、完璧なトライを奪った。

ヤマハもよく攻めていたのだが、三洋のSOブラウン、CTB榎本の素速く前に出る防御でミスを誘発され、FW戦でも三洋FLオライリーに再三ボールを奪われるなど、終始プレッシャーを受けていた。それでもSH佐藤が奪ったトライは質の高いものだった。SO大田尾のパスをCTB三角が外に開きながら受け、三角の横にWTB冨岡が走り込んで突破。三角の好サポートでできたラックから佐藤が飛び込んだ。両チームのボールの動かし方はよく整理されており、見ていてワクワクした。

でも、きょうはちょっとFW戦で三洋が有利だったし、後半風上に立ってからのSOブラウンのキックの正確さは、ヤマハをほとんどの時間自陣内に押し込んだ。ゲーム運びの上でも三洋が首位の貫禄を見せた感じである。強いね。榎本のタックルにはしびれた。SH田中はトップリーグ初トライ。PR相馬が膝を痛めて退場し、心配されたが、どうやら大事には至らず戦線離脱にはならないようだ。

20日に行われた3試合の結果は以下の通りだが、サントリーサンゴリアスは苦戦しながら勝ち点5を追加して2位に浮上。九州電力キューデンヴォルテクスは、福岡サニックスブルースを破った。トップ4争いでは、三洋が4位以内を確定させた以外は、まだ7位の神戸製鋼まで可能性が残っている。NECが東芝を破ったことで、勝ち点差はますます詰まっている。残留争いでは、九州電力にとってこの勝利は大きいが、次節のリコーブラックラムズ戦が互いに負けられない一戦になる。

◎トップリーグ第11節結果(20日の分)
三洋電機ワイルドナイツ○40-10●ヤマハ発動機ジュビロ(前半23-10)
サントリーサンゴリアス○24-14●クボタスピアーズ(前半5-7)
福岡サニックスブルース●5-13○九州電力キューデンヴォルテクス(前半5-3)

◎ATQチャレンジシリーズ第62回東西学生対抗試合「全国大学オールスターゲーム」結果
東軍○89-24●西軍(前半26-24)

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