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大学準決勝結果

1月1日の夜、東京に戻って年賀状などチェック。2日は朝から国立競技場に向かった。1日は寒かったのでどうなるかと思って厚着して行ったのだが、きょうはそうでもなかった。ピッチレベルの気温は18度、暖かな日差しが降り注いでいた。観客は2万2081人(2試合目時点)だった。

第1試合は、互いに立ち上がりから動きが固く、東海大が先制したのは前半29分だった。ラインアウトからHO木津が突進してゴールに迫り、こぼれたボールをLO三上が拾ってのものだ。FWの一人当たりの平均で8㎏以上思い東海大だが、その優位性に偏ることなくボールを動かした。ミスも多く、慶應のタックルに苦しむ場面も多かったが、FB豊島、WTB宮田らがトライを重ね、一時は17-0までリードを広げた。しかし、後半なかば過ぎからは東海大の動きがにぶり、最後は5点差まで迫られ逃げ切った形だった。

伝統校を倒す難しさというか、最後は慶應逆転の雰囲気も漂っていた。東海大はなんとか持ちこたえたというところ。木村監督も初の決勝進出に感無量の面持ち。「(選手達は)辛抱強く、粘り強くなってきた」と行き詰まる攻防を振り返った。慶應のラインアウトの安定感は見事で、低いタックルも随所に決まっていたが、攻撃のキーマンであるCTB増田を怪我で欠いていたのは痛かった気がする。

第2試合は、上り調子の明治がどこまで帝京に迫れるかという試合だった。立ち上がりは、スピーディーにボールを動かした明治が、SO田村のパスでFL西原が抜け出し、LO鎌田のトライで先制したが、次第に帝京FWの圧力が明治の動きを封じ込めていく。ブレイクダウンでの圧力は明治の反則を誘い、FB船津のPGで着々と加点。前半29分、オープン展開でWTB野田がゴールに迫り、BK同士でラックを形成、LOボンドが走り込んだトライは、試合の流れを大きく帝京に傾かせた。

明治もWTB小泉の快走、終盤に投入されたCTB猿楽の突破などで見せ場を作ったが、FW戦では終始受けに回った。「ボールを動かしながらのトライもあり、一人一人の成長を実感しました。彼らの潜在能力をもっともっと引き出していけると確信しています」と吉田義人監督。西原キャプテンも「きょうはスクラムは良くなかったですけど、自分たちの力は出せました」と潔く語った。

2年連続の決勝進出となった帝京大の岩出監督は、「帝京の強みを出し、明治の強みを出させないことを考え、準備してきた。スコア的には楽に感じるが、各局面では厳しいゲームでした。先にトライされたが選手がよく立て直して、厳しいプレーを連続してくれたと思います」と選手の成長に手応えを感じている様子。野口キャプテンは、「勝てたことを、凄く嬉しく思います。しかしミスは多く反省の多いゲームでした。決勝戦はさらに厳しいゲームになるので、修正して頑張りたいです」と決勝戦を見据えていた。

1月10日決勝戦は、帝京大対東海大という決勝戦史上初のカードとなった。

◎大学選手権準決勝結果
慶應義塾大●14-19○東海大(前半0-12)
明治大●12-43○帝京大(前半5-23)

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    「試合レポート」カテゴリの記事




    コメント

    伝統校を応援されている方は、伝統校だから出来ることを考えて、実践して頂ければと思います。
    「応援していたチームが敗退したからスタジアムには行かない」ではなく、ラグビーが好きなら行って頂きたいですね。
    かつて国立競技場が前売り段階で売り切れた時期は、自分以外の誰かを、誘った筈です。
    「ラグビーなんか知らない彼女だけど、生で見せたい、感動を共に分かち合いたい」なんて想いで前売り当日の朝にプレイガイドに並んだものです。
    自分以外の誰かを誘ってスタジアムに出掛ける。これを実践すれば、秩父宮だって花園だって国立だって、満席になることでしょう。
    1/2に国立に行った人が、1/10には、もう1人別の人を連れてくれば、解決するんじゃないでしょうか、
    幸い、未だチケットは完売になっていないですしね。

    投稿: KimuSige | 2010年1月 3日 20:43

    たくさんの意見の交流。それだけたくさんの熱いラグビーファンがいる証ですね。このような意見交流の場を設営、管理していただいている村上様には感謝です。ありがとうございます。とにかく日本ラグビーの強化を祈念するばかりです。

    投稿: ラグビーファン2 | 2010年1月 3日 18:47

    伝統校マニアの偏見に辟易。ラグビーて2人外国人留学生が入るだけで「安易に」決勝まで行ける甘いスポーツなんですか?
    部員全員努力しています。

    投稿: 新興校ファン | 2010年1月 3日 14:47

    歴史的な決勝戦のカードになりました。
    どんな試合になるか楽しみです。初めての決勝戦に臨む東海大には無心で戦ってほしいな。

    両チームとも、単に外国人選手をリクルートしただけで強くなったわけではなく、どういうチームになりたいかをコーチと選手たちがいくつもの試行と失敗を重ねて作り上げて来たのだと思います。
    だから、思う存分に力を発揮されることを心から願っています。

    投稿: マスター | 2010年1月 3日 13:46

    やっと大学ラグビーが健全な競争の場になってきたなという印象です。早稲田、明治、慶應の試合も見ましたが明らかにレベルが落ちる。コンタクトでの激しさがないし、なによりゲーム運びが稚拙。決勝にでれるレベルではないことはわかっていました。抽選もありましたが結局は力のある2校が残ったと思います。

    投稿: 伯爵 | 2010年1月 3日 13:26

    ラグビー伝統校は、日本でのラグビー普及や人気拡大に長年努めてきた。だから、未だにファンが多い。
    外人入れて安易に強くなるのは構わないが、学生やOBを大量動員してファンの拡大に努めて欲しい。

    投稿: タマモクロス | 2010年1月 3日 12:38

    昔は戦力的に劣る新興校が創意工夫で各校独自のオリジナルティーを持って伝統校に立ち向かっていました。例えば関東学院や京産大、大体大あたりが伝統校に初勝利した頃は感動がありましたが、東海、帝京にそういったものを感じにくいのは何故でしょうか?留学生、有力選手を集め戦力的に強化しただけだからかな?ずっと考えています。

    投稿: ダイ | 2010年1月 3日 12:13

    大学決勝、good gameが期待できそうです。両者の思い入れは甲乙つけがたい。なんだか最近観客数とか気にならなくなってきました。伝統校?最初から伝統校じゃないわけだし、いつまでも伝統校ではいられないかもでしょ。そこにこだわると、軸がぶれてしまって長期的プランには悪影響だと思います。

    投稿: smowman | 2010年1月 3日 11:47

    東海・帝京の対決で、すさまじさを見せつけてほしいです。早明慶同などの伝統校にはないもの。激しく激しく、そして激しく。2019年の中核となる選手たち、世界を見据えて頼みます。

    投稿: 九州のはちべい | 2010年1月 3日 10:50

    人気がどうだ集客がどうだと未だに大学ラグビーに頼らざるを得ない歪な構造が改善されない限り、日本のラグビーがメジャー競技として認知されることは無いでしょうね。

    トップリーグが発足するなど少なからず進展はあるものの、何十年を経ても根本的には旧態依然としています。伝統校至上主義が根強く偏見が横行し、日本ラグビーへの貢献を履き違えているように感じてしまうのが残念ですね。
    一般の方により広く受け入れられるようにしてもらいたいものです。

    投稿: rug | 2010年1月 3日 10:22

    生活態度から真面目に取り組みをしてきた東海大学の戦いぶりに非常に好感が持てました。スタンドで外国籍の学生に対するヤジが聞こえて残念でした。リーチは日本代表の至宝やのに。

    投稿: 山田 | 2010年1月 3日 06:32

    太郎さん、そう言うなら文章書いてみてよ。
    馬鹿にすんのも大概にしい!

    投稿: ガラ藏 | 2010年1月 3日 05:56

    今日の第二試合が、ワセダ対テイキョーであるべきだったなと感じます。ベスト4が真の4強のぶつかりあいになるように、抽選制はやめたほうがいいと感じます。
    慶應にしても前戦がきつい法政戦、東海は楽勝であって、差がありました。2年前は良かったのですが、その前もずっとNHKが1月2日に全国放送してくれる大学選手権の準決勝2試合、点差の離れた凡戦が多く、その前の2回戦で慶應が早稲田に死闘で負けているということが続いていました。大学部門長さんの交代が望まれます…。
    外国人選手も、一人まででいいのではないかなぁと感じます。伝統校はなかなか呼べない。帝京、東海は取ったもん勝ち。でもファンは早稲田、明治、慶應、同志社などが見たい。外国人選手はあまり勉強がしたくて日本に来た感じもない。人気が落ちると思います。

    投稿: トンガリキッズ | 2010年1月 3日 04:20

    小学生並みの日記ですね。これがジャーナリストや解説者を気取ってる人の書く日記ですか。ラグビーの勉強だけでなく文章書く勉強も必要は? 藤島さんの本でも読んだらいい。こんな日記俺なら恥ずかしくて公開できません。恥って言葉しってますから。

    投稿: 太郎 | 2010年1月 3日 03:14

    NHK総合の全国ネットで国立での決勝。選手もかわいそうだけどファンとしてもとても悲しい事になりそうですね。レベルは上がれど人気は上がらず日本でのW杯が来年じゃなくてホントに良かった。高校ラグビーの日程(決勝くらい土日で)を含め真剣に考えないと無理ですよね。19年の成功なんて。

    投稿: 2764 | 2010年1月 2日 23:43

    第一試合、母校は残念ながら負けてしまいましたが、両校とも反則が少なく(ミスは多かったですが)良いゲームだったと思います。増田がいればなー。
    それにしても今日の国立は空席が目立ちました。2試合目の途中で帰る人も多数。
    決勝の入りが気になります。

    投稿: タマモクロス | 2010年1月 2日 22:49

    東海大学はラインアウトをしっかり練習しないと...。特に邪魔されているわけではないのに、ジャンプしたところに投げ込まれていません。
    東海大学と帝京大学は、どこかチームカラーが似ていると感じていました。中心となる外国人選手がいて、重量FWを擁する。すごいメンバーなんだけど、ミスが多く実力を出して切れていない。でも、ここ数試合を見ると、帝京大学の完成度はかなり上がってきた感があります。ツイもボンドも無茶なプレーをしなくなってきたし。
    今日の試合では、三木選手の快走があまりみられなかったけど、すごいタックルやキープ力を見せていた。シェーン・ウィリアムスみたいな選手になってほしい。

    投稿: ラグビー中年 | 2010年1月 2日 22:22

    明治をみているとトップリーグの神戸を見ている様で歯がゆいです。まぁ、吉田さんと言えども1年目ですからいきなり結果を求めても酷かもしれませんが。それにしてもマイケルリーチはいい選手ですねえ。

    投稿: パチャンガ | 2010年1月 2日 22:10

    今日もありました。レフリーのジャージカラー。色の偏りで慶応が負けたとは言いませんが(笑)ハーフタイムで着替える事がトップリーグを含め数試合ありました。大昔に聞いた話ですがレフリーは両チームのジャージカラーを事前に聞くとか。あと9年になったワールドカップです。できることからワールドレベルを目指しませんか?

    投稿: ラグビーファン | 2010年1月 2日 21:41

    過去に大東大や関東学院が初めて決勝に進出したときは、伝統校が対戦相手だったと記憶していますが、今回はともに新興チーム同士の対戦。大学ラグビーも新しい時代の幕が開いたような気がします。
    それにしても、明治への評価は厳しいものがあります。学生チームを強化するのは、ある意味、社会人チームよりも難しいような気がします。吉田監督もまだ1年目。これからに大いに期待したいと思います。

    投稿: うつつ | 2010年1月 2日 20:49

    第一試合は、後半の後半、準決勝にふさわしい見ごたえのあるゲーム展開となりました。
    第二試合は、帝京大の強さだけが際立った試合となりました。やはりこの関学大のヤマはどこが出てきてもちょっと力不足だったでしょうね。それにしても明治大は他校がうらやむほどの戦力をもちながら強くなりませんね。猿楽選手ももっとちゃんとした大学の指導者のもとで育てて欲しい気がします。
    東海大VS帝京大、決勝が楽しみですね。

    投稿: エリス少年 | 2010年1月 2日 20:06

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