« 2009年2月15日 - 2009年2月21日 | トップページ | 2009年3月1日 - 2009年3月7日 »

2009年2月22日 - 2009年2月28日

日本選手権決勝結果

この日記を書き始めて、きょうで丸4年が経過した。3月1日から5年目突入である。朝、NHK第一ラジオ「ラジオあさ一番」に出演し、いったん家に帰ってシックスネイションズのウエールズ対フランスの録画を見て秩父宮ラグビー場に向かった。門をくぐると、先日紹介した手話で学ぶことの出来る中学校設立の募金活動が行われていた。

日本選手権決勝戦は、前日、サントリーの清宮監督が「サントリーが攻め、三洋が守る展開になると思います」と話していた通りの内容だった。前半は、サントリーがスクラム、ラインアウトで優位に立ち、SO曽我部のキックを軸に敵陣に入って、次々に攻撃を仕掛けた。三洋の反則を誘って、CTBニコラスが3本のPGを成功させる。しかし、ほぼ狙い通りに試合を運びながら、曽我部の2本のドロップゴールが外れ、トライもあげられなかったことが後半に響いた。

三洋は、後半14分までに吉田、ブラウン、川口、堀江らのインパクトプレーヤーを投入し、流れを変え始める。18分には、ブラウン、霜村、吉田とつないで両チーム最初のトライ。10-9と逆転に成功すると、25分、33分とWTB北川がトライをあげて突き放した。特に、18分のトライは見事。サントリーのゴール前で右オープン展開した三洋は、ブラウンがよく伸びるパスを霜村に送り、霜村が少し右側に走りながら、急に角度を立て直してディフェンダーの内側の肩に走り込み、身体ひとつ分前に出た瞬間、右に走り込んできた吉田にパス。絶妙のコース取り、タイミングのいいパスが連続するナイストライだった。

サントリーも反撃に出たが、WTB北條が1トライを返すに留まった。後半、やや疲れが出たかな。少しキックを使いすぎた気もした。それにしても、三洋のディフェンスは粘り強い。ブラウンの投入は、ディフェンスの勢いを増した。我慢の勝利だった。

三洋電機の榎本キャプテンは、「みんなでつかんだ勝利」を強調した。自身の怪我、ブラウンの内臓損傷など、紆余曲折を経ての優勝に「去年より今年のほうが何倍も嬉しい」と声を弾ませた。敗れたサントリーの清宮監督は、「想定内のゲーム支配ができていたが、いくつかのミスをきっちり点にされてしまった。もう少し攻めたかった」と語った。何度もチャンスを作りながら、攻めきれない敗戦。そこに実力差があるということなのかもしれない。その差を詰める日々がまた始まる。

これで国内シーズンも終了。気になるオールスター戦のメンバーは、集計後、負傷者などのチェックを終えてから発表されるようだ。3日以降になるかな。

◎第46回日本選手権大会結果

サントリーサンゴリアス●16-24○三洋電機ワイルドナイツ(前半9-3)

| | コメント (13) | トラックバック (3)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

決勝戦メンバー

鹿児島から帰ってきたこともあるかもしれないけど、東京がめちゃくちゃ寒く感じる。金曜日も寒そうだなぁ。

日本選手権決勝の先発予定メンバーが発表になっている。サントリーは、負傷していた曽我部が先発復帰。マイクロソフトカップ準決勝では曽我部の活躍でリードしながら、負傷退場すると流れが悪くなった。今回も同じようなプレーでゲームを作ることができれば、さらに競った試合になりそう。NO8ソンゲタは肩を痛めているようだ。サントリーのリザーブが、BK4人というのが面白い。

三洋電機は、トニー・ブラウンが今回もリザーブスタート。しかし、復帰後、2試合を経験できたことは彼にとっては大きい。そろそろ調子が戻ってくる頃だろう。榎本と山下というキャプテンのCTB対決もみどころのひとつだ。

サントリーサンゴリアス=1林仰、2青木佑輔、3畠山健介、4早野貴大、5篠塚公史、6ハレ・ティーポレ、7上村康太、8竹本隼太郎、9田中澄憲、10曽我部佳憲、11小野澤宏時、12ライアン・ニコラス、C13山下大悟、14北條純一、15長友泰憲/16山岡俊、17金井健雄、18元申騎、19平浩二、20成田秀悦、21野村直矢、22有賀剛

三洋電機ワイルドナイツ=1川俣直樹、2山本貢、3相馬朋和、4 劉永男、5ダニエル・ヒーナン、6キーラン・ブラック、7若松大志、8ホラニ・龍コリニアシ、9田中史朗、10 入江順和、11三宅敬、C12榎本淳平、13霜村誠一、14北川智規、15山下祐史/16堀江翔太、17立川大介、18飯島陽一、19川口大、20トニー・ブラウン、21三木亮平、22吉田尚史

追記◎28日(土)のNHKラジオ朝一番に出演予定です。朝7時31分から39分、日本選手権決勝の展望と今季の総括をする予定です。


| | コメント (5) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

さまざまな支援

Cover_0904

25日はラグビーマガジン4月号とラグビークリニックの発売日。クリニックの特集は「ブレイクダウン」。現代ラグビーの勝敗を分ける鍵とされるボール争奪戦をさまざまな角度から解説している。多くのFW第三列の選手が憧れるジョージ・スミス(オーストラリア代表)が、「低さこそ最大の武器」と、ボールを奪う秘訣を教えてくれる。

Rugbyclinic_16

国内シーズンは、日本選手権決勝(2月28日)を残すが、きのうまでの日記でもご紹介している通り、各代表チームの活動も活発化している。3月8日、大阪の花園ラグビー場では、トップリーグのオールスター戦がチャリティマッチとして行われるのだが、その収益金の一部を寄付する先が、「日本せきずい基金」および「大阪府 みどりの基金」に決定した。25日、この試合を提案し、実現に動いたキャプテン会議の代表・大畑大介選手が、大阪府の橋下知事を表敬訪問。この試合の顔として、さまざまな場所でアピールしようと頑張っている。ラグマガにも大畑選手のインタビューがある。

出張などが重なって紹介するのが遅れたのだが、21日の土曜日、毎日新聞の夕刊にこんな記事が紹介されていた。「ろう学校:中学設立資金が不足 社会人ラガーマン支援へ」。早川健人記者による記事を抜粋したい。

《耳の聞こえない子供たちに「日本手話」で授業をする全国唯一の私立ろう学校「明晴学園」(東京都品川区)が、中学校の設立資金不足に悩んでいる。窮状を知った社会人クラブのラガーマンたちが、「自分たちの『ことば』で授業を受けたい」との願いをかなえてあげようと支援に乗り出した。
 学園は1999年、フリースクールとして出発。国の構造改革特区に認められて2008年4月に開校、幼稚部と小学部に計37人が通う。「日本手話」で授業をするため、「分かりやすい」と子供たちに好評だ。最上級生として5年生7人が通っており、進学先となる中学部の2010年度開設を計画。学校法人として認可した都は、中学部運営資金計3000万円を6月までに集めることを条件にしている。
 しかし、集まった募金は389万円。聴覚障害者のラグビー「デフラグビー」への支援が縁で関東ラグビー協会加盟の「東日本トップクラブリーグ」(11チーム)の選手たちが協力を申し出た。2月7日、東京・秩父宮ラグビー場で、日本選手権1回戦に出場した「タマリバクラブ」(神奈川)の控え選手15人が学園の子供7人と一緒に募金を呼びかける手作りのビラを観客に配った。
 関東ラグビー協会の奥村敏明クラブ委員長は「協会所属チームメンバーの子供も明晴に通っている。ぜひ力になりたい」と話す。ビラ配りは日本選手権決勝の28日まで毎週末、同ラグビー場で続ける》

 日本選手権決勝を観戦されるみなさんは、ビラ配りをする子供達に会えるでしょう。ぜひ、この問題を考えていただければと思います。記事はHPでも見ることができます。コチラです。 

| | コメント (2) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

U20合宿に思う

僕は鹿児島に行っていて記者会見に行けなかったのだが、23日、7人制ワールドカップに向け、7人制日本代表村田亙監督が記者会見、そしてドバイに出発した。大会は、3月5~7日にドバイで開催される。女子は、6日、7日。村田監督は「チームのテーマはハードディフェンス。目標はまずベスト8」と意欲を示した。実際、村田監督になってから、練習ではディフェンスに割く時間が圧倒的に増えたという。いい結果を期待したい。15人制日本代表のジョン・カーワンHCも視察に行くようだ。選手のモチベーションもさらに高まるだろう。

Kagoshimaland

火曜日夕方、鹿児島から東京に戻った。日本代表の練習グラウンドの芝はほんとうに素晴らしかった。今回は短い時間だったが、U20の練習を取材し、薫田監督のインタビューをしたことで、6月の世界大会に向けて僕自身の緊張感が高まった。

今回のジュニアワールドチャンピオンシップ(U20世界ラグビー選手権)は、7月28日の2015年、2019年W杯開催地決定に大きな影響を与える。結果が問われるのは間違いないし、そのパフォーマンスの質も重要になる。そして、この両大会の日本代表の軸になるのが、現U20代表選手たちなのである。彼らの世代には、日本ラグビーの未来がかかっていると言ってもいい。5年前か5年後に生まれていれば、そんなプレッシャーはなかったかもしれない。

僕が話を聞いたどの選手も、そのプレッシャーの中で戦う覚悟を語っていた。好成績を残せば、そのまま彼らが日本代表の軸になっていく。チャンスを得たと前向きに考える選手も多かった。薫田監督は、ファンのみなさんへのメッセージの中で、「この世代は世界のトップ国はプロの選手が出てくる。でも、そこに勝たなければいけない。彼らの挑戦をぜひ見てやってほしい」と語っていた。練習ではとことん追い込み、生半可な練習と覚悟では世界に勝てないのだということを叩き込んでいる。あれほど追い込む代表合宿は初めて見た。

3月下旬にウエールズ遠征、4月、5月の強化合宿を経て大会に臨むU20日本代表にご注目を。そして、同時期には、高校日本代表がイングランド遠征する(3月17日~31日)。U18イングランド代表などと計3試合。いつか日本代表にまで成長してほしい金の卵たちだ。

追記1◎鹿児島でのこと。23日、南日本新聞夕刊の一面は、米アカデミー賞短編アニメ賞「つみきのいえ」受賞が最大級の扱い。加藤久仁生監督って鹿児島市出身なんやね。鹿児島県知事のコメントもあって、その功績をたたえていた。

追記2◎U20の世界大会は毎年開催されます。これまで行われていたU19、U21の大会を統合したもので、昨年のウエールズ大会が第1回でした。なお、7人制日本代表の長野直樹選手はU20の強化合宿後、サントリーサンゴリアスの成田秀悦選手も日本選手権の決勝戦終了後、ドバイへ向かいます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

鹿児島にて

月曜日の朝、鹿児島へ。大阪空港から鹿児島空港への空の旅は快適だった。鹿児島でレンタカーを借りて、U20日本代表の合宿取材へ。朝は雨が落ちていたが、気温は14度くらい。午後には晴れてもっと暖かくなった。ホテルのロビーにはこんな手作りポスターも。「薫田U20薩摩私学校開校」と書かれていた。鹿児島では、いろんなスポーツチームが合宿しているので、このホテルにもさまざまなユニフォームが飾ってある。U20日本代表のジャージーも、6月に開催されるジュニアワールドチャンピオンシップ(U20世界ラグビー選手権)の概要とともに飾られていた。

Kagoshima1

Kagoshima2

きょうは、ものすごくたくさんの選手に話を聞いた。PRの稲垣啓太(新潟工業)、田中光(山梨学院大)、FL/NO8杉本博昭(明治大)、山下昂大(早稲田大)、SO田村優(明治大)、CTB立川理道(天理大)、アイセア・ハベア(天理大)、仲宗根健太(慶應大)、WTB長野直樹(関西学院大)、WTB正海智大(同志社大)の各選手。いずれ、ラグビー協会のホームページなどで紹介されるインタビューである。そして、もちろん、薫田真広監督のインタビューも。みんな熱い思いを語ってくれてます。写真は、左から、長野、仲宗根、正海、山下の4選手。みんな、取材にご協力ありがとうございました。

Kagoshima5

午後の練習を見学して、その激しさに圧倒された。練習場は、鹿児島ふれあいスポーツランドの中にある絨毯のような芝生の上だったが、午後3時半から始まった練習は、ずっとアタック&ディフェンスの激しいコンタクトが続いた。息の上がる選手達。2時間くらい経過すると、今度は急勾配の坂で腹筋をしたり、坂の下からボールをダウンボールしてディフェンダーを突き上げるように押し込む練習など、ひたすら追い込むトレーニングが続く。薫田監督の「逃げない選手を選び、タフな集団を作りたい」というポリシー通り、練習からタフな選手を見極めているわけだ。これ、選手はかなりきついと思う。ここで生き残った者が最終的に選ばれるのだから。

Kagoshima3

Kagoshima4

3月19日からのウエールズ遠征には、26名の選手が参加する予定。負傷者などもいるので、最終的に6月のU20世界大会出場メンバーが固められるのは、大会前になるわけだが、今回の強化合メンバーが中心になるのは間違いない。

追記◎取材後は、鹿児島のラグビー関係者のみなさんと、黒豚しゃぶしゃぶを食した。美味でありました。

| | コメント (4)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

トークライブWEST

日曜日の夜は、大阪の北浜にあるラグビー普及促進酒場マーラーで「ラグビー愛好日記トークライブWEST」が開催された。日本選手権の準決勝が終わって駆けつけると、すでに数名のお客さんがいらっしゃっていた。実はちょっと不安だった。東京の三鷹では、もう16回もトークライブをやっているのだけど、同じパターンで大阪のお客さんが果たして楽しんでくれるのかどうか。

Img_2898

でも、それは杞憂だった。すごく楽しいトークライブになった。ゲストは、トップレフリーの原田隆司さん、近鉄ライナーズの赤井大介選手、金喆元選手である。原田さんは、昨年秋、あるチームに依頼され、練習のアタック&ディフェンスのレフリング中、選手と交錯して靱帯を痛め入院していた。なんと昨日退院したとのこと。それでも、レフリーに対する熱い思いを語ってくれた。日本選手権決勝とか、ワールドカップとか、そういう目標ではなく、笑顔で楽しくレフリングができて、「見ている人が選手もレフリーも楽しそうやなと思ってもらえて、若い人がレフリーになりたいなって思える試合ができたら、それでいい」と目標を語っていたのが印象的だった。原田さんは、長らく勤めた教職を辞し、レフリングの向上に時間を使うことを決意して実践している。その覚悟をうかがって神聖な気持ちになった。

赤井、金コンビは爆笑をとりまくっていた。お客さんから、「今季素晴らしかったレフリングを」というピンポイントの質問があったのだが、金選手が、あるシチュエーションをじっくり説明し始めた。「本当だったら、普通はイエローカードですよ……」、「それは、ありがたかったレフリングやんか!」と会場全員で突っ込むエピソードなどなど。ちなみに、同じポジションで凄いと思う選手を問うと、金選手は「トヨタの麻田選手」と答え、赤井選手は「え~、と悩みつつジョシュ・ブラッキーが好き」と語っていた。対戦して凄いと思ったチームは、二人とも三洋電機ワイルドナイツ。「攻めるところが全然見つからないんですよ」と口を揃えていた。

「ここだけの話」が多く、お客さんはかなり満足度が高かった気がする。サービス精神旺盛なゲストに感謝したい。会の終盤には、元日本代表の林敏之さんも来てくださった。若い選手二人は固まってしまったが、やっぱり華がある。嬉しいサプライズ。関西の有名アナウンサーも参加してくださって、アフターマッチファンクションも大いに盛り上がった。また大阪でやろうと心に決めて北浜を後にした。

| | コメント (10) | トラックバック (1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

日本選手権準決勝結果

日曜日は花園ラグビー場にいた。JSPORTSで日本選手権準決勝、三洋電機ワイルドナイツ対リコーブラックラムズを解説するためだ。朝、東京駅で久しぶりに好物の「柔らかカツサンド」を買う。相変わらず美味である。花園に到着すると、関西大学リーグのベストフィフティーンの表彰式会場が目に入った。大阪大学外国語学部のラグビー部の方に声をかけられた。一緒に写真など撮りつつ、あれ?大阪外大じゃなかったっけ?と思ったのだが、今は一緒になってたんやね。

午後2時10分のキックオフ。試合直前に空が暗くなりはじめ、後半30分あたりからは雨が落ち始めた。試合は、リコーがSO河野のPGで先制したが、三洋はSO入江のキックパスをキャッチしたWTB三宅が左タッチライン際ですぐにCTB霜村にパスを返し、霜村が逆転のトライ。以降は、ターンオーバーから、セットプレーから、自在にボールを動かして着実に加点していった。

それにしても、リコーのFBラーカムのディフェンス能力の高さには驚かされる。今季は後半からインパクトプレーヤーとして投入されることが多いのだが、結局、リコーの公式戦すべてに出場した。三洋電機も後半、ブラウンが出てきて、2人が交錯する場面もあり、見応えのあるシーンが相次いだ。大差になってしまったけど、集中力を切らさなかったリコーにたくましさを感じた。

三洋電機榎本淳平キャプテンは、「自分たちのゲームが100%できた。勢いあるリコーをノートライに抑えたディフェンスは評価できると思います」と決勝に向けて手応えをつかんだ様子。「決勝は、マイクロソフトカップの決勝で負けた悔しさを忘れず、強い気持ちをもって戦いたい」と精神面を強調した。一方、リコーのゲームキャプテン池田渉選手は、「トップリーグ上位とトップイーストの差は感じたが、残り20分はしっかりとプレーできていたし、やってやれないことはないと思った」と来季のトップリーグ昇格後を見据えていた。

これから、大阪でのトークイベントがあるため、簡単になってしまいましたが、きょうはこのあたりで。

◎日本選手権準決勝結果
三洋電機ワイルドナイツ○59-3●リコーブラックラムズ(前半33-3)

| | コメント (10) | トラックバック (0)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

« 2009年2月15日 - 2009年2月21日 | トップページ | 2009年3月1日 - 2009年3月7日 »