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日本対カザフスタン結果

全国的に雨となった土曜日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場で日本代表対カザフスタン代表戦が行われた。試合前にいったんあがった雨は、キックオフ直前にまた降りはじめた。

日本代表SOウェブのキックオフで試合は始まった。風上にたった日本は、ラックを連取してボールを展開するも、予想通り、カザフスタンは激しい出足で日本のボール出しを乱しにかかる。日本がようやく先制したのは、前半9分だった。ゴール前7m右スミのスクラムから左オープンに展開し、ウェブが防御ラインに接近したところに、CTB今村が走り込み、ショートパスを受けて中央トライ。ゴールも決まって7−0とする。

続く13分、左中間ゴール前のスクラムから、右に展開しFL菊谷が中央トライ。ゴールも決まって14−0。16分、キックオフをウェブがキックで切り返す。これにトンプソン、吉田大樹でプレッシャーをかけて敵陣に入り、矢富、FL菊谷の突破でチャンスを広げ、最後は、ウェブが自ら蹴り上げたパントキックをインゴールで押さえてトライ。この後も、日本のキックオフのリターンはほぼまっすぐ蹴り上げるノータッチキックで、これを横に広がったラインでのチェイスで奪い返してはチャンスを作った。

スクラムは日本が優位も、ラインアウトはマイボールでミスがあり、いまひとつ波に乗りきれない前半だったが、33分、BKのムーブにFWがからんで前進し、クイックラックから、矢富が素速くさばいて、最後はFB五郎丸が右中間に飛び込んだ。テンポの素速い、質の高いトライだった。このあたりからリズムが良くなり、37分にも、ウェブが右隅トライ。難しい角度からウェブがゴールを決めて35−3。前半終了間際には、五郎丸がもう一つトライを追加して、40−3で前半を終えた。

後半は、開始早々にCTBロビンスが左タッチライン際を快走してトライ。流れはこのまま一方的になるかと思われたが、4分、スクラムで反則をとられ、相手FKからの展開でカザフスタンのCTBアブドラザコフにあっさり防御を破られトライを奪われる。ミスタックルが連続する気の抜けたような獲られ方だった。これでスコアは、47−10となったが、その後も、日本が攻めてカザフスタンが粘る展開が続いた。

14分、矢富がラックサイドを抜け出してトライ。ここで、日本は、FLオライリーに代えてリーチ、ロビンスに代えてタラントを。18分には、SH矢富に代えて田中、PR山下に代えて仲村を出場させた。20分、カザフスタンLOザンセイトフがオフサイドの繰り返しでシンビン。その1分後、田中の好判断からのパスを受けたトンプソンがトライを追加し、61−10。29分にも、田中のパスを受けたリーチがトライし、反撃を何度も試みていたカザフスタンにダメを押した(68−10)。ここで日本は、HO青木に代えて金井、ウェブに代えて大田尾を投入。BKでボールを動かしてタラントが突破、今村が抜けだし、計11トライ目で、73−10。その後、タラント、吉田がトライを追加し、最終スコアは、87−10だった。

個々の力ずくの突破というより、パスでずらしてスペースを作って抜け出すことが多く、この点は評価できるところ。後半投入された田中のスムーズでリズムのいいパスさばきも目を引いた。このあたりは、突破力が持ち味の矢富とそれぞれの特徴を出した感じだった。
ミスは多かったのだが、ジョン・カーワンヘッドコーチは、「スタートの試合としてはハッピー。新しいシステムにチャレンジするなかで、細かいことは気にするなとは言っていたが、次の試合ではミスを減らしたい」と話していた。

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    コメント

    JSPORTSでも放送がなかったので、詳細レポートほんとうにありがたいです。
    五郎丸選手代表初トライおめでとう♪
    矢富選手、今村選手、五郎丸選手とトヨタを破った早稲田の選手たちがこれからもでてくるとおもうと楽しみです。

    投稿: unatatu | 2009年4月29日 07:41

    韓国は25日、地元でシンガポールと初戦を戦いました。
    前サントリーNO8イ・グァンムンの先制トライなど11Tを奪い65(31-0)0で圧勝とのことでした。
    イは2T。他のTに日本チーム所属はいませんでした。
    詳しくは私のブログで。

    投稿: 韓国ラグビー情報 | 2009年4月26日 13:57

    カザフスタンが本腰でラグビーを強化する前に勝ち星を貯金しておきたいですね
    しかしながら、この大会なら南半球の血を借りずに腕試ししても良いのでは?

    投稿: ナベゾ | 2009年4月26日 00:08

    ジャパンとしては100点以上の得点かつ相手はノートライできれば完封、を期待していただけにミス連発で87点止まりと相手にトライを与えたのは不満でした。
    あと、神戸製鋼ファンとしては平島・山下がスクラムを押しまくってのスクラムトライを期待していただけにこれも残念でした。
    平島はもう1番のジャージーを確固たるものにしつつありますが、山下は畠山を押しのけるほどのインパクトはなかったのが残念です。
    今村も慣れない12番で持ち味がいまいち出てない感じでした。
    冒頭にも書いたとおり今日は100点以上で当たり前、と思っていただけに見ていてモヤモヤ感が残りました。
    韓国戦も見に行く予定なので、そこではピシッとした試合をしてほしいです。

    投稿: 神戸製鋼ファン | 2009年4月25日 22:23

    試合の詳報から、小野澤選手にトライなしですか。ということは、外までたまが回らないということなのでしょうね。力の差が大きいとFWで崩した後SO、CTBで持って行けちゃうから。
    タロさんの言うとおり、ランキングがここまで開いたマッチというのはどうなの?という感はある。
    でもそんなことだと地域の対戦相手は韓国だけになっちゃうし…。

    投稿: エリス少年 | 2009年4月25日 21:45

    いつも楽しみに拝見しています。
    まったく関係ないことで申し訳ありませんが、ブランビーズ(ワラビーでもありますが)のマーク・ジェラードがNTTコミュニケーションズに入ることが決定した、とオーストラリアで報道されています。ブランビーズもARUも、契約途中でのリリースを承認したとのことです。

    投稿: Hiro | 2009年4月25日 19:20

    W杯招致、アジアへのラグビー普及などを考えれば、アジアの雄であるJapanの正代表がこの大会に出場することに意義があるんだろうけど…。
    ここまでの大差をみるとA代表で出場してこれからの選手に国際試合経験をさせる場に使ってほしい気がする。
    A代表が召集されなくなって久しいし、Japanを強化するにはその基盤となるA代表クラスの選手の国際経験がすごく大事だと思うので。

    投稿: タロ | 2009年4月25日 18:20

    早速の試合速報、さすがでございます。
    参考になりました。
    私は、花園までは行けないので、熊谷へ取材に行こうかな?

    投稿: 坂石町分 | 2009年4月25日 18:05

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