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2009年3月15日 - 2009年3月21日

文鳥舎ライブ最終回

木曜日の夜は、三鷹・文鳥舎での愛好日記トークライブの最終回だった。最後のゲストはラグビー博士・小林深緑郎さん。シックスネイションズのアイルランドの強さの要因から、ELV(試験的実施ルール)の今後の展望。そして、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの南アフリカ遠征予想メンバーまで、博士の本領を発揮してくれた深緑郎さん。ライオンズのメンバー予想には力が入ってしまって、ちょっとお客さんが引き気味だったのは面白かった。

Talk17

ELVについて深緑郎さんは、こう語った。「今年の8月から施行されるルールが2011年のワールドカップで採用されることになる。現在、南半球のスーパー14などで採用されている、PKの多くがFKになるルールは採用されない可能性が高いが、南半球は今のルールを続けるだろう」。つまり、南半球のルールのほうがテンポも速く、運動量も多く、ルールの先取りを続けていくだろうということだ。それに慣れてしまえば、日本で採用されているELVは楽に感じる。スローなテンポにはいつでも戻れる。日本も運動量をさらに上げるために、FKを採用するか、現行のELVのなかでも、PKやFKからの速攻がやりやすくなるよう、レフリングなどで調整する必要性があると解説していた。

最後は、深緑郎さんから、4年前のライオンズのNZ遠征のぬいぐるみなど、さまざまプレゼントがあり、僕も最後ということで、これまでためてきたラグビー関係のネクタイを大量にプレゼントさせてもらった。博士の秘密に迫るつもりが、あんまりつっこめなかったのは進行役として反省しきり。最後に聞き役の難しさを痛感することになってしまったけれど、深緑郎さんのお父さんの話では初公開秘話もあって、僕も興味深く聞いた。

原則的に隔月で行ってきた文鳥舎でのトークイベントは、これで一区切り。3年間に及んだトークライブは、いつもゲストの皆さんが楽しい話をしてくださって、客席は満席。僕にとって奇跡のような時間だった。参加してくださったみなさんには感謝の念でいっぱいである。ありがとうございました。

また、満席で入れなかったみなさん、大変申し訳ありませんでした。今後も、違った形でこうしたトークライブを開催していきたいと思っていますので、いろんな場所でお会いできる機会を楽しみにしています。

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2009年度日本代表メンバー

19日の午後、2009年度の日本代表メンバー30名が発表になった。キャプテンは、菊谷崇。すでにメディカルチャックなどは終わっているのだが、本格始動は、4月15日から熊谷ラグビー場で行われる合宿から。そして、カザフスタン戦(4月25日)から始まるアジア5カ国対抗に臨む。大会終了後、負傷者の状態や、試合でのパフォーマンスによって多少のメンバー変更を加え、この春のターゲットであるパシフィックネーションズカップ(PNC)に参加する。

今季のPNCは、フィジーが主会場になるのだが、日本の試合はすべてフィジーで行われる。ジョン・カーワンヘッドコーチは、「PNCは非常に重要です。目標は日本の世界ランキングを11位に上げること。それが2011年でのトップ8入りにつながってくる。今年のPNCで、サモア、フィジー、トンガ相手に2勝から3勝あげなければ、順位は上がらない」と意気込みを語った。

「2007年からのプロセスの中で、2008年はワールドカップでの成果を崩すことなく培っていく1年であり、選手の新旧入替のシーズンでもありました。今回選んだ選手の80%を2011年のワールドカップまで継続して強化していくつもりです。2009年は2011年大会のベースを作るシーズンと位置づけています。PRは日本がワールドクラスの選手を育たなければいけないポジションであり、5名を選びました。HO3人、SH3人も、ワールドカップで行うであろう同じ編成にしています」

また、今季からフルタイムのFW&スキルコーチとして、元オールブラックスのスキルコーチを務めていたマイケル・バーン氏を招き、彼を中心に、新たなキッキングプラン、アタックのストラクチャーを作ることも明らかにされた。

今回の選考から、負傷を理由に漏れたのは、三洋電機の相馬朋和、ホラニ・龍コリニアシ、入江順和、神戸製鋼の松原裕司、トヨタ自動車の遠藤幸佑との説明があった。つまり、それ以外はカーワンHCが、ベストと考えた選考であり、インターナショナルレベルであるか、将来、インターナショナルレベルで通用する選手になる可能性があると考える選手達ということになる。また、現在ウエールズでプレーしているSOジェームズ・アレジについても、今後、代表に選び、SO争いに加えたいという意向を語った。

龍コリニアシ、遠藤はこの春のプレーは難しいそうで、龍コリニアシと同等の働きを期待されてタウファ統悦が選出され、ワイド展開の中でしっかりボールを継続できる選手としてジャック・タラントが選ばれている。タラントはFB、CTBもできるし、吉田大樹、松下に関してはWTBもこなせる。FWについては、PR、HO両方でレベル高くプレーできる金井を選出。少ない人数の中でもやりくりのできる布陣になっている。オライリーは怪我でこの一年プレーできていないが、その怪我は癒えているようだ。また、ボールにアグレッシブに絡める三列として、カーワンHCがどうしても選びたかった旨を話していた。

■FW=17
PR1平島久照、 川俣直樹、HO青木佑輔、安江祥光、金井健雄、PR3畠山健介、山下裕史、仲村慎祐、LO4大野均、ルーク・トンプソン、LO5北川俊澄、北川勇次、FL菊谷崇、フィリップ・オライリー、中山義孝、マイケル・リーチ、No.8タウファ統悦
■BK=13
SH吉田朋生、矢富勇毅、田中史朗、SOショーン・ウェブ、大田尾竜彦、CTBブライス・ロビンス、今村雄太、平浩二、ライアン・ニコラス、WTB小野澤宏時、ジャック・タラント、FB吉田大樹、松下馨

■スタッフ
ゼネラルマネージャー=太田治/ヘッドコーチ=ジョン・カーワン/アシスタントコーチ=グラント・ドゥーリー/FW&スキルコーチ=マイケル・バーン/ストレングス・コンディショニングコンサルタント=マーティン・ヒューメ/ストレングス・コンディショニングコーチ=太田正則/通訳・コーチングコーディネーター=香川淳一/テクニカル=前田祐樹/アシスタントマネージャー=岩本征二/ドクター=村上秀孝/アスレチックトレーナー=木村通弘/アスレチックトレーナー=原賢二/通訳=中澤ジュリア/広報=永井康隆

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新加入、退団選手ほか

NZの友人からメールが着て、2011年決勝戦まであと905日となったことで、スポンサーのハイネケンが決勝戦のイーデンパークの試合のチケット2枚を抽選でプレゼントする企画があったのだとか。公式のチケット発売は来年の初めらしい。ちなみに、先日、NZで初の有料道路が開通したそうだ。お国事情はさまざまである。

18日、香港(3月27日~29日)、オーストラリア(4月3日~5日)と続くIRBセブンズワールドシリーズ出場のため、7人制日本代表が旅立った。出発直前の村田亙監督にインタビューしたのだが、ワールドカップセブンズでは、「紙一重のところでミスが出た」と語り、やはり年間を通してシリーズの大会に多く参加することが必要だと話していた。ただし、大会に出場するには、世界の12位以内に入るか、招待されないといけない。そのためには大会に出て好成績を残すしかない。村田監督は「とにかく日本はどの大会にも出る用意があるというアピールをしているところです」とのことで、今後は積極的に大会に参加したいという意向を話してくれた。つまりは、お呼びのかかった大会で確実に勝っていくことが必要になるわけだ。もちろん、アジアでの大会では確実に実力を示しておかなければいけない。

今遠征参加メンバーのなかで、岩本健一朗(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)が負傷のため、長友泰憲(サントリーサンゴリアス)に変更となった。

トップリーグの話題では、近鉄ライナーズが2009年度新加入選手を発表した。
新加入選手=HO太田春樹(同志社大学)、PR鄭貴弘(京都産業大学)、SH福地達彦(帝京大学)、CTB徳丸孝太(立命館大学)、CTB/FB隅中太亮(近畿大学)、WTB壇辻勇佑(大阪体育大学)、※移籍選手は今月中に明らかになる見込み。

退団選手はすでに発表になっている。退団選手=PR勝浦聡、斉藤芳、Fl/No8延川章二、小野明盛、濱里祐介、SOジェームズ・ヒルゲンドルフ、CTB山崎明俊、井花勝彦、アンドリュー・マイレー、WTB/FB川崎研作、太田洋治

延川、山崎、井花、太田の4選手は社業に専念。ヒルゲンドルフ、マイレーなど移籍希望の選手も多い。

来季からトップリーグに昇格するリコーブラックラムズからも退団選手が発表された。

PR片岡俊介、仁和佑輔、阿部祐也、笹倉康義、友利玲臣、中村浩二、LO井上隆行、遠藤哲、LO/FL磯岡和則、フィリポ・リヴィ、SH月田伸一、春口翼、CTB田中洋平、瓜生靖治、WTB西辻勤、WTB岩渕俊輔

ほとんどの選手は社業専念となる。友利、瓜生両選手は移籍を予定しており、フィリポ・リヴィは海外移籍。

追記◎先日発表されたU20日本代表のウエールズ遠征メンバーに変更があった。LO新関世志輝(日本体育大学)が腰を痛めているため、LO FL/No8 三輪谷悟士(慶應義塾大学)が19日より合流する。

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普及活動

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きょうの東京は花粉が多い。でも、先日来、薬飲み始めてちょっと楽になっている。庭の桃は満開でまもなく終了。いつのまにか沈丁花が咲いていた。

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トップリーグのコカ・コーラウエストレッドスパークスが、岡山大学にてラグビークリニックを開催するとの情報。3月28日(土)、10:30~15:00、岡山大学グラウンド内ラグビー場にて。指導にあたるのは、向井昭吾監督、西浦達吉選手に、倉敷市出身の山下克典選手、美作市出身の岡田正平選手など6名。参加するのは、岡山大学、広島大学、朝日高校、岡山工業高校、玉島高校、関西高校、金光高校、一宮高校。いま、多くのトップリーグチームはオフなのだが、普及活動をがんばってくれるのはうれしいかぎり。

先日、ワールドファンティングブルの休部が発表されたが、六甲クラブを支援することが、僕の周辺のラグビー関係者の間でよく話題にのぼる。企業チームが経済的事情などにより休部または廃部の場合、そのままクラブになった例はあるが、その会社が既存のクラブを支援する形をとるのは珍しいからだ。今後は、ワールドファイティングブルとして行っていたラグビーの普及活動を、六甲クラブを通して行うようになる。企業スポーツのひとつのあり方として、今後の推移を注目したいと思う。

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U20遠征メンバー決定

月曜日は、「U20日本代表ウエールズ遠征メンバー」及び「遠征スケジュール」の発表があった。6月、日本で開催されるU20世界ラグビー選手権に向け、国際経験を積むことが目的だが、3月20日には、本大会プールマッチで同組になるU20イングランド代表対U20スコットランド代表の試合も観戦する。

Aritakunda

遠征メンバーに選出されたのは27名。キャプテンには、早大2年の有田隆平選手が選ばれ、薫田真広監督とともに記者会見に臨んだ。

「有田は昨年の大会にも出場し、早稲田大学での実績も申し分ありません。キャプテンは彼しかいないと思っていました」と薫田監督。有田キャプテンは、「キャプテンに任命されたことを誇りに思います。昨年の大会では悔しい思いをしました。日本開催で僕自身かなり燃えています。持ち味のディフェンスでアピールし、強気でやっていきたいです」と力強かった。

選手選考について薫田監督は次のように説明した。「去年の大会を経験してみて、ディフェンスのできない選手は(世界と戦うことが)厳しいと感じました。今回はディフェンスを重視し、逃げずに格闘し続けられる選手を選びました。また、エリアマネージメントも大切なので、FBはキック力を重視しています。SOについては頭を悩ませており、南橋のSOも試したいと考えています。フロントスリーのディフェンスは大切ですから」

ウエールズ遠征では4試合が組まれているが、中2日、3日といった強行軍。これも本大会を意識してのことになる。最終戦(4月4日)で対戦するU20ウエールズ選抜は、現U20代表の一軍半くらいの編成になるという。

「昨年の日本はモールのトライが多かった。(試験的ルールでこれは使えないので)ゲームの質を変えないといけない。速いテンポでボールを動かし、ボールの保持時間も上げていきたい。テーマは、ラスト20分。そこで必ず勝てるチームになろうと選手達には話しています。この遠征で誰が外国チームに戦えるのか見極めたいです」。本大会での目標であるプールマッチ2勝に向けては、現代表の選手達の短期間での成長が必要になり、薫田監督も「我々首脳陣は妥協せずにやる。有田たち選手も覚悟してやってほしい」と力を込めた。

会見後、有田選手に話を聞いたのだが、負傷した右膝の状態は9割くらい回復しているとのこと。昨年の経験から、今年勝つために何が必要か聞いてみた答えを要約すると、以下のようになる。
「アタック(攻撃)に関しては、日本で通用するプレーが通じない。向こうの選手はプロなんだと実感しました。ディフェンスも上に行けば吹っ飛ばされる。日本も下にタックルできる選手は通用していました。我慢してディフェンスし、相手がミスをしたところでターンオーバーから一気に攻める。一瞬を逃さずトライを取りきる集中力が必要だと思います」

◎U20日本代表ウエールズ遠征メンバー
FW=15名、PR1吉田康平、稲垣啓太、PR3坪井秀龍、田中光、小野慎介、HO有田隆平、鈴木亮大郎、LO松橋広大、柳川大樹、小野寺優太、新関世志輝、FL/No8杉本博昭、安井龍太、高井迪郎、山下昂大
BK=12名、SH横山隼大、滑川剛人、SO田村優、市原編夢、立川理道、CTBアイセア・ハベア、仲宗根健太、南橋直哉、WTB/FB長野直樹、竹下祥平、正海智大、鶴ヶ崎好昭

◎ウエールズ遠征スケジュール
3月19日 出発
3月20日 試合観戦
3月25日 対ウエールズ学生選抜
3月28日 対ウエールズ大学カーディフ校
4月1日 対U20ウエールズ地域選抜
4月4日 対U20ウエールズ選抜
4月6日 帰国

お知らせ◎第5回JSPORTSラグビーアワード~08-09シーズン~の結果が、JSPORTSのHPで公開中です。

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フィッツジェラルド

このブログも丸4年が過ぎた。2005年のブログに書いた選手が、いろんな成長の仕方をしていたりして感慨深いものがある。

いま、JSPORTSでスーパー14とシックスネイションズが放送されている。スーパー14は、クルセイダーズが相変わらず苦しんでいる。土曜日の試合では、FBマクドナルドが復帰し、SOにブレットが入って、いい攻撃が出始めたのだが、フォースのSOギタウの卓越した個人技で追撃を許す。クルセイダーズ、今季は我慢だなぁ。でも、ギタウの質の高いプレーを見られたのは幸せだった。

シックスネイションズは、来週、ウエールズとアイルランドが対戦し、いよいよクライマックスを迎えるが、ここまではアイルランドの強さが際立っている。その中で、オドリスコルやオガーラといった名選手とともに軸になって戦っているのが、WTBのルーク・フィッツジェラルド(21歳)だ。スコットランドのトライを防いだバッキングアップのタックルは素晴らしかった。彼は、2005年春のサニックスワールドラグビーユース大会に出場していた選手。アイルランドのブラックロックカレッジのCTBだったのだが、とにかく攻守に安定感があり、相手をかわす技術も高く、精神的な強さが印象に残っていた。僕は責任感あるプレーをする選手が好きだ。深緑郎さんと「代表になるかもしれませんね」と話して、JSPORTSでインタビューもした。

実は、この大会にクライストチャーチボーイズハイスクールで出場していたのが、クルセーダーズのCTBベイトマンだ。彼にもインタビューをしたけど、長く続けていると、こういうこともあるんだと、ちょっと嬉しくなる。2人のことを同時に書いた日記は、2005年5月6日のもの。今年のゴールデンウィークもワールドユース大会は開催される。楽しみだ。

お知らせ◎3年目を迎えた「草加ラグビー展」が開催されます。今年は、3月28、29日、10:00~18:00、場所は埼玉県草加市物産観光センター(草加駅至近)、地域のスクールから高校、クラブチームの紹介とラグビーグッズの販売などが行われる予定です。

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