« 2009年12月20日 - 2009年12月26日 | トップページ | 2010年1月3日 - 2010年1月9日 »

2009年12月27日 - 2010年1月2日

大学準決勝結果

1月1日の夜、東京に戻って年賀状などチェック。2日は朝から国立競技場に向かった。1日は寒かったのでどうなるかと思って厚着して行ったのだが、きょうはそうでもなかった。ピッチレベルの気温は18度、暖かな日差しが降り注いでいた。観客は2万2081人(2試合目時点)だった。

第1試合は、互いに立ち上がりから動きが固く、東海大が先制したのは前半29分だった。ラインアウトからHO木津が突進してゴールに迫り、こぼれたボールをLO三上が拾ってのものだ。FWの一人当たりの平均で8㎏以上思い東海大だが、その優位性に偏ることなくボールを動かした。ミスも多く、慶應のタックルに苦しむ場面も多かったが、FB豊島、WTB宮田らがトライを重ね、一時は17-0までリードを広げた。しかし、後半なかば過ぎからは東海大の動きがにぶり、最後は5点差まで迫られ逃げ切った形だった。

伝統校を倒す難しさというか、最後は慶應逆転の雰囲気も漂っていた。東海大はなんとか持ちこたえたというところ。木村監督も初の決勝進出に感無量の面持ち。「(選手達は)辛抱強く、粘り強くなってきた」と行き詰まる攻防を振り返った。慶應のラインアウトの安定感は見事で、低いタックルも随所に決まっていたが、攻撃のキーマンであるCTB増田を怪我で欠いていたのは痛かった気がする。

第2試合は、上り調子の明治がどこまで帝京に迫れるかという試合だった。立ち上がりは、スピーディーにボールを動かした明治が、SO田村のパスでFL西原が抜け出し、LO鎌田のトライで先制したが、次第に帝京FWの圧力が明治の動きを封じ込めていく。ブレイクダウンでの圧力は明治の反則を誘い、FB船津のPGで着々と加点。前半29分、オープン展開でWTB野田がゴールに迫り、BK同士でラックを形成、LOボンドが走り込んだトライは、試合の流れを大きく帝京に傾かせた。

明治もWTB小泉の快走、終盤に投入されたCTB猿楽の突破などで見せ場を作ったが、FW戦では終始受けに回った。「ボールを動かしながらのトライもあり、一人一人の成長を実感しました。彼らの潜在能力をもっともっと引き出していけると確信しています」と吉田義人監督。西原キャプテンも「きょうはスクラムは良くなかったですけど、自分たちの力は出せました」と潔く語った。

2年連続の決勝進出となった帝京大の岩出監督は、「帝京の強みを出し、明治の強みを出させないことを考え、準備してきた。スコア的には楽に感じるが、各局面では厳しいゲームでした。先にトライされたが選手がよく立て直して、厳しいプレーを連続してくれたと思います」と選手の成長に手応えを感じている様子。野口キャプテンは、「勝てたことを、凄く嬉しく思います。しかしミスは多く反省の多いゲームでした。決勝戦はさらに厳しいゲームになるので、修正して頑張りたいです」と決勝戦を見据えていた。

1月10日決勝戦は、帝京大対東海大という決勝戦史上初のカードとなった。

◎大学選手権準決勝結果
慶應義塾大●14-19○東海大(前半0-12)
明治大●12-43○帝京大(前半5-23)

| | コメント (21) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

花園3回戦結果

Hanazono01

元旦の朝、京都の実家を出るとき、雪が舞っていた。花園も冷え込んだ。写真は、大阪朝鮮の活躍で盛り上がる第1グラウンド。まずは、第3グラウンドの第1試合の解説をした。御所実業と佐賀工業の試合は、御所のOBである日本代表の菊谷崇キャプテンをゲストに迎えた。同じ大学でもあるので一緒にやれるのを楽しみにしていたのだが、菊谷選手、リハーサルでカミカミやったね(笑)。さすがに本番は強かった。

御所実業は、竹田監督が、「ここで成長させてもらえるか、終わるか」と話すほど、危機感を持って臨んでいた。「去年より、力はありますけど、ゲーム運びが…」という話だった。実際に試合では佐賀工業のFWの圧力に苦しめられたが、少ないチャンスをものにした。

第1グラウンドの第3試合は、京都成章対大分舞鶴戦。ノーシードながら2回戦で仙台育英を破った京都成章がスクラムで押し勝ち、ゲームをコントロールして大分舞鶴を退けた。ゲスト解説の日本代表SH矢富勇毅選手は、成章OBなのだが、大分舞鶴の惜しいプレーには、心から「惜しい」という表情をしていた。いい人である。

見られた試合で印象に残ったのは、桐蔭学園と報徳学園の試合だった。互いに集中力が高く、質の高いトライもあり、ブレイクダウンでの攻防も迫力があった。後半立ち上がりの桐蔭WTB竹中のトライは、花園の歴史に刻まれるような素晴らしいランニングだった。相手のキックオフに備えて予め右WTBの竹中が左に移動しての攻撃。自陣22mライン内でボールを受けると、7人のタックルを次々に外して最後までバランスを保ってインゴールに走り込む圧巻の90m独走だった。後半25分には、報徳が逆転PGのチャンスを得たのだが決まらず、1点差で桐蔭が競り勝った。

◎全国高校大会3回戦結果
第1グラウンド
常翔学園○41対14●高鍋
大阪朝鮮○15対7●國學院久我山
大分舞鶴●5対17○京都成章
桐蔭学園○15対14●報徳学園

第3グラウンド
御所実○17対0●佐賀工
長崎南山●12対17○流経大柏
東海大仰星26対10●東京
黒沢尻工●0対92○東福岡

※第4試合終了後、公開抽選会が行われ、以下のように組み合わせが決まった。大阪の代表は3チームとも勝ち残っている。

◎準々決勝組み合わせ(1月3日)
10:30 流経大柏 対 大阪朝鮮
11:50 東海大仰星 対 東福岡
13:10 常翔学園 対 桐蔭学園
14:30 御所実業 対 京都成章

| | コメント (7) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年大晦日

30日の夜は、北浜のラグビー部マーラーにて、大阪体育大学ラグビー部の同期会だった。途中から先輩や2つ下の同期会が合流したりで、懐かしい顔にたくさんで会うことができた。みんなラグビーが大好きだ。クラブチームでいまだにプレー、ラグビースクールで指導、息子が花園に出場している友人も。大型テレビには当日の高校大会の試合が流され、「顔、そっくりやん!」とか突っ込みながら息子世代の試合を楽しんだ。次は誰が一番最初におじいちゃんになるかの競争である。

2009年の日本ラグビー界は本当にいろんなことがあって、例年以上に時間が過ぎ去るのが早く感じた。最後の夢は、学生みたいな若い男にタメ口で話されて、ムカつくというくだらない夢だった。元旦はラグビーでトライする夢を見たい。

2010年のラグビー界は、2011年ワールドカップ前年ということで、日本代表にもさらに注目が集まるようにしていかなければいけないし、ラグビーの競技人口、ファン人口を増やすためにもさまざま手をうたなければいけない。その中で自分に何ができるか、よく考えながら動いていきたいと思う。2010年は自分の生活にも大きな変化がある年なので、そのあたりはまた追々書いていきたい。

みなさん、2009年もお世話になりました。2010年もラグビー愛好日記を、ほぼ毎日書いていきますので、よろしくお願いします。よいお年をお迎え下さい。

1月1日は、全国高校大会は3回戦。注目カードがずらっと並んでいます!

第1グラウンド
10:30 常翔学園 対 高鍋
11:45 大阪朝鮮 対 國學院久我山
13:00 大分舞鶴 対 京都成章
14:15 桐蔭学園 対 報徳学園

第3グラウンド
10:30 御所実 対 佐賀工
11:45 長崎南山 対 流経大柏
13:00 東海大仰星 対 東京
14:15 黒沢尻工 対 東福岡

| | コメント (7) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

花園2回戦

Hanazono1

全国高校大会は2回戦。30日は、チーム数も多く賑わう日だ。滋賀県の光泉高校は多数の選手がノロウィルスに感染したということで出場辞退。桐蔭学園が不戦勝となった。僕は第3グラウンドの茗溪学園対佐賀工業の解説だったのだが、Bシードで展開力に優れる茗溪学園に対し、佐賀工業は真っ向FW戦を挑み、試合は拮抗した展開になった。

両者は2年連続で引き分けているのだが、この日も最後はそうなるかというところだった。しかし、8-5と佐賀工業リードで迎えた終了間際、茗溪学園が猛攻、佐賀工業が密集戦で何度かペナルティを取られたのだが、茗溪学園は同点PGを狙わず勝利を目指して攻め続けた。そして最後は佐賀工業が守りきってノーサイド。「茗溪は一発でトライがとれる強いチーム。自分たちの強さを使ってFWで対抗しようとした」(枝吉監督)。その言葉通り、FWの圧力と前に出るディフェンスで茗溪学園の展開力を封じての勝利だった。佐賀工業の両LOは190㎝以上のツインタワー。将来楽しみである。

きょうはシード校に果敢に挑戦するチームが多かったのだが、京都成章が多彩な攻撃でBシードの仙台育英から前半17点を奪い、後半は粘りのディフェスで勝利。名護も昨年Bシードの御所実業に前半5-7と接戦。5-17と最後まで食らいついた。例年、気迫溢れるプレーで感動を呼ぶ尾道も、Aシードの常翔学園に猛然とタックルし、拮抗した時間を作り出したが、ほんの少しの甘いタックルをつかれて、決定力ある常翔学園にトライを奪われた。しかし、後半の健闘は見ていて力が入った。西陵も國學院久我山に3点差で敗れたものの最後まで健闘した。

優勝候補筆頭の東福岡は盤石の始動。東海大仰星、大阪朝鮮、長崎南山らのシード校が順当に勝ち進んだ。

Hanazono2

こちら、JSPORTSの控え室。ゲスト解説のサントリーサンゴリアス有賀剛選手と、解説者の野澤武史さん。この周囲には、堀越正巳さん、今泉清さん、宮本勝文さん、薫田真広さんなどいて賑やかだった。「僕の高校のときは…」など思い出話にも花が咲いた。

Hanazono3

メインゲートから左に行ったところに、デフ・ラグビー(聴覚障害者ラグビー)の展示がある。ご覧のように、「デフ・ラグビー、2011年、フィジーへ」というわけで、参加希望者を募集中である。2011年8月、ニュージーランド、オーストラリア、フィジー、日本によるパシフィック大会が開催されるのである。詳しくは、http://www.deafrugbyjapan.com/にて。チラシを持つのは、「出る杭を伸ばせ」(新潮社)の著者、柴谷晋さん。

お知らせ◎携帯電話の「速報!JSPORTS」から高校生達に応援メッセージを送ると、無料でラグビーデコメ絵文字がもらえます。JSPORTSのホームページトップのQRコードを読み込むか、各携帯のスポーツジャンルからもアクセスできます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

花園2日目

28日は近鉄花園ラグビー場にいた。27日の開会式は大学選手権と重なったために行けなかったのだが、久しぶりの全国高校大会観戦は楽しかった。途中、雨が降った時間帯もあったが、ご覧の快晴の時間帯が多かった。

Hanazono

僕は津山工業対日本航空石川戦、北見北斗対三島戦を解説。前半17点を奪われながら逆転した北見北斗の頑張りは印象的だった。試合後、北見北斗OBで、NECグリーンロケッツでプレーした大東毅さん、同じくOBで日体大ヘッドコーチの米地さんと会った。お2人ともホッとした表情。こんなふうに、花園にはたくさんの関係者がたくさんいらっしゃっている。

すべての試合を見たわけではないが、僕は2回目の出場となる滋賀県の光泉、初出場の静岡聖光学院の試合が印象に残った。残り5分、8点差を追う静岡聖光学院が45mのPGを狙い、逆転につなげようとしたところは、この一戦のハイライト。ボールはゴールポストのバーに当たって跳ね返り、それを聖光学院の選手が獲ったのだが、トライには至らず。他に素晴らしいプレーが多く、スタンドを大いに沸かせた両チームだった。

解説陣の一人、小林深緑郎さんの印象に残ったゲームは、若狭東対富山第一戦。花園初勝利を目指した富山第一だが、2点差で敗れた。一度もリードできなかったが、諦めずに戦う姿に感銘を受けたようだ。一緒に実況していた矢野武さんもこのゲームに心動かされたみたい。川上監督は腸捻転、腸閉塞で手術、25日に抜糸したばかりで大きな声も出せない中での指揮だったという。「選手が練習でやってきたことを全部出せた。それが一番嬉しい」と報道陣に語った。勝った若狭東とは、北信越地区同士とあって、「次の長崎南山に、北信越の代表として挑戦して欲しい」とエールを贈っていたという。

メインゲートを入って左に進むと、トップリーグの展示があるのだが、30日は、近鉄ライナーズの大西将太郎選手、サントリーサンゴリアスの有賀剛選手が来場して、サイン会をするようだ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大学選手権2回戦結果

日曜日は瑞穂運動公園ラグビー場だった。大学選手権2回戦、まずは関西学院大と明治大の対戦。今回の準々決勝4試合で、もっとも内容が読みにくい試合だったのだが、明治が今季最高のパフォーマンスで関西王者を圧倒した。SO田村は、関西学院の勢いよく前に出てくるディフェンスの裏をかいて、ロングパス、キックを駆使して次々にチャンスを作った。自在の状況判断は見事だった。その田村の8トライ中、8コンバージョンを決める正確なキックもあって、最終スコアは62-29という大勝だった。

関西学院もゴール前のラインアウトからモールを押し込み、素速い展開から俊足WTB長野が飛び込むなど、5トライを奪って、関西を全勝で制した実力は披露したのだが、きょうは明治が良すぎたというべきか。両CTBのタックルでリズムを作るスタイルなのに、ほとんどタックルに入れない。明治が徹底して関西学院の良さを消すことに成功した試合だった。対抗戦5位からのトップ4。ようやく目覚めた才能集団に、「日ごとに進化しているのが分かる」と吉田義人監督も満足げ。僕は2試合目の解説もあって会見に出られなかったのだが、後で聞いたところでは、戦前「FWで粉砕したい」と意気込んでいた関西学院に対して、「売られたケンカは倍にして返すということで」と笑顔で語ったという。明治は、1月2日、早稲田を破った帝京大と対戦することになった。

瑞穂の第2試合は、東海大対天理大戦。FWの総合体重で100㎏以上上回る東海大FWがモールなどで圧力をかけ、FB豊島が先制のトライ。HO木津、LO安井が次々にトライラインを駆け抜けた。何度もゲインラインを切られながら、粘り強くディフェンスする天理も大したものなのだが、東海大はFWだけでなく、BKの展開力もある。淡々とトライを重ねて53-12の快勝だった。

「1回戦の反省もあり身体を張って激しく、加えて一つ一つのプレーを丁寧に、と臨んだ試合でした。軽いプレーもあったが、自分たちのラグビーができたと思います」と木村季由監督。腕を骨折した荒木キャプテンに代わってゲームキャプテンを務めたNO8マウは、「ミスが多くて獲れるところでトライできなかった。ロータックルを練習したのに、できていないところもあった。集中力が足りなかったと思います」と反省のコメントが多かった。関東リーグ戦グループで唯一トップ4に残った木村監督は、「あとはみんな対抗戦ですね。気合いが入ります」と、対抗戦を破っての優勝に意欲を燃やしていた。

関西勢はこれで姿を消した。天理大の小松監督が打倒・関東について、「体重を増やす以外のことで考えたい」と語ったのは印象深かった。

秩父宮ラグビー場の試合はまだ見られていないのだが、早稲田の連覇が途絶えた。1月2日、準決勝のカードは、帝京大対明治大、東海大対慶應義塾大となった。

◎大学選手権2回戦結果
慶應義塾大○33-24●法政大学(前半21-14)
帝京大○31-20●早稲田大(前半12-13)
関西学院大●29-62○明治大(前半5-31)
天理大●12-53○東海大(前半0-24)

トップリーグの結果は以下の通り。トヨタ自動車がトップ4以上を確定させ、プレーオフトーナメントへの進出を決めた。

◎トップリーグ第12節結果(27日)
クボタ●18-23○近鉄(前半10-10)
神戸製鋼○70-10●コカ・コーラウエスト(前半42-5)
福岡サニックス○43-21●リコー(前半12-0)
九州電力●14-55○トヨタ自動車(前半0-27)

◎第17回全国クラブ大会1回戦結果
駒場WMM○28-12●帆柱クラブ(前半7-7)
三鷹オールカマーズ●5-42○六甲ファイティンブル(前半5-20)

高校大会の1回戦も開幕。結果はコチラにて。

| | コメント (12) | トラックバック (2)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

« 2009年12月20日 - 2009年12月26日 | トップページ | 2010年1月3日 - 2010年1月9日 »