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JWC最終結果

日曜日の秩父宮ラグビー場は、雨の中、最終的には11,244人の観客が詰めかけた。他会場と合計すると、今大会の観客動員は10万人を超えた(2試合目だけの合計)。秩父宮ラグビー場の第1試合では、接戦の予想に反して南アフリカがオーストラリアを圧倒した。オーストラリアは負傷者も多く、疲れていた印象だが、南アはSOリオネール・クロニエのインターセプトからのトライが2本と効率よく得点していった。

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そして決勝戦は、前年王者ニュージーランド(NZ)と準優勝イングランドの対決。大型FWを擁してフィジカル面では優位が予想されたイングランドだが、これをベイビーブラックスのスピードが翻弄した。前半10分、イングランドSHヤングスが右コーナーに飛び込んだとき、NZのFBロビンソンがタックルしながらボールを奪い取るトライセービングタックルで防いだのは圧巻だった。そして14分、そのロビンソンが、CTBトゥリービーのパスから左隅に飛び込む。NZは、SOクルーデンが巧みにゲームをコントロールし、スタンレー、トゥリービーの両CTBでチャンスメイク。WTBギルフォードも俊足を生かしてトライを奪うなど、次々に防御を崩して攻め続けた。

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イングランドは、スクラム、モールでは優位に立ったが、その他のコンタクトエリアではNZも存分に力を発揮し、イングランドの大型選手を何度も押し返した。写真は、トロフィーを受けるアラン・クルーデン主将。2009年のジュニアプレーヤーオブザイヤーも受賞した。「大きなイングランド相手にFWが頑張ってくれたおかげで、自分自身は楽にプレーできた。いい展開ができたことを嬉しく思います」。昨年見つかった癌を克服しての栄誉に感慨深げだった。

イングランドのキャラム・クラーク主将は、「NZのほうが強かったということでしょう。我々もタイトなプレーは強かったし、それで穴を空けようとしたのですが、NZのほうが集散が良かった」と完敗を認めていた。

他会場の結果は以下の通り。日本はウルグアイに快勝して、15位となった。
「内容はどうあれ、最後を勝利で締めくくることができてよかったです。15位、16位決定戦にもかかわらず、会場に応援に来てくれた多くのファンに感謝しています」(有田隆平主将)

■最終順位決定戦結果
●15-16位決定戦 
瑞穂公園ラグビー場
ウルグアイ代表 17-54 日本代表(前半0-40)
●13-14位決定戦
瑞穂公園ラグビー場
カナダ代表 22-32 イタリア代表(前半17-22)
●11-12位決定戦
近鉄花園ラグビー場
アルゼンチン代表 27-10 フィジー代表(前半13-7)
●9-10位決定戦 
近鉄花園ラグビー場
トンガ代表 25-28 スコットランド代表(前半13-17)
●7-8位決定戦 
福岡・レベルファイブスタジアム
アイルランド代表 3-9 サモア代表(前半3-6)
●5-6位決定戦
福岡・レベルファイブスタジアム
ウェールズ代表 13-68 フランス代表(前半6-33)
●3-4位決定戦 
秩父宮ラグビー場
南アフリカ代表 32-5 オーストラリア代表(前半18-5)
●決勝戦(1-2位決定戦) 
秩父宮ラグビー場
ニュージーランド代表 44-28 イングランド代表(前半25-14)

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    コメント

    初めて投稿致します。
    6月21日、名古屋瑞穂にて イタリアVSカナダ 日本VSウルグアイを小学校3年生の豆ラガーの息子を連れて観戦に行きました。試合の感想は息子の小学校の先生に提出した日記の文をそのまま記載致します。

    【6月22日 ラグビーはほんとにすごい!!】
    「今僕はラグビー場で試合を見ています。1回目のラグビーの試合が終わりました。今僕はきんちょうしています。なぜならそれは日本のせんしゅが出るからです。
    今日本は勝っています。僕はこう言いました。
    『そのちょうしでいけー!』と言いました。すると15番の選手がトライをしました。僕はヤッターと言いました。そして最後は日本が勝ちました。まだまだ強くなってほしいと思いました。ワールドカップとってほしいです!!」

    本物の試合を間近で観戦し、物凄く熱くなっていました。これからますますラグビーにのめりこみそうです。本当に息子にとって忘れる事の出来ない貴重な体験でありました。関係者に感謝致します。

    投稿: DENDEN | 2009年6月23日 21:00

    二十歳以下とはいえ、選手たちの体格はゴツかったです。あんなのに体当たりされたくないなぁと思いました。

    ただ、声援への反応の仕方、顔つきはまだまだ若いなぁと感じましたが。

    相変わらずの日本の詰めの甘さに辟易していた後、決勝戦でABが相手のトライを二つ、ギリギリのところで防いだのを観て、こういうことができるようにならないと、と思いました。

    ギルフォード選手のお父様は亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします。
    http://www.stuff.co.nz/sport/2523629/Guildfords-dad-dies-at-rugby-final

    バックスタンドでの観戦だったので、そういうことがあったなんて、知りませんでした。

    投稿: okurala | 2009年6月22日 13:31

    決勝の村上さんの解説のなかで、ノーサイドという言葉、あるいはその意味を大切にしてるのは日本で、ノーサイドというのは古い言葉だ、というコメントがありましたが、諸外国ではNOSIDEを現在は何と呼んでいるんでしょうか?

    投稿: ハックルベリー | 2009年6月22日 13:24

    タロさん、ごもっともではあります。ただそこまで厳密にグループわけをする大会運営方式というものが、もうひとつ違うのではないかと。スコットランドが9位であるので、日本が結果的には一番厳しいグループに入ったこと自体は、事実ですね。
    次回12チームに絞られる中に日本が入れなかったので、なんとなく「日本は弱小国でW杯開催の資格はもうひとつ」というイメージが浮かび上がらないかどうか心配です。
    そうでありながら次回と次々回のW杯開催の保証金は莫大。それは収支の時間差はありますが、莫大な資金を得るなら、大会縮小しないで欲しい。今回の大会、赤字なんですかね? 赤字だとしても、世界普及のためには、縮小はしないでほしいのに。正反対の締め付けでイングランドは日本との招致レースに勝とうとしていないか。
    またこんな風に厳密な予選組み合わせを決める運営もある一方、同じラグビーで、日本国内の大学選手権では、くじ引きが、ある大学の思惑で導入されたと思います。ファンとしては、いろいろ運営が恣意的に感じ、悲しいことです。

    投稿: トンガリキッズ | 2009年6月22日 12:21

    全員が将来プロを目指している国々ではなく、9位から13位くらいの国々とは勝ったり負けたりするくらいのレベルが当面の目標となるでしょう。
    そのためには、大学ラグビーを改革して、低学年から厳しい試合を経験できるようにすること、国際的な交流試合を増やすことが必要になると思います。今のやり方では、どんな優秀なコーチがついても、その時だけの強化だけにしかならないでしょう。

    投稿: エリス少年 | 2009年6月22日 11:08

    観客動員数の記録更新おめでとうございます。確かに思ったよりも盛り上がったように思います。日本人は、甲子園でもそうですが、若者の頑張る姿が大好きなんですね。まずはこの大会を毎年日本で開催したらどうでしょうか。そのうちW杯開催のイメージも浮かんでくるのでは。W杯本大会を開催する国は、やはり国内リーグが満員になるような国でないといけないような気がします。

    投稿: smowman | 2009年6月22日 07:40

    スタッツを見れば分かりますが、レベスタのフランス×ウェールズは途中、パンチ混じりの乱戦に…と言えば大げさですが、フランスのパワーにウェールズが圧倒され、相当フラストレーションがたまっているようでした。
    結果的にフランスにレッドカード、ウェールズにイエローカード2枚。その後、双方とも落ち着いてプレーしていただけに、選手自身でコントロールできなかったものかと残念です…って、前回大会ではホテルでまで乱闘のあった両チーム。最終戦で相まみえたのも、何かの因縁だったのかもしれません。

    投稿: もろきう | 2009年6月22日 04:28

    プール戦の組み合わせは、昨年のJWCの総合順位で1位から順番にふりわけられているのでホスト国の優位などそんな甘いものはありません。
    すべて昨年の結果次第です。
    せめて昨年の順位決定ラウンドで13位になってれば今回はプールDに入れたんですが。カナダには勝てたかも(無理かな- -;)

    あれだけ12月からやってきても、結局は昨年のなにも時間がなかった時と結果は同じ最下位決定戦…。
    なんだったんでしょうか。これはもう根本的なことから変えていかないと世界とは戦えないと思います。
    U20PNCなど無理かもしれないけど考えてほしい。

    投稿: タロ | 2009年6月22日 00:48

    スコットランド代表が9位になったのですね。それだけ予選リーグが一番キツイ組に、ホスト国が嵌めこまれたという事ですね。イタリアも13位ですか。
    最初にW杯招致を争うイングランドにも象徴的に負けるし、何か組み合わせにホスト国のお恵みが一切無い大会だったと感じました。そこが少し後味が悪く感じました。未来の日本代表はさらに頑張ってほしいです。

    投稿: トンガリキッズ | 2009年6月22日 00:02

    瑞穂の正面席では若いラグビー経験者でいっぱいでした。一般人は対面席にいましたので、そこで見ました。私が居たせいか?、トライをどんどんとっていきました。そして、日本が勝ちました。月寒の結果を聞こうと知り合いに電話したところ、「秩父でU20を見ていて、知らない」と答えました。えっ?と思いました。日記の中に書かれてある観客動員の意味がやっと分かりました。東京にいる学生もなるほど動員(招集)なのかと。動員でなくても観戦は勉強にいいことだと思いました。

    投稿: Y | 2009年6月21日 22:17

    倒れたのはザックギルフォードの親父さんでしょうか?

    無事を祈ります。。。

    投稿: タロ | 2009年6月21日 21:20

    初めて投稿します。

    今日は雨の予報で秩父宮への参戦を一度は
    躊躇しましたが、やはり生観戦はいいですね。
    生ハカも計3回見ることができましたし。

    追伸 村上さんもJSPORTSで心配されて
    いましたが、メインスタンドで倒れられた方は
    大丈夫だったのでしょうか?

    投稿: ケンシロウ | 2009年6月21日 21:17

    イングランドはサモア戦、南ア戦を観たが、あまりに強く、これはNZが負けると思ってました。しかし、NZのFW、BKともに良く走り、フォローが素晴らしく、ボールを見事に活かしてました。裸のハカは良い思い出となりました。

    投稿: ピアノ | 2009年6月21日 20:48

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    受信: 2009年6月22日 11:13

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