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大学決勝結果

どちらが勝っても初優勝という大学選手権決勝戦。力のこもった僅差勝負を制したのは、帝京大だった。最後の粘りのディフェンスは、このチームの強みを存分に見せつけていた気がする。

先制したのも帝京だった。前半4分、モールでゴール前に迫り、最後はショートサイドをSO森田が、東海の大黒柱であるリーチのタックルをかわしてトライ。FB船津が難しい角度のゴールを決めて7-0。東海は、16分、FL荒木キャプテンの突進でチャンスを作り、帝京の反則で得たPKからの速攻でSH鶴田が右中間に飛び込む。

後半も一進一退の攻防が続く。東海はFB豊島の2PGで13-7とリード。その後もボールを大きく動かして攻める東海を、我慢のディフェンスで食い止め、敵陣深くでのセットプレーからのFW戦で応戦する帝京。決勝トライは後半26分だった。ラインアウトからモールを押し込み、最後はFL吉田光治郎が左中間に飛び込んだ。「外すかな?と思っていたんですけどね」と吉田は試合後に語ったが、船津がプレッシャーのかかるゴールを見事に決めて14-13と逆転。終盤、東海に攻め込まれるシーンもあったが、鉄壁のディフェンスでしのぎきった。

「観客のみなさんと同じような気持ちで、しびれながら見ていました。これから、より強いチームになるためのエネルギーをもらいました。最後の最後ませしぶとく、元気にプレーしてくれました。謙虚に挑戦心を忘れず、少しずつ進化していきたいと思います」と帝京の岩出監督。就任14年目、コツコツ実績を積み上げての大願成就だった。関東学大、早大、明大、東海大と破っての立派な優勝である。

野口キャプテンはこう言っていた。「去年、決勝で敗れて悔しい思いをした先輩、130人の部員など、みんなの思いが、最後に力になってくれました。とにかく嬉しいです」

東海大の木村監督も就任12年目で学生日本一にあと一歩まで迫った。岩出監督と同じく、学生の食事など日常生活を見直し、練習環境を整えてチーム力を上げてきた。残念な表情ではあったが、「このチームはこれで終わりじゃないので」と、日本選手権を見据えて気合いを入れ直していた。

◎第46回全国大学選手権大会決勝結果
東海大学●13-14○帝京大学(前半7-7)
※帝京大学初優勝]

◎全国クラブ大会準決勝結果
タマリバクラブ●19-22○駒場WMM(前半7-5)
六甲ファイティングブル○32-10●北海道バーバリアンズ(前半17-7)

追記◎トップリーグプレーオフの試合会場についていくつかコメントいただきました。僕も違和感がありました。現状、プレーオフは事前に秩父宮ラグビー場、花園ラグビー場で開催されることだけが決まっているだけで、順位による試合会場の決まりがありません。ホーム&アウェイ方式が確立されていないトップリーグの泣き所でもあり、仮押さえできるグラウンドが限られている現状もあるようです。理想は、1位三洋は太田か熊谷、2位サントリーは味スタか秩父宮でセミファイナルを戦うべきで、今後はホームグラウンドを決め、上位がホームで戦う決まりを作り、予め複数のグラウンドを押さえるシステムを実現していく努力が必要だと思います。

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    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    トンガリキッズさん

    今年の帝京の4位の原因をしっかり分析された上でおっしゃっているのですか?
    4位になった最大の原因である筑波戦は
    調整遅れと言うより、主力の多くがけがで出場できなかったためです。
    春から夏にかけて大きなけがを負った選手が多く、今年の筑波が予想以上に
    素晴らしいチームに仕上げてきたこともあり、敗戦に繋がりました。
    けが人の復帰時期に合わせてピークを作ってきたのであって、対抗戦を軽視したと
    とらえるのは、一面しか見ていないと言わざるを得ません。
    今季の東海大の試合はほとんど見ましたが、手抜きと取れる試合などなかったです。
    リーグ戦の方が観客の声は厳しいものがありますし。
    全勝で勝ち上がるのは並大抵のことではありませんよね。

    長いこと選手としてラグビーを楽しんでいますし、対抗戦も今とは違う形式の頃から
    見てきましたが、伝統校ばかりにスター選手が集まった結果、この国のラグビーの
    発展が停滞している印象があります。
    今年の決勝は純粋に素晴らしいゲームでした。

    人それそれ感じ方、ラグビー観が違いますから
    以後のコメントはやめておきます。

    投稿: オールドファン | 2010年1月14日 23:18

    オールドファンさん

    >また伝統校以外は手抜きが許されるとも取れる内容ですが、ピークを遅らせることと手を抜くのはイコールではなく、別の次元の話ですよ。

    私は手抜き(という言い方が悪いなら調整を遅らせること。万全の状況で試合に臨まないこと)を伝統校以外では許されるとは申しておりません。許されないのではないのかと申しております。

    東海は1位でしたが、大学選手権で優勝した帝京も「調整を遅らせている」と仰っていて、実際に対抗戦では4位でした。前年優勝で秩父宮での有料試合5試合でしたか。

    よりクリアーな言い方をすれば、スポーツマンシップにおいて重要なのは常に万全の調整をして試合に臨むべきであるという理想でしょうか。そこを外れて公に「調整を遅らせている」とお話になり、対抗戦で4位で通過して、大学選手権で優勝する全体的な状況に、違和感があったと言うことです。そのような言い方は、たとえ言い方だけでも来期以降止めた方がいいという個人的感想です。

    ラグビーのピークは本当は1ヶ月とも聞きます。しかし早慶は対抗戦で死力を尽くして戦い、大学選手権では故障者だらけだったのも事実です。誰が確認しても事実です。それは無論、怪我をするのは調整を遅らせているとイコールではないですが、試合に臨む真剣さが自ずと透けて見えます。「調整を遅らせる合戦」になったら、秋のラグビーは無気力試合になるのではないでしょうか? それはラグビーの発展を阻害しそうです。

    投稿: トンガリキッズ | 2010年1月13日 01:06

     シックスネーションズのイングランドの2試合(ウェールズ戦、アイルランド戦)、3Dでの放送があるんですって~?

    投稿: rugbyhead | 2010年1月13日 00:29

    トンガリキッズさん

    「両監督ともに正直に調整を遅らせたと仰っていましたが、秋のリーグ戦を軽視するのはどうかな。とも感じました。
    伝統校はそこで大観衆を前に手抜きの試合は出来ません。」

    の部分はとても違和感を覚えます。
    昨年の早稲田の対抗戦後のコメント知ってますか?「対抗戦より大学選手権の方が重要」とはっきり言ってましたが・・・。
    また伝統校以外は手抜きが許されるとも取れる
    内容ですが、ピークを遅らせることと手を抜くのはイコールではなく、別の次元の話ですよ。
    東海はリーグ戦全勝でも、ピークを決勝に合わせてます。これ手抜きでの結果ですか?
    東海に負けた大学を愚弄してます。

    伝統校、伝統校言ってるようでは、この国のラグビーの発展はないです。今年のような群雄割拠楽しいと思いませんか?

    投稿: オールドファン | 2010年1月13日 00:16

    プレーオフ1回戦、太田でやれば全く問題ないのでは? どうせ秩父宮や花園でやっても空席が目立つのなら、地元のグラウンドで温かい雰囲気でやればいいじゃないですか(気候は寒いと思いますが)。本当に今後地域密着型で進めていきたいのなら、そうすべきだし、同じくらいの集客なら秩父宮ではガラガラでも太田なら満員に見えるかもしれません。カッコばかりつけないで、アットホームな運営をした方が徐々に盛り上がっていきますよ、きっと。現行では地元にも聖地にもメリットや思い出となるものがありません。

    投稿: smowman | 2010年1月12日 21:03

    初めてラグビーの試合を生で見られた人も多かったと思います。これを機会に一人でもラグビーファンが増えてくれればと思います。

    投稿: タマモクロス | 2010年1月12日 20:44

    試合前セレモニーについてですが、非コート着用で東海大学は対戦校に敬意を表していたのではないでしょうか?規律を意識するオール東海大学のスタンスだと思います。かといって現状でコート着用の帝京大学を否定しません。むしろJAPANゲームであれば観客の国籍問わず『ご起立』を指示する。されどそれ以外は自由で関係者だけが立ったり座ったり(笑) JAPANゲームでも国籍問わず協調をお願いするのであれば、校歌をセレモニーに組み込む試合は全員起立でもいいかと思います。スポーツ文化の向上を切に願うばかりです。

    投稿: ラグビーファン5 | 2010年1月12日 19:23

    調整を遅らせる=手抜きではないでしょう。
    東海大学は一位だし帝京大学は4位とはいえ慶應、筑波と同じ5勝あげています。

    投稿: もぐ | 2010年1月12日 15:17

    非常に見ごたえのある試合でした。ただ日本の大学であり、外国人選手は一人でいいのではないのかなと再び感じました。また両監督ともに正直に調整を遅らせたと仰っていましたが、秋のリーグ戦を軽視するのはどうかな。とも感じました。伝統校はそこで大観衆を前に手抜きの試合は出来ません。それも伝統校はハンデとして背負わなければいけないのでしょうか。
    前回のコメントでヤマハさんの来期TL参加を疑問視するご意見がありましたが、私も正直、選手のレベル、人数とも大丈夫かと心配です。プロがいないから駄目ではなく、抜ける選手、残る選手の顔ぶれを(それほど詳しくはないですが)考えると心配です。一つずつの問題に的確に、後悔の無いように、TL運営責任者の皆様方の果断な判断が求められると思います。。。

    投稿: トンガリキッズ | 2010年1月12日 12:49

    試合前のセレモニーでグランドコートを着用していた帝京大学と着用していなかった東海大学。
    せっかくアップした体を試合開始直後からフルに動かそうという意識の違いのように思えました。

    投稿: カクタス | 2010年1月11日 22:27

    決勝を見られていた、ジェイク・ホワイトさんと
    エディーさんのコメントってないのでしょうか?
    是非、インターナショナルな方のコメントを
    聞いてみたいものです

    投稿: 瑞穂 | 2010年1月11日 19:50

    昨日の決勝戦は、接点のせめぎあいもありますが、モールの出来が勝敗をわけたような気がしました。東海は簡単にモールを押されすぎだし、自分のモールを作る時にパックがあまい気がします。慶大戦でも感じたのですが、モールに参加している選手がボールがどこにあるかわかってない(意志統一ができてない)様子に見えます。バックスは東海のほうがイケてたのに残念です。リーチは日本代表らしいディフェンスを見せてほしかった(最初のトライ)。

    投稿: ラグビー中年 | 2010年1月11日 13:37

    海外チームのようにホームグラウンドのない日本では一定の制約はあるでしょうね。仮押さえの件を考慮して、1位通過チームが秩父宮と花園の好きな方を選択できるとするのが現実的かも。…でも、秩父宮の芝の状態は痛々しいですね。U20のときにはあんなに美しかったのに…。

    投稿: デンタルフロス | 2010年1月11日 09:31

    いい試合でした。
    両チームとも、持っている力を余す事無く発揮できた80分。濃密な時間でした。
    来シーズンも、この両チームがどんなふうに成長してくれるのか楽しみです。
    そして、口惜しい思いでシーズンを終えたチームの中に、両チームを乗り越える気概を抱いたチームがあることを強く望みます。

    投稿: マスター | 2010年1月11日 08:37

    実力伯仲の両チームがペナルティからトライを狙った帝京が勝ち、ショットを選んだ東海が敗れた。
    ビッグゲームになれば、ペナルティゴール合戦になり、物足りなさを感じていたので、上記結果には満足です。
     それと関係して、ラグビーには曖昧な反則が多すぎると思います。①スクラムは廻すと反則、廻れば相手ボール②スクラムがどちらが落としたか③ノットリリースかノットロールアウェイの判断 等々 レフリングにより勝敗が左右する事もあると思われます。レフリーのスキルも向上も限界があり、もっと明確なルールに変更できないものでしょうか?

    投稿: zono | 2010年1月11日 08:23

    やはり帝京は強かった。ここ十年間で最もハイレベルな決勝戦になりました。接点の凌ぎあいはトップリーグ強豪にもひけをとらない戦いでした。野口キャプテンのコメントよかったです。「徳」とはこういうものだと思いました。去年の件がありましたから尚更よく聞こえました(笑)

    投稿: 伯爵 | 2010年1月11日 01:29

    なるほど。リーグ戦の順位の価値を上げる為に、せめてセミファイナルだけでも、1・2位チームのホームタウンで試合するべきですね。事前に全会場を借り押さえしておき、1~2位に入る可能性が消え次第、順次予約を取り消していけば良いのですから。それはともかく、大学選手権決勝戦。大学ラグビー新時代到来にふさわしい、爽やかな試合。清々しい思いで家路に着きました。来シーズンも、どこが優勝するか分からない、大混戦になりそうです。

    投稿: 坂石町分 | 2010年1月10日 23:44

    テレビで見ました。決勝戦が一番良かったと思います。もし、国立が箱状になっていたならば、見に行ったと思います。ラグビーの試合後の放送・大相撲も見ながら、・・・もし、国技館が箱状でなかったならば、取組中の力士のハクションの声がテレビから聞こえてくるのではないかと想像しました。寒いのは嫌なものです。とは言っても、寒さに負けないで日本選手権でも、両校とも勝ち進んでくれることを期待します。

    投稿: Y | 2010年1月10日 23:40

    凄いディフェンス勝負。昨日の本日記情報の通り帝京の低いディフェンスが効を奏していましたね。(適切な情報提供に感謝です)しかしとにかくボールが動かないラグビー的には物足りない試合でした。ハイレベルな試合をすれば『伝統校云々』関係なくラグビーファンが来るはずです。しかし新しい歴史を創造した帝京大学と東海大学には大感謝です。ありがとうございました。

    投稿: ラグビーファン4 | 2010年1月10日 22:09

    是非協会に意見を投げかけて下さい。

    投稿: はり | 2010年1月10日 21:53

    帝京大学、悲願の初優勝おめでとうございますhappy01happy01happy01
    東海大学、健闘虚しく破れはしたが、お疲れさまでした。

    熱戦を繰り広げてくれた、両校、フィフティーンにありがとう、と言いたい。
    いずれにせよ、日本選手権で社会人相手にどのようなラグビーを繰り広げてくれるか楽しみです。

    投稿: ライガー | 2010年1月10日 21:47

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    大学ラグビーの上位校いえば、すぐに早稲田・明治・関東学院など学校名が挙がりますが、今日の大学選手権決勝は「どちらが勝っても初優勝」という帝京大対東海大という組合せ。 帝京大が早・慶・明・日体が優勝を争っていた関東対抗戦(グループ)で、頭角を現したのは、25年くらい前。 秩父宮で奔放なプレーをする真っ赤なジャージが強く印象に残っています。ここ数年は確実に対抗戦グループの上位をキープし、昨年の大学選手権は準優勝。一方の東海大が、関東大学リーグ戦で目立った存在になったのは最近。 付属高校系の有力選手のスカ... [続きを読む]

    受信: 2010年1月10日 22:29

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