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高校大会決勝結果

全国高校大会は、7日、近鉄花園ラグビー場で決勝戦が行われ、東福岡が桐蔭学園を破って2年ぶり2度目の優勝を飾った。立ち上がりは、桐蔭学園のコンタクトプレーの強さが、東福岡の前に出る圧力を押しとどめ、拮抗した展開になったが、次第に東福岡のブレイクダウンでの強さが優り、桐蔭が自由にボールを動かせなくなっていった。

前半15分、桐蔭WTB竹中のランニングでチャンスを作ったあとの連続攻撃で、SO小倉のスピードある平行パスからWTB金子が左隅に飛び込んだトライは見事。しかし、東福岡SO加藤が、「桐蔭の内側のディフェンスが弱いと思っていたので、そこを崩そうとした」という言葉通り、加藤が内、外にパスを投げ分け、次第に点差を広げた。東福岡は、ボールを乗り越えるラックを連続し、後半途中からは自在にボールを動かした。その流れるようなサポートプレーは、1987年ワールドカップ優勝のオールブラックスのようだった。優勝候補筆頭の評価通りの力を存分に発揮した春冬連覇だった。

「両チームいいゲームしてくれました。高校生にしてはレベルが高いですよね。みんな楽しんでプレーしてくれたと思います。凄いチームが出来て良かったな、楽しんだか?と聞いてやりたい」と谷崎監督は喜びを語った。

前半27分、力強いトライを決めた垣永キャプテンは、「ものすごくスピードのある選手もいないし、一発でトライをとれるような強い選手もいない。みんなが地味な仕事をし、チームプレーに徹してくれたからこそ、日本一になれたと思います」と話し、2年生のCTB布巻選手は「最多得点(大会の総得点は過去最高だった)より、失点が少なかったのが嬉しいです。3-0で勝つゲームを常に目指していますので」と、地に足ついた言葉を口にしていた。布巻選手は「来年の連覇」について質問され、「連覇というより、ひとつひとつ目標をクリアして、違うチームになりたい」と、また違った強いチームになりたいと来季を見据えた。

健闘した桐蔭学園の藤原監督は、「ゲームの入りはいい攻めが出来ました。ああいう形で先に先にしかけられれば良かったのですが、もうひとつ、ボールが動かなかったですね」と振り返ったが、選手達の成長には目を細めていた。濱田キャプテンは笑顔で報道陣に応じた。「今の持てる力は全部出したと思います。負けても勝っても笑って終わろうと言っていたのに、僕はいろいろ思い出してしまって泣いてしまいました。でも、みんな笑っていましたね。試合の終盤は、時間を見ながら、あと○分しかないぞ、もっと楽しんでラグビーやろうって、ずっと言っていました。後輩達が優勝してくれることを期待しています」

◎決勝戦結果
東福岡○31-5●桐蔭学園(前半17-5)

この試合に先立って、U18合同チームの東西対抗が行われたのだが、これも高いレベルのスキルが随所に出て、いい試合になった。最終スコアは、36-7で西軍が勝利。大学でプレーする選手も多く、それも楽しみである。

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    コメント

    決勝はTV観戦でしたが、ボールが常に動き、停滞する時間が極力少ない稀に見るナイスゲームでした。 決勝に至るいくつかのゲームを観ていて残念に感じていたのが、ラックでボールが停滞すると、他に何かやることがないのかとあきれるぐらい、密集サイドを2~3人で攻めるだけ。しかも最初から相手の足元に低く倒れこむことを主眼において、ゲイン出来てもせいぜい1~2メール。 佐賀工業が負けたゲームなどは特にこのプレーの連続が目につきました。
    それに引き換え決勝戦の素晴らしかったこと。 ボールが常に動き、これぞラグビーのおもしろさ、醍醐味を存分にアピールしてくれました。 両チームともよく頑張った。 ナイスゲームをありがとう!

    投稿: 惑星 | 2010年1月 8日 22:42

    東西両横綱の対決、西の横綱は強かった!
    両チームの選手の健闘に拍手です。
    いつみても、花園は感動しますね。

    高校サッカーはここ数年は、ベスト4の顔ぶれが毎回変わり、新鋭高の活躍が目立つとの記事がありました。高校野球もそうですが、「どこが勝つかわからない」無名校が強豪を倒すという番狂わせの連続です。
    ラグビーもいつかこのような状況が生まれるようになってほしいですね。今は、まだ「強豪が勝つ」大会です。どこが勝つかわからない時代になった時は、ジャパンも世界で戦えるレベルになってると思います。
    サッカーもこのような時代を経て今があるわけなので、ラグビーもそんな時代がくるはずです。
    ドキドキわくわくな花園がみてみたいです。

    投稿: ぜよぜよ | 2010年1月 8日 21:23

    素晴らしいゲームでしたね。キックが少なく、ボールがよく動くゲームはやはりおもしろい。終始熱くさせてくれた両チームの選手、監督にお礼を言いたい気分です。
    東福岡、桐蔭だけでなく多くの有力選手は大学に進むんでしょうけど、今から世界を狙える人材を育てるために、直接トップリーグに進んで欲しいと思うのは私だけでしょうか。さらに海外のレフリーにも全国の8強あたりから笛を吹いてもらいたい。

    投稿: パパは36歳 | 2010年1月 8日 17:52

    決勝戦すごい試合で感激しました

    但し、試合の中でヘッドキャップをしっかり
    被っておらずゲーム中に外れる場面が
    何回か見受けれれました

    高校生の試合は中学生・小学生も
    見ています。
    マナーに対する教育は行なっているのでしょうか?

    それだけが残念でした。

    投稿: ちっびこラガーマンの父 | 2010年1月 8日 10:49

    高校ラグビーも世界大会があれば...
    せめて環太平洋でもいいんですけどね
    こういうチームがある以上
    腕試しさせてみたくなります

    投稿: ナベゾ | 2010年1月 8日 05:20

    今年の高校ラグビーは2年生の素晴らしい選手が非常に多くいて、少し早いですが、来年の大会迄に彼らがどのぐらい成長しているか、とても楽しみです。
    東福岡の布巻君、桐蔭学園の竹中君に松島君
    その他にも、大変楽しみな選手が揃っているので、大きなケガをせず、順調に育って、又、来年の大活躍を楽しみにしています。
    そういえば、大学の方も、主要チームに3年生が
    多かったっけ・・・。今から来期の大学、高校のシーズンが大変楽しみです。

    投稿: カツオ | 2010年1月 8日 01:15

    東福岡は、高校レベルでは次元が違う強さじゃないですか。デカい、強い、速い、そして、DFよしと言うことなしじゃないでしょうか。
    健闘、虚しく敗れたとは言え、桐蔭学園も称賛に値すると思います。
    いずれにせよ、両チームの皆さん、お疲れさまでした、そして、ありがとうごさいました。

    投稿: ライガー | 2010年1月 7日 22:48

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