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2008年11月2日 - 2008年11月8日

8日の秩父宮

土曜日の午後2時より、秩父宮ラグビー場で日本代表のセレクションマッチが行われた。12時からは、トップイーストの東京ガス対NTTコミュニケーションズ戦があり、48-29でNTTが勝ったのだが、NTTには、NZ代表経験もあるNO8ブラッドリー・ミカ、南アのブルズで活躍していたCTBジェイピー・ネルがいて、その豪華さを改めて確認。このほか、元サントリーのFB栗原徹、元ワールドのSH中山浩司らも。東ガスにも、法大OBで、151㎝のSH穂坂亘、慶大OBの中浜聡志、田中豪人らがいる。関西学大卒の俊足WTB西尾風太郎は4トライの大活躍だった。面白い試合だった。

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そして、午後2時からは、セレクションマッチである。メンバーは昨日の日記で書いた通りなのだが、前半はチームAのFWがよく前に出て、10分、SOウェブのインゴールへのグラバーキックに反応したCTB仙波が先制トライ。チームBは、SO大田尾が左膝を痛めて苦しい展開になったが、16分、日大のWTBマフィレオがチームAのBKラインのパスをインターセプトして60m独走のトライをあげる。

以降はチームAがFL菊谷、SOウェブのトライで21-7とリードを広げたが、後半はチームBが奮起。8分、マフィレオが2人、3人と鋭いステップワークで相手をかわして、代表入りへ猛アピールの独走トライ。チームAが1トライ返したが、残り10分は、完全にチームBペースとなり、終了間際には、チームBのFB立川がインゴール左隅に駆け込んで28-28の同点とした。

ジョン・カーワンHCは次のようにコメント。「この一週間素晴らしい時間を過ごせました。このチームは、アメリカ戦を戦うと同時に2011年に向けたスコッドでもあります。最初の20分間はナーバスになったのかミスが多くなりましたが、後半はいいラグビーをしてくれました。特にチームBは、ラックのヒットもしっかりできていたし、いいラグビーをしていたと思います。今夜、30人を選ぶことになりますが、いい意味で頭が痛いですね」

セレクションマッチということで、ケンカ腰の激闘を期待した人には少し物足りなく感じたかもしれない。両チームが比較的冷静に戦っているように思えたからだ。ただ、選手の話など聞いていると、すでに日本代表としての戦い方の指示は出ており、それに沿ったゲームを作っていくことに気を使った面もあったようだ。いずれにしても、明日にはメンバーが絞り込まれ、選ばれたメンバーはアメリカ戦に向け、愛知入りすることになる。

追記◎ちなみに、セレクションマッチでは、各選手がそれぞれの所属チームのパンツ、ストッキングを着用していました。試合のたびに選手を選抜する英国バーバリアンズクラブがそれぞれの所属チームのストッキングでプレーする伝統を思い出しました。

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セレクションマッチ・メンバー

7日の午後は、秩父宮ラグビー場にいた。8日午後2時から行われる日本代表セレクションマッチの取材である。この日は、午後3時からAチームが、午後4時からBチームがそれぞれ調整練習が行った。注目のメンバーは以下の通り。

Aチーム=1平島久照、2青木佑輔、3畠山健介、4北川俊澄、5谷口智昭、6木曽一、7菊谷崇(キャプテン)、8ホラニ・龍コリニアシ、9田中史朗、10ショーン・ウェブ、11遠藤幸佑、12入江順和、13仙波智裕、14吉田大樹、15松下馨

Bチーム=1木川隼吾、2安江祥光、3山下裕史、4望月雄太、5飯島陽一、6マイケル・リーチ、7若松大志、8豊田真人、9矢富勇毅、10大田尾竜彦(キャプテン)、11三宅敬、12カトニ・オツコロ、13阪元弘幸、14ピエイ・マフィレオ、15立川剛士

リザーブ(両チームの)=堀江翔太、水山尚範、川俣直樹、仲村慎祐、大野均、リース・ロビンソン、中居智昭、後藤翔太、吉田朋生、冨岡耕児、高忠伸

練習を見ていると、ほとんどの選手が自チームの練習着をまとっている。それがとても新鮮に映った。どの選手が日本代表の練習着をまとうことになるのだろうか。ルーク・トンプソン、相馬朋和、ライアン・ニコラス、ブライス・ロビンスら、アメリカ戦には間に合いそうだが怪我でセレクションマッチに出場しない選手もいる。今回のセレクションマッチは、実績があり評価の定まった選手よりも、新しい選手の一発勝負での強さを見極めるのが大きな目的になっている。過去の実績からいって、国際経験豊富なAチームに、Bチームがチャレンジする形だ。

Aのキャプテンを務める菊谷崇選手は、過去、キャプテン経験がないらしい。「キャプテンとしてチームを引っ張ることを、あまり意識しないでおこうと思います。緊張してしまうので。セレクションマッチですから、全員がアピールできるように、自分たちがボールをキープして見せ場を作っていきたいと思います」

Bのキャプテンは大田尾竜彦選手。「僕もシーズン前はアメリカ戦の日本代表を目指していましたが、ヤマハがトップリーグの開幕から連敗してしまい、それどころではなくなりました。とにかく、がむしゃらにプレーしていたら選ばた感じで、嬉しかったです。対アメリカ戦がターゲットの試合ではありますが、試合する以上は勝ちたいし、いい練習台になる気はありません。Aチームの選手達に比べると、一緒にプレーした時間も少ないし時間不足ですが、激しく、走り勝つことを前面に出し、僕も体をはってチームを引っ張りたいと思います」

試合日時・会場=11月8日(土) 14:00キックオフ 秩父宮ラグビー場
※同日、12:00よりジャパンラグビー トップイースト11 東京ガス vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークスが開催される。チケット=一般1500円、高校・学生800円

追記◎この試合のテレビ放送はありません。

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欧州カップ他

木曜日は、Jsportsのスタジオでハイネケンカップの収録をしていた。以下の予定で放送される試合である。24チームが集って欧州クラブ王者を決める選手権だが、10月10日に開幕し、来年の5月23日までという長期間の戦いになる。

11月7日(金)22:00~J sports Plus
グラスゴー・ウォリアーズ 対 トゥールーズ

すでに開幕節でのスタッド・フランセ対アルスターの放送が終わっているが、このスタッド・フランセ同様、昨季準優勝のトゥールーズも豪華メンバーだ。キャプテンのCTBヤニック・ジョジオンのやわらかなステップとパスワークは相変わらず素晴らしい。SHバイロン・ケラハー、SOダヴィッドゥ・スクレラ、FLティエリー・デュソトワール、LOパトリシオ・アルバセテなど、スター選手が活躍する。グラスゴーのWTBトム・エヴァンスのスピードも魅力がある。グラスゴーは、サモア代表のロメ・ファアタウも元気だった。視聴可能のみなさんは、ぜひ。

6日、日本代表スコッドに、さらにブライス・ロビンス(NECグリーンロケッツ)、リース・ロビンソン(三菱重工相模原ダイナボアーズ)の2選手が追加召集された(LO佐藤平、CTBシュウペリ・ロコツイが負傷で外れたため)。すでに日本代表でW杯に出場してるロビンスはおなじみだが、ロビンソンは、三菱入りして4年目のLOで、194㎝、113㎏の巨漢。NZマオリ代表などの経歴がある。日本代表スコッドは、現在、2チームに分かれて調整中で、7日に最後のチーム練習を行い、8日のセレクションマッチに臨む。そして、翌日にはアメリカ戦に向けて絞り込まれたメンバーで愛知県入りする。

◎お知らせ
フリーマガジン「ラグビーファンマガジン」の第5号が7日に発行になります。すでに配布が始まっていますが、今号は、秩父宮、瑞穂、花園の各会場でも配布されます。内容は、ラグビースクール、女子ラグビー、シニアラグビーを3ページで特集。昔懐かしい国際試合のポスターコレクションは興味深いです。「ラグビーファミリーの肖像」は、ヤマハ発動機ジュビロ・大西将太郎選手の母子対談。これは僕がまとめています。プロレスラー・高山善廣さんの話も書きました。16日、22日に行われる日本対アメリカ戦の見開きポスターは、先日、東京での個展を紹介した尾中哲夫さんのイラストで迫力満点。配布場所はこちらをご参照ください。

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ジュニアWC詳細発表

6日午後、日本ラグビー協会のジャパンクラブで記者会見があった。2009年6月5日から21日にかけて日本で開催される「IRBジュニアワールドチャンピオンシップ2009」の日程、プール組み合わせ及び試合会場の発表である。

この大会は、IRB(国際ラグビーボード)が、4年に一度のワールドカップと、7人制ワールドカップと並んで重要な大会と位置づけているもので、これまでU19、U21と分けて行われていたユースレベルの世界大会を、U20に統合してジュニアワールドチャンピオンシップとしたもの。今年、ウエールズで第1回大会が開催され、日本で2回目の大会が開催されることになっていたが、その詳細が明らかになった。

試合会場は、東京・秩父宮ラグビー場、大阪・近鉄花園ラグビー場、愛知・瑞穂公園ラグビー場、福岡・レベルファイブスタジアム、佐賀・ベストアメニティスタジアムの5か所。

参加16か国を4組に分けたプール戦を経て、各プールの順位ごとにグループを作り、順位決定戦で1位から16位までを決める。ちなみに、日本は今年の大会で15位。U20日本代表を率いることになる薫田監督は、「(プール戦で)2勝を目指す」と、トップ8入りに向けて準備を進める意気込みを語った。今大会に出場資格があるのは、1989年1月1日生まれから、1990年12月31日生まれの選手。つまり、来年の6月時点での学年で言うと、大学1年生(遅生まれ) 2年生、3年生(早生まれ)ということになる。

課題は試合経験。この世代の選手は各大学でレギュラーになっていない選手も多いからだ。薫田監督は、「十分な準備期間をとりたい」と、今年の12月には各チームで試合に出場していない選手の中で有力選手を集めてのキャンプを行い、試合に出ている選手はそのプレーぶりを見て来年2月には30数名の選手に絞り、3月に北半球への海外遠征で外国人相手の試合経験を積ませたい考え。「相手はプロの選手がほとんどで厳しい戦いになる。ゲーム勘があり、デカイ相手に逃げない選手を選びたい」と話していた。

また、大会のアンバサダーとして、上田昭夫さんの就任も発表された。上田さんを軸に、告知・宣伝活動が行われることになった。また、日本で開催される世界大会では過去最大の規模になるため、ボランティアの募集も行われる予定。ラグビー関係者だけでなく、広くラグビーに関心のあるファンのみなさんの手も借りて、日本ラグビー界をあげて盛り上げる大会になる。

081106

プール分けおよび、開催会場は以下の通り。
◎プールA(瑞穂公園ラグビー場)
ニュージーランド、アルゼンチン、アイルランド、ウルグアイ
◎プールB(秩父宮ラグビー場)
イングランド、サモア、スコットランド、日本
◎プールC(近鉄花園ラグビー場)
南アフリカ、フランス、イタリア、フィジー
◎プールD(佐賀ベストアメニティスタジアム)
ウエールズ、オーストラリア、カナダ、トンガ

◇順位決定戦
1位グループ(秩父宮)
2位グループ(福岡レベルファイブスタジアム)
3位グループ(花園)
4位グループ(瑞穂)

決勝戦は6月21日
※当初、順位決定戦の会場が違っていました。大変申し訳ありませんでした。

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ジャパン熊谷合宿

4日の火曜日は熊谷ラグビー場に行ってきた。愛媛、京都、東京、埼玉と一日ごとに移動して目まぐるしかったけど、熱いラグビー関係者に会い、面白い試合にも出会えて充実の4日だった。たまには自分の車も動かさないといけないと思い、熊谷ラグビー場へは車で向かった。道中、色づき始めた木々を見ながらの気持のいいドライブだった。

Kumagayaa

きょうは、スコッドをAとBの2チームに分け、少し時間をずらしての練習が行われた。写真は、Bグラウンドである。風が強く、けっこう冷え込んだ。カーワンヘッドコーチ(HC)によれば、セレクションマッチ(8日、秩父宮ラグビー場)は、経験者主体のチームに、若手主体のチームがチャレンジする形で行われるという。今週の練習は、「セレクションマッチへの調整だけでなく、アメリカ戦に向けてやっています」(カーワンHC)とのこと。基礎スキル、スクラムほか、キックを蹴りこんだときのディフェンスなどが確認されていた。

Aチームのほうには、北川、谷口というトヨタの両LOや、FL菊谷、木曽、NO8龍コリニアシ、SH吉田、田中、SOウェブ、CTBニコラス、入江、仙波、WTB遠藤らの顔が。LOトンプソン、大野は、疲労がたまっていることもあって、別メニューとなっていた。ただし、経験者チームの中にも若い選手は含まれており、ミックスして競わせる狙いがあるようだ。

練習途中、カーワンHCが報道陣に手招き。なんだろう?と思って近づいたら、「乗ってください!」。スクラムマシーンの重しが足りないので、手が空いている人に乗ってほしいということだった。というわけで、こんな感じでスクラムのプッシュを体感できた。なるほど、上手く組めた時の圧力は全然違う。思わず拍手してしまった押しもあった。しかし、北川、谷口の両LOのサイドに、木曽、菊谷のFLがつくと、デカイ。ちなみに、写真はBチームのスクラム。

Kumagayab

この日は追加招集の発表もあった。当初のスコッドから負傷でHO松原裕司、中山義孝、FL/No.8 箕内拓郎、CTBブライス・ロビンス、WTBクリスチャン・ロアマヌ、CTB/BK3田井中啓彰の6名が、家族の事情などでFLハレ・マキリ、WTB小野澤宏時が辞退。代わってHO水山尚範、LO/FL望月雄太、飯島陽一、FL木曽一、FB立川剛士、高忠伸が招集されていたが、さらにCTBカトニ・オツコロ、阪元弘幸、WTB/FB冨岡耕児の追加招集が決まった。  

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法政大対関東学大結果

3日は、秩父宮ラグビー場にいた。Jsportsで関東学院大学対法政大学の試合を解説するためである。今季の関東大学リーグ戦1部の優勝の鍵を握る対戦だったのだが、互いの意地がぶつかりあって壮絶な試合になった。僕も先週、両大学のグラウンドに行って取材したことなどいろいろ話したいこともあったのだが、そういったことを忘れさせてしまうくらいの白熱したプレーが続いた。

前半8分、まずは関東学院NO8土佐がPKからの速攻で先制トライ。前半は、関東学院がSO荒牧のロングキックで陣地を獲得し、法政がタッチキックを蹴らざるをえない状況に追い込み、スクラムでもプレッシャーをかけて優位に立った。23分のトライも素晴らしかった。LO清水の突進などで自陣から仕掛け、法政陣の10mラインを越えたラックから右オープンに展開し、最後は、WTB渡邊が右コーナーぎりぎりに飛び込む。流れは完全に関東学院が支配しているように見えた。

しかし、法政は33分、SO文字のPGで3点を返すと、35分に関東学院陣22mラインのスクラムから右オープンに展開し、文字の内側にWTB木島が走り込み、その外側にCTB岸和田が絶妙のタイミングで入ってきて、ボールをかっさらうようにトライ。14-10の4点差とする。

後半の立ち上がりは関東学院の勢いが勝る。個々の力強い突破でボールをつなぎ、最後は、PR田中が左隅に飛び込み21-10とリードを広げたのだ。しかし、法政は、相手のキックを簡単に蹴り返さずにカウンターアタックをしかけ、ラックからの素速いボール出しで関東学院を翻弄し始める。SH日和佐のスピーディーなパスさばきとSO文字の好判断のパスに、関東学院はディフェンスラインを揃えるのが精一杯となってオフサイドを繰り返してしまう。21-17の4点差となった残り10分、いったん関東学院が攻め込んだが、トライには至らず。最後の5分は、法政が圧倒的に攻め続けた。

そして、インジュリータイムも2分を越えた終了間際、この日大活躍のFB竹下が、ゴール前10mで文字のパスを受け、瞬時の加速でタックラーを抜き去って決勝トライ。文字のゴールが決まった直後、ノーサイドの笛が鳴った。最終スコアは、24-21。

就任2年目の駒井監督はガッツポーズ。試合後のインタビューで「あきらめずによく頑張った。思わず興奮してしまいました」と笑顔で語った。有田キャプテンは、「誰一人最後まであきらめずにいたことが、この結果につながったと思います。(点を獲られても)何度でも取り返す自信はありました」と、淡々と語った。

夏合宿で関東学院に完敗していた法政にとってこの勝利の価値は計り知れない。強化してきたスクラムは圧力をかけられたが、素速い展開で関東の防御を崩せたことは自信になっただろう。SO文字の判断の良さ、1年生FB竹下の堂々としたプレーぶりも印象に残った。前日まで出場予定だった城戸が足首の痛みで欠場することになったのは前日で、WTBから急きょFBにまわったのだが、フィールディングはほぼ完璧だった。最後のトライシーンでも疲れているはずなのに爆発的な加速を見せた。将来が楽しみ。勢いに乗った法政が、この後、どこまでチーム力を上げてくるのか興味深い。

敗れた関東学院の土佐キャプテンは、「向こうの方が賢く動けていたと思います」と試合を振り返った。「ミスして攻められることが多く、こちらのディフェンスが揃わないうちにボールを出されました。文字君のスピードにプレッシャーを感じました」。個々の選手の力強さを見せつけながら、防御面で法政の攻撃に対応しきれなかった関東学院。物足りなく感じた運動量、リアクションのスピードをどこまで修正できるかが今後の戦績にかかわってくるだろう。

リーグ戦の優勝争いも混沌としてきた。11月30日の東海大対関東学大戦も凄まじい試合になりそうだ。

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宝が池の結果

2日の朝は、松山空港から大阪空港(伊丹)へ。モノレール、阪急電車、京都市営地下鉄と乗り継ぎ、宝が池球技場に向かった。やっと関西大学Aリーグを観戦することができた。まずは、全勝で走る関西学院大学と立命館大学の大戦。関西学院はすでに、同大、京産大、大体大の昨季のトップ3を下しており、優勝に向けて一直線かと思われたのだが、この日は、昨季の4位・立命大が意地を見せた。

前半3分、関西学院ゴール前のスクラムからNO8佐藤が持ち出して先制トライ。関西学院もBKがボールをつなぎFB小樋山のトライで同点に追いつくも、19分、立命は敵陣22mラインのラインアウトからBKのサインプレーでトライを追加してリードする。接点で激しく前に出る立命に対し、関西学院はやや受けた形になり、次第に焦りが出てか個人で前に出る無理なプレーが多くなった。19−7で後半に入ってからは、関西学院が懸命に攻めたが、ミスが多く、後半21分に19−14と迫るも、立命SO大嶌が値千金のドロップゴールを決めて8点差とし、最後の関西学院の反撃を1トライに抑えて逃げ切った。FWで前に出て、キックで陣地をとりながらシンプルに戦った立命の勝利だった。最終スコアは、22−21。

この試合と同時刻に行われていた天理大学対大阪体育大学の試合では、天理が、55−17で大体大を下したという情報が。この時点で関西リーグは、関西学院、天理、同志社が1敗で並んだ。第2試合の同志社大学対摂南大学の試合は、立ち上がりから同志社が積極的に仕掛け、自陣深くからボールをつなぐなど、素速い攻めで4トライを畳みかけた。摂南が誇るNO8イオンギ・シオエリ、CTBトゥイネアウ・リシモリのコンビも、CTB釜池らが好タックルで食い止め、試合展開は盤石に見えた。

しかし、後半は一転して摂南ペースとなる。PKから積極的にボールを運ぶ摂南の圧力に同志社は受けにまわり、気がつけば、後半31分の摂南CTBリシモリのトライで40−31の9点差。同志社の選手たちに疲れが目立ち、摂南の攻撃に追い詰められていく。勢いとしては摂南が逆転してもおかしくなかったのだが、同志社もなんとか粘り、最後に1本トライを追加して突き放した(最終スコアは、47−31)。WTB大久保は俊足を生かして4トライ。FB宮本が難しい角度が多かったゴールを1本しか外さなかったのも大きかった。

同志社の中尾監督は厳しい表情だった。「前半、簡単に点が獲れたのに、その後のミスから崩れた。自ら接戦にしてしまったゲームです。相手が最後まであれだけ元気だったというのは、こちらのゲーム運びが甘いということでしょう」。団子状態の順位争いについては、「上位(の力)が落ちて、下位が上がった団子状態で、全体のレベルが上がっているとはいえません。上位がもっとしっかりしなければ」と自戒をこめて語っていた。

綾城ヘッドコーチは、「摂南のほうがしっかり攻めていましたね。簡単にとれたトライも、我々はその先(全国大会)を見ているわけだから、どんな相手でもとれたトライなのかを見ていかないといけない。BKラインも流れすぎていますよね」と、こちらも課題は山積という表情だった。

僕も、関西の4チームを実際に見てみて、ゲーム運びの不安定さを感じたし、関東の上位陣に比べるとブレイクダウンの激しさが足りない気がした。ここから試合を追うごとにレベルを上げていかないと、大学選手権でも関西勢は苦しい戦いになりそうだ。熾烈な順位争いの中でレベルを上げてほしいところ。2試合が終わったところで、近畿大学が京産大を1点差で下したという情報が入る。京産大、大体大は追い込まれた。

200811021506000

追記◎2日の朝、松山市内のホテルから松山空港に向かう途中。全国でも珍しい路面電車の交差点に遭遇した。もちろん、線路も交差してます。

200811020737000

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松山にて

土曜日は、愛媛県の松山に行っていた。松山東高校OB主催による、トークイベントに出席するためである。第1部でラグマガの田村編集長と愛媛ラグビーのことや、高校ラグビーの話題など話し、第2部では、愛媛県のラグビー普及のキーマンである藤田恭二さん、渡部譲さんと普及策について話した。

これは全国的に同じ事なんだけど、中学年代でラグビーをする環境をどう作るかというのは、ここでも課題。藤田さんの、「愛媛の高校を強くするためには、ラグビースクールを作るしかないと思った」という話は説得力があった。いろんな難しさはあると思うけど、ラグビーに熱い思いを持った人たちが、それぞれの地元でラグビースクールを立ち上げていけば、競技人口は増える。そして、ラグビーを始めた子供達が生涯ラグビーに関われる環境をどう作っていくかということを、いろいろ考えさせられるトークイベントだった。

愛媛県はラグビー界では歴史に名を残す人たちをたくさん出している。元早大監督の木本建治さん、元日本代表監督の山本巌さん、現、コカ・コーラウエストレッドスパークスの向井昭吾さんなどなど。みんな情熱的で理論派の指導者なのだが、どうやらそれは県民性ではないらしい。元早大の名FLで東海大の監督も務めた和泉さんも来てくださっていたのだが、「僕らみたいなのは少数派だと思いますよ。気候も暖かいところだし、のんびりしている人が多いですよ」と話していた。トークの最中に松山商→関東学大→トヨタ自動車で活躍した仙波優選手の映像も流れた。愛媛出身の選手の話をしているときなのだが、これは強烈。あの足腰の強いステップワークは、会場に来ていた高校生達を驚かせていた。

終了後には関係者のみなさんとの懇親会があり、さらに熱い想いをたくさん聞かせていただいた。いつ来ても、松山の人たちの温かさには感心させられている。みなさん、お世話になりました。

トークイベントが終わって、早大が帝京大に敗れたことを知った。観戦した人に聞いたところではFW戦で早大が劣勢だったとか。これについては、録画を見てコメントしたいと思います。

◎愛好的美食日記

200811011326000

トークイベントの前に、松山市三津にある「鯛や」に立ち寄り、鯛メシを食べた。趣きある古民家での食事は、偶然、愛媛新聞の取材が入っていたりして、けっこう面白かった。1日限定30食で、予約が必要なのだが、地元でとれる天然の鯛しか使わないという徹底ぶり。美味しかったです。ここは、その昔、正岡子規の兄弟子にあたる人の家だったとのことで、2階では、子規の直筆の葉書や俳句などが展示されていた。

200811011311000


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