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MS杯決勝結果

土曜日の夜、JSPORTSでシックスネイションズの開幕戦を観た。深夜の2試合目は眠くなってしまい、録画にして日曜日の朝観た。アイルランド対フランス、面白いです。その後、秩父宮ラグビー場へ行くため、自宅の最寄り駅に向かったら、花粉症の症状が。今年も来ました。

今年度のトップリーグ王者を決めるMS杯決勝戦。試合前には、各地域から推薦された世田谷区ラグビースクール、尼崎ラグビースクール、長崎ラグビースクールが参加してのミニラグビー交流大会が行われ、終了後は優秀賞の表彰や、駐日南アフリカ大使からスプリングボクスのキャップなど記念品を受けるなど、羨ましくなるようなシーンが続いた。

この日の観客数は、17,082人。JSPORTSの放送席はメインスタンドの上段にあるのだが、そこから見て、バックスタンドはほぼ満員だった。試合前、東芝の冨岡鉄平選手と偶然言葉をかわす機会があったのだが、「いろいろすみません。ご迷惑かけて。でも、きょうはいい試合できると思います」と言っていた。一時はラグビーができるような精神状態ではなかったようだが、廣瀬キャプテンがみんなの気持ちを切り替えさせ、「力を出し切る」ことに集中したという。その言葉通り、東芝の集中力は凄まじかった。

廣瀬キャプテンは、試合前に三洋の首脳陣に挨拶に行ったようだが、「気にするな。お互い、いいラグビーをしよう」と言われたらしく、感謝の思いも込めての激しいプレー、そしてミスの少ないプレーだった。しかし、三洋もよく対応し、特に前半は時間の経つのを忘れる息つく間もない攻防が続いた。前半36分のWTB廣瀬キャプテンが右隅に飛び込んだトライは意図通りの展開で、このトライが大きく物を言った。

後半は風上に立った三洋電機だが、怪我あがりのSOブラウン、FB田井中がフィットネスが万全でないこともあって交代し、キックでのゲームメイクがうまくできなかった。終盤は東芝がひたすらボールをキープして最後まで攻め続け、三洋のミスを突いて廣瀬がトライを追加して勝利した。

「非常に残念。東芝のブレイクダウンの圧力に要所要所でやられました」と三洋の飯島監督。東芝の和田監督代行は、会見でも今回の不祥事を詫びた上で、「選手がやらなければいけないことを、やりきってくれた」と選手を称えた。マッチレポートを次号のラグマガに書くので、細かいことはそこで書きたい。

いい試合だった。激しい攻防の中で、腹部を打って咳き込んでいた東芝SH藤井選手のお腹を伸ばしてあげていた三洋PR相馬選手。三洋のSH田中選手が倒れた時には、それを気遣う東芝の選手もいた。とてもいいシーンだった。いい試合をして勝ちたいと願えば、相手にも怪我してほしくないと思う。そうであってほしい。そういう意味でもいい試合だった。

MVPは、廣瀬俊朗、納得の大活躍だった。ちなみに、この試合は、NZでも放送される。ラグビー王国の人たちも楽しめる試合だった気がする。

◎トップリーグ2008-2009プレーオフトーナメント
マイクロソフトカップ決勝結果
東芝ブレイブルーパス○17-6●三洋電機ワイルドナイツ(前半12-6)

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    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    個人的にはトニーブラウンが大好きなんで、本調子でなかったのは残念ですが、東芝もサンヨーも気合入ってて最後まで力を出し切ったいい試合だったと思います。
    久しぶりに最後まで目が離せなかった。

    日本選手権に東芝が出るといいのですが……

    投稿: ラグパパ | 2009年2月12日 00:08

    決勝戦にふさわしく、激しくそして観ていて手に汗握るプレーの連続、ラグビーの醍醐味を存分に楽しむことが出来ました。
    主将の廣瀬選手のキャプテンシーやプレーには感動しました。
    試合後、富岡選手と抱き合っていた姿にはジーンとなりました。
    ただひとつ気になったのは、村上さんがとてもいいシーンと言われたところ。
    村上さんは田中選手が倒れていたのを気遣ったような書かれ方をされていましたが、
    私には東芝の外国人選手が三洋の田中選手にわざと膝を落としたよにしか見えませんでした。
    その後、その選手は田中選手を気遣っていたようですが、しらじらしい態度に見えました。
    私にはそのようにしか見えませんでした。
    村上さんがそのシーンを評価しているのなら非常に残念です。

    その映像がNZに放送されると聞いて何か複雑な思いになりました。
    元NZ代表選手のそのような行為を見て、NZの方々はどんな風に感じるのでしょう。
    すみません、誰もコメントされていなかったので敢えてコメントさせて頂きました。

    日本選手権、素晴らしい試合が繰り広げられることを期待しています。

    投稿: りゅう | 2009年2月10日 13:56

    試合後半に、リードしている東芝が敵陣でのペナルティーにもかかわらずPGを狙わずに、タッチキックを選択していましたが、あれは東芝の覚悟の現れだったのでしょうか。それとも単なる戦術的な判断だったのでしょうか。


    投稿: Kaz | 2009年2月 9日 12:33

     リーグ戦で最も反則の多いチームが優勝してしまいましたね。本来ラグビーは力の劣るチームの方に反則がかさむはずなのですが。日本の頂点のラグビーリーグとして、大きな問題を残したと言えるのではないでしょうか。
     理由としては、シーズン当初は厳しく取られていた密集での反則が、次第にあまり取られなくなっていったことが挙げられると思います。それが取られなければ、昨シーズン同様、東芝はそこまで反則の多いチームにはならなかったはずです。
     昨日の試合など、シーズン序盤の基準で取っていたら、東芝も三洋ももっと反則を取られていた気がします。そして、それを取られないことは、東芝に味方しました。「激しさ勝負」になった時、東芝は本当に強さを発揮します。

     東芝がどうこうというより、基準を一定できないレフリーに問題があると思います。
     ちなみに昨日の相田レフリー(無駄に笛を吹かないので、個人的には好きですが)が笛を吹いた今シーズンの東芝の試合は、東芝が相手を全てノートライに抑えています。逆に、厳しく反則を取るAUSの審判が担当した2試合は、九電に苦戦し、神戸に大敗しています。

     世界と戦う時、昨日の戦い方で本当に反則は取られないのか。
     トップリーグを観て育つ学生たち、トップリーグの笛を基準とする日本の全てのレフリーたちに、正しい指針を与えられていたのか。
     この二点を、非常に不安に感じたシーズンの結末でした。

    投稿: のびた | 2009年2月 9日 12:25

    会場で見てるときは気が付かなかったのですが、TVでみて相馬が藤井のオナカを伸ばしているシーン感動しました。試合途中でも倒れている選手を相手のチームが手を出して起こしてあげたりするシーンもありました。昔は良く見たシーンですがゲームが切れなくなってきて減ってしまっていましたが、それが決勝戦で見れたのが嬉しかったです。

    投稿: さんぼ | 2009年2月 9日 12:24

    三洋は残念でならないでしょうねsign05マイボールキープがほとんど出来なかったsad。後半キックを使う選択はなかったのかsign02
    それにしてもメインスタンドは寒かったcloudtyphoonshock

    投稿: エリス少年 | 2009年2月 9日 09:40

    この度の試合
    NZでの評価を早く知りたいです

    投稿: ナベゾ | 2009年2月 9日 06:15

    イオンギにせよ、ロアマヌ(まだ、疑惑が持たれている段階であるが)にせよ、個人が犯した問題である。他の選手達には、なんら過失は無い。日本選手権に、堂々と出場するべきである。もし東芝ラグビー部が、個人の責任はチーム全体の責任という考えならば、この試合は辞退し、ロアマヌの疑惑が晴れた段階で、日本選手権の出場を表明するべきである。とりあえず、プレイオフは出るが、ロアマヌの疑惑が確定すれば、選手権を辞退するという方針は、どっちつかずの対処である。私は生で二百試合以上見ているが、これ程楽しめなかったは、始めてである。

    投稿: 坂石町分 | 2009年2月 8日 23:49

    本日のMSC決勝は、現在の日本ラグビー界の頂点の対決というにふさわしい好ゲームだったと思います。実質はファイナルスコア12-6の試合でした。派手な撃ち合いもまた面白いのかもしれませんが、私はもともと、デイフェンシブなゲームが好みなので。双方のディフェンスの素晴らしさに酔いました。解説でおっしゃっていた通り、三洋は後半、風上の有利さを活用できなかった。戦術の失敗なのか、それとも、東芝の激しいディフェンスにやりたいことが出来なかったのか、それはわかりませんが、とにかく「気迫」というより「鬼迫」がぶつかり合う試合でした。それを制した東芝の優勝には素直に拍手を送りたいと思います。
    私は古くからのラグビーファン。数年前までは強い思い入れで応援していた(サポーターとして)チームがありましたが、今はチームと言うよりはラグビー観戦そのものを楽しんでいます。その立場から今回の一連の東芝の「不祥事」について一言申し上げさせていただきます。
    今回の東芝の「日本選手権出場辞退?」については、ロアマヌ選手の2次検査結果だけの問題ではなく、その前のイオンギ選手の窃盗事件、そして更に遡っての両選手の女子プロレスラー暴行事件、これら全てが絡んでのことだと考えます。これが「プロ」であるならば個人の引責で済む問題ですが、日本のラグビーには、「アマチュアリズム」という原則があります。チームには何の責任も無い、今日ひたむきにプレーしていた選手達には罪は無い、心情的にはそう思います。しかし、関東学院大学の例を考えてみるならば、
    彼らはこれに近い状況で1年間の活動自粛をしました。先日の「Number」の特集で土佐君もそのことにふれていましたが、昨年の4年生は、どんな思いで大学選手権を見ていたでしょうか?
    学生だから連帯責任、社会人だからそれは免れる、私はそれは逆ではないかと思います。社会人=大人として彼らの行動が(今回のロアマヌ選手の2次判定がどうあれ、前述の全てを鑑みて)
    少年犯罪と成人犯罪の違いと同様、どちらが重いのかと考えると。大学生よりもむしろ社会人のほうが重いのではないかと考えます。
    今日の東芝が与えた感動が、単なる感情論(逆協に耐えて素晴らしい試合を見せてくれた、それの世論が東芝を後押ししてしまう)で包み込まれてしまうならばそれは極めて残念なことではないだろうか?そう思います。
    私も気持ちとしては是非、日本選手権の決勝でこの両雄が再び顔を合わせることを楽しみにしたい。しかし、もし、東芝の出場辞退ということになったとしたら、ラグビーファンとして、1年待つことは出来ると思います。
    今一度言います。トップリーグはプロではない。
    そうである以上、あり方論の是非は別として、考え方としては関東学院大の時と同様になるのが正当ではないかと思います。(私は関東学院のOBでもサポーターでもありません)
    これらのことで、ラグビーのみならず日本ラのスポーツ界が更にアンチドーピングについて自浄作用を強化することを望みたいと思います。長々と失礼いたしました。

    投稿: D | 2009年2月 8日 23:33

    今日の試合はテレビ観戦でした。
    BS放送かなりありがたかったです!!
    相馬選手が藤井選手を気遣う場面、印象に残っています。いい試合をしたいから、村上さんの言葉に納得。今日の試合は凄く面白かったです☆

    投稿: エイト | 2009年2月 8日 23:32

    村上さん こんばんは。久しぶりに生で観戦しました。最後の廣瀬選手のトライ時のTMO判定は失笑が起きていましたが、あれはレフリーとしての職責を全うしただけだと思います。あれが当たり前です。直後に写し出された冨岡選手の涙がこの試合に想いをかけた東芝の選手たちを雄弁に語っていたような…

    投稿: かためん | 2009年2月 8日 23:12

    大相撲の一件の後だったからかもしれないですが、やはりなんか釈然としないですねー東芝の対応は・・すでに結果が判ってるかのようなバタバタぶり・・
    やはり企業スポーツ、企業プロの限界なのかな?と本来スポーツは地域に根ざしたコミュニティであるクラブが中心となり発展していくのがいいと思うんですが・・どうしてもこういった事件があると企業の論理が優先してしまうんですね・・
    ベイツやヒルはどうしてたった一人のまだハッキリとしていないことに対してチームが責任を取って次のトーナメントを辞退しなければならないのか?理解できないでしょうね

    投稿: kerikeri | 2009年2月 8日 23:11

    こんばんは。はじめまして。毎回楽しく拝見しています。東芝さん、良かったですね。秩父宮には行けませんでしたが、とても良い試合だったようなので生で観たかったです。今回のブログを見て、東芝の選手自身がつらい思いをしていると思うと、廣瀬選手や冨岡選手が謝ることがとても悲しく涙が出てしまいました。早く検査の結果が出て日本選手権でも東芝さんを観られると良いなと思います。

    投稿: あいこ | 2009年2月 8日 22:45

    こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。今回はどうしても書きたいことがあって初投稿しました。

    まずは、初優勝の東芝の皆さん、おめでとうございます。ゲームに集中することが難しい状況の中での両チームの選手達の精神的なたくましさにはほんとうに感動しましたし、内容的にもここ4~5年の日本ラグビー界全体の努力が実ったレベルの高いゲームだったように思います。

    今回の騒動についてですが、気になることがあるので一つ書きます。それはマスコミや協会、クラブなどの対応が迅速さを求めすぎているのではないか、ということです。報道の多くはあたかもロアマヌ選手が大麻を吸引したことが決定したかのように感じさせるものですし、協会やクラブの謝罪もいささか先走りがすぎるように思います。今回の「事件」という語り口自体がその事を前提としたもののようにも聞こえます。迅速に対応することは重要なことですが、謝罪は事実が確定してからでも遅くありません。それに対して、そのような事実がなかったにも関わらず早計な判断や謝罪をすると、ロアマヌ選手や他の選手に与える影響はあまりに大きく、暴力的に作用してしまうことを忘れてはならないのではないでしょうか。「疑わしきは罰せず」という冤罪の暴力性を認識した法学の言葉があります。今後のトップリーグやジャパンを背負って立ってほしいと多くのファンが願うホープを巡るこの「疑惑」を「事件」にするのはまだ早すぎます。マスコミを含むわれわれが彼を傷つけており、彼こそが最大の被害者である可能性があることを考えると、節度ある報道や対応を願わずにはいられません。村上さんのコメントを聞くと「全ては結果を待ってから…」というスタンスでほっとさせられます。公に批判したり処分を議論することは、その後に…と思います。長々と失礼しました。今後も応援してます。

    投稿: 某ファン | 2009年2月 8日 21:36

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    » ラグビートップリーグ、マイクロソフトカップ決勝を終えて!! [IXY-nob]
    毎回ラグビーの観戦記は、試合の記憶が新しい間に記述しているのですが、昨日のマイクロソフトカップ決勝(東芝VS三洋)は少し冷却期間を置きました。 それは、試合の直前に発覚した東芝L選手の大麻疑惑があったからです。 私もこの事件を始めて聞いたときは、長年のラグビーファンとして暗澹たる思いがしました。ラグビー界での大麻問題といえば、2年前にK大学で起こった事件がありました。 そのK大学も1年間の謹慎期間を終え、一区切りをつけたところでした。 スポーツ界では大相撲が続けざまに問題を起こしています。外国には大... [続きを読む]

    受信: 2009年2月10日 19:48

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