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インビクタス・梅田試写会

水曜日は大阪の梅田で映画「インビクタス」の試写会&トークイベントだった。ゲストに神戸製鋼の元木由記雄さんを迎え、試写後、映画とラグビーについて語った。元木選手はちゃんと原作を読んできていた。えらいっ! 僕は3度目の試写だったが、やっぱり感動した。自分がどこに感動するのか、より明確になったし、過去2回では見えなかった細部にも気付くことができた。モーガン・フリーマン演じるネルソン・マンデラ大統領とマット・デイモン演じるフランソワ・ピナールの動きは、すべて最後に二人が見つめ合うシーンに集約されていく。無駄のない映画だと感じることができた。

映画のテーマの一つは「赦し」(ゆるし)だと僕は受け取った。過去のイーストウッドの映画だったら、ここで殴るよなぁと思うところも殴らない。イーストウッド自身もどこかに出ているらしく、それは今回も分からず。もう一回見たくなった。

元木選手とのトークでは、前日の梶原先生同様、感動ポイントを聞いてみた。図らずも梶原先生と同じところがあった。楽しみにしているみなさんも多いと思うので、それは書かずにおきたい。ちなみに、昨日の日記でひとつだけ明かした部分ではない。元木選手は、トークの中で「ラグビーをしていたことが誇らしくなりました」と言った。そう、この映画はラグビーが好きで良かったと思わせてくれる。それがいい。

キャプテンとして、チームをリードするピナール選手の話になった。ちなみに、ピナールは初キャップでいきなりキャプテンを務めた天性のリーダーである。試合中、キャプテンはどんなことを話すのか元木選手に聞いてみると、「考えて話すとダメなんです。その場で感じたことをそのまま話す。細かなことではなく自分の感情のままにシンプルに話す方が響くんです」と言っていた。

大観衆の声に奮い立ったことは? 
「国立競技場が6万人の大観衆で埋まった試合では、地面から歓声が聞こえました」。
ラグビーによって元木選手自身は変わりましたか?
「強くなれました」。
答えはシンプルだった。
「僕はもともと強い人間ではなかった。でも、ラグビーは仲間を裏切れないんです。逃げることができないスポーツなんです」。

元木選手の素直な言葉に胸が熱くなった。僕はきっと再度この映画を観る。ラグマガの田村編集長も言っていた。複数回観ても飽きないのは、奇をてらうことなく、シンプルに大事なことだけ切り取られているからだろう。「インビクタス」とは、政治犯として囚われの身となったマンデラさんが心の支えとした詩のタイトルだ。「私が我が運命の支配者、我が魂の指揮官」。ラグビーを愛するみなさん、この映画、オススメです。

そうそう、最後に「ワールド・イン・ユニオン」が流れる。その歌詞を字幕で読み、改めていい曲だと感じる。映画の最後に流れるからかもしれないけれど、これもいい。エンドロールが始まっても最後まで観ましょうね。

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    「日記」カテゴリの記事




    コメント

    ロンドンの地下鉄の壁に英語ではありますが、二人の俳優とともにインビクタスと書かれてありました。この日記から聞いたことがあると思いました。3メートル四方の広告を見ただけでは、ラグビーの映画とは分かりません。インビクタスのことばで分かりました。ラグビーの本場でもこれからのようです。日本で見るつもりです。明日はパリ。広告が楽しみです。

    投稿: Y | 2010年2月 1日 12:23

    今日、テレビ大阪主催の試写会に行って来ました。満員で危うく立ち見になるところでした。
    私の斜め前の席の人、南アフリカに点が入ると拍手してましたよ(笑)

    ラグビーや95年W杯のことを知らない人が見るとどんな感じなんだろうなぁ。

    投稿: らぐじ~ | 2010年1月28日 23:09

    イーストウッド監督のカメオ出演シーンは、オールブラックス戦のロムーか誰かがタックルされて倒されたところで観客席にズームされ、その真ん中の席でバンザイしている観客が監督です♪たぶん…。
    監督のまわりの席はたしか空いていたので気づきやすいと思います。

    試写会がまだあるのでもう一回確認してみます☆

    投稿: タロ | 2010年1月28日 14:52

    この日記のおかげで試写会のことを知り応募、鑑賞することができました。
    ありがとうございます。
    恥ずかしながら、実は初めてワールド・イン・ユニオンの歌詞の意味を知りました。
    ほんま、ええ歌ですねぇ。
    ラグビーワールドカップそのもの!

    に、しても、ジャパン大会、ちゃんと盛り上がっていくんでしょうかねぇ、不安、、、

    投稿: おなか | 2010年1月28日 13:01

    笑われるかもしれませんが、以前私は試合の前の移動の時、ずっと録音したワールドインユニオンを聴いて気持ちを高めてました。涙が出た時もあります。
    是非見に行きたいと思います。

    投稿: kerikeri | 2010年1月28日 12:04

    大阪試写会行ってきました。お疲れさまでした。
    当時TVで見ていたシーンが映画になっている事に感慨深いものを感じました。
    色んなシーンで目頭が熱くなりました。
    いい映画です、公開されたらもう一度見に行きたいと思います。

    ふと思ったのですがオールブラックスがハカの最後にジャンプしなくなったのっていつ頃からなのでしょう?
    この映画ではジャンプしてますよね。

    投稿: kazuone | 2010年1月28日 10:46

    ちゃんと原作を読んできていた元木選手、驚きました。いつ読まれたのかわかりませんがシーズン中にも拘わらず。さすがオールブラックスと戦った選手ですね。私の中で元木選手の好感度が上がってしまいました。

    投稿: ベル | 2010年1月28日 09:50

    クリント・イーストウッドが前作で語っていた「男の引き際」って
    こういう事だったんだなあ

    投稿: ナベゾ | 2010年1月28日 05:32

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    » 「インビクタス/負けざる者たち」の試写会にて!! [IXY-nob]
    昨日は梅田の映画館で「インビクタス/負けざる者たち」の試写会。 会社を出るのがちょっと遅れて、ギリギリに会場に入ったのですが、私の座った席の斜め前に見慣れた大男。 神戸製鋼の元木選手、そしてその隣がラグビージャーナリストの村上さん。 「ウワッ、一緒に見れるんや!」と開演前からやや興奮ぎみ。この「インビクタス/負けざる者たち」は南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラ大統領と同国ラグビー代表チーム(スプリングボクス)のキャプテン、フランソワ・ピナール選手の友情(こんな安易な言葉で表現してもいいものか・... [続きを読む]

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    開始5分で既に号泣(笑) なんてあとで読み返すと、恥ずかしいアップをしてしまったのだが、実際そうだったので。。。。。 このインビクタス Invictusの感想への反応もトラバでけっこういただいていることもあり、このへんをも少し。 ちゃんと説明したいと思う。 80年代を代表する1曲の1つだと考えている1曲がある。 その1曲を聴くと、元気「瞬間チャージ」され、もりもり勇気がわいてくる。 その1曲とは..... それは、"Free Nelson Mandela" by Special AKA (... [続きを読む]

    受信: 2010年2月15日 04:58

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