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2009年10月18日 - 2009年10月24日

TL第7節24日の結果

土曜日は東大阪市の花園ラグビー場だった。JSPORTSで、トップリーグ第7節の近鉄ライナーズ対NECグリーンロケッツの解説をするためだ。第1試合は、神戸製鋼コベルコスティーラーズ対ヤマハ発動機ジュビロの対戦。この試合は、不振だったヤマハの調子が上向いてきたことを強烈に印象づけるものだった。神戸製鋼の連続攻撃を粘り強いディフェンスで止め、ターンオーバーで切り返す。この日、大活躍のSH矢富が約60mを走りきったトライはその象徴。以降も神戸製鋼の猛反撃を止めきって勝利をあげた。

マンオブザマッチは、SH矢富。3トライをあげたWTB津高が、トロフィーを持った矢富の前でコケていたのは笑えるシーンだった。

第2試合は、ともにまだ1勝しかあげられずに苦しむ両チームの対戦だった。試合前、NECのコーチのグレン・マーシュさんと言葉をかわした。「敗因はシンプルなんです。ミスが多い、ブレイクダウンが弱い、いつもミスからトライを奪われる」と話していた。そして、もう一つの課題は、後半20分過ぎにパフォーマンスが落ちること。しかし、この日のNECはFLラトゥを筆頭にアグレッシブに戦い、FB吉廣のトライなどで17-0とリード。後半も今季初先発のFL権丈のトライで24-5とリードを広げ、残り時間10分を迎えた。一方の近鉄はここまでミスを連発し、ラインアウトも安定せず、苦しみ抜いていた。

しかし、NECの課題である終盤のパフォーマンス低下がここで露呈してしまう。後半投入されたSH佐久間のテンポの速いパスワークもあって攻撃にリズムの出た近鉄は、開き直って自陣深くから次々にボールをつなぐ。スコアはあっという間に24-19に。そして、残り時間をじっくり使って攻めようとしたNECだが、逆に近鉄の反撃を食らうことに。最後はゴール前のラックから左隅に近鉄HO重枝が飛び込んで同点。直後にブザーが鳴り、あとはSO大西のコンバージョンキックに勝利が委ねられた。左タッチライン際から思い切って右足を振り上げたボールは見事な軌道でゴールポストに吸い込まれた。客席を総立ちにさせる決勝ゴール。歓喜のライナーズが抱き合う横で、茫然自失のグリーンロケッツ。明暗がはっきり分かれた。何度も同じ事が繰り返されるNECを思うと、複雑な気分になった。

マンオブザマッチは大西将太郎。試合後に声をかけたら「おいしかったですね」と白い歯を見せていた。

他会場も含めての結果は以下の通り。
◎トップリーグ第7節結果(24日)
リコー○41-17●九州電力(前半27-17)
サントリー○21-16●クボタ(前半11-13)
ヤマハ発動機○32-20●神戸製鋼(前半18-13)
近鉄○26-24●NEC(前半0-17)
三洋電機○46-19●トヨタ自動車(前半24-5)
ホンダ●15-31○福岡サニックス(前半8-10)

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巨大ボール膨らむ

金曜日の夜はABCラジオ(朝日放送)のムキムキ!ノーサイド劇場に出演して、パーソナリティーの芦沢誠さん、小川恵理子さん、野球解説者の有田修三さんと楽しくラグビー談義をさせてもらった。有田さんは大のラグビー好きなのだ。「ラグビーの青春ドラマ、ずっと見てたのに、なんでみんなラグビーやらへんかったんやろ」とも言っていた。周囲が関西の人だとどうしても言葉が元に戻ってしまう。すると、話の内容もなんだかやわらかくなる。

最近のラグビー界の朗報のことなどを話したのだが、やっぱり男女7人制ラグビーのことが、一番熱くなる。女子ラグビー部誕生を呼びかけた。中学や高校に女子ラグビー部ができたら、注目されますよ。毎週金曜日の6時から視聴可能な地域のみなさんは、ムキムキ!ノーサイド劇場、よろしく。来週は大八木淳史さんがゲストです。

Inflatingtheballday1

さて、東京タワーのジャイアントボールがついに膨らんだ。ニュージーランド政府観光局のスタッフの方に写真を送っていただいたので、ご紹介したい。YouTubeでも膨らむところが見られます。一般公開は、29日から。

Rugbyballday1

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週末はTL第7節

週末はトップリーグ第7節が行われる。日本代表活動期間で、11月28日まで約1か月の休止期間に入るので、各チームにとって大切な試合になる。この1か月をポジティブに過ごせるかどうかがかかっているし、単純に順位争いで重要な試合も多い。

すでに6試合のメンバーが発表になっているが、首位の三洋電機は万全のメンバー編成で難敵・トヨタ自動車を迎え撃つ。前節はサントリーに大敗してしまったトヨタだが、ラグビーにも相性というのがある。サントリーと三洋が互角だから、サントリーに大敗したトヨタは三洋にも大敗するという理屈は成り立たない。トップリーグに限っての両チームのスコアを見ても、2004-05年(トヨタ35-13三洋、トヨタは2004年に昇格)、2005-06(三洋26-25トヨタ)、2006-07(トヨタ23-20三洋)、2007-08(三洋26-25トヨタ)、2008-09(三洋27-17トヨタ)、というわけで、今季も接戦と考えるべきかな。

この週末は各会場ですごくいろんな企画がある。日本代表の季節ということもあって、24日は試合前にMC上田昭夫さんで太田治GMとのトークイベント(メインスタンド下コンコース)。FOR ALLチームジャージ型ストラップのプレゼント配布も。花園ラグビー場では、ラジオで「花園ノーサイドステーション」が。鈴鹿のサニックス対ホンダの試合はコミュニティーバスが運行される。もろもろトップリーグのHPでご確認ください。

また、各会場にて選手による「サモア諸島沖 被災地支援募金活動」も、第6節から引き続き実施されるので、みなさん、ご協力のほどお願いします。

◎村上伝言板
きょう(23日)の午後6時過ぎから、ABCラジオの「元気イチバン!ぶっちぎりプレーボール」のコーナー「ムキムキ!ノーサイド劇場」に出演予定です。

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オールブラックス・イベント情報

水曜日、日本ラグビー協会からオールブラックスとワラビーズの来日メンバーの発表があった。怪我のモートロックはヨーロッパ遠征からの合流となるようで来日はしないようだ。練習は原則非公開となる。我々報道陣も取材申請をしても練習の開始10分~20分ほどしか見られないようで、けっこう取材するのに苦労しそうな感じである。

さて、オールブラックスファンのみなさんに耳より情報を2つ。オールブラックスをオフィシャルサプライヤーとしてサポートするアディダス主催のイベントである。

まずは、10月26日(月)、17:40~18:20にかけ、早稲田大学ラグビー部の上井草グラウンドにオールブラックス数名がやってきて、早稲田の選手達との交流がある。参加を予定されているのは、オールブラックスからリッチー・マコウ、マーア・ノヌー、ミルス・ムリアイナ、ロドニー・ソーイアロ(※ノヌーが違う選手になるという情報もあり、選手は変更になる可能性があります)。早稲田からは中竹監督始め部員約10名が参加する予定。

翌日の10月27日(火)、17:00~17:50は、アディダスパフォーマンスセンター(渋谷)で、オールブラックスのダン・カーター、マーア・ノヌー、ミルス・ムリアイナ(※ノヌーがキアラン・リードになる情報もあって、選手が変更になる可能性があります)のトークセッションがある。ゲストは、なんとサッカーの日本代表監督岡田武史さん。そして、僕が進行することになった。セレモニーもあるので、トークは20分あまりになりそうだが、ラグビーをメインに岡田監督とオールブラックスの共通する話題などで盛り上げてみたい。

このイベントはお店の営業時間内に行われるので誰でも見ることができるのだが、予め用意される客席はスペースが限られており、近くで見たい人には営業時間の当日朝から整理券を配布するようだ。

追記◎今回のオールブラックス来日を記念してアディダスが以下のキャンペーンを展開している。
1)ブレディスローカップ関連商品の限定販売
2)関連商品をお買い上げの方に「ブレディスローカップ」観戦チケットが当たるプレゼントを抽選で実施中。詳細は以下のサイトにて。
www.adidas.co.jp/allblacks2009

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ブレディスローカップまで10日

東京タワーの下にニュージーランドから、巨大ラグビーボール・パビリオンが運ばれてきて設置される件は以前もお伝えしたが、工事が始まっているみたいだ。一般公開は、10月29日から11月3日まで。入場は無料。詳細は、ニュージーランド政府観光局のホームページにて。

ブレディスローカップも10月31日に迫り、すでに両国のツアーメンバーが発表になっている。ここにきて、ワラビーズのCTBモートロックがふくらはぎの怪我で東京での試合とヨーロッパ遠征の最初の試合を欠場する情報が。残念。しかし、来日メンバーには、マット・ギタウやジョージ・スミスといったスーパースターに加えて、19歳ですでに10キャップを持つ万能BKジェームズ・オコナーや、20歳の天才SOカートリー・ビール、同じく20歳のハードタックラー、CTBロブ・ホーンら、楽しみな選手も揃う。6月のJWC(U20世界ラグビー選手権)で来日して活躍した選手では、SHリチャード・キンギが代表入りした。キャプテンは、FLロッキー・エルソム、2007年ワールドカップに日本代表の防御をずたずたに引き裂いた選手だ。

僕のお薦めは、SHウィル・ゲニア。パプアニューギニア出身の選手だが、オーストラリアの学校でラグビーを始めた。この選手の素速いパスワーク、身体の強さは見ていて気持がいい。

オールブラックスも発表になっている。キャプテンのリッチー・マコウはじめ常連組が並ぶが、キャップを持たない選手で注目の選考となったのが、オタゴのWTBベン・スミス、ベイ・オブ・プレンティのSOマイク・デラニー。JWCのNZ代表SOとして優勝に貢献したアーロン・クルーデンの選出は見送られた。同じくJWCで活躍したWTBザック・ギルフォードは州代表選手権でもトライを量産し選ばれている。怪我で選考から漏れたのは、ケヴィン・メアラム、アリ・ウイリアムズ、ブリン・エヴァンス、ピリ・ウィップー、レリア・マサンガ、リチャード・カフイ、イサイア・トエアヴァ。

ギルフォードに試合に出てきてもらいたいが、コーリー・ジェーンも好調だし、シヴィヴァトゥもいる。先発は難しいかなぁ。あとは、ブラッド・ソーンの凄~い肉体をぜひ見てほしい。7月にオークランドからブレディスローカップをJSPORTSで中継したとき、オールブラックスの練習に参加した榎本選手(三洋電機)と会ったのだが、ソーンの身体が凄くて、「キカイダー先輩と呼んでいます」と言っていた。

10月31日まで、あと10日である。

追記◎先日、クボタスピアーズの李明根(リ・ミョングン)選手に会ってさわやかな気持ちになったことはお伝えしたが、11月8日、日本にいる韓国選手たちが集う「韓国ラグビー&料理の集い」がある。詳細はコチラより。

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日本代表スコッド発表

Jkc

19日の午後2時から日本ラグビー協会のジャパンクラブで、11月のカナダ代表来日シリーズに向けての日本代表スコッド発表記者会見が行われた。今回発表されたのは、春の日本代表を中心に将来性を期待しての大学生などを含む44名。メンバーは日本協会のHPにて。

このスコッドは、11月1日から熊谷ラグビー場でのトレーニングに入り、11月7日の全国高校大会埼玉県予選準決勝2試合のあとに、同じ熊谷ラグビー場Aグラウンドでセレクションマッチを行う。試合は公開で行われ、高校生たちも日本代表の試合を見ることができる。このセレクションマッチは、カナダ戦に向けてコンビネーションを高めることも一つの目的とし、代表入り濃厚のメンバーとチャレンジするメンバーに分かれて行い、26名のメンバーを選ぶという。

44名のスコッドは、春の代表組に加え、HO松原、SH後藤、SO入江、WTB北川、FB有賀、松下らが代表復帰。若手では、サントリーのLO眞壁、FL竹本、WTB長友、神戸製鋼のNO8谷口らが選ばれ、初スコッド入り選手は11名を数える。トップリーグの選手に関してはいま調子のいい選手が選ばれている感じだ。

ジョン・カーワンヘッドコーチはこう説明した。「今までの中で一番魅力的なメンバーが集まっており、世界のトップ10入りが可能なメンバーだと思っています。嬉しいのは前回も選んだ選手が伸びていることと、大学を卒業してトップリーグに入った若い選手たちの中で、素晴らしい選手が出てきていることです。これから成長が必要な選手もいますが、それについては先のことも考え育成という意味で選びました」

怪我で選出できなかった選手として、近鉄のルーク・トンプソン、コカ・コーラウエストの豊田将万、そして怪我が癒えたばかりで今回は見送った東芝のNO8豊田真人らの名をあげた。また、「非常に難しい選考でした。それだけいい選手が多く、日本ラグビーのレベルが上がっている証明だと思います」と語った通り、ぎりぎりで選考から漏れた選手として、トヨタ自動車のFL中山、サントリーのFL佐々木、ヤマハ発動機のSO大田尾、近鉄のCTB大西を例に出して、「彼らの扉が閉ざされたわけではない」と今後のプレーぶりで再び招集される可能性も示唆した。

ただし、これからは2011年に向けてメンバーを固めていく時期でもあり、来年からも次々に新しい選手が選ばれるということではない。これまでの日本代表経験者、今回のスコッドを軸にメンバー固めが行われることになる。また、もしこのスコッドが怪我をした場合に備えて、スコッドも含めて75名の選手をリストアップしていることも明らかになった。まずは、カナダ代表に連勝して世界ランキングを13位に上げることがターゲットとなる。

カーワンヘッドコーチは言った。「日本は世界でもベストのチームになれると信じています。簡単か?と問われれば、簡単ではない、可能か?と問われれば可能だと答えます。11月はサポーターのみなさんの応援が必要です。それが選手の力になるのです」

追記1◎10月31日のブレディスローカップ(国立競技場)の観客席に、今回選出された日本代表スコッドが2名一組で、カテゴリー2(16,000円の席)エリアにランダムに座ることになった。行ってみたら隣に小野澤選手がいたり、有賀選手がいたりする可能性があるというお楽しみ企画である。

追記2◎日本代表対カナダ代表第1戦は、11月15日に仙台で行われるのだが、先日、トークベントでもお世話になった河北新報社が、ラグビー応援サイトを開設している。ちょっとのぞいてみてはどうでしょう。
http://flat.kahoku.co.jp/s/rugby/


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TL第6節18日の結果

Hakata1

日曜日は博多だった。JSPORTSでトップリーグ第6節を解説した。福岡空港から直行してレベルファイブスタジアムに到着すると、この快晴。これはお客さんが入る前のスタジアムである。きょうの観客は、4,054人(2試合目)だった。スタンドには日本代表のジョン・カーワンヘッドコーチの姿も。月曜日にカナダ戦に向けての日本代表が発表される。最後のチェックというところだろう。

第1試合は地元コカ・コーラウエストレッドスパークスがNECグリーンロケッツを迎え撃った。不振のNECだがこの日は立ち上がりからアグレッシブに攻めてCTBロビンスがゴールラインに迫り、ラックの左に走り込んだHO臼井が先制トライ。このあとも攻めの形は作れるのだが、パスミスなどでチャンスを生かせず。後半16分にコカ・コーラがCTBニールソンのトライで8-10と2点差に迫り、NECの攻撃を粘りのディフェンスで耐え、SO福田のロングタッチキックで陣地を挽回するとラインアウトからPR松尾がトライ、逆転するとそのまま逃げ切った。ブレイクダウン(ボール争奪戦)でNECに堂々渡り合うコカ・コーラの底力を見せた試合だった気がする。

第2試合は、地元九州電力キューデンヴォルテクスが神戸製鋼コベルコスティーラーズを迎え撃った。いまだ勝ち星のない九州電力だが、神戸製鋼は、WTB大畑、CTB今村が負傷欠場したうえ、FL林が体調不良で試合当日に、ベテラン伊藤剛臣と交代するアクシデント。しかし、スクラムの強さが窮地を救った。

九州電力はCTBアトキンソンの見事なロングパスから大きく攻め込み、WTB吉永がインゴールに駆け込むなど、少ないチャンスを生かして、前半終了間際まで14-5とリードを保った。しかし、神戸製鋼にゴール前のスクラムを再三押し込まれると反則を犯し、ペナルティトライの判定。2点差に迫られて後半を迎えることになった。

神戸製鋼の平尾総監督は「あれが大きかった」とターニングポイントを振り返った。後半は、自陣からなんとか陣地を挽回しようとする九州電力に圧力をかけ、ミスを誘ってはトライを重ねた。「後半の戦いが、前半からできないといけないのですが」と平尾総監督もほっとした表情だった。大畑は来週復帰予定。

敗れた九州電力の郷田監督は悔しさをにじませながら「来週はいい試合をします」と前を向いた。来週は秩父宮ラグビー場でリコーブラックラムズとの戦いとなる。

他会場の結果は以下の通り。この結果、1位三洋電機、2位サントリー、3位東芝、4位神戸製鋼となった。昨年のトップ4が順位を上げてきたというところ。ただし、8位のヤマハ発動機まで勝点は接近しており、毎節、順位の変動はありそうだ。

◎トップリーグ第6節結果(18日)
リコー●12-61○ヤマハ発動機(前半12-33)
ホンダ●23-48○クボタ(前半15-16)
コカ・コーラウエスト○18-13●NEC(前半3-7)
九州電力●22-43○神戸製鋼(前半14-12)
福岡サニックス●11-50○三洋電機(前半6-24)

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